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銀河鉄道の開発 - (2008/10/30 (木) 01:44:15) のソース

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*銀河鉄道の開発

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**銀河鉄道111(わんわんわん)
 軌道エレベーターに近い長距離輸送システムの開発に始まり、続いて帝國環状線という大規模な鉄道システムを完成させた都築藩国が次に取りかかったのは広大な宇宙を結ぶ銀河鉄道であった。

 優れた技術の恩恵で宇宙への行き来はおろか宇宙生活する事も可能になっているアイドレス世界ではあるが、だからといって宇宙という環境が生物に優しくなったかと言えば決してそのようなことはない。宇宙服を着ないまま放り出されればほとんどの生物は確実に死亡し、わずかな損傷で居住性が徹底的に失われる、そんな場所であることに変わりはないのである。この宇宙という特殊な環境に対応するため、銀河鉄道には従来の地上用の車両と異なった設備が多数搭載されている。

 また、それとは別にこの銀河鉄道には従来の鉄道とは異なる特徴が存在する。それは、広大な宇宙を繋ぐ軌道、つまり線路である。ただし、この線路には土台もなければレールも存在しない。在るのは、等間隔に並んだ無数の巨大なリングとそれを繋ぐケーブルのみである。――この線路こそが、宇宙空間での鉄道運用という難題に対する都築藩国の回答であった。

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 従来、鉄道とはそもそも陸上で使用するという前提で構築された輸送機関である。その機能・形状は陸上という環境において最高のパフォーマンスを得られるように最適化されたものであり、逆に言えば陸上以外での使用を想定していないとも言える。それを、陸はおろか重力すら存在しない宇宙においてそのまま使用することは当然ながら極めて困難であった。そもそも、重力が無ければレールの上で車輪を回しても前に進まないのである。いや、それ以前に上とか下とかいう概念すら宇宙という場所では不確かなのだ。このような特殊な環境でこの輸送機関を運用するためには車両と軌道という基幹部分は残しつつ、抜本的な見直しが必要とされることは誰の目にも明らかであった。そして、解決案として考案されたのが帝國環状線でも採用された新たな推進力――電磁力の利用である。

 数本のケーブルによって接続されたリング、その正体はコイル状の超伝導電磁石である。この電磁石から発せられる磁力によって金属製の車体を引き寄せることで加速させている。列車はこのリングを一つ一つ通り抜けながら、目的地へと向かうこととなるのである。帝国環状線がS極とN極の吸引・反発を利用しているのに対し、こちらは磁石に鉄が吸い付く力を利用しているようなものであり、所謂レールガンあるいは電磁カタパルトと同様の原理でもある。また、コイルの中を通る際にコイルの向いている方向に加速されるという特性により、リングの向きを調整することで緩やかであればレールが無くとも車両をカーブさせることが可能である。さらに、この加速機構は逆に稼働させることでブレーキとして使用することもできる。動力についても、ケーブルを通してリングに電力を供給するという外部供給方式であり、車両に大きな推進装置を搭載せずに稼働することが可能となっている。

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 都築藩国の銀河鉄道はこのように電磁力をベースにした輸送システムとなっているが、その基幹技術の多くは帝國環状線の開発の際に得られた物であり、そのため様々な部分で環状線との類似点が見受けられる。しかし、宇宙という環境での運用のため新機軸のシステムも存在する。例えば、車両には緊急用の補助ブレーキ用のロケットモーターや破損時の気密性維持のための積層化外壁等が採用され、リング部には軌道の微調整やスペースデブリ等の回避のため推進装置やレーダーが搭載されている。また、推力や方向維持の要であるリングやケーブルが故障・破損した場合でも、内蔵コンデンサを使用したりリングの位置や向きを調整することで一時的に対応が可能であり、そう言った点から多数のリングを軌道として用いるという一風変わった方式が採用されているのである。

 だが、このように技術的には様々な状況を想定してはいるものの、それでも想定外の事態というのは起こりうるものである。そのような状況を事前に予測し対応するために、駅管制室には多数の職員が昼夜――この表現は宇宙に相応しくないかもしれないが――を問わず勤務しており、安全な運行のため最大限の努力を行っている。どれだけ技術が発展しようとも最後の砦は人こそが担う。その一例が、戦場ではなくこのような場所で見られるのは興味深いことではないだろうか。

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