「ふむ、この蟇郡 苛!決して貴様の心配などしておらぬからな!!風紀委員長としてこの機に乗じてよからぬ事を企む者共を...」
「大丈夫ですって~。この二つ星極制服があればちょちょいのチョイですよ~。」
「ふむ、グラウンドなどで躓いて擦り傷など出来ては事だからな。体育館あたりで健全に...」
「わかりました~!ここですね!!」
(ガラガラ)
・・・ッシュッシュ!!・・・シュッシュシュッ!!
虚空に放たれるボディブロー!!
・・・ッシュッシュ!!・・・シュッシュシュッ!!
・・・ッシュッシュ!!・・・シュッシュシュッ!!
虚空に放たれるボディブロー!!
「せんぱ~い!あの人何してるんですかね?ウォーミングアップにしては念入りな人ですね!」
「ふむ、人事を尽くして天命を待つ、良い心がけだな」
「あれあれ~?でもでも、彼なんだか辛そうですよ??だって息も上がってるし、独り言ブツブツ言ってるし、絶対変ですよ!!」
「ふむ、過ぎたるは猶及ばざるが如し、ここは風紀委員長として助言を...」
「はぁはぁ、なかなか手ごわい悪霊だったぜ...。(な、なんだ!!あの禍々しい姿は...ボールギャグを咥えたミイラだ...と...)」
「ふむ、貴様、停学処分を受けていた武藤ではないか?」
「・・・(なぜ?俺の名を!!ヤバイ!!真名を知ることは悪霊が憑りつく常套手段!!こ、これはやられる前にやるしかない!!)」
「悪霊退散!!!」
勢いよく飛びかかる武藤 雅紀に一切の迷いはなかった。
退魔師として、か弱い少女に憑りついたボールギャグミイラを見過ごす事は出来なかったのだ。
「貴様ぁ!!喧嘩騒ぎを起こし!あまつさえ停学処分を受けたにも関わらず、一切反省の色もなしとは!!その性根叩き直してくれるっ!!」
こうして『体育館』での(蟇郡 苛&満艦飾 マコ)VS(武藤雅紀)の戦いが始まったのであった。
最終更新:2014年12月31日 08:22