公式には全くない妄想をぶち込んだおかげで、完全に別キャラと化しています。
当Wikiにある妄想本編では「クラウディウス家は聖王三傑であるパウルスの子孫」という設定です。
はい、我ながらドン引きです。
ただこの設定については、一応理由があります。
それはすなわち「銀の手がミューズの夢の中(精神世界?)にある」ことに起因します。
なのでこの項目はミューズ妄想と同時に、管理人による「銀の手の謎」考察も含んでいます。
「なぜミューズの夢の中に銀の手があるのか」ということについて、原作では一切触れられていません。また、個人的にいくつか資料を見てきた中でも、理由らしい理由は公式での言及をされていません。
せいぜいがネット上でご考察されている方の文を、いくつか拝見できた程度です。
というわけで、ここからが管理人の考察という名の妄想です。
聖王遺物である銀の手が、他でもないミューズの中に眠っていた理由。
これは可能性を考え出したらキリがないですが、先ずはじめにパッと思いつくのは「銀の手は代々メッサーナ王家が管理していた」というものです。
実際、そのように考察されていらっしゃる方もお見受けしました。
何しろ銀の手は第一所有者オトマン亡き後、初代メッサーナ国王となるパウルスの所有物でしたから、まぁ普通はそう考えられますよね。
代々のメッサーナ王はその身の内に銀の手を宿しており、そして直近で最後のメッサーナ王であったアルバート亡き後、その死によって具現化した銀の手を、今度は時の有力者たる近衛軍団長クレメンスが代行管理していた、という見方ですね。
これは一見すると、とても「それっぽく」思えます。
しかし、です。
この前提では「何故クレメンスは自分自身ではなくミューズの中に保管したのか」がわかりません。
態々自分じゃなくて、よりにもよって「あまり丈夫ではない」自分の娘の中に国宝を隠すなんて、クレメンス様って相当な鬼畜じゃないですか?
だとすると何かしら、そうする理由があった?
例えば、銀の手は女好き(笑)とか?
いやいや、装着者が元々オトマンですしアルバート王が持っていたわけだし、これは無理があるでしょう。
元はクレメンスの中に保管していたが、戦争の際に警戒してミューズに移したとか?
いやいや、自分が暗殺されることは警戒こそすれ流石に読んでないでしょうし、仮に用心したにしても、矢張り「病弱な自分の娘」じゃなくて他にもっと保管先が幾らでも居るでしょう。
信頼のおける部下とか、それこそ親交のあったベント家とかでもいいわけです。
勿論、上記の妄言以外にも何かしらのこじつけで「ミューズの中に保管せざるを得なかった理由」は、いくらでも作れるとは思います。
が、それよりもっとシンプルなストーリーとして思い至ったのが「銀の手は最初からクラウディウス家の血筋に受け継がれていた」とする説です。
これなら、自動的にミューズに所有者が移ったことはごく自然で、特にそこに疑問は生まれません。
なぜミューズの中に銀の手があったのか、という問いに対する答えとしても、変に内乱の最中の混乱期に焦点を当てて複雑な思惑やこじつけをするよりも、余程シンプルかな、と。
そう考え、この妄想を採用することとしました。
さてこの妄想を採用した場合、今度は「なぜ銀の手を代々のクラウディウス家が受け継ぐことになったのか」という疑問が生まれます。
それに簡単な解答を出そうとした際、聖王の時代にオトマンの死後、銀の手を所有したパウルスが「そのまま自分の中に保管した」という妄想が浮かんだ次第です。
まぁ、この妄想(本編
第四章)を記載した時点では「オトマン」なんて存在すら世に出てなかった(オトマン初出はエンサガの2014年イベントシナリオ?のようです。妄想
第四章の掲載は2013年1月)ので、当時の筆者としてはパウルスが最初から持っていたっていう認識なんですけど。
ただ、今の時代になって判明しているパウルスの性格?からしても、他人に保管を任せるくらいなら自分で保管しそうな感じもしますから、案外悪くない妄想だと今も思っています笑
そしてパウルスは後継のメッサーナ王には血族と関係ない指名制度をとり(能力主義と思われるパウルスらしい選択ですね)、そのままメッサーナの地に没した、と。
