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061005 - (2007/03/19 (月) 06:46:13) のソース

****アルヴァ×グゥ(一:>7-)
平和なジャングルの村、グゥは一人で家へ帰った。ハレはマリィの家に遊びに行っていた。既に恋人という関係だった二人に介入する気も起きず、ハレに対する想いを押し殺しながら道を歩いた。 
家に帰るとウェダもいなく、中は静かだった。しかし、ふと壁の向こうから声が聞こえた。 
「なんだ、お前一人か?」 
声の主は家で一人家事をしていたアルヴァだった。ハレとマリィの事で消極的になっていたグゥはコクリと頷いてそのまま家に入ろうとした。 
「待った」 
急にアルヴァがグゥを引き止めた。 
「洗濯物が多いんだよ、ちょっと手伝ってくれないかな」 
「ん」 
面倒くさそうに一言吐き捨てアルヴァの後に続いた。 

家の裏には洗濯機があるが、その他には何も無く、夕暮れで薄気味悪い闇を称えたジャングルが広がるだけだ。 
「お前はもうレベッカの事はなんとも思ってないのか?」 
グゥは唐突に聞いた。アルヴァは多少驚いたようだったがすぐに落ち着き払って答えた。 
「結婚する予定のある女性にいつまでも惚れるなんて真似しないよ」 
「結婚する予定が無いならまだ好きなのか?」 
グゥは続けて質問した。 
「なんなんだよ…まあ婚約してる人間よりは可能性があるかもな。何が言いたいんだよ、お前」 
私情を聴かれたせいか、アルヴァは不機嫌そうに逆に質問した。 
グゥは暫く黙りこくってから、口を開いた。 
「好きな人間というのは婚約してるしてないで変えられるものなのか?それとも相手に好きな奴がいるかいないかで変わるものなのか?」 
アルヴァは顔を歪めたが、吐き捨てるように言った。 
「あくまでも理性で諦められるって意味だよ。別にレベッカにはそこまで惚れ込んでなかったし、望み薄なら仕方がないと思う事だってあるだろ」 
グゥはさらに聞いた。 
「じゃあ、相手に好きな人間がいてもまだ相手の事を好きなのは普通の事なのか?」 
家事をしていたアルヴァの手が止まった。今度は冷たい瞳をグゥに向けながら問いに答えた。 
「そりゃまあそうだろうね。…でも相手に恋人がいて、自分が入る隙は無いと思ったら、違う人間を見つけようと思う事も可能だろうな」 
言いながらアルヴァはグゥに詰め寄った。グゥはそれに合わせ視線を上げる。 
「どうやってするんだ?」 
「こうする」 

アルヴァは唐突にグゥの両手を掴み壁に叩き付けた。そのまま状況が飲み込めないでいるグゥに顔を近づけ、徐に舌を入れた。 
「??」 
グチュグチュと音を立てられながらグゥは混乱した。何故ならその行為の意味する事が何かを知らなかったからだ。自分の口の中で絡み合う物に、今まで味わった事がない妙な感覚を覚えた。 
「んっ…ふうぅん…」 
不快なような、快いようなその妙な感覚に声が出てしまい、グゥは不安に駆られた。 
アルヴァは片手でグゥの両手を掴み、片手でグゥの頭を強引に自分へ引き寄せている。身動きが取れず何も出来ないまま、強引な口付けは終わった。ゆっくりと離したお互いの口からは唾液が流れ、繋がったまま地面に落ちた。 
「っはぁ、はぁ…」 
息をするのも忘れていたグゥは口を離された瞬間に荒い呼吸を始めた。口からはまだ濃密な唾液が流れ落ちている。 
「ハレの事が辛いなら、とっとと忘れちまえばいいだろ」 
息をするのに夢中なグゥに向かってアルヴァは静かにそう言った。驚いて目を見開くグゥをよそに、腰に手を回し今度は首周りを舐め始めた。 
「どうしてハレの話が出てくるんだ…。う…」 
見透かしたような事を言われてしまい、それを取り繕おうと必死になりグゥは言った。首筋に舌を這わされて再度意志に反して声が漏れた。 
「なんとなく。話の流れを聞いてれば大体わかるだろ?そういう事には疎いんだな。…コレには相当敏感なのに」 
グゥの耳元で囁きながらアルヴァは微笑した。そのままグゥの服の上部の布を端を掴み、緩めるとそれをずり降ろした。 
「なっ…何がわかる、んだ…。違くてグゥは…、あっ…」 
グゥは何とかしてハレの事を訂正しようとしたが、妙な事に意識が遠のいて言葉が出て来ない。その上露出した乳頭を摘まみ上げられて、悲鳴にも近い声を上げてしまった。 
「も…その話はいいから…止めてくれないか…」 
息も絶え絶えになりながら、続けてグゥは言った。意味もわからないアルヴァの行動と自分の反応に、不安が膨らんでいたからだ。 
「フン…止めろってか?好きで受け入れてんのかと思ってた」 
「な…何をだ……」 
「?……お前もしかして俺がやってる事わかってないのか?」 

