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説明と解説 - (2005/07/08 (金) 12:57:39) のソース

*説明と解説
『単純ヘルペスウイルスHF10』についての情報収集を行いましょう。
以下、項目別の収集ポイントを挙げておきます。
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-作用機序
-副作用



**作用機序
『HF10』が癌細胞を攻撃する作用機序(仕組み)として以下の3点が考えられます。

+ウイルスの感染に対して癌細胞の防衛手段としてのアポトーシス(細胞の自己死)が起こる。 【解説】 癌細胞に侵入(感染)したウイルスは癌細胞のタンパク質合成装置を働かせることで自己増殖を果たそうとする。一方でウイルスの増殖を阻止したい癌細胞は、タンパク質合成装置がウイルスに利用されまいと自己の遺伝子を切断してアポトーシスを起こし、その結果として癌細胞が死滅する。
+ウイルス注入によって非特異免疫のNK細胞やマクロファージが活性化し癌細胞を攻撃する。
+単純ヘルペスウィルスHF10が癌細胞を死滅させると、それを標的とした特異免疫が作られる。そのため癌が再発しようとしたばあい特異免疫の働きで癌細胞が死滅し、再発が抑制される。



**副作用
「月刊がん・もっといい日」で、単純ヘルペスウィルスHF10が取り上げられてました。それによると、心配されている副作用は、ウイルス感染による正常細胞の傷害とウイルス性脳炎でした。しかし、この点は、成人の90%以上がすでに抗体を持っていることと、単純ヘルペスウィルス1型の増殖を抑える抗ウイルス薬が医療現場ですでに10年以上使用されてきて、治療効果が確認されている、とのことです。この抗ウイルス薬はアシクロビルやガンシクロビルでアイラックス、アクチオス、アクチダス等の薬品名で保険収載されています。つまり、万が一HF10が体内で増殖し始めたとしても、これらの抗ウイルス薬で、予防・治療できるという安全対策が存在している訳です。 



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