アットウィキロゴ
お気に入りまとめ@Wiki
掲示板 掲示板 ページ検索 ページ検索 メニュー メニュー

お気に入りまとめ@Wiki

ネギま!バトルロワイヤル4

最終更新:

匿名ユーザー

- view
メンバー限定 登録/ログイン

美空は肩で大きく息をしている
彼の前には美砂がピクリとも動かず倒れている
…やったのか…?

殺すと決めたその瞬間、大声上げて美砂に飛び掛って後頭部をフライパンで強打した…ハズだ…
ガンッッ!!!と大きな音が聞こえた。
美空が目を開けたときには、美砂は倒れていたのだから。
(私は…なんてことを…!??)
倒れている美砂を見て我に返る
あの時、なぜ美砂を殺そうと決めたんだ!?話せば仲間として一緒に行動出来たんじゃないのか!?

「…ご、ごめん…美砂…」
一言だけ呟くと、出口に向かって歩き出す。
(…早くここから出ないと…出たらまたどこかに隠れて…
違う、もう一人殺したんだから逃げてたらダメなんだ…このゲームに勝つんだ!!)
走り出そうとした瞬間──

「待ちなさいよ」
後ろから声が聞こえた。
(───!!!)
─ズキュン!!
「あ…」
美空の左足に痛烈な痛みが走る
「──痛い痛い痛い痛いっっ!!!」
転げまわる美空に人影が近づいてきた

「美空までこのゲームに参加してるのね」
「あ…ち、違う…違う!!違…」
「私、このゲームに参加してる人は許さないって決めてるの…」
小型の銃を向けたまま美砂の目は冷酷に美空を見下ろしたまま動かない。
(ポケットピストルなんておもちゃの銃かと思ったけどちゃんと当たるのね)
説明書にも『近距離がオススメ♪』なんて書いてあったのに。
「…美砂…どうして…生きて…」
「…目瞑ってたでしょ」
…!!
「なん…」
「美空が思いっきり殴った場所、私の右肩なのよ」
……。
自分の愚かさに気づいた美空を見て美砂の口元がニヤける。
「…た…助けて…」
美空の目から大量に涙が溢れ出ていた
「ごめんなさい…怖かったの…私パニくってて…本当は殺すつもりなんて…」
必死に言い訳する美空を見て殺すことに少しだけ戸惑いはじめる。
美砂だって、本当は人殺しなんかしたくない。
だけど私は殺されかけたんだ──。
同情の気持ちを振り払う。

銃をポケットにしまい、時計を見る
「あと、15分」
歩けなくなった美空に振り返ることなく言葉を続ける
「出血多量で死ぬか、禁止エリアで死ぬか、ゆっくり考えなさい」
「もしかしたら、誰かが助けるかもしれないけど……私は助ないから」
そう言うと走り出してあっという間に美空の前から姿を消した。
美空の目には涙が溢れていて美砂の声だけが聞こえていた──。

あと10分
禁止エリアにただ一人残された美空は痛みと死の恐怖に怯え続けていた。
…殺そうとしたら、殺されました。
私は…勝負の世界に向いてなかったのかな…

あと5分。
あと1分。
ピッピッピッ
首輪が警告音を発した
しかし美空には助けを呼ぶ声も出ない。

(……クラスメイトを殺そうとした罰だよね……)
ぼんやりと考える。
(……だったら、最後の一人はどうやって生き残るの?運?それとも誰かに守られて?自分は手を汚さずに?)
理不尽だ。
どうして自分がこんな目に遭わなければならないのだ。
よりによって自分のクラスが。どうして。

ピー

首輪の音が止まった。その後、小さな破裂音。
彼女がこれ以上考える必要はもう無かった。

【出席番号9 春日美空 死亡  残り25人】

スタートしてすぐ、和泉亜子(出席番号5)は危うく嘔吐しかけた。
四葉五月の血まみれの死体を見つけたのだ。
信じられなくて、我慢出来なくて、亜子は大きな鞄を揺らして急いでその場を走り去った。
ただ恐怖感だけが、背中を押していた。
「あっ!?」
石の段差につまづいて転ぶ。膝を擦ったらしく両膝が赤くなっている。

