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ネギま!バトルロワイヤル7

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匿名ユーザー

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「なあ茶々丸、さっきから何をやっているんだ?」
エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル(出席番号26)は先程からリンゴのマークの
ノートパソコンをいじり続けている茶々丸(出席番号10)に痺れを切らし話し掛けた。
エヴァもまたネギと同じく魔法が使えなかった。どうしようかと悩んでいると目の前の
小さな一軒家の窓に茶々丸が見えたため声をかけた。
エヴァからパソコンを譲り受けいくつもの長いコードが繋ぐ。
電話回線を見つけ、そこにパソコンを繋ぐと茶々丸は一心不乱にキーボードを叩き続けていた。
急に止まったり動いたりを繰り返す。
エヴァは「作業が完了するまで、見張っていて下さい」と茶々丸から渡された
(重くてただ持ってるだけの)日本刀を握ったまま放置プレイだ。
ちなみにエヴァが支給された武器は茶々丸が使っているノートパソコンだ。
茶々丸はエヴァの問いに対し振り向きもせずに
「もう少しお待ち下さい。マスター」と答える。
「ダウンロード完了」
茶々丸はつぶやくと、キーボードを叩く手を休めた。
「茶々丸、どうだ」
エヴァがもう一度言うと、茶々丸はゆっくり、口を開く。
「マスター、ここから逃げる方法が出来上がりました」
「ほぅ」
「首輪の解析では、やはり首輪から特殊な結界らしきものが掛けられておりマスターの魔法が
 使えないのはそのためと分かりました。」
エヴァが頷く。

――それはスタート直後のことだった
ヘリに乗っている時と、降ろされた直後、彼女は得意の魔法を発動して、二度に渡って自分を運んできた
兵士達を攻撃しようとした。しかし彼女の意に反し、二回とも魔法は発動しなかった。
呆然とする彼女を無造作に降ろし、ヘリは暗い空のかなたへ消えていった。
これは何者かが自分の魔法を封じているに違いないと断定した。

「何とか外せないのか?」
「首輪の中は起爆用のコードが内側に張り巡らされているため。取り外しは不可能と断定しました。
 そこで、首輪の爆破用の電波を管轄する本部のコンピュータにハッキングをしかけていました。」
「それでどうなんだ?」
「そこは特殊なブロックが掛けられてるために一時ハッキングは諦め、暗号解読のソフトをいくつか海外から取り寄ました。」
茶々丸はキーボードを軽く叩く。
「あとはここから徐々に解析を進めて、本部を押さえれば思いのままです。」
そこまで一気に喋る茶々丸に対し、エヴァはぼんやりと聞いていた。
「すごいな」
もはや、エヴァは放心したような表情をしていた。
「それではこれより解析を行います」
そう言うと茶々丸は三本くらいのコードをパソコンに刺し、その片方を自分の回路に直結させた。
「直接私の回路を使って解析を行いますのでしばらく動けません。マスター、解析が完了するまで先ほどの
 ように見張っていてください。万が一の時はコードを抜いて私を呼んでください。それでは…」
「お…おい、待て茶々丸!」
しかし茶々丸はパソコンの画面を見たままじっと動かない、唯一、キーボードを打つ手だけが動いている。
画面には"%"だの"#"だのが混じった英文が流れ始め、茶々丸もそれに呼応してキーボードを打ち返す。
エヴァには全く理解できない。そして外に出る。

「また待つのか…」
エヴァはため息しか出なかった。


「古ー!」
岩場の上の斜面から楓が帰ってきた。後ろには裕奈が付いてきていた。
「遅れてすまないでござる。拙者としたことがこんなにお主を待たせてしまって。」
「・・・楓…」
古の力ない声が出た
「どうしたでござる?古?」
「くーふぇ、大丈夫なの…」
裕奈が心配する。
しかし、古の心が安らぐことは無かった。
「…ワタシ、人を殺したアル」
「な…」
二人が言葉に詰まる。よく見れば古のさらに奥に一人の死体が横たわっていた。
超だ。首にアイスピックが刺さり、目を見開いて死んでいるその様に思わず顔を背けた。
恐ろしい。遂に人を殺してしまった。
その罪悪感に今にも押しつぶされそうだ。

「一つ聞きたいでござる…チャオはお主を殺しにきたのでござるか?」
「……そう…アル」
傷ついた左足を投げ出して古は話した。
「…ならば自業自得でござる。こんな事に乗る人など…」
楓が拳を強く握る。こんなゲームに参加する奴の神経など知りたくもない。
「でも、ワタシはそのチャオを殺したアル。」
「だけどそうも言ってられないじゃない。」
何とか裕奈が古を励ます。
「ほら。クー、落としてたでござるよ。」
楓がデリンジャーを拾い古に渡す。
力の入らない手で、デイパックの底にしまい込む。
「…もう何も見たくない」
「寝惚けた事を言うなでござる。身を守る為にも武器は多い方がいいでござろう」
「嫌アル!こんなの触ったらまた誰かを殺すかもしれないアル!もしかしたら楓も…!」
一息に叫ぶと、古は肩で息をしながら絶望的な気分で二人を見上げた。
「もう…ほっといてほしいアル……こんなワタシなんか死んだ方が…」
「クー!!」

左の頬に鈍い痛みが走る。
楓に叩かれたのだと、一瞬してから理解した。
「…痛いアル」
「拙者の背中に乗るでござる。お主が何を言おうと、こんな所で死なせないでござるよ、絶対に!」
楓に無理やり腕を引かれ、楓の背中に乗る。裕奈は自分と楓のデイパックを持った。
「解ったらこれを持つでござる。」
デイパックからデリンジャーを取り出し古に渡す。
「もし誰かがお主を人殺しだって言ったら、拙者と裕奈殿で庇ってやるでござる。な」
「…うん…」
「…」
裕奈は放心していた。学園でも一ニを争う明るさを持つ古菲がこれだけ傷つくとは思わなかった。
当然かもしれない、足を銃で撃たれ動けず、こんな足場の悪い岩場に長時間放置され、
挙げ句の果てにクラスメイトに殺されかけてその相手を殺してしまったのだ。
もし自分が古と同じ立場だったらどうなっていただろうか。
このゲームの恐ろしさが身に染みる。

東の空が明るくなりだした。夜が明けようとしているのだ。

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