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かきこ

49. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/03(日) 22:53:01.53 ID:5xmbmjNW0
古泉「そのとおりです。彼が転校してきた瞬間から今まで、それが覆ったことはありません」

キョン「そして第二のキラが邪魔に感じる夜神は、厄介払いをするためにLへ売った」

古泉「……はい」

キョン「お前の考えではデスノートの存在を知られることになり、
          夜神がその行動を起こすのは絶対なかった、そういうことだな」

古泉「僕が甘かったです……」

キョン「いや、悪いのはお前じゃない……キラ……夜神月だ」

古泉「!」

長門「あなたがそう決めたならば、力を貸す」

みくる「わ、私も!」

キョン「必ずキラを捕まえるぞ!」
50. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/03(日) 22:56:54.59 ID:5xmbmjNW0
-二日前(日曜日)・Lの部屋-(月)

月「竜崎……少し気になることがあるんだ」

L「……何でしょう?」

月「僕が転校した学校に、キラを調べている団があったんだ」

L「そういう活動をする人達は少なくないでしょうね」

月「そうなんだが、あまりに真に迫りすぎているというか……
      竜崎と同じ考え、それ以上の考えが出ているんだ」

L「……」

月「だから、彼らはキラと繋がりがあるんじゃないかと僕は考えている。
      竜崎は僕の知る中で最も優秀な探偵だ。そんな竜崎をいち高校生が超えていいはずがない」

L「月くんも高校生ですよ」

月「僕は……いや、今そんなことはどうでもいい。
      僕がいいたいのは、彼らを調べないか、ということだ」
51. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/03(日) 23:00:22.24 ID:5xmbmjNW0

L「……」

月「そうだな……僕に盗聴器を貸してくれないか?  というより、僕自身にそれを付けてほしい。
      そうして僕がその団に行くことで、何か掴めるかもしれない」

L「……私が疑うあなたの意見を取り入れるのはあまり気が進みません……が、
      今は確かに第二のキラを追うことが優先ですね。
      月くんがキラだと睨んだのなら、調べる価値はあります」

月「何だか言ってることが矛盾してないか?」

L「いえ……やはり月くんの頭脳も必要だと、言いたかったんです」

ワタリ「こちらの盗聴器をお使いください」

月「ありがとう」

53. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/03(日) 23:05:20.25 ID:5xmbmjNW0
-時間軸戻る・登校中-(月)

  そして昨日、偶然にもSOS団の奴らは涼宮が第二のキラだと暴露し出した。
さすがにこんなに早く核心を聞けるとは思っていなかったが……まあいいだろう。

  早めにリュークを下がらせておいてよかった……。

  Lの情報を聞いた僕は、改めてSOS団の誰かが第二のキラ、という可能性について探ってみた。
そこで問題になってくるのは、リュークの存在。
  もし今まで、僕側の死神の存在を恐れ、自分達の死神を隠しているのだとしても、
いつかはそれを出し、リュークの存在を確認しにくるだろう。

  そうなれば、僕はキラだと分かってしまう。そこでリュークには、
しばらく僕の近くにいないように言っておいた。
  だがすでに相手側の死神レムはいないため、リュークは早々に戻ってきている。

月「……一週間」

  それくらい間を開けたら、次の策を実行しよう。いや、策なんて大それたものでもないか。
相手はバカどもだしな……。
67. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/04(月) 00:00:07.21 ID:AopOnBOa0
風呂とかいってる間に落ちてたらやめるつもりでしたが、
残ってるみたいなので続けさせていただきます。

-----


-放課後・部室-(キョン)

古泉「夜神くんは団活は欠席……都合はいいですが、怪しいですね」

キョン「ああ」

  夜神は用があるからと言って、先ほど帰っていった。

古泉「改めて機関に問い合わせましたが、”まだ夜神月をキラとして立証するには証拠が足りない。
        Lとも未だコンタクトとれず”、だそうです」

  夜神がキラだという証拠……オレ達の中では奴が確実にキラだが、
絶対的な証拠であったはずの死神は出てこなかった。
  それどころか、ハルヒが捕まってしまう始末……なんてことだ。

