- 252. ◆EHGCl/.tFA 2009/05/16(土) 17:26:23.30 ID:UBP/3gpk0
- 一方、同時刻 とある住宅街
阪中(ふふ、ルソー、あんなに喜んじゃって)
阪中(フェイスフリーも可愛いけど、ルソーも可愛いのね)
阪中(……犬ってやっぱり可愛い…)
阪中(…あれ? あの人って確か…)
阪中「長門さん!」
長門「……」
阪中「お久しぶりなのね」
長門「……久しぶり」
阪中「これからどこか行くの?」
長門「……ここが目的地」
阪中「え?」
長門「ここである人物を探していた」
- 259. ◆EHGCl/.tFA 2009/05/16(土) 17:35:14.83 ID:UBP/3gpk0
- 阪中「え、そ、それってもしかして…」
長門「………不穏因子」
阪中「ちょ、ちょっと待ってほしいのね! そ、そのナイフ! しまうのね!」
長門「問答無用」
ガシィィンッッ!!
長門「……」
阪中「ふぇ、フェイスフリー!」
フェイスフリー「ガルルルルルゥゥッ」
長門「チッ」
阪中「あ、長門さん! 待つのね!」
阪中「……長門さん?」
- 266. ◆EHGCl/.tFA 2009/05/16(土) 17:40:44.50 ID:UBP/3gpk0
- 部室
キョン「鶴屋さん、今までの話、理解できましたか?」
鶴屋さん「うん、なんとなく…かな。でも、こんな坂道しかないような高校に、そんなすっごい事件が起きてたなんてねー」
承太郎「ただ、この事件は絶対に公的な機関に発表してはいけない」
承太郎「スタンド能力が今の世界に知られたら、戦争の引き金になりかねない」
承太郎「この事件は、スタンドを知る者のみで解決しなければならない」
鶴屋さん「そうみたいっさ…」
みくる「そう、ですね……」
ブーッ、ブーッ
キョン「っと、電話だ。すまん」
キョン「阪中か? どうした」
阪中『ついさっき、敵の攻撃を受けたのね』
キョン「何だって!?」
- 269. ◆EHGCl/.tFA 2009/05/16(土) 17:43:44.39 ID:UBP/3gpk0
- 阪中『長門さんが急にナイフで切りかかってきたんだけど』
キョン「長門が…?」
阪中『聞いて、キョン君。その長門さん、なんていうか、長門さんらしくなかったの』
キョン「…どういうことだ?」
阪中『なんていうんだろう、どこか表情というか感情というか、長門さんらしくなかった…』
キョン「……あいまいだな」
阪中『……もしかしてキョン君、私を疑ってるの?』
キョン「いや、たしかに感覚で何か違うっていうのはよくあることだ。そこは分かるが…」
阪中『あ、そ、そうだ! 長門さん、舌打ちしてた!』
キョン「舌打ち?」
阪中『そう! 長門さん、私がスタンドで攻撃を防いだ時、たしかにチッって!』
- 272. ◆EHGCl/.tFA 2009/05/16(土) 17:47:10.82 ID:UBP/3gpk0
- キョン(いくら長門が人間らしくなってきてるからといって、舌打ちをするような奴か…?)
キョン「阪中、その長門はどこに行ったか分かるか?」
阪中『ううん、詳しくは分からないけど、学校とは反対側にある、廃ビルのほうへ行ったみたいだったのね』
キョン「廃ビル…?」
阪中『私にもよくわからないのね…』
ガチャリ
みくる「あ、長門さん。お茶飲みますか?」
キョン「何ッ!?」
長門「……?」
阪中『キョン君? どうかしたの? ねぇ、キョン君?』
- 276. ◆EHGCl/.tFA 2009/05/16(土) 17:50:56.36 ID:UBP/3gpk0
- 承太郎「おい、キョン、どうした?」
キョン(まずい……部室にいる長門、そして、今電話をしている阪中…絶対にどっちかが偽物だ…)
キョン(部室にいる長門が偽物だった場合、朝比奈さんや鶴屋さんは完全に油断しているから、俺が指摘してもあっという間にやられる可能性がある…)
キョン(阪中が偽物だった場合、本物の阪中がすでに人質にとられている可能性がある…)
キョン(どちらにしろ、仲間の命がかかっているッ…!)