予想外のグゥの言葉にアルヴァは拍子抜けしたように言った。何も返さずに荒い息を続けるグゥを見て、アルヴァは悟った。 
「はぁん…お前この状況わかってなかったのか。そうか、なら都合がいい」 
グゥは余計に混乱したが、アルヴァが良からぬ事を思ったのは理解できた。ちにかくこの場を逃げようと思い、必死で抵抗を続けた。 
「とにかく…もう止め…あぁぅ!」 
抵抗するグゥを更に無理矢理押さえ付け、アルヴァは両方の乳頭を攻め始めた。片方を爪でこね回し、片方を口で吸い上げた。 
「ひっ…いやだ…何するんだぁ…!あぁっ…」 
与え続けられる強烈な感覚に、グゥは背を反らし、小さく悲鳴を上げた。潤んでいた瞳からは、とうとう大粒の涙が零れ出した。 
「らしくないなグゥ…。いつもの調子はどうしたんだよ、ん?」 
ぐゥの下着をずり降ろしながらアルヴァは薄笑って言った。グゥの顔からは普段の余裕は少しも感じられなかった。 
「こんなに感じやすいとはね。ハレももったいない事したんじゃないの?」 
アルヴァは独り言を言いながらグゥの中へと中指を滑り込ませる。 
「なっ!?なん…止め…いあぁっ…」 

グゥは何をされたか全く理解できないまま、自分の中で動くアルヴァの指に悶え続けた。抵抗していたはずの身体からは力が抜け切り、手はだらしなく垂れ、気が付くとグゥはアルヴァの腕の中に大人しく収まっていて、 
アルヴァから与えられる刺激に、意に反して背筋が反り返り、肩を跳ね上げていた。 
「理解はできてないんだろうけど、気持ちいいんだろ?グゥ」 
完全に自分の言いなりの身体になったグゥにアルヴァは意地悪く辱めの言葉をかけた。グゥは変わらずに涙を流しながら嬌声を上げている。 
「きも…気持ちいい…?これが…?ば、かいうな…」 
グゥは懲りずに反論した。アルヴァに聞かれて初めて、この感覚が快感だと確信してしまったのが許せなかったのだ。下の方からはグチュグチュといういやらしい音が聞こえていた。 
「気持ちいいんだよ、お前は。これ以上ないって位いやらしい顔してるぞ」 
本能的に感じる恥ずかしさでグゥは何も言えなかった。アルヴァはグゥを抱き上げると、グゥの両足を自らの肘にかけ、性器をグゥに沈め始めた。 
「!!!っ…」 
あまりの驚きでグゥは目を見開いて、声を失った。アルヴァが腰を揺らし始めると、また恐れていた感覚が溢れ出した。 
「ひっ…やっ…いやぁぁつ!あっ…あぁっ…やぁっ…」 
身体が揺れるのに合わせて声が漏れ続けた。意識がどんどん遠のき、我慢していた言葉が口から漏れた。 
「ぃぁ…たぅけ……ハ、ぇぇ……」 
アルヴァの服を握りしめながらグゥは泣いた。襲いかかってくる快感に何も抵抗できないまま、グゥはアルヴァに精液を放たれた。 
「はぁっはぁっはぁっ…」 
力の抜け切ったグゥはアルヴァから解放されるとそのまま壁に倒れ込んだ。白い足からは先程の名残の液が流れ落ちている。 
「ハレの名前呼ぶなんて、やっぱり好きなんじゃないか」 
ベルトを締め直しながらアルヴァは言った。先程の行為で完全に支配されたグゥは、戦慄したままアルヴァを横目に見た。 
「どういう意味だったか教えてやるよ」 
グゥの耳に口を近づけてアルヴァは低く呟いた。 
「お前が浅い理解のまま言ってた、犯すとか犯さないとか、そういうヤツだよ」 
グゥは硬直した。恐れていた事だったが、やはり人には言えない事なのだと、そこで全てが理解でき、より一層震えた。 
「そろそろ帰ってくるぞ、ほら」 

アルヴァに言われて耳を澄ますと、ハレとウェダの声が聞こえた。何事も無かったかのように玄関に向かうアルヴァの後に、グゥはよろめきながら続いた。 
「ただいま~アルヴァ」 
「おかえり」 
明るい表情で挨拶するハレにアルヴァは無表情に返した。ハレはアルヴァの後ろで黙っているグゥを見つけた。 
「ただいま、グゥ」 
「……おかえり」 
目線を逸らしたままボソリと答えるグゥにハレは疑問を抱いた。それでもウェダにせかされて台所へと足早に向かった。 
グゥはおそるおそるまだその場に立っているアルヴァを見上げた。アルヴァの目はグゥの方を見下ろして、冷たい笑いを浮かべた。 
何も言葉を交わさないまま、二人は家に入っていった。 
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