※ゲームとの整合性とかは気にしないでいただけるとありがたいです。
※気に障ったらすみません

ヴェータ、16歳冬
己の肉体とカルタに限界を感じ、悩みに悩み抜いた結果
彼がたどり着いた結果(さき)は礼拝(サラート)であった
自分自身を育ててくれた神(アラー)と百人一首への限りなく大きな恩
自分なりに少しでも返そうと思い立ったのが

一日一万回 感謝の礼拝札取り!!
(並みのムスリムの実に二千倍である)

膝を着き 平伏し 祈り 唱えて 取る
一連の動作を一回こなすのに当初は1分前後
一万回取り終えるのに初回は七日以上を要した
取り終えれば倒れるように寝る
起きて身を清めてはまた取るを繰り返す日々

「いや、これ時間かかりすぎじゃないですか流石に」
「信仰とはただ従うこと違う。信仰を深めるにはより洗練された祈りへと移る必要あります」

高速で神への言葉を唱えながら倒れ込むようひれ伏しつつ取る
半年目に編み出したこの取り方は彼の札取りを大幅に簡略化し
一万回を18時間で終えられるまでになった

二年が過ぎた頃異変に気付く
一万回取り終えても 日が暮れていない
齢20を超えて 神と一体化する
感謝の札取り 1時間を切る!!
かわりに 回る時間が増えた

大会に出た時 ヴェーダの土下座は
音を 置き去りにした

審判「周りの札も全部吹っ飛ぶからね、それ。やらないように」






最終更新:2015年01月10日 16:54