承太郎「おい、キョン。どうした、と訊いている」
- 281. ◆EHGCl/.tFA 2009/05/16(土) 17:53:30.40 ID:UBP/3gpk0
- みくる「長門さん、今までどちらにいたんですかぁ?」
キョン(朝比奈さん、ナイスだッ!!)
阪中『ねぇ、キョン君。何かあったの?』
キョン「ああ、いや何でもない。断じて何でもないぞ」
長門「……隣」
みくる「コンピュータ研究会さんですかぁ」
鶴屋さん「長門っちはコンピューターすごいんだってねー! 私はちょこっとしかいじれないからうらやましいっさ!」
- 284. ◆EHGCl/.tFA 2009/05/16(土) 17:57:03.28 ID:UBP/3gpk0
- キョン「あ、阪中! 悪い、電池が切れそうだ。また後でかけなおすか、学校に来てくれ!」
阪中『あ、え、ちょっと待つのね! 敵が現れたのにそんなにのんびりしてていいの!?』
キョン「待て、俺だって馬鹿じゃない。敵が現れて、廃ビルに逃げ込んだ。それにまんまと釣られていって待ち伏せをくらったらただのバカだ」
キョン「こっちには承太郎たちがいる。これから俺たちもそっちに向かうから、そうだな、阪中の家で待ち合わせよう、いいな」
阪中『あ、ちょ、えーっと、ダメなのね。そんなにたくさんの人、入れられないのね』
キョン「どうして? 前はあんなに大勢でけしかけても断らなかったのに?」
阪中『あ、え、っと、その…』
- 288. ◆EHGCl/.tFA 2009/05/16(土) 18:00:40.82 ID:UBP/3gpk0
- キョン「お前、偽物だな?」
阪中『…え? わ、私を疑ってるのね!?』
キョン「阪中、お前はものすごくまじめで、いい人だ」
キョン「俺が授業を妨害しようとしたとき、お前は俺を止め、授業が終わった後、わざわざ怒りに来るくらいにな」
キョン「そんな人が『来てくれ』だの『待ち合わせよう』だの適当に指示されたり、家に大勢で無理やりけしかけられそうになったら」
キョン「もし、俺がその人の立場だったらもっとちゃんと順番に物事を進めようとするけどな?」
キョン「なぁ、阪中?」
キョン「たしかに阪中は流されやすいタイプだとは思うが、きちっとした真面目な人だってことくらいは1年からの付き合いで分かってるぜ?」
阪中『…クソッ!バレたかッッ!!』
キョン(うわ、かまかけたら当たったよ…)
- 300. ◆EHGCl/.tFA 2009/05/16(土) 18:07:13.97 ID:UBP/3gpk0
- キョン「ちっ、切られたか…!」
承太郎「キョン、どうした?」
キョン「阪中と長門の偽物が現れた! 敵の可能性が充分ある!」
みくる「ひっ…」
キョン「長門、お前は確かにコンピュータ研にいたんだな?」
長門 コクリ
キョン「それを証明できる人はいるか?」
長門「コンピュータ研の五人。プログラミングの手伝いをしていた」
キョン(プログラミングか…長門の腕前は、どれだけ精巧な偽物でも真似できまい)
キョン「みんな、この長門は本物だ」
承太郎「これからどうする? 俺は直接阪中と話をしていないから、状況がいまいち分からないんだが…」
キョン「……そうだな、とりあえず本物の阪中を部室に呼ぼう」
- 305. ◆EHGCl/.tFA 2009/05/16(土) 18:10:30.66 ID:UBP/3gpk0
- キョン「ああ、阪中、俺だ。偽物の長門が現れたんだってな…ああ、そうだ、今さっきそいつと話してた」
みくる「偽物、ですかぁ…怖いですぅ…」
鶴屋さん「大丈夫っさ! みくるの偽物が現れても私は一発で見分けられるよっ!」
みくる「え? 本当ですかぁ? そ、それはちょっと嬉しいですぅ」
