不純の一切ない清廉とした空間に、水滴が零れ落ちる音が響く。
白のポットから白のカップへ。
澄み切った紅色の液体が湯気をはためかせながら、静かに降り注いでいく。
やがて最後の一滴が落ち、水面に波紋を残して消える。
色鮮やかな紅茶の香りが少年の鼻孔をくすぐった。

「ありがとう」

主人として、見事な給仕をこなしてくれた使用人に礼を送る。
自分に向けられた笑顔に少女はあどけない顔を紅潮させ、礼儀を崩さずも慌ただしく扉を開け出て行ってしまった。

「……うん、今日もいい味だ」

直接礼を言う前に去ってしまったのが惜しい、とこぼす年若い貴人。
使用人が出払い、部屋には少年以外の人影はない。
ふたつ分の湯気がたゆたうばかりの、穏やかな時間。
宮殿の一室の如き広大な空間は、その実少年一人のための自室だ。
高度経済成長期もとうに超えた昨今。
景気の好調が見え隠れしながらも、未だ社会には羨望の目で見られている見事な洋館に居を構える、西欧からやってきた少年。
金髪碧眼にノウブル・レッドの服。
やんごとなき身分の王子と見紛うばかりの容貌と、それに相応しい気品を兼ね備えた、人の理想を体現したかのような存在。
実際、彼は世界に名だたる財閥の御曹司である。
日本のいち地方都市に来訪したかの一族は最近の住民の噂の種だ。
巨大な融資や、都市開発が立ち上がるのではとにわかに浮足立っていた。


彼には大きな目的がある。
その為、この冬木の町に来訪した。
企業の融資。都市の開発、ではない。
もっとより壮大で、非現実的な、それらの行政が些事に見えてくるほどの計画。
時には凄惨な過程をも厭わない信念を携えて、その時が来るのを待っていた。

彼は闘争のために冬木に来た。
武器を持ち、相手を傷つけ踏破し、築いた屍の山で届く奇跡を求める殺し合い。
大戦を経て誰もこれ以上の消費を望まない時代において、戦いを起こしにきたのだ。

「どうですか、折角ですので一緒にお茶でも?」

まるで誰かがいるかのように、少年が無人の部屋に声をかける。
身を潜める死角もなく、廊下以外に別室に繋がった扉もない。
しかし少年は何の疑いもなく、そこにいるらしき何者かに声をかけた。
必ず応えが返ってくると確信している、曇りなき音階。
やがて紅茶の湯気とは違う、より大きな陽炎が揺らめき立ち、扉の傍らに実像を浮かび上がらせた。

元より静かな部屋が、その瞬間さらに一段階静謐さを増した。
現れた存在に、部屋全体の空気が萎縮し、竦んでしまったかのよう。

彫像の如き完成された玉体。
全身を銀の鎧で纏い、頭は獅子を模した仮面に覆い隠されている。
それは絵画や物語の中でしか登場しない、前時代に戦場を駆けた騎士そのもの。
場所が王室じみた部屋であるのを差し引いても、現代社会である時代を鑑みれば珍妙極まる格好である。

そもそも、この鎧の内部に人間がいるのか。
余人が見ればそう訝しんでしまう程、騎士には人間らしさというものを感じ取ることができないでいた。
兜を外せば中は空洞で、甲冑だけが連結して動かしている。
そんな怪談の事例であった方が、まだ笑い話になるだけ幸運だろう。

「――――それは、意味のある行為なのでしょうか」

清水を浴びせられるのに等しい、冷たさのある玲瓏な声がした。
それは鎧を着込む人間というより、鎧そのものが発したと錯覚させてしまうほど人間味のない音色だった。
発せられた女性の声は美しいが、同時に無機質からくる残酷さも含んでいる。
たった一声だけで、部屋の気温が下がったよう。
諦めの悪い色事師であろうと即座に退散するに違いない絶対零度の拒絶だった。

「ええ、大いにあります。貴方との語らいは大変意義あるものであると僕は感じています。
 同じ王の役目を負う者としても、僕のサーヴァントとしても、双方の意味でも」

異常であるのは、果たしてどちらなのか。
言葉の意味を理解していて、なお少年は微笑みを返してみせた。
騎士の持つ氷結の雰囲気に相反する、万人を遍く照らす陽の性質。
冬の極寒を溶かす、地上に出し太陽そのものだ。
同じ目線に立てない者には窺い知れない域で、二人は言葉を受け返していた。