「…うぅ…もう嫌や…」
弱音を吐く亜子。死ぬのは嫌だが殺しをするのも嫌だ。ましてや自分の武器は白旗である。
つまりスタートして既に文字通りお手上げの状態なのである。
「助けて…誰か。」
不意に何かが飛んできた。
「な…何や!?」
見ると足元になにやら石ころのようなものが落ちていた。
「何や?これ…」
手に取って見た、手のひらサイズのごつごつした石のようなもの。

カッ

途端に亜子の目の前で閃光。
亜子はその光と手に取った石が何なのかを理解する前に絶命した。

上半身が真っ黒になって吹き飛んだ亜子をザジ・レニーディ(出席番号31)は微動だにせずに、
ただじっと眺めていたのだった。
「…」
何も言わずにザジは手榴弾をデイパックの中に仕舞う。
彼女の目は死んだ魚のようになっていた。
 
【出席番号5 和泉亜子 死亡  残り24人】

明日菜もネギも既に疲れきっていた。あれからろくに食事も睡眠もとっていない。
何よりこんな状況の中で精神状態はボロボロだった。
何故自分達が?そう嘆いてもこの現実はこうしてちゃんとあるのだ。受け入れる他ならない。
「お腹減った・・・」
ネギがぼそっとつぶやく。そう言われると自分もそんな感じがする。
無理もない。ほぼ丸一日飲まず食わずで監禁されていたのだ。
おまけに背広のせいで分からなかったが彼の首にもあの首輪がつけられていた。

「じゃあ、少し休もっか」
茂みに隠れて支給されたパンを半分にわける。
「おいしい・・・」
何時間ぶりかに2人に笑顔が戻ったその時、がさがさっという音が明日菜の耳に入った。
幻聴じゃなかったのだろう、ネギの顔が強張っている。
また音がする。しかも近づいてくる・・?
「ど…どうしよう明日菜さん…」
ネギが不安そうに明日菜の制服の裾を掴む。
「逃げるわよ」
明日菜が小声でが言った。とりあえず荷物を乱暴につかみ出来るだけ姿勢を低くした。
しかし音はますます大きくなる。
がさっとひときわ大きな音がして茂みから雪広あやか(出席番号29)が顔をだした。
その手にはかなりの大きさがあるレミントンM870―ショットガン―が握られている。

「明日菜さん!…ネギ…先生……」
あやかの顔が強張る。無理もない、さっきまで殺し合いをしろと言った人物がそこにいたからだ。
「ま…待っていいんちょ。このネギは本物よ!あの時教室で会ったネギは偽者だったの!!」
必死に弁解をする明日菜。
「…それでネギ先生、高畑先生がこのゲームの首謀者ってことですの?」
「はい…おそらく」
あれから3人は近くの空き家にお邪魔して話し合うことにした。
「信じられませんわ。こんなこと…」
委員長として学園をまとめてきたあやかの顔が曇る。
「それでいいんちょはどうする気なの?」
「決まっていますわ、このゲームを何としても終わらせるのですわ!」
「で…でも、これからどうしたら」
正直、魔法が使えない少年とショットガンと重い鉄パイプだけであの軍事の網を
潜り抜けて首謀者を叩くには奇跡でも起きない限り無理がある。
「今は耐えるのですわ。仲間を集めて勝機を伺って一気に叩くのですわ」
もっともらしいが的確な答えだった。
「さすがですいいんちょさん。」
「当然ですわ。愛するネギ先生までも巻き込む人たちすべて敵も同然!!」
愛の炎を上げるあやか
「はいはい。それで今日はここで寝るの?」
「そうですわね。ここは私と明日菜さんで交代で見張りながら眠りましょう」
といってネギの腕を引っ張るあやか
「さぁネギ先生、見張りは明日菜さんに任せて一緒に眠りましょう。」
「ちょっと待てい!あんたとだと別の意味で危ないから私と寝るわ。」
強引にネギをあやかから引き離す明日菜。
「な…なんですってー!!」
「何よ。やる気!」
二人は臨戦態勢だ
「あ…あの…二人とも…こんな時に…」
ネギは慌てふためく、なぜかこの空間だけ学園のときと何だ変わらない。

夜は更けていく、誰もいないはずの空き家で女性二人の言い争いだけがこだましていた。

最近更新されたスレッド
ウィキ募集バナー