鶴屋さん「だってぇ、ここ、ここ!」
みくる「ふぇ……っっ!」
鶴屋さん「あははっはははっ! ごめんよ、みくるっ! て、ちょっと! スタンドはだめっ! ダメだってば!」
- 309. ◆EHGCl/.tFA 2009/05/16(土) 18:14:37.43 ID:UBP/3gpk0
- 鶴屋さん「いいじゃないか、ほくろ。可愛いと思うけどなぁ」
みくる「鶴屋さんは変わってるんですぅ!」
鶴屋さん「はぁ……笑った笑った!」
鶴屋さん「さて、笑ったところでキョン君、一つ見落としてることがあるよ」
キョン「え?」
鶴屋さん「キョン君は今、長門っちが本物だと思ってるよね?」
キョン「え、あ、はい」
鶴屋さん「もしも」
鶴屋さん・承太郎「コンピュータ研の誰かがスタンド使いだったら?」
鶴屋さん「お、承太郎君、わかってるねぇ」
承太郎「ふん…」
キョン「…あっ! そうかっ!」
長門「………」
みくる「長門さん、汗、すごいですぅ…」
- 310. ◆EHGCl/.tFA 2009/05/16(土) 18:19:00.21 ID:UBP/3gpk0
- 承太郎「やれやれ、電話の相手をしていた偽物をだしぬいた時は『やるじゃねえか』と思ったが、まだまだだな、キョン」
キョン「全く思いつかなかった…」
キョン「コンピュータ研…もうSOS団にいちゃもんつけることはないと思ってたが…こんなことでまた対峙することになるなんてな…」
承太郎「隣に行くぞ」
鶴屋さん「私も一緒に行くっさ!」
キョン「それじゃあ、俺はこの長門を見張ってる」
みくる「私もキョン君と一緒にいますぅ」
コンピュータ研究会 部室
鶴屋さん「たのーもー!」
承太郎「…空っぽか……」
鶴屋さん「電気は消えてるね。けど」
承太郎「椅子が温かい。奴ら、詰めが甘いぜ…」
- 313. ◆EHGCl/.tFA 2009/05/16(土) 18:26:40.51 ID:UBP/3gpk0
- 承太郎「おそらくあの偽物の長門とスタンド使いは繋がっていたのだろう」
鶴屋さん「そして、バレたから急いで隠れた。もしくは逃げたってところかな」
承太郎「もし、ばれてから現在までのわずかな時間で逃げたのだとしたら、もっと騒がしくなっているはず」
鶴屋さん「だから、この部屋のどこかに隠れた」
承太郎「あとはシラミつぶしか。素直に出てくれば何もしないでやろうと思ったが…」
鶴屋さん「素直に出てこないと、どうするんだい? 承太郎君?」
承太郎「……顔面たたきつぶす。そういうあんたは?」
鶴屋さん「ああっと! 偶然ポケットに、おっきいボルトが入っていたよー! これを体にぶちこんじゃおうかなぁ!」
ガタンッッ!
部長「ひ、ひぃぃ!! 許してくださぁい!」
鶴屋さん「掃除箱に隠れていたのかぁ」
承太郎「……やれやれだぜ」
- 316. ◆EHGCl/.tFA 2009/05/16(土) 18:29:21.79 ID:UBP/3gpk0
- 下校時間 部室
キョン「結局、阪中の奴こなかったな…」
承太郎「……」
みくる「あ、あの…みんなで阪中さんの家に行きませんか?」
鶴屋さん「そうだね…敵が学校にしか現れないとは限らないしさ…谷口もどこに潜んでるか分からないし…」
キョン「よし、行ってみるか」
承太郎「それがいいだろう」
部長「あ、あの、僕は、どうすれば…」
ガシィィッ
部長「あ……ちょ……首、しまr……」
承太郎「てめぇはこれから俺たちの言うことだけを聞け。いいな?」
部長「あ、は、はひ……」
- 318. ◆EHGCl/.tFA 2009/05/16(土) 18:32:34.72 ID:UBP/3gpk0
- 道中
ワンワンワン!! ワン!
