二度目の死

水星は、死んでしまった。

死んでしまった。

噛みしめるように何度その言葉を反芻しても、実感が湧いてこない。
それでも、私はその事実を否定しない。
狂ってしまえたら、どれだけ楽だろうと思う。
それでも、私は狂ったりしない。
現実から否定したって、狂ってしまったって、水星を悲しませるだけだと学んだから。

私は、ここで挫けない。
私は、私にできることをやる。

それこそが、水星への弔いになるのだから。

【END】






最終更新:2016年10月16日 20:04