「――――――――」

少年の言葉に納得したのか。
それとも張り合う必要もなしと根負けしたか。
騎士は椅子へと近づき、顔を覆う兜に手をかけたやがて上に挙げた。

露わとなった容貌は、王室にかけられた聖画と呼ぶに相応しい、成熟した女のそれだった。
人として完全な……いや、もはやヒトの領分を超えている美しさ。
金紗の髪に宝石と見紛う碧眼は、天上のモノによる創作としか言い表しようがない。
少年と対極の、月の女神(アルテミス)の具現そのものだった。

「ではどうぞアルトリア。いえ――――
 ここではアーサー王と呼んだ方が適切でしょうか?」

少年の名は、レオナルド・ビスタリオ・ハーウェイト。
枯渇した世界を統べる西欧財閥の筆頭、ハーウェイ家の若き当主。

「どちらの呼び名にも拘りはありません、レオ。
 今の私はアナタの槍、アナタのサーヴァントだ。好きな方で呼べばいい」

彼が契約したサーヴァントはランサー、アルトリア・ペンドラゴン
ブリテンを統べる伝説の騎士王アーサー王、そのイフである聖槍の騎士。

彼らは昭和五十五年の冬木で行われる聖杯戦争を戦う、マスターとサーヴァントの一組だ。
そんな二人が円卓を挟み、主と従者の二人は言葉を交わす。
互いの王としての在り方。戦術と方針。語るべき話題は多く尽きることはなかった。






聖杯戦争の常として、召喚されたサーヴァントはクラス名で呼ぶのが通例だ。
英霊の真名を明かすのはその来歴と能力、さらには弱点も露出する危険があるためだ。

だが、レオは己がサーヴァントをまったく憚りなく真名で呼んでいた。
それどころか家の内外を問わず、殆どの時間を実体化させて連れ歩いてすらいた。
先の使用人が、カップに二人分の紅茶を注いで退室したのは粗相などではない。
主たる少年に常に付き従う麗人と認識し、厚く遇するよう理解してるからこその対応だった。

マスターもだが、迂闊ともいえる対応に異を挟みもしないランサーの方もまた常軌を逸した英霊だ。
余程の自身が己にあるのか。敗北する未来を想定すらしていないのか。
戦術を解せぬ愚かさと、蔑まれること請け合いの格好。
なのに、この主従に限ってはその姿勢こそが相応しいと感じる他ない気質があるのも事実だった。



「口には合いませんでしたか?」

にこやかに語るレオ。
その笑顔は十四の少年が持っていいものではない泰然さだ。
幼くして、彼の王者としての風格は既にほぼ完成されている。

「いえ……好い味でした。
 好い味、なのでしょうね。これは」

唇から離したカップを揺らして生まれる波紋を、無表情でランサーは見下ろしている。

「……申し訳ありません。
 かつての私なら嗜好できたのかもしれませんが、今の私には飲んだばかりの味も遠い感覚です」
「なるほど。
 今の貴女は、伝承にあるアーサー王とは違う存在だと?」

アーサー王は岩に刺さった選定の剣を抜いたことで王の資格を得た。
そしてその聖剣の作用により不老となり、その姿は幼い頃と変わらぬままだったという。
成人の、それも女性である目の前の英霊をブリテンのアーサー王だと理解できるのは、生前に知己を得た者ぐらいだろう。

「はい。聖剣を持った私は王としての体裁を保つため、成長を止めた少年として性別を偽っていました。
 無限に分岐する平行世界においても、聖剣の知名度の関係上アーサー王という英霊はセイバーのクラスが最も相応しいとされています。
 しかし今の私はランサーのクラス――――聖剣でなく、聖槍ロンゴミニアドを主武装に使い不老が解かれた、if(もし)の姿のアーサー王といえます」

有り得た仮定。
男の王ではなく、女王として君臨したアルトリア・ペンドラゴン。
ただ武装を変えたという次元ではない。
存在した歴史そのものが違う、規格外(エクストラ)のサーヴァントが彼女という英霊だ。

「――――無論ですが、セイバーではないからといって私の力が削がれたわけではありません。
 槍兵として私の力は完成されている。我が聖槍は聖剣にも引けを取らない最果ての柱。
 アナタも、くれぐれもその点は見誤らないように」

あくまで本人の認識としては、事実だけを厳然として語っているだけなのだろう。
なのにレオにはその様子が、少しだけおかしく感じて笑みをこぼした。

「はい。それはもちろん。貴女の力を疑うことはしていません」
「……アナタがそういう顔をしているのは、なにか含むところがあってこと。隠さず正直に言ってほしい」
「貴女を強く信頼しているということですよ。
 たとえ仮想の存在でも歴としてここにいる貴女は真実アーサー王。ブリテンを救いし伝説の騎士の王に他ならない」