キョン「近くで犬が鳴いてるなぁ」
承太郎「これはフェイスフリーではないな。どこかの飼い犬だろう」
みくる「阪中さんの犬かもしれませんよぅ?」
キョン「…嫌な予感がする…行ってみよう」
キョン「阪中ッッ! どうした、阪中ッ!」
阪中「キョン、君……た、谷口……」
承太郎「何…?」
阪中「谷口……あっちの……ビル……」
キョン「廃ビル…?」
- 321. ◆EHGCl/.tFA 2009/05/16(土) 18:36:09.52 ID:UBP/3gpk0
- キョン「朝比奈さん、阪中、どうですか?」
みくる「大丈夫です……命ある限り、このスタンドは絶対に健康だった状態まで戻せますから…」
阪中「……」
承太郎「治療が終わったら、阪中を家まで送り届けて、それからこのビルに乗り込む。いいな?」
キョン「ああ」
鶴屋さん「了解っさ!」
部長「あ、あの、僕は…」
ガシィィッッ
承太郎「おい…」
部長「ひぃぃぃぃぃいいいいいい」
- 327. ◆EHGCl/.tFA 2009/05/16(土) 18:41:43.77 ID:UBP/3gpk0
- 廃ビル
眠る阪中を家まで送り届け(母親になぜ阪中が寝っぱなしなのかを言い訳するのが大変だった)
それから俺たちは、阪中が言い残した谷口の潜むビルへと入っていた。
承太郎「いいか、俺たちは待ち伏せされている状態だ。うかつに一人で進むなよ」
キョン「ああ……」
キョン(阪中のフェイスフリー・ドッグを破った谷口のスタンド……一体、どんな能力なんだ…)
承太郎「おい」
部長「は、はひっ!」
承太郎「お前のスタンドを谷口に化けさせて、進ませろ」ボソボソ
部長「ええええええ!」
承太郎「うまくやれば生き残れるかもしれないが、やらなければ確実に死ぬぜ」
部長「は、はひぃ!」
- 328. ◆EHGCl/.tFA 2009/05/16(土) 18:44:21.48 ID:UBP/3gpk0
- 5分後
部長「……」
10分後
部長「……」
15分後
部長「……」
20分後
部長「………ぐぶっ…ごぶぁぁぁ!」
承太郎「部長が攻撃を受けたか。朝比奈、こいつを治療してどこで攻撃を受けたか訊き出せ」
みくる「は、はい!」
キョン「俺たちは警戒だな…?」
承太郎「……ああ」
- 330. ◆EHGCl/.tFA 2009/05/16(土) 18:46:35.65 ID:UBP/3gpk0
- みくる「あ、あの……信じられないんですけど……」
キョン「はい?」
みくる「部長さん、その……お、おし…お尻に攻撃を受けたみたいで……」
承太郎「尻だと?」
みくる「はい……その、敵と言うのが」
???「おやおや、みなさんでしたか」
キョン「その声はまさかッ……」
古泉「僕ですよ、古泉一樹です」
- 335. ◆EHGCl/.tFA 2009/05/16(土) 18:49:20.46 ID:UBP/3gpk0
- 古泉「谷口様の命令を受けて来てみれば……皆さんが勢ぞろいしていたなんてねぇ…」
キョン「谷口、様だと?」
承太郎「待てキョン、こいつも操られている」
古泉「ふふ……そこの部長さん、なかなかいいお尻でしたよ」
キョン「……おい、まさか、いや、もしかして…」
承太郎「今回危ないのは俺たちのようだな……やれやれだぜ…」
みくる「え? ど、どういうことですかぁ?」
鶴屋さん「み、みくるは知らなくていいんじゃないっかな…?」
みくる「ど、どうしてですかぁ? 私だって皆さんと戦いたいですぅ!」
キョン「朝比奈さん、いつでもお尻の治療できるように待機していてください…」
みくる「…は、はい…」
- 340. ◆EHGCl/.tFA 2009/05/16(土) 18:52:55.09 ID:UBP/3gpk0
- 古泉「で、す、が、あくまで谷口様の障害となるあなたたちの排除が優先です」
キョン「やれるもんなら…こいっ!」
古泉「んもっふ!」
承太郎(赤い玉を投げつけて攻撃…さて、このあと玉はどうなるッ?)
