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ネギま!バトルロワイヤル20

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匿名ユーザー

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高畑は少し焦りを感じていた。
エヴァの首輪を解除されてここを襲撃しないかと。
「彼女の首輪が外されたのは予想外だ…」
高畑は計画を練り直していた。

「あまり、悩まないでね、これからなんですから」
しずながそっと話しかける。
「……そうだな。首輪の解除が出来る人がいたということでやむを得んな…」
すると高畑は驚くべき一言を発した。
「軍部隊を彼女のところに送り込んでください。理由は彼女の排除です」
高畑は結界魔法で制御されていたエヴァが自由になったため、排除しようと考えた。
いくら魔法が使えるようになったエヴァとはいえ、満月の日ではないため全力を出せない。
高畑もそれを見越してあえて満月でない日を選んだ、そして再生が追いつく前に捕獲して
首輪取り付けて爆破するのが考えだった。
「うまくいくといいがな…」
「そこにいる少女と少年はどうしますか?」
「……同じく排除してください」
高畑はそう言って“ワイルドセブン”を吸い出した。

再び某所
「どう?さっきまで最終プロテクトきつすぎて外せないって言うのは?」
「なんとかなったで。助っ人が最終プロテクトを外してくれるみたいや」
「え…誰ですか!?その助っ人って」
「パソコン画面から出てくる人や、この前偶然会うたんや。たしか名前は
 ばーてん?かーてん?さーてんやったっけ????」
「が、画面から出てくる人!!!????」


もう何度かの見張りをし続けている。
円→美砂→のどかの順でずっとループし続けていた。
誰もいない。
命の危険があるとはいえ、いつ見ても同じ光景に少し飽きてきた。
「ふぅ…」
ため息をつく。何でこんなことになったのか。
写真を取り出す。臨海学校ではしゃいで取った一枚のポラロイド写真。
慌てて写ろうとして顔の上半分が切れている桜子の姿がある。
「桜子……」
脳裏に焼きついて残っている桜子の最後の瞬間。
最後まではしゃいだままで死んだ。何も知らないで死んだのが幸運だったのか?
写真をポケットに入れる。これ以上見ていたら泣いてしまいそうだから。

ガサガサ
「…!」
突然茂みが動き出し円に緊張が走った。
奥に誰かがいるのを感じた。
「…誰?」
美砂から借りたポケットピストルを構えて茂みに進んで入っていった。
万が一のためにのどかの防弾チョッキも着込んでいるので安心していた。

茂みから顔を覗くとそこには千雨がいた。
「――!」
千雨は円の存在に気付くと間髪いれずにマシンガンの引き金を引いた。
バララララララララ
「きゃあ!!」
上半身にに何発も弾丸を食い倒れる円。
その時、洞窟では千雨のマシンガンの音を聞いた美砂とのどかが飛び起きた。
「何!今の音!」
「外ですよ!」
美砂とのどかが慌てて外に出るがそこには誰もいない。
「…円は何処」

「…死んだか?」
円の体は茂みに全体が隠れたためよく分からない。
千雨は仕方なく近づいて確かめようとした。
「うわあああ!!」
といきなり円の上半身が見え、円の手の中にあるポケットピストルが火を吹く。
(防弾チョッキか!?)
慌てて後ろの木々に身を隠してマシンガンの照準を頭に向けるが
「円ぁー!」
「円さん!」
敵は声のした方を見ると、大声を上げる二人の影。
「ちっ、仲間がいたのか…」
武器は充実しているが3対1では形勢不利と見てとったのか慌ててその場から走り去った。

相手が走り去るのを見届けると円はそのまま地面に倒れた。
「円ぁーー」
美砂が円の体を抱き上げる。
「あ…ははは…やられちゃった……私……」
よく見れば上半身は防弾チョッキで守られていたが、下半身に何発もの銃弾の後が入っていた。
動脈を傷つけたか滝のように血が止まらない。

咳き込むと、口から血を吐き出した。
「あ……ごめ……み…さにかかった……」
「そんなこといいから!!」
円は、どこかホッとしたような顔をした。
「……やっぱ甘いのかな……私……」
「そんなことないです。甘いだなんて…」
そばにいるのどかは今にも泣きそうだ。
「……こんな死に方する…なんて…思わな……かっ…た…」
「………」
しかし美砂は聞いておかねばならなかった。
「誰にやられたの?!」
「……千雨……長谷川千雨……間違いないよ…」
円が美砂の手を握る。潤むめでその手を握り返す美砂。
「…美砂ぁ……」
「……ま…円ぁ…」
「……生き残って…ね……私…もう……だめみたい」
「嫌だよぉ……円こそ生きてよぉ!チアガール一人じゃできないよぉぉぉ!」
チアガールはいつも三人でやっていた、それも遂に一人になってしまうことを拒んだ。
「…こ…これ…」
円はポケットからさっきの写真を取り出した。
銃弾で写真の一部が欠けていた、ちょうど桜子と円の辺りをえぐるように。
「私…楽し…かっ…た……3-Aのク…ラスで…本当に……」
途端に円が言葉を発しなくなった。
「……円?」
円の腕の力が抜け、地面に落ちた。