長門「統合思念体は、こういった状況の涼宮ハルヒを観察するという結論になった。
        私は何も出来ない……」

キョン「……お前の気持ちだけで十分だ」

  オレには分かるぜ、お前のもどかしい気持ち。


68. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/04(月) 00:02:07.65 ID:AopOnBOa0

キョン「朝比奈さんの方はどうですか?」

みくる「こっちは何も……」

古泉「今は状況判断の段階ということでしょうか……」

キョン「……夜神をキラと断定できる証拠は何だ……?  ノートを見つけることか?」

古泉「そうなんですが……機関が家宅捜索したものの、それらしきものは出てきませんでした」

キョン「くそ……」

  どうしたらいんだ、本当に!
  なぁハルヒ、お前のとんでも能力で、何とかできないのか!

70. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/04(月) 00:06:01.52 ID:AopOnBOa0
-翌日、昼休み(水曜日)・教室-(キョン)

キョン「夜神、ちょっといいか?」

月「何だい?  あ……涼宮さんのこと噂で聞いたよ……残念だね」

キョン「残念……」

  実際、夜神がLとかいう探偵に情報を言ったのだろうか?
古泉も言っていたが、キラとしてはデスノートの存在を知られることは、
マイナス要素でしかないはずだ。

キョン「……そのハルヒの話で来た」

  オレにできること……夜神に問い詰めることくらいしか思いつかない。
下手なことをすればオレが殺されるかもしれないが……。
73. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/04(月) 00:10:15.64 ID:AopOnBOa0
キョン「オレは、お前に第二のキラのことを話したから、ハルヒが捕まったと思っている」

月「僕?  まさか、あの話は誰にもしていないし、第一、そんなことをしたら、
      僕の頭が疑われる。警察だってそうだろう」

キョン「……」

  確かに、そうだ……。

キョン「じゃあ一つだけ聞かせろ。……お前はキラか?」

月「キラ?  そんなわけないだろう」

キョン「そうか……分かった」

  あくまでしらを切るのか……それとも本当なのか……オレには分からない……。
76. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/04(月) 00:13:40.68 ID:AopOnBOa0
-一週間後・水曜日・部室-(キョン)

古泉「結局、進展なしですね……」

キョン「……」

長門「思念体からの命令も変化なし」

  ハルヒが捕まってから一週間あまり……夜神をキラだとする証拠はおろか、
証拠になりそうなものさえ見つからない。どうしたものか……。

みくる「あれ……あ……う!?」

古泉「!」

キョン「朝比奈さん!?」

  朝比奈さんは、その場に倒れこむ。何だ!?
78. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/04(月) 00:16:09.11 ID:AopOnBOa0
古泉「う……ぐ……これは、デスノー……!」

長門「……異常事態発生。私の存在が消えていく……」

キョン「古泉!  長門!!」

  朝比奈さんと同じく倒れこむ古泉。そして長門は、光の粒みたいになって、
体がだんだんと消えていく。

キョン「長門!  これはいったい……!」

長門「分からない。でも、これだけは言える。私は消え……」

  次の瞬間、長門がいた場所には、イスと、本だけになっていた。
79. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/04(月) 00:20:11.17 ID:AopOnBOa0
-一時間後・部室-(キョン)

機関人A「あたなを拘束させていただく」

  オレは、とりあえず事態を誰かに報告すべく、機関へと連絡をした。
古泉の携帯を見ると、森さんや新川さんといった見知った名前があったため、
そこに連絡をしたのだ。

  彼らなら協力してくれると思ったのだが……。

キョン「どういうことですか?」

機関人B「私達機関は、ここの団員が全員死んだとき、
            夜神月をキラと断定するようにしていた。
            だが今回、あなたと夜神月以外の人間が死んだ」

機関人A「そこで、夜神月の家は捜索済みだったため、まずはあなたの家を捜索した。
            そこで、これを発見した」

キョン「ノート……!」

  機関の人が持つのは、黒いノート。デスノートか……?  何でオレの家から!?
ハルヒがオレに渡したノートはいつもここに置いてあったし、そもそもハルヒが捕まったとき、
警察関係者と思われる人が持っていったはず……。

80. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/04(月) 00:24:54.15 ID:AopOnBOa0
-三時間後・キョン宅-(キョン)