キョン「外れたッ?」
古泉「んふ、まだですよ? もっっっふ!!」
承太郎「違うッ! 後ろに回り込んだだけだ!」
キョン「なんで棒状になって尻めがけて飛んでくるんだよォォッ!!」
承太郎「ザ・ワールドッッ!」
ピタァッ
承太郎(キョンを弾道から逸らすぜ)
そして時は動き出す
キョン「…ッ、承太郎か…助かったぜ…」
- 342. ◆EHGCl/.tFA 2009/05/16(土) 18:57:29.72 ID:UBP/3gpk0
- 古泉「まだまだ追いかけますよ! もふもふもふもふ、ふんもっっっふっっ!!!」
キョン「避けても避けても追いかけてきやがるッッ!」
キョン「くそっ! ウェアリネス! あの棒の『やる気』を奪えッッ!」
ウェアリネス「ダリリリリィィィイィイイイッッ!!!!」
古泉「おっと……玉が溶けてなくなってしまいましたね……残念です。んふっ」
承太郎「やれやれだぜ…こんな危ない野郎、とっとと片つけてやる」
承太郎「スタープラチナ・ザ・ワール…」
バコォォォッッッ!!
承太郎「なッッ!」
キョン「廃ビルで床がもろくなってやがったのかッ! 承太郎ッッ!」
古泉「さって、頼りになる承太郎君は地下の部屋にいるようですね」
キョン(なんだろう……谷口に追われた時、阪中に襲われた時、鶴屋さんと対峙した時、そのどちらよりも身の危険を感じているッッ!)
- 345. ◆EHGCl/.tFA 2009/05/16(土) 19:02:43.02 ID:UBP/3gpk0
- 古泉「……ふふっ、あなたのウェアリネスというスタンド、非常に素晴らしい能力です…」
古泉「ですが、僕は弱点を見抜いてしまいましたよ?」
キョン「……?」
古泉「ふふ、あなたのウェアリネス、能力の対象が『何をやるつもりなのか』をあなたが理解していないと効果を発揮しない。違いますか?」
キョン(……ッ! そうか…! だからだったのかッ!)
古泉「それを理解したうえで、僕はどんどん攻撃しますよ?」
古泉「もっっっっっっふぅぅ!」
キョン(棒が三本ッ…!)
キョン「ウェアリネスッッ!」
ウェアリネス「ダリダリダリダリダリダリダリィィィィィィィィィッッッッ!!!!」
キョン「何だとッ! 棒が消えないッッ!」
古泉「ふふ、言ったでしょう? あなたは、この棒の『やる気』の目的を理解していない」
- 346. ◆EHGCl/.tFA 2009/05/16(土) 19:05:24.59 ID:UBP/3gpk0
- キョン(このままじゃ、童貞よりも先に別のものを卒業しちまいそうだッ!)
キョン(……ん? てことは、この棒の目的は『俺を殺す』ではなく……)
ウェアリネス「ダリィィィィィィィッッ!!!」
キョン「消えたッ…!」
古泉「ほう…」
キョン(消せたのはうれしいんだが……これは…改めて身の危険を感じるぜ…)
一方、地下
承太郎「やれやれ……ついてないぜ……」
???「あなたを待っていた…」
承太郎「ッ!」
???「あなたを殺す。全て作戦のうち」
承太郎「お前はッ…」
- 349. ◆EHGCl/.tFA 2009/05/16(土) 19:08:14.50 ID:UBP/3gpk0
- 承太郎「長門ッッ!」
承太郎(長門まで操られて……谷口の野郎…)
長門「あなたを殺すのが私の目的」
承太郎「お前みたいなひ弱そうな女に殺されるつもりはない。どきな」
長門「無理」
承太郎「そうか…」
ザ・ワールドッッ!!
ピタァッッ!
承太郎「容赦はしないぜ…」
オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァァァァァァッッッ!!