レオの言に虚偽はない。
ランサーの性能とその心象は把握している。
音に聞こえし騎士王の武練。最果てで星の表層を縫い付けているという光の聖槍。
その能力には不満も疑問もないと認めていた。
実力は十分、精神は清廉。ならばそこに、真贋の差など関係はない。

「聖杯を手にし、衰えた世界を再生し、人類が存続する次代の千年紀の礎を生む。
 僕の理想を遂げるために必要となる貴女が、本物でないはずがないのですから」

レオには、聖杯に求める確かな願いがある。
いや、願いというのは正確ではない。
王という役割の装置に課せられた課題。
レオ自身そう在ろうと定めている、治める者としての使命(オーダー)だ。




レオの世界は、行き詰まりを迎えていた。

何かを間違えた、あるいは足りなかった時間軸。
1970年に突如として起きた大崩壊(ポールシフト)
地殻は崩れ、資源は枯れ、荒廃した大地と人心。
過去の資源は急速に尽き、多くの国は破綻した。
度重なる自然災害と人口災害(バイオハザード)。
2000年には地球の総人口は三分の二にまで激減。
歴史の裏に潜む神秘の実践者たる魔術師も、地上の魔力の消失によって完全に姿を失った。

北極圏に残る資源を保有する西欧の財閥。
ハーウェイが主導する彼らは独裁者でなく、指導者として人類全体の存続に努めた。
資源を管理し、技術を凍結し、理想の都市国家を再構成する。
生まれから死ぬまでの全てを計算された管理社会。
争いのないユートピア。
或いは自意識を眠らされたディストピア。
文明は保たれ、しかし進展もせずはや30年。
反抗勢力は武装蜂起し、紛争が蔓延する。


それは穏やかでありながら、
いずれ訪れる結末を受け入れた世界。


人類は停滞の時代を迎えている。
明確な悪はなく、憎み合ってるわけでもない。
ただ足りないがために、他から奪う。
自らより弱い者を踏みにじっていかなければ、生きていく術を見いだせない。

だから己がもたらす。悠久の平和を。
不条理な死も、無慈悲な戦いも起こらない世界。
それは、全ての人民が待ち望む結末(ゆめ)なのだから。


それこそがレオが聖杯に求める理想。
ハーウェイの手で正しく管理するためには、聖杯を得るのは私利私欲なき者でなければいけない。
レジスタンスが聖杯を得れば、十年で終わる紛争が二十年に伸びてしまう。
同じハーウェイであっても、聖杯が個人が得る力である限り紛争の火種となる。
その未来を防ぐため、レオは自らマスターとなったのだ。

たとえ―――人類の総意が夢観る事に疲れ、飽いていようとも。
地上すべて、この星を照らす太陽(ひかり)となるのだと。




「だが、アナタは聖杯に招かれここにいる。
 アナタ達が観測していた月の眼ではない、このフユキの聖杯に」


ランサーの言葉は、レオの胸中を正確に射貫いた。


「アナタが望む聖杯と、この地に眠る聖杯が同様の性能であるとは限りません。
 予測不能だったこの異常で、果たしてアナタの望みは叶うといえるのでしょうか」
「ええ。確かにこの状況は予想外です。
 まさかムーンセルへのアクセスを試みる直前に、別次元の聖杯に呼び寄せられるとは、さすがに思いもしなかった」

本来、レオ率いる西欧財閥が確保を目指した聖杯は、月にある。
異文明が遺した地球史の記録装置。
星の始まりからあらゆる未来をシュミレートし続けた神のキャンバス、ムーンセル・オートマン。
月の内部の霊子虚構世界SE.RA.PHこそが、レオが飛び込むべきだった舞台だ。



ふと意識を起こせば、既にレオはこの土地に馴染んで生活をしていた。
戦争の被害こそあれ、地殻の変動が起きず平和に発展した極東の島国。
レオの世界ではとうに国としての機能を失い難民だった民族が、笑い合いながら生活している。

「大崩壊から間もない、けれどそれが起こらなかった年代の国。
 僕にとってもこれはまったく未知のものです。
 思えば、想定と異なる展開を体験するというものは、これが初めてかもしれませんね。
 ふふ。あってはならないと弁えても、どこか浮足立つような不思議な気分です」

己が生きる未来からは焼却された、
ハーウェイの王の立場では見ることの叶わない、いっときのユメを見ていた。


「ええ――――だからこそ、やはり僕は聖杯を手に入れましょう」

その一瞬までのレオの表情には、王の責務から解放された、無邪気な少年としての素顔があった。
だが刹那の後、全ては幻であったかのようにかき消えた。
そこにいるのは人の感情を切り捨てながら、人の優しさに満ちた理想の君主(ロード)だ。