ここで、正史ではパウルスも子孫を残さなかったっぽいですが(以前どこかでそんな文を見た気がします)、妄想上では「実はひっそり残していた(銀の手継承の為か、なんかロマンスでもあったのか)」ということにしました。
しかしそれが判明して跡目争いで後年ごたつかないように、対外的には自分の子孫はいないし銀の手も所在不明とした、とかね。
そのほうが物語としても面白いし(個人的な本音)。
その結果、銀の手は現代のミューズに受け継がれた、と言うわけですね。
ちなみにミューズが夢魔イベント後に元気になる理由についても妄想本編で言及していますが、病弱だった理由を「銀の手が死食により活性化し、その大きすぎる力が内部から彼女を蝕んでいた」としました。
これなら「元から彼女の中にあった」から幼少時から病弱キャラとしてのミューズが出来上がり(なので筆者の中ではミューズは死食以後に体調を崩し始めた、と妄想しています)、銀の手が夢から具現化され彼女から解き放たれたことで、それまでの病弱が嘘のように治り、晴れて冒険にも出られるようになった、となります。
これも原作では「何故、夢魔イベント後に元気になったのか」にも碌に言及ありませんが(原作ミューズの「きっと夢魔と一緒に病魔も退散したのでしょう」って、そりゃあご都合主義にも程があるでしょうw)、上記妄想にて辻褄は合わせられます。
ここまで妄想してみて、我ながら「完璧じゃん!!!」となった次第です(笑
因みに、この妄想は長編を描き始めた最初からある程度想定しており、妄想本編
第一章の最後のほうでアラケスさんがそこにふわっと言及しております。
まぁここも、今判明している正史からすると不思議な表現に見えるんですが、それにもちゃんと答えは用意してあります。
また余談ですが、シャールや一部のクラウディウス近親者だけは、銀の手に関する真実を知っていた、とも妄想しています。
原作の夢魔イベントでは「なぜ、マクシムスが・・・」というシャールのセリフで、夢魔イベントは終わります。
ここで興味深いのは、シャールは「マクシムスが何故ミューズを狙ったのか」ということに対して疑問は持つものの、一方で「ミューズが狙われたこと」に関する疑問は(セリフの上では)持っていない、という点です。
つまり「ミューズには狙われるだけの理由がある、ということをシャールは知っていた」ということが考えられます。
ここから、ミューズの中に銀の手があることをシャールは知っていた、としました。
そして、それを狙う可能性のある人物の筆頭として、シャール(とその周辺の者達)はルートヴィッヒを特に警戒していた、と。
実際にルートヴィッヒを警戒する描写は、トーマスルートの冒頭で見ることができますね。
しかしシャールは「マクシムスが聖王遺物を収集している」ことは知らなかったので、なぜマクシムスが、となった、と。
まぁミューズがルートヴィッヒに狙われる理由は銀の手もありますが、もう一つ理由は想像できますね。
つまり「彼女が将来的に決起し政敵となり得る」パターンを警戒して、でしょう。
妄想本編ではむしろ、その要素を主軸として彼女が成長していく物語を描いているつもりではあります。
ただ現実問題、旧市街に引きこもっているだけの病弱な彼女を狙う理由としては、これは流石にビビりすぎです。
だからこそ、銀の手という要素は「彼女が常に狙われる可能性」を殊更に高めているわけであり、それを知っているからこそシャール達は警戒を続けていた、というわけですね。
ここまで書いておいてなんですが、まぁこれはあくまで妄想です。
そりゃあ本編の断片的なセリフなんかと照らし合わせても、そこそこ辻褄は合うと思います。
ただ、仮に真実が解き明かされたとしたら、おそらくこれは違うのでしょう。
何故かといえば、「ありきたり」だからです。
実に、サガらしくない、といえます(それを理由に、元から女性のはずだった聖王がSFCでは敢えて男性として描かれたように)。
「銀の手?さぁ、なんか知らないけどいつの間にかあったよ!」くらいのほうが、サガらしいなって思いますね(笑
最終更新:2024年01月11日 08:53