そして時は動き出す
- 351. ◆EHGCl/.tFA 2009/05/16(土) 19:11:58.19 ID:UBP/3gpk0
- 長門「無駄。肉体の損傷は基本的に問題ない」
承太郎(何ィッ!? こいつも谷口のように傷を治す能力を持ったスタンドかッ!?)
長門「あなたを殺す。死んで」
承太郎(ずいぶんサイバーな容姿のスタンドだな……ん)
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ………
承太郎(床かッ!)
バタァァァンッッ!
承太郎(前後の床が起き上がって俺をつぶそうとするとはな…)
承太郎(時を止めなければ反応できなかったぜ……)
承太郎(しかし、どうする……長門本体にもスタンドにも謎が多すぎる……)
- 355. ◆EHGCl/.tFA 2009/05/16(土) 19:16:10.05 ID:UBP/3gpk0
- 一方、ビル内
古泉「さあ、どうしました? 息が上がってますよ?」
キョン(尻をかばいながら戦ったら、そりゃ、息も上がるってーのッ!)
キョン(鶴屋さんは、治療を続けている朝比奈さんの護衛をしなきゃいけないし…)
キョン(ああ、くそッッ! 古泉、嫌な能力だぜッ!)
ワォォォォォオオオオオオオオオン……
古泉「おや…? 狼、でしょうか? こんな街に?」
キョン(…ッ! この声はッ!)
バゴォォォォン!!
キョン「っつ…! さ、阪中ッ!」
阪中「待たせたのね!」
キョン「犬の群れでビルの壁をぶち破るなんて…やれやれ…」
- 360. ◆EHGCl/.tFA 2009/05/16(土) 19:18:51.12 ID:UBP/3gpk0
- キョン「傷はもういいのか?」
阪中「うん、朝比奈先輩のおかげで大丈夫なのね」
キョン「よし、とっとと古泉を倒して、地下に落とされた承太郎を助けるぞ」
阪中「その心配はないのね」
キョン「え?」
阪中「強力な助っ人を呼んできたのね」
キョン「あ……お前はッッ!」
地下
承太郎(くっ……長門のスタンド…待針のようなアンテナを飛ばして触れたものをコントロールするだと…?)
承太郎(瓦礫だらけのこの部屋じゃ……長門が圧倒的に有利ッッ…)
承太郎(時を止めても…避けるだけで精いっぱい、かッ…)
- 363. ◆EHGCl/.tFA 2009/05/16(土) 19:22:58.38 ID:UBP/3gpk0
- 長門「……とどめ」
承太郎(ッ…! 死角からッッ! 時を止めても無理かッ…)
ドゴォォォッッッ!
承太郎(っく……ずいぶん、でけぇ塊をくらっちまった……やれやれ、だぜ…)
ヒュゥゥゥゥゥゥ、スタッッ!
承太郎(な、んだ…?)
長門「誰」
???「誰って聞かれても答えようがない」
長門「……あなたは」
承太郎(…猫ッ…?)
シャミ「飼い主を捜して歩いていたら、見知らぬ犬にくわえられ、ここまで持ってこられた」
シャミ「今の私はむしゃくしゃしているぞ」
- 365. ◆EHGCl/.tFA 2009/05/16(土) 19:25:57.20 ID:UBP/3gpk0
- ビル内
キョン「古泉の能力は、赤いスライムのようなものを自由自在に操られる能力だ」
阪中「攻めにも守りにも使えるってわけなのね」
古泉「攻めにも受けにも、と言ってほしいものですね」
阪中「受け…?」
キョン「ああ、そういうのはいいから」
古泉「んふ、困ったものです」
阪中「フェイスフリーッッ! 突っ込んでッッ!」
フェイスフリー「ワォォォォォォオオオッッ!」
ボヨォォォォンッ
阪中「…あの赤いバリアみたいなの、やっかいなのね」
キョン「そうなんだ…あのバリアを張っている理由がわからなければ、俺もあのバリアを消せない…」
- 366. ◆EHGCl/.tFA 2009/05/16(土) 19:28:02.91 ID:UBP/3gpk0
- 阪中「だったら、これならどうかしらッッ!」
キョン「ん?」
阪中「フェイスフリーッ! 集まってッッ!」
キョン「お、おい……嘘だろ……?」
阪中「フェイスフリーは一匹一匹は確かに力が弱いのね」
阪中「でも、集まって、一つになれば」
阪中「こんなこともできるのねッ!」
キョン「巨大化しただとォォッッ!」
古泉「おやおや、困りものですねぇ」
- 369. ◆EHGCl/.tFA 2009/05/16(土) 19:31:01.86 ID:UBP/3gpk0
- 阪中「フェイスフリーッ! ぶっ潰してッッ!!」
フェイスフリー「ウガォォォオオオオオッッ!!」
古泉「ぐ……うぐ……」
キョン「いけぇぇぇッッ! フェイスフリーッッ! あいつのバリアを破れェェェッッ!!」
古泉「さ、させるか……ッッ! このバリアであなたを包み込んで四方八方から攻めまくるまでこのバリアは消しませんよォォォッッ!!」
キョン「それが目的かよォォォォッッッ!!!」
古泉「ハッ…しまっ……」
ウェアリネス「ダリィィィィイイイイイイッッッ!!」
キョン「バリアが消えたッッ! やれッ! 阪中ァァァッッ!! フェイスフリィィィィッッ!!」
ドゴォォォォォッッッ!!