  あの後機関に連れて行かれたオレは、キラに関することをこれでもかというほどに聞かれたが、
結局証拠不十分ということで解放された。
  あのノートは、昼頃に家のポストに入れられたのだと分かったのだ。

キョン「……」

  こんなことをするのは……SOS団でもう一人残った、夜神しかいない……。
そして、オレに罪を着せるために、ノートを送ったんだ。

キョン「朝比奈さん、長門、古泉……ハルヒ」

  オレはたぶん、お前達が望んでいないことを、するんだと思う。
81. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/04(月) 00:27:11.75 ID:AopOnBOa0
-二日後、放課後(金曜日)・月宅-(キョン)

月「やあキョン、どうしたんだい?」

キョン「いや……ちょっとあがっていいか?」

月「かまわないけど、今親がいないから、大したことはできないよ」

  夜神……お前はそうして、いつもと同じ顔でオレと話すんだな。
オレは……今どんな顔になっているんだろうか。

月「でもよく知っていたね、僕の家がここだって」

キョン「いや、まぁな」

  昨日お前を尾行したからな……。
82. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/04(月) 00:30:30.50 ID:AopOnBOa0
キョン「夜神、一昨日、朝比奈さん達が死んだ……いや、殺された」

  機関の人達は、死因を心臓麻痺だと言っていた。

月「ああ、聞いてるよ。涼宮さんに続き、不幸なことばかりだね……」

キョン「……」

  その元凶は夜神、お前だ……!

キョン「まあ……今日オレがここに来たのは、
          それを言いに来たから、ってわけじゃない」

月「ん?」

キョン「これだ、夜神」

  オレは、一枚の紙を取り出した。
83. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/04(月) 00:35:12.79 ID:AopOnBOa0
月「それは?」

キョン「デスノート。お前なら分かるだろう?」

  デスノートは、ハルヒの持っていた物は警察が、夜神の持っていた物は機関が、
それぞれ持っていった。つまり、ノートはそう簡単に触れられる場所にはない。

  だが。

  オレは最初に、長門に調べてもらうため、ハルヒのノートのページを切り取っていた。
そのページは、そのときは特に意味なく、ノートがある場所と違う所に置いておいた。
もっとも、どちらも部室だが。

  そして今オレが持つのが、その切れ端。切れ端でも効果があるのは、レムから聞いていた。

キョン「夜神、お前はキラか?」

  もしお前がここでそれを認め、ハルヒ達のことを悔いるならば……。
88. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/04(月) 00:50:31.46 ID:5ED6nKmsO
月「……前も言ったはずだ、僕はキラじゃない。それにデスノート……
      それは、キラの殺しの道具なのか?  だとしたら……お前がキラだ!」

キョン「夜神……!」

  そうか、やはりお前はそういう性格か。
  ならば……もういいだろう。

キョン「これを見ろ」

  オレは、切れ端の裏側を夜神に見せる。そこにはすでに、名字まで書いておいた。

キョン「これでもか?」

月「……何がだ?」

  そうか……。

キョン「分かった、もう終わりにしよう、夜神」

  月……その画数の少ない漢字を、付け加えた。
91. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/04(月) 00:53:41.75 ID:5ED6nKmsO
月「……L!  見ていたか!?」

キョン「!?」

  L……?  何だそれは。

L『はい。……突入してください』

  突入……?

相沢「そこまでだキラ!」

夜神「観念しろ!」

  警察……?  前部室に来て、ノートを持っていった人達だ。夜神を捕まえにきてくれたのか?
  しかし……銃を突きつけられたのはオレだった。

93. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/04(月) 00:56:17.50 ID:5ED6nKmsO
キョン「な……どういうことだ!」

夜神「どうもこうもない、キラ。お前のここでの行動は監視していた。
        お前はその凶器……デスノートで月を殺そうとした……キラ確定だ」

キョン「……!」

  そういうことか……!