「僕がいなくなったことで今のハーウェイは混乱している。
 生還は命題。ですがただ攫われて帰ってきたでは僕の力、ひいてはハーウェイの発言力にも揺らぎが出てくる。
 彼らを納得させるにも、新たな聖杯という証明は要るでしょう」

予期だにしない事態にあって、レオがまず始めに考えたのは元の世界への生還だった。
命を惜しんでのものではない。如何にしてこの状況から脱し、ムーンセルへ向かう算段をつけるか。
その視線は、既に今ある聖杯戦争を超えた先の展望に入っていた。
甘く見ているわけではない。
無数のサーヴァントがひとつの領域で一斉に殺し合うという形式は、予め入手していたムーンセルの本戦とはまるで異なっていた。
多対一、闇討ち、裏切り、練れる策は多くある。
ハーウェイのサポート、異父兄の援護もない孤立無援。
決して油断ならない状況だと弁えており、それでもなお己の死を想定してさえいなかったのだ。

「たとえムーセルでなくとも、ここにも聖杯はある。聖杯と名付けられるだけの力は存在する。
 そして僕を招いた以上、僕の世界にもこの聖杯の影響は届き得るということ。
 聖杯は人の手に余るもの。勝利した者が、私欲で手を伸ばさない保障はどこにもない。
 世界を保つハーウェイの王として捨て置ける問題ではありません」

動揺などありはしない。
何故なら彼はハーウェイの当主。
世界の王となるべく生まれ、そうあるべきと自覚する天性の支配者。

私情で都合を優先させることはしない。
国のため、世界の安定を担うための手段を模索するのみ。

月の聖杯を確保するべきなので生還する。
冬木の聖杯も放置できないので確保する。

当然の帰結としてこれらを受け止め、実行に移すだけ。
常人は憧憬どころか恐怖すら覚える超人の思考回路で、レオはこの難題を踏破する気でいるのだ。


「前哨戦と呼ぶには大それたものですが……僕にとって、やはりこの戦いは意義あるものとなります。
 アルトリア、貴女はどうです?」

傍らの騎士に問う。
彼女こそ王の絶対の自信の根拠。
一騎当千の騎士を下に置き、理想に殉じた同じ"王"と仰ぐ故に。

「私の答えは既に伝えています、マスター。
 我が槍はアナタの命運。無慈悲に、傲岸に敵を刺し貫く。
 それだけが今の私に求められた役目です」

地を離れ、天の英霊と化した彼女の視点は王というよりも、神霊のそれに近い。
聖槍を長く持ったアルトリアにはかつての、人としての意志が希薄だ。

何が温かいもので、何が微笑ましいものなのか。
彼女にはもう分からない。
かつて自分だったものの気持ちこそ知っていても、それへの焦がれる思いは既に無くなってしまった。

知っているのは、世界の美しさ。
最果てにあらずとも、清く正しい人間の営みはこのように美しいものだということ。

「我が槍は世界の輝きを護るもの……私はそのためにアナタの傍で、共に勝ち続けましょう。
 アナタの世界の輝きを取り戻す日まで――――」





人々の為に生き、

人々と共に生き、

人々に未来を通す。


それが王の責務に生きるということ。

私情を捨て、感情を排し、国のための装置として人を治める。
かつて、ワタシだったものが目指した理想を遂げようとする少年。

羽ばたく雛を送る親鳥のように。
太陽を背にする月のように。
その刻が訪れる瞬間まで、共に在り続けましょう。




――――それが、彼女の願い。

EXTRAの(ありえた)未来を進む王を守ると決めた、if(もし)の王が見た、いっときのユメ。





【クラス】
ランサー

【真名】
アルトリア・ペンドラゴン@Fate/Grand order

【ステータス】
筋力B 耐久A 敏捷A 魔力A 幸運C 宝具A++

【属性】秩序・善

【クラススキル】
対魔力:B
 魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。
 大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。

【保有スキル】
魔力放出:A
 武器ないし自身の肉体に魔力を帯びさせ、瞬間的に放出することによって能力を向上させる。

カリスマ:B
 軍団を指揮する天性の才能。団体戦闘において自軍の能力を向上させる。
 カリスマは稀有な才能で、一国の王としてはBランクで十分と言える。

最果ての加護:EX
 世界の最果てに刺さる柱には、地上のあらゆる傷病は遠く、届くことはない。

騎乗:A
 幻獣・神獣ランクを除く全ての獣、乗り物を自在に操れる。

【宝具】

『最果てにて輝ける槍(ロンゴミニアド)』
ランク:A++→EX 種別:対城宝具 レンジ:2~99 最大補足1000人
聖槍。別名をロン。星を繋ぎ止める嵐の錨。
真名解放によって、聖槍は最果てにて輝く光の力の一端を放ち、上空から突撃する。
解放時にはランクと種別が変化する。

