#イラストの話題から始めて雑談の暴走を見守る

※この会話は水星が二度目の死を迎える前に収録されたものです

水星「はい、始まりました。新企画です」
柊先輩「お、またなんかよく分からないことを考えついたのね?」
水「ツイッターで『〇〇から始まる予測変換の暴走を見守る』ってタグがありましてですね。ケータイ等の予測変換が予測するままに任せて、どんなおかしな予測変換がでるかというのを楽しむっていうタグなんですけど。これを模倣して、ある話題から始まる私達の雑談が進むのを読者の方々に見守ってもらうという企画です」
柊「なるほど。このまま対談形式でひたすら雑談してくってわけね。でもこれってファッキュー形式と似通ってない?」
水「……まぁ、元々ファッキュー形式と同じく『この二人の会話をひたすら書きたい!』という中の人の願望を達成する為に企画されたものですからね。正直な所、質問があってそれによって会話が区切られているか、ひたすらあてもなく雑談するかの違いしかないですね。『新企画思いついた!』ってはしゃいでる中の人の鼻をへし折ってやりたいです」
柊「それで、今回はどんな話題から雑談スタートするの?」
水「それはですね、中の人がこのSS的サムシングを書こうとするモチベに繋がったとある一枚のイラストについての話題です」
柊「あぁ、アレね」
水「そう、アレです。では、始めていきましょう」

◇◇◇

水「今回の話題となるイラストは、じゃーん、こちら! > tp://p.twpl.jp/show/orig/9Q9tw
柊「応援スレ>>484の『カツオのひじ』さんが描いてくれたイラストだね」
水「本当に本当に素晴らしいイラストをありがとうございます。中の人も私達も大変喜んでます」
柊「凄いよねー! 綺麗だよね―!」
水「はい、綺麗です。柊先輩の満面の笑みとか良いですね」
柊「水星の表情もね! 良いよね!」
水「……」
柊「……」
水「『綺麗』とか『良い』とかしかでてこない辺り、私達の語彙力の無さが露呈してますね」
柊「うん、それは私も思った。語彙力ってどうやったら伸ばせるんだろうね?」
水「んー、多様な表現に触れる……つまり本を読んでみる、とかですかね?」
柊「あ、私結構読んでるよ!」
水「ほう。主にどんなの読むんですか? あまり本とか読んでる印象ないんですが」
柊「天文学の雑誌とかー」
水「……それ、特定の専門用語しか増えませんよね」
柊「あとは、ケータイ小説とか?」
水「それもあまり語彙力増えませんよね、偏見ですけど」
柊「あぁ、うん。確かに語彙力増えない気がする。といっても水星だってそんな語彙力上がるようなもん読んでないでしょ?」
水「ふふん、主に漫画しか読んでませんからね。えっへん」
柊「いや、そこ威張れるところじゃないから」
水「こういう時威張っとくと、なんだか得した気分になれるのでオススメですよ」
柊「……人生楽しそうね、あんた」
水「人生を楽しむ為にわざわざ地球に来たんですからね。そこはエンジョイしないと」
柊「惑星として宇宙に居る時は楽しい事とかないの?」
水「んー、人間で言うところの、ぼーっと物思いに耽っているような感じ……? 宇宙なんて起こることのほとんどが予定調和みたいなものですから。まぁ、有り体に言って、何も面白いことは起きないですね」
柊「へぇー。なんだか夢のない話ね」
水「じゃあ夢のある話をしましょう。例えば、悪戯好きの姉がひょっこり現れないかなー、とか」
柊「そ、そう…… ていうかお姉さん的存在いなかったっけ?」
水「あぁ、木星姉さんですね。んー、でも、彼女は確かに優しくていい人、いや良い惑星なんですけどね。私は悪戯好きのちょっとSっ気のある姉が欲しいんですよね。悪戯に巻き込まれて、ニヤニヤされたい」
柊「お、おう…… それは果たしてどのマンガやゲームの影響なんだい?」
水「あ、バレました?」
柊「うん、バレバレ」
水「まぁ、そうですね。姉が欲しくなるような漫画を読んだ影響です」
柊「ほんっと影響されやすいのね。あ、というか姉的存在なら私がいるじゃない!」
水「えー? 先輩は、あんまり姉って感じしませんよ。年上って感じがしませんもの」
柊「それは一体どういう意味かな……? 答えようによってはおねーさん怒るぞ?」