キョン「夜神……お前……!」

  だが、夜神は死ぬ……それだけで十分だ。

月「残念だけどキョン、僕は死なないよ」

キョン「……!」

  確かに、あれから1分は経ったはずだ。なぜだ、なぜなんだ!
  ハルヒ……すまない……。

-終-


96. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/04(月) 00:58:20.92 ID:5ED6nKmsO
-昼休み(水曜日)・教室-(月)

キョン「夜神、ちょっといいか?」

月「何だい?  あ……涼宮さんのこと噂で聞いたよ……残念だね」

キョン「残念……」

  その表情……やはり涼宮に気があるってことだな……使える。
キョン「……そのハルヒの話で来た」

  こいつらが僕を疑っているのは明白……ならば涼宮が捕まったことを、
僕がやったと予想しているだろう。


98. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/04(月) 01:01:22.40 ID:5ED6nKmsO
キョン「オレは、お前に第二のキラのことを話したから、ハルヒが捕まったと思っている」

月「僕?  まさか、あの話は誰にもしていないし、第一、そんなことをしたら、
      僕の頭が疑われる。警察だってそうだろう」

キョン「……」

  黙るなよ……これくらいの返し想定しておいてくれないと、
やりがいというものがないじゃないか。

キョン「じゃあ一つだけ聞かせろ。……お前はキラか?」

月「キラ?  そんなわけないだろう」

キョン「そうか……分かった」

  本当にくだらない奴らだ……早く殺してしまおう。
こいつらを殺すことでのリクスは少なからずあるが……そこは利用するべきだ。
  しかし何だ……?  以前も同じような会話をキョンとして、同じようなことを考えていたような……。
……いや、ただのデジャブかな。


101. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/04(月) 01:05:49.09 ID:5ED6nKmsO

-一週間後・水曜日・学校-(月)

月「そろそろかな……」

  あれから一週間……計画実行のときだ。
  まずは、キョンを除くSOS団のメンバーを殺す。そうすればキョンは僕に対して怒りを覚えるだろう。
それでいい。行き着く先に、僕を殺す、そういう意思が伴えば、僕の勝ちだ。

  とはいえ、少し気になること……古泉がかつて言っていた”彼ら”……。
もしこれが本当にバックアップとなる者達ならば、一度遠ざける必要がある。
  キョンは残るとはいえ、その”彼ら”というのは僕を疑っている可能性があるからだ。
となれば、キョン同様に生き残った僕も、何かしら取り調べを受けるかもしれない。

  そこで僕は、デスノートをキョンの家のポストに入れておいた。勿論僕自身が入れたわけではないが、
紛れもない本物のデスノートだ。それが偽物だとバレたら何の意味もないし、僕自身は、
ノートから何ページか切り離したものを持っている。

  それに、後々新しいノート……レムのノートを手に入れることが、僕の策だ。

103. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/04(月) 01:09:24.60 ID:5ED6nKmsO
-二時間後-

  名前を書いてから結構な時間が経つが、警察と思われる人達の動きはない……つまり、
”彼ら”というのが実在していたことになる。

  もしSOS団のメンバーが死んだことで、キョンが警察に連絡すれば、
”彼ら”は存在しないことになる。そしてキョンは、家にあるノートのせいで逮捕……
証拠がなくても、警察はそうせざるを得ないはず。

月「”彼ら”……どんな組織だか知らないが、これで無意味になった……」

  だがそうなっていないところを見ると、キョンが連絡したのはその組織ということになる。
バックアップをしているくらいだ、ノートが家にあるということくらいでは、
キョンをキラだと断定しないだろう。
  しかし、今後キョンの補助をするのは難しくなる。
  このパターンも想定済み……いや、むしろこれが本命だ。
104. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/04(月) 01:12:44.50 ID:5ED6nKmsO
  恐らく今は、キョンは部室にいないだろう。他の遺体も運び出されたはずだ。
これならば部室に入ってなんら問題ない。

月「ノート……」

  以前キョンは、涼宮のノートを保管している場所以外に、何かのノートのページと思われる物を置いていた。
僕の予想では、それはデスノート……。

  なぜそんなことをするのか分からないが、それがあることで、僕は今回の策を実行できた。

  すり換え。

  それを普通のノートのページとすり換える、それが僕の策。
  そしてそれで、キョンが僕の名前を書くことで、キョンがキラだと確定することになる……。

  これで第二のキラ、そしてキラも捕まったことになり、僕はLの疑いから解放されることになる……。
最初は邪魔でしかなかった者達だが、こうやって利用できたんだ、良しとしよう……。

106. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/04(月) 01:17:13.52 ID:5ED6nKmsO
-二日後、放課後・金曜日・月宅-(月)

月「やあキョン、どうしたんだい?」

キョン「いや……ちょっとあがっていいか?」

月「かまわないけど、今親がいないから、大したことはできないよ」

  ようやく来たか、キョン。

月「でもよく知っていたね、僕の家がここだって」

キョン「いや、まぁな」

  昨日何者かにつけられている気配を感じたが……恐らくキョンだったのだろうな。
107. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/04(月) 01:20:13.15 ID:5ED6nKmsO
月「それで、何の用だい?  ……朝比奈さん達が亡くなったことか?
      涼宮さんこととに続き、不幸なことばかりだね……」

キョン「それもあるが、オレが来たのは、これだ」

  キョンはそう言うと、ノートの切れ端と思しき物を取り出す。
そこにはすでに、”夜神”と書かれていた。そこに続くのは、月、なんだろうな。

  ……計画通り。

月「それは……」

キョン「デスノート……お前なら分かるだろう、この意味が」

  ……お前こそ分かるか?  今お前のしていることの意味が。

109. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/04(月) 01:24:08.64 ID:5ED6nKmsO
キョン「夜神、お前はキラか?」

月「……前も言ったはずだ、僕はキラじゃない。それにデスノート……
      それは、キラの殺しの道具なのか?  だとしたら……お前がキラだ!」

キョン「夜神……!」

  そう、お前がキラ……キラになるんだよ!  僕の身代わりとしてな!
  今この場所は、Lの監視下にある。僕がそうLに頼んでいた。
こういう状況になることは分かっていたからな……。

  L達には、キョンがキラであると疑わしく、残った僕を殺そうと考えていると、言っておいた。
そしてノートをすり返ることも伝え、僕の名前を書かせることで捕まえようと、そう提案したのだ。
なぜ古泉達が死んだ時点で僕も殺されなかったのかという不明な点もあるが、この際関係ない。
  Lは当然そこに疑問点を抱くだろうが、僕とキョンを監視する体勢を取らないわけにいかなくなる。

キョン「分かった、もう終わりにしよう、夜神」

  そうだ、早く僕の名前を書ききるんだ。そうすれば、僕の勝ちだ……!

110. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/04(月) 01:28:19.31 ID:5ED6nKmsO
月「L、見ていたか!?」

  キョンがペンを取り、そして止めるのを見て、僕は監視カメラに向かってそう叫ぶ。
L……お前はその目で確認したはずだ、キラの殺しを。
  そして他の捜査部の者達は、僕が体を張ってキラを捕まえたように見える……。

キョン「夜神……」

  キョン、お前は僕の言っている意味が分からないだろうな。
いきなりLの名前……そしてキョン、お前が捕まろうとしているという事実。

キョン「残念だが、この部屋にある監視カメラは、機能していないぞ」

月「!?」

  何だ……こいつ何を言っている……?

112. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/04(月) 01:32:33.45 ID:5ED6nKmsO
月「な、何のことだい?」

  なぜキョンの部屋からそんなことばが出る?  それに機能していない……どういうことだ?
そういえばLからの応答がない……!

キョン「まずお前に言っておくことがある。オレはノートにお前の名前を書いたが、
          時間指定もした。今から五分後だ」

  そのノートは偽物……そんなことは関係ないが……。

キョン「この五分で、お前の本音を聞かせてもらうぜ」

  本音……!?

キョン「いや、一つ説明しておかないと、それは聞けないか。
          このノートは本物だ。お前にすり換えられると思い、さらに別の物を用意してあった。
          さらにいえば、お前が持っていたデスノート……それは二日前に偽者にすり換えた」

月「何……!?」


113. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/04(月) 01:36:04.05 ID:5ED6nKmsO

キョン「夜神、お前はキラか?」

月「……」

キョン「……言うはずがないよな。……でもよかったじゃないか、夜神」

  ……よかった……?

