紅炎峰コロナ VS 蟹田 正継 SS
初戦を勝ち抜いたコロナの前に現れたのは、蟹田 正継。
落語研究会会長にして鬼遊戯大会1回戦、ランキング1位の男。
「次のお相手はあんたかい?月読ちゃんほど粘らないでくれると嬉しいねぇ」
その身体には激戦の痕が確かに刻まれていた。
「さすがは月読」
1位相手に喰らいついた根性に敬意を払いつつ、コロナは彼女の置き土産を最大限に活かそうと狙いを定める。
「ふぅ、さっそくですが始めやしょう」
蟹田は独特の構えから言葉を紡ぐ。
「月読七菜とかけまして、神社千代ととく」
通常であれば、コロナもそのなぞかけに気をとられたかもしれない。
だが、思考さえも運動エネルギーに変え加速したコロナにその言葉は届かない!
一気に間合いを詰め、蟹田の頭部を掴んで思いっきり壁へと押し付ける。
「”掴み”は私の方が上手かったようだな」
思考を取り戻し、コロナはにやりと笑った。
右手による束縛を解こうと蟹田は至近距離からの発勁を放つ!
が、ダメージを受けつつも不動の構えのコロナ。
「倒れた噺家とかけまして、この右手ととく」
「そ・・・その心は・・・・・・?」
すぅと息を吸い込んで、コロナは炎を纏わせた左足でローキックを叩き込んだ。
「どちらもはなさない(話さない/離さない)だ!」
鈍い音とともに崩れ落ちる蟹田。
「お、おあとがよろしいようで」
紅炎峰コロナ WIN!
最終更新:2015年06月21日 21:25