真実の姿は、世界の表裏(現実と幻想)を繋ぎとめる塔「光の柱」そのものであり、
万一これが解かれれば現実は世界から剥がれ落ちるという。
十三の拘束によってその本来の力を制限されてなお、星の輝きをたたえて輝く、最果ての柱───
「世界を救う星の聖剣」と同等のプロセスを有する十三拘束の存在によって、かろうじて宝具としての体を成している状態。


【weapon】
『ドゥン・スタリオン』
白毛の騎馬。アーサー王の愛馬の一騎。
アルトリアはランサー時、必ず馬に騎乗する。

【人物背景】
ブリテンを統べた伝説の騎士王、アーサー王。
王として台頭した後、聖剣ではなく聖槍を主武装としたブリテンを統治したアーサー王のイフ。
聖剣による成長停止はなくなり、王に相応しい肉体年齢まで成長している。

聖槍に秘められた性質によって、神霊、強いて言えば女神に近しい存在へと変化・変質している。
十年ほどの使用期間だったので精神構造・霊子構造はそこまで大きく変化していない。
聖剣のアルトリアより合理的、かつ冷静になってはいるが、人間性は失われていない。
むしろ大人になった分その選択には余裕があり、王としては理想的な在り方になっている。

【サーヴァントとしての願い】
レオに仕え、その願いを叶える。
世界の美しさを知っているが故、その輝きを取り戻そうとするレオの為、持てる力の全てを振るう。

【運用法】
人間味が薄れたといえど中身はセイバーのアルトリアと変わりない。
姑息を用いず、堂々と敵を倒す戦術が最も向いており、それを成せるだけの性能を持ち合わせてる。
精神性が人より解離してる分、非情な決断も迷いなく行うが、同時に横暴な振る舞いをするマスターには容赦なく叛逆する可能性もある。
もっとも、今回のマスターに限ってそんな展開はあり得まいが。
レオに対しては忠実なサーヴァントとしての立場を崩す気はない。
ただかつての自分の理想をなぞる王聖を持つレオを見て、ちょっとだけ子を持つ親みたいな気分を抱いてるとか



【マスター】
レオ・B・ハーウェイ@Fate/EXTRA

【マスターとしての願い】
聖杯の確保。
悪しき者の手で自分の世界に影響が及ぶ意味でも己が手にするべきだと考えてる。

【weapon】
複数のコードキャストを所有。
ハーウェイ家伝来の決闘術式(ファイナリティ)「"聖剣集う絢爛の城"(ソード・キャメロット)」は自身と敵の周囲を炎で包む城の結界。
外部からの破壊は聖剣クラスの宝具が必要で、空間転移による退避も許さない。維持にはレオでも3分が限界。

【能力・技能】
マスターとしての適性、ウィザードとしての腕前、どれをとっても超一流。
全ての数値が最高レベルのオールラウンダー。

【人物背景】
レオナルド・ビスタリオ・ハーウェイ。
1970年代からの分岐で、地球規模のポールシフトにより環境が激変し衰退した人類を取り仕切る西欧財閥の筆頭、ハーウェイ家の次期当主。
穏やかで公明正大。人の理想者の体現。
その王聖は「徹底した理想」。能力差のある人々が平穏に暮らす管理社会を実現し、人類を平和に導こうとする。
私利私欲を持たず全てに平等に接するが、それは翻せば何者も特別に扱わないということ。
敗北を知らず、全てにおいて完璧であるが故に未完成の器でもある。

ハーウェイとしての責務から解放されると一気にハジける。

【方針】
王に姑息な手は必要ない。ただ堂々と進軍するのみ。
状況によって同盟、共闘はあるだろうが、最終的には剣を向ける関係だと弁えている。


アルトリア:ゲームウィキでおおよその性格は掴める。根幹であるアルトリアの把握にもstay nightは欠かせない。
第六章ではロンゴミニアドの設定とイフであるランサーのさらにイフである「獅子王」が重要な存在となっている。

レオ:EXTRA本編を見るのが一番早い。漫画版では少し掘り下げがなされている。
CCCも推奨だが無印をプレイしてないと把握に誤解が発生するかもしれない

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最終更新:2016年08月30日 21:54