キョン「お前はキラではないと証明したかったんだろう?
          オレがここでお前を殺せばオレはキラ……お前は被害者。
          夜神、お前がキラではなくなる」

月「ちょっと待て、僕はもともとキラではない!
      それにキョン、お前はキラではなかったはずだ、なんでそんなことをする必要がある!」

  何を言っているんだ僕は……仮にキョンがキラであったとしても……いや、キラは僕だ……。
キョンの持っているノートが本物なら何を言っても今更遅い……だがあのノートが偽物なら話は別……
ここで説得すれば僕はキラ……。……何?  何を考えている、僕は!?

  ちょっと待て、落ち着くんだ!

120. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/04(月) 01:55:49.09 ID:5ED6nKmsO
あと少しで終わりなのに、さるくらってました。

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キョン「必要?  そんなことは簡単だ。お前は古泉達を殺し、そしてハルヒに罪をかぶせた。
          いや、ハルヒは確かに第二のキラだったが……お前の存在のせいだ。
          だからオレは……誰も望まない、オレすらも望んでいなかった結果をここに残すんだ」

月「りゅ、リューク!」

キョン「無駄だ夜神。さっき言ったろう、お前の持っていたノートはすり換えた……
          つまり、一度はそのノートに触れている。そこの死神も最初から見えていた」

月「!」

  な、なんてことだ……僕は死ぬのか!?  嫌だ、死にたくない!
  僕は新世界の神だぞ!

キョン「そろそろ終わりの時間だ……。夜神、オレはこれから警察に行く。
          オレがキラだった……そう言えば、全てのキラ事件はかたがつくだろう」

月「キョン、お前はそれでいいのか!  ……!?」

  胸が、心臓が……!

キョン「言ったろ、誰も望んでない、ってな」

  逝きたくない逝きたくない逝きたくない逝きたくな……い……。

-終-
123. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/04(月) 02:06:46.69 ID:5ED6nKmsO
またさるくらってました。時間短かすぎですね。


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-放課後・水曜日・部室-(キョン)

ハルヒ「第二のキラが出現したんですって!!」

  我らが団長様は、パソコンのウィンドウに向かってそう叫んだ。

キョン「だからどうした」

ハルヒ「どうしたじゃないでしょバカキョン!  キラに続いて第二のキラ……
          キラに会えるチャンスが増えたのよ!?」

  どうしてお前はそう変なものに興味を抱くかね。

ハルヒ「こうしちゃいられないわ!  情報収集よ!!」

  やれやれ、毎度ドアがかわいそうだよ。


124. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/04(月) 02:11:16.88 ID:5ED6nKmsO

古泉「ちょっといいですか?」

キョン「ん?」

古泉「この感覚……今日という日……前にも感じませんでしたか?」

キョン「さぁな、ただのデジャブじゃないのか」

  古泉、やはりお前もか。
  いつものニヤケ顔も、何だか今は見栄えがいいぞ。

朝比奈「何か私もぉ」

長門「知らない」

  朝比奈さん、あなたもです。いつもお美しい。

  長門、お前が知らないなんてことはないだろ。お前も思い出したくないことが、
あるってことかな。

キョン「……皆同じか」

  覚えてるさ、二回のループ。そして今日という日は三度目だ。

125. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/04(月) 02:16:00.71 ID:5ED6nKmsO
  一度目……オレ達は夜神の策略にまんまとハマり、皆やられてしまった。

  二度目……オレ達は夜神の行動をある程度わかっていつつも、ハルヒは逮捕されてしまった。
しかし、古泉達が殺されることは避けることができた。
  夜神の家を徹底的に洗った結果、二重底に細工されていた引き出しからノートを発見。
それをすり換えたからだ。後は古泉達が死んだように見せるだけでいい。
  そしてオレは、皆が止めるのも聞かず、夜神の所へ行き……あいつを殺した。


  だがハルヒ、お前はそのどちらも望まず、ループさせたんだな。

  三度目……今回のハルヒは、どうやら第二のキラじゃないらしい。不気味なノートもなければ、
白いスカスカした人外もいない。
  これがお前の望んだ、SOS団の姿ってことか。

  ならばハルヒ……オレはお前を感謝するさ。こんな日常が、オレは好きなんだから。

ハルヒ「こぉらぁキョン!  遅いわよ!!  罰金として今から行くご飯、あんたのおごりだからね!!」

  ……前言撤回、かな。

                          -完-

最終更新:2009年05月04日 15:10