水「あ、それですそれ。自分で『おねーさん』とか行っちゃう辺り、無理してお姉さんぶってるキャラみたいです。もうちょっと身の丈にあった行動をしましょうよ」
柊「おおう、なかなかきついことを言うねお嬢さん」
水「元々毒舌系キャラが設計思想でしたからね。たまにはそれらしいこと言ってみたくもなりますよ」
柊「あぁ、そんなコンセプトもあったっけ。なんか中の人、設定を活かしきれてないよね」
水「ですね。神出鬼没な設定も雨竜院さんとのSSぐらいでしか使ってませんし、戦闘時には熱くなる設定もそもそも戦闘SSほとんど書きませんし。ていうかSS、ほとんど私達の会話とかばっかりじゃないですか」
柊「まぁ、逆に私達の会話だけでここまでネタがあったというかSS書けたのはちょっと凄いことなんじゃない? とフォロー入れてみたり」
水「そうですかね? 他人と絡ませて沢山書いてる人の方が凄いと思いますけどね」
柊「そりゃそうだねー。他人のキャラ扱うのって神経使うもんね」
水「ですね。そういう点で上手いと思うのはやはりミケナイトさんの中の人ですかね」
柊「あぁ、あの人は凄いよね。他人のキャラや過去キャラもうまく合わせて書けてる感じ」
水「まぁ、ちょっと話題が中の人の話になってしまって、こういうのがあまり好きではない読者さんも居ると思いますので、別の話題に移りましょうか」
柊「そうだね。えーと、私がお姉さんぽくないっていう話題してたんだっけ?」
水「そうですね。年上って感じは一応するんですけど姉って感じではないですね」
柊「年上に関しても『一応』ってレベルなんだ……」
水「先輩結構抜けてる所ありますからね」
柊「えー? 例えばどんなところ?」
水「んー、咄嗟に思いつけと言われると……あ、そうだ。この間寝坊して、遅刻してましたよね」
柊「あ、うん…… でも寝坊ぐらい誰だってするでしょ―」
水「そうですけど……うーん、如何にも凡人ぽいっていうかですね。年上ってやっぱり憧れの対象になるというか、しっかりしてるイメージがどうしても付き纏うじゃないですか」
柊「う……まぁ、自分でもしっかりしてるとは思えないけど」
水「でもまぁ、部長らしさというか、面倒見が良いところはあると思うんで、そこら辺で年上っぽさはあるかなって感じですね」
柊「ふっふーん。なんたって、変人呼ばわりされてる水星の面倒見れるくらいだからね」
水「あ、威張ると得した気になるってさっき言いましたけど、これやられた側はちょっとイラッとしますね」
柊「ウザさを分かってもらえたようで何より」
水「ふむ、まぁ辞めるつもりはありませんけどね」
柊「辞めないの!?」
水「やってる方としては気分いいですからね。ふふん」
柊「そ、そう……まぁ、いいけど。しかし抜けてるところがある、かぁ。もうちょっとしっかりしないとなのかな」
水「いえ、先輩はそのままで良いと思いますよ。先輩の凡人らしいとこ、好きですし」
柊「そう? やったー。って、いや、これ褒められてるのかなぁ?」
水「凡人らしさってある種の人には得難いものですよ」
柊「ある種の人って、例えば水星とか?」
水「私は名前だけで周りから変わってると思われますからね」
柊「いや、その飄々とした態度とかも凡人離れしてると思うなぁ。あ、あとセンスは確実に逸脱してる」
水「逸脱……ですか? そんな馬鹿な。アレですね、あのキュートな宇宙人さんが気に入らないとかまたいうんでしょう」
柊「凡人代表として言わせてもらおう。アレを選ぶセンスはどう考えてもおかしい」
水「む。なんなら、その魅力を語りましょうか? 小一時間は語れる自信ありますよ」
柊「やめて。いやマジで」
水「ほ、本気で嫌がられるとは……」
柊「そりゃあねぇ……あんた逸脱スキルとった方がいいんじゃない?」
水「え? でも逸脱スキルもってる人はその道の猛者ばかりですよ」
柊「あー、うん……そうだね。確かにあの人達と肩を並べるほどではないか……?」
水「ですよですよ。それに私に対する変人扱いなんて、せいぜい体育の時間に二人組で余る程度です」
柊「それ割りとぼっち感あるよね!? 先輩、ちょっと水星のことが心配だよ……」
水「私には先輩がいるからいいんです」
柊「そう? それなら良い……いや、良いのか? 問題は解決してない気がするぞ! 耳触りの良い台詞に流されるとこだった!」