- 371. ◆EHGCl/.tFA 2009/05/16(土) 19:35:06.01 ID:UBP/3gpk0
- 古泉「………も、っふ………」
阪中「気を失ってるだけみたいなのね…」
キョン「ある意味、一番危険を感じた敵だったよ…阪中、ありがとうな…」
阪中「あ、別にいいのね…谷口君にやられてた私を運んでくれたのはキョン君たちだし、恩返ししたかったのね」
阪中「朝比奈先輩、鶴屋先輩、キョン君、ありがとうなのね」
みくる「わ、私は当然のことをしたまでですからっ、気にしないでくださいっ」
鶴屋さん「そうそうっ! そんなこと気にしないのが一番さっ!」
阪中「ありがとうございますっ!」
キョン「…あ、そうだ! 承太郎を助けにいかないとッ!」
阪中「大丈夫なのね、キョン君」
キョン「…え?」
阪中「あなたの猫さん、すごく強いから」
- 381. ◆EHGCl/.tFA 2009/05/16(土) 19:45:27.39 ID:UBP/3gpk0
- とりあえずスタンド能力まとめ
キョン……ウェアリネス・ライフ
・人型のスタンド、魔法使いのような長い帽子にマントをまとっている。
・対象物の『やる気』を奪い、無理やり倦怠期を迎えさせる。
・対象物の『やる気』の目的を、キョンが理解していないと効果は発揮されない。
・一応、接近戦パワー型だがスタープラチナよりも弱いのであまり目立たない。
阪中……フェイスフリー・ドッグ
・犬型のスタンド。シベリアンハスキーのように狼に近いが犬。
・複数に分裂しているときは、スピードで相手を撹乱し、確実にダメージを与える。
・合体して一つになると、強大な力を手に入れる。スピードはがた落ち。
・典型的な接近戦パワー型。
みくる……トラベル・ガーディアン
・人型のスタンド。中世騎士のような出で立ち。
・対象物の『状態』の時間を巻き戻し、過去の状態に戻したり、未来の状態に進めたりすることができる。
そのスピードはゆっくりであるため、治療するときなどは隙だらけになる。
・自分にはその能力は使えず、自分に能力を向けると、時空のはざまへ飛ばされ、数十秒先へワープする。その移動先は指定できない。
・剣と盾があるので一応接近戦はできるが、動きは鈍く、戦闘向きではない。
鶴屋さん……プレゼント・アクセリレーション
・小人のスタンド。基本的に鶴屋さんの手のひらに収まっている。
・対象物を『加速』し、小さな石つぶてでも相手に致命傷を負わせることが可能。
・また、速度の存在しないもの(床や壁などの静止しているもの)に使うと、時間が加速し、一気に老朽したりする。
・中距離で戦うのがベターなスタンド。接近戦にはとことん弱いが、鶴屋さん本人の力で何とかなっている。
最終更新:2009年05月17日 01:21