その腕に抱かれた円はもう動かない。
のどかは顔を押さえて泣き、美砂は肩でしゃくりあげながら泣いていた。

【出席番号11 釘宮円 死亡  残り10人】

「アキラ!」
あと一時間弱。裕奈はCの10に乗り込むと、大声でアキラを呼んだ。
「アキラ!どこ!」
右手にボウガンを構え、左手の首輪探知機を見ながら6番の赤い点を目指して進む。
あと少しの所で首輪探知機が反応しなくなった。
(もう何、こんな時に故障!?)
探知機はアキラの6番どころか自分の2番も反応してない。
やはり故障したと思い、探知機を片付けてアキラを探した。
「アキラ!」
「ここだ」
背丈の高い草むらの中から声が聞こえた。
「アキラ!もうすぐここが禁止区域になるよ!」
怒鳴りながら駆けつける。草の背が高い為、歩きにくいことこの上ない。
「ゆーな、見つけられたの?信頼できる仲間を」
「見つけたよ。楓さんとくーふぇを。ほら!早く!」
「……分かったよ」
アキラの腕を掴む。そのまま腕を引っ張って小走りで進み始める。

すると正面に誰かの影。
「だ、誰!」
裕奈はボウガンを構える。
そこに立っていたのはまき絵だった。
「まき絵!」
裕奈とアキラは急いで駆け寄った。
「よかった…無事だったんだ」
「まき絵は今まで何処にいたんだ?」
「…」
まき絵は何も答えず下を向いたままだった。
「…まき絵?」
様子がおかしい、裕奈とアキラはそう感じ取った。
顔を近づけると何かをぶつぶつと喋っているようだ。
「もうだめたすからないたすかるためにひとりになるためにだれかをころすしかないでも
 ゆーなとあきらはだいじなともだちだからうてないうてないうてないうてるうてない
 うてるうてるうて…」
目の焦点が定まらずうわごとの様に喋るまき絵。
「ま…まき絵。どうしちゃったの…」
「いきのこるのはただひとり……」
突然顔を上げ自分の持つワルサーを裕奈の顔に押し当てた。
いきなりの行動に、裕奈は押し当てられたものが何なのか理解できなかった。

「危ない!」
アキラが横から叫び突き飛ばす。と同時に一発の銃声。
裕奈は草の上に飛び込むようにうつ伏せた。状況が飲み込めず顔を上げる。
アキラはまき絵の手元から発射されている物を走りながら必死で避けていた。
(え?)
まき絵がアキラを撃っている。
(そんな、まき絵!)
裕奈はボウガンを構えた。しかし戸惑う。彼女を撃っていいのか、親友のまき絵を。
次の瞬間、アキラの体が大きく揺れた。赤い何かが弾けた。
「アキラ!!」
叫ぶと同時にボウガンの引き金を引いた。同じ親友のまき絵を狙って。
矢はまき絵の横を掠め森の中に消える、まき絵は慌てて草むらの中に消えた。
裕奈は急いでアキラの元に駆け寄った。
「アキラ!」
アキラは銃弾を腹に二発食らい血を流していた。
出血が酷い。見ているだけでも気持ち悪くなるほどだ。アキラが咳き込む。血が飛んだ。
「……早…く、行って……禁止区域に…なる……」
「あ…アキラぁ…」
「……まき絵…は、狂っ…ちゃったん…だね……」
「うぅぅ……」
信じられなかった。まき絵がアキラを撃ったことを。

「私を…置い…て…早く…仲間の所に……私の方は…振り向ないで…。
 ゆーな…生きて…。生きなきゃ……いけない…」
「…うん」
「……バスケ部…」
「強くする!絶対強くするから!約束だもんね!」
泣きながらアキラに喋り続ける。
「………」
その言葉を聞いてアキラは微笑むとゆっくり目を閉じた。
「アキラ…アキラぁ…」
肩を揺するが首が力なく横を向いた。
「うううぅ・・・・・・・・」
涙を流しながらも裕奈は立ち上がる。
ボウガンを構え、アキラの方は一度も振り向かずに走り出した。

【出席番号6 大河内アキラ 死亡 残り9人】

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