水「ちっ。そう簡単には流せませんでしたか」
柊「いや、水星自身の問題だからね? 私が同じクラスだったらいつでも側に居てあげられるけど、そもそも学年違うからなぁ。クラスに馴染む努力とかした方がいいんじゃない? 青春送りたいならクラスメートの友達増やすのが手っ取り早いと思うんだけど」
水「その馴染む努力ってのは、自己を無理に抑えて周りと同調することではないですか? そんな窮屈な思いしたくないです」
柊「えー? 自分を抑えなくても友達はできると思うんだけどなぁ」
水「自分を抑えなくても仲良くしてくれる存在が、私にとっては先輩だけなんですよ。それにそもそも私は先輩以外に仲の良い人は特に欲してないんで。この議論は多分ずっと平行線のまま前進することはないと思いますよ」
柊「んー、嬉しいような、悲しいような、複雑な気分……」
水「あぁ、でも最近一条さんには声かけられることが多いですね。彼女とはそれなりに仲良く出来そうな気がします」
柊「最近天文学部に入った、水星と同じクラスの一条千冬ちゃん?」
水「なんだかやけに説明臭い台詞ですね……」
柊「千冬ちゃんはSSに出て間がないからね! 一応読者さんに配慮しようというわけよ」
水「なるほど。ただ、彼女が属するグループの人からは未だ距離を置かれてる気がするので、一緒に行動するのは難しい気がしますけどね」
柊「あぁ、水星と仲良くしたいけど、仲の良いグループとも行動したくて板挟みになっておろおろする千冬ちゃんの姿が目に浮かぶわ……」
水「彼女、なかなか引っ込み思案ですからね。そこが可愛いとは思うんですけど」
柊「そだね。そういえば千冬ちゃん今日はいないのかな?」
水「確かに見かけませんね。どうしたのでしょう」
柊「何か危ないことに巻き込まれてないといいんだけど……」
水「鬼遊戯大会の期間であるせいか、最近学園内の雰囲気が殺伐としてますからね……先輩も気をつけてくださいよ」
柊「心配ご無用! 大体ずっと一緒に行動してるじゃん。学校の登下校も一緒だし」
水「そうだった……同棲してるんでした」
柊「なんで私と同棲してるって言う時に、いつも遠い目をするの?」
水「え? いや、同性と同棲ですよ? なんかこう、アブノーマル感あるじゃないですか」
柊「寮でルームメイトと二人で同じ部屋に住んでる子いるよ? 別に特殊なことないじゃん」
水「あの、そのルームメイトさん達は片方がやたらべったり腕くんできたりしちゃいます? 片方がお風呂に入ってるところにもう片方が突入して抱きついてきたりします?」
柊「えー? してもおかしくないじゃない? 女子同士だし」
水「んー、いや、してもおかしくないかもしれませんが、普通はしないと思います……」
柊「ってことは私達は普通じゃない特別な関係ってことだね!」
水「現状は、確かにそう認めざるを得ませんね。でも私は普通の先輩後輩の関係がいいです……いや、好かれるのは全然構わないんですが……うーん……」
柊「何が不満なのさー。常に仲良く話せる人が側にいるってよくない?」
水「私はあんまりべったりとした関係好ましいとは思ってないんですよね。人にはそろぞれ適切な距離を保つことが必要というか……天体だって基本は適切な軌道をなぞってお互いぶつからないようにしてるんですよ? とまぁ、そう思っていたんですけど先輩とのべったりは案外悪くはないんじゃないかな、と思う自分もいて、うーん……なんでしょうね。この複雑な気持ち」
柊「恋じゃない?」
水「それはないですね」
柊「あ、随分ときっぱり切り捨てやがった。そういや水星浮いた話とか聞かないけど、なんかそういうのないの? 青春といえば恋愛でしょ!」
水「んー、恋愛しなきゃ青春じゃない、みたいな恋愛至上主義は唾棄すべきものだと思いますけどね。恋愛しなくたって青春を謳歌する人はいくらでもいると思いますよ」
柊「ふむ。それは一理あるかも。まぁ、それはそうと、どうなの?」
水「私は元が惑星なせいか特にそういう恋愛感情を抱いたことはありませんね。ほら、惑星って子孫残す必要がないでしょう? 恋愛なんてのは結局子孫を残すための過程に過ぎないものですし」
柊「うわぁ。夢のない話というかなんというか……」
水「あぁ、勘違いしないでもらいたいのは別に恋愛に否定的なわけではないですよ。恋愛によって描かれる人間模様は素晴らしいものです。そこはちょっと憧れますね」
柊「なんかいいなぁって思う人いないの?」
水「特にいませんね。いや、そもそも私ぼっちなんで人と話さないから人となりが分からないんでなんとも言えないです」
柊「あ、そう言えばそうだった……んー、水星は慣れれば普通に話せるけど、慣れるまではちょっと大変だからなぁ」
水「私のウィットに富んだユニークな話し方は常人には理解され難いようですね」
柊「えーと、人とズレてるという点だけは確かにそうだと思うけど……」
水「ふふん、天才はなかなか理解されないものです」
柊「はいはい。そういうことにしてあげるから。しかし凡人代表みたいな私がよく水星と仲良くなれたよなぁ」
水「んーそういえばきっかけってなんでしたっけね」
柊「ホーリーランドクラブSS・イラストスレの>>6の『 水星と私。 』ってやつを見るんだ!」
水「あーコレですか。ふむふむ。」
柊「最初は水星、なかなか付き合い悪かったのよね。あれなんでだったの?」
水「当時の知り合ったばかりでよく知らない先輩と過ごすよりも有意義な時間の過ごし方があったんですよ」
柊「うわ、さっくりヒドイこというなぁ。ところで有意義な時間の過ごし方って何?」
水「アニメ見たり、漫画読んだり、ゲームしたり?」
柊「……趣味の時間を取るのは大事だと思うけど、人付き合い蔑ろにしてそれって結構アレだと思うよ?」
水「いやまぁ、その点については一応反省してますよ」
柊「ならいいけど。でも天体観測には一応来てくれたんだよね」
水「天体観測目当てで天文学部に入りましたからね」
柊「もっとも、初めての天体観測は土砂降りで大変だったけどね……」
水「そういえば、そうでしたね。私は普通に行きましたけど」
柊「いや、アレなんで行ったのさ!?」
水「だって、天体観測したかったんですもん……」
柊「いや、『もん』て可愛げに言ってもキャラにあってないからね!? もう、あの時は心配したわよ……」
水「先輩の甲斐甲斐しさとか、面倒見の良さを感じましたね。あの時ですよ、『この人に一生ついていこう!』と思ったのは」
柊「え!? そんなこと思ったの!? 水星、チョロくない?」
水「え、だって。自分の家まであげてくれて、シャワーまで貸してくれたんですよ? 凄い良い人じゃないですか」
柊「チョロい……チョロすぎる……あの後やけに懐いてきたと思ったらそういうことか……」
水「え、チョロいですか? 皆シャワー貸すくらい普通のことなんですか……?」
柊「うん、よほど不審な相手とかじゃない限り、割りと普通じゃないかな」
水「馬鹿な……愚かな人類め……」
柊「最初に親切にしてもらったのが、変な人じゃなくてよかったね」
水「え?」
柊「え?」
水「柊先輩は、変な人じゃないんですか?」
柊「私は凡人代表と言われるほど普通の人だよ」
水「いや、元々のコンセプトは確かにそうだったらしいですけど、今は、その……」
柊「ん? なになに?」
水「変な人には入るほど、めっちゃ私にベッタリじゃないですか」
柊「そうかなー? 変かなー?」
水「いくつか例を挙げようと思えば挙げられますが、私の方が恥ずかしいのであまり言いたくはないですね」
柊「むー。つまり、私は変だと?」
水「ふくれっ面をしようがそう簡単に人の印象は変えられませんよ」
柊「変な人って言った方が変な人なんだバーカ!」
水「ついに小学生みたいなこと言い出した……そもそも私は変な人って自覚はありますからね、効きませんよその罵倒」
柊「むぐぐ……」
水「さて、そろそろ私達(中の人も含む)が疲れてきましたし、そろそろ締める感じにします?」
柊「そうだね。締めようか。くそう、私は変な人だって絶対に認めないからな―!」
水「じゃあまず、そのやたらベタベタするのをやめましょう。ほら、今だって腕組んできてるじゃないですか」
柊「それはそれ! これはこれ! 別腹!」
水「いや、切り分けられない話だと思いますけど……ってこのままだとまた会話が続いちゃいそうですね」
柊「そだね。潔く締めよっか! ここまで長々と読んでいただきありがとうございました!」
水「ありがとうございましたー。ではではー」

【END】






最終更新:2016年10月16日 20:12