今日は料理教室。生徒である十数人の少女は、それぞれに授業開始のときを待っていた。
そこにいる生徒たちは普通の少女ではなかった。
見た目は普通の少女だが、れっきとした特殊能力を持つ化け物たちの仮の姿だった。
先生が、食材を連れてやってきた。
「はい、みなさん、静かにしなさい。これから皆さんに食材をお配りします。」
そういいながら先生は生徒たちに今日の食材となる人間の少女たちを配って歩いた。
少女たちは手足と首に枷をはめられ、全裸のまま生徒たちの前に2人ずつ立たされた。
「彼女たちは、
人間市場から買い込まれた極上の食材です。
それでは、これから料理を始めます。最初は下ごしらえですね。」
黒板に料理の要点を書きつけながら説明を始める先生の目の前にも2人の少女が立たされていた。
「ど、どうなるんだろ、あたしたち」
「おかあさん、助けて」
恐怖に脅える少女たち。彼女たちは人間界からモンスターの手によってさらわれた
同じクラスの生徒たちだった。
修学旅行の当日、全員が集まり、先生がやってきたと思ったら、突如周囲が光り始め…
気がついたら手足を拘束された状態で全裸のまま檻に入れられていた。
そして、自分たちには理解できない言語が飛び交う市場で売られ、ここにいたのだ。
「では、下ごしらえをします。先生のやってるのをよく見てくださいね」
一人の少女をテーブルに寝かせる。少女は抵抗するも枷のついた身では思うに任せない。
寝かせた少女の両手両足の枷をテーブルに固定すると、先生は全裸になり、透明の液体を身にまとわせる。
テーブルに手かせを固定された少女は不安の面持ちのままそのすべらかな裸体を卓上に横たえる。
先生は全身に液体を塗りつけてぬるぬるした体を寝たままの少女の裸体に這わせはじめた。
「ぁ…ふぁ…」
思わず喘ぎ声が漏れるのを、すかさず先生は口づけを交わして舌を絡ませる。
全身が柔らかな舌でからめとられるような快感が少女を蹂躙する。
ふくよかな胸を少女の乳房と絡みつかせてこねまわす。
「あぁ…や…」
思わず漏れる声。もう、その喘ぎ声はこらえることが出来ず、
わずかに開かれた口からとめどなく漏れ続ける。
先生が自らの乳房で少女の顔を押しかぶせ、女陰を少女の裸身にこすりつける。
全身を貫くか愉悦に少女の腰は脈打つように痙攣する。
いつのまにか少女の全身に透明な液が刷り込まれるようになり、
それにつれて全身が桃のようなピンク色を帯び始めた。
それにつれて少女の快楽はわらに増幅され、少しずつ、少女は自分を失いながら登りつめてゆく。
先生の指は、液体をつけたまま少女の花芯を刺激する。
全身が性感帯になったような責めの上に、電気を走らせたような快感。
少女は全身を先生に絡ませ、快楽を増幅させようとする。
もう、何も考えられないのだろう。自らの女の部分を先生の太腿にこすりつけ、
さらなる悦楽を得ようとする。
そして、先生の体に塗られた液体がすべて少女に移った頃、少女は腰を何度か痙攣させ、潮を吹きながら悶絶した。
先生はそのままテーブルから降りると、
もう一人の少女の顔を掴み、自分の前に向かわせ、目を合わせる。
目の前で行われた愉悦の宴に脅えた目つきの少女の視線が一瞬凍りつく。
少女の目は虚ろになり、全裸のまま目の前のエプロンを身に着け始めた。
「さて、みなさんもそれぞれの食材に下ごしらえをしてあげなさいね」
それを聞いて教室の各所で生徒たちが食材を愛撫し、体を開かせてやる。
自らの体に塗った魔法薬を食材に仕込み、料理される準備をしてやる。
すべてが終わった頃、教室には生徒たちと、テーブルに載せられたまま快感の余韻に浸る少女、
そして、全裸にエプロンのまま大きな包丁を握る少女が立っていた。
「では、食材たちに料理をさせてあげなさい」
先生の目の前の少女は、再び先生の視線を浴びると、そのままテーブルの上の少女に刃を向けた。
「ど、どうして?体が思うようにうごかない…手が、結花、逃げて!」
結花といわれたテーブルの上の少女にはそれはまったく耳に入っていないのか
あいかわらずピンク色に染まった体をビクビク痙攣させていた。
少女は結花の喉元に刃をいれ、一気に切り落とす。
途中までためらいのあった刃が、途中から一気に力のこもったものになった。
自分では止められないのなら、せめて一瞬の死を願うかのような動きだった。
切り落とされた胴体はそのまま痙攣した動きをみせていたが、間もなく止まり、
切断面から膨大な血が流れた。
「ご、ごめん。結花。」
泣きじゃくる少女だが、体はまったく動かず、血の飛び散る体をそのまま立たせていた。
先生血を吸い上げ終わり、口元を真っ赤にさせて起き上がる。
結花の首は恍惚の表情を浮かべたままそこにゴロリと転がっていた。
先生は切断された結花の首をわしづかみにすると、そのまま飾り物のように皿の上に移した。
残った胴体を見て、少女の中に何か形容しがたいものが浮かんだ。
綺麗…このまま、美味しく料理してあげたい…
心の中にそんな声が響く。明らかに自分のそれとは違う声。
思わず自分の手元の包丁を目の前の結花の胴体に向けようとする
それを見て、あわてて首を振る
「い、いやっ!やめて!あたし!」
それでも自分の中に湧き上がった欲情めいた感情をとめることは出来ない。
必死に自分の手を自分で押さえつける。
だが、いつの間にか自分に植え付けられた感情は自分の体を動かそうと自分の中で蠢動する。
「や、や…やめて…!」
自分の中の何かに抵抗するように自分で自分を押さえつけるが、
そのたび心の中に
「さぁ、今すぐ目の前の食材を美味しく料理してあげなさい」
という声が響く。それは徐々に大きくなってゆく。
そして、ついに少女は「自分」を食い尽くされた。
仲のよかった友達の裸身に刃をいれる。
すでに出血のなくなった結花の体はまったく抵抗を示すことなく、すっと少女の刃を受け入れる。
結花の体は両手両足の中間でバラバラにされた。
少女の目はうつろなまま乏しい表情で食材にされた結花を見下ろしていた。
続いて少女はうつろな目のまま結花の胴体に刃を入れる。
彼女の裸体から内臓を引きずり出し、横の樽に漬ける。
少女の手が結花の腰の中に入り、女の子の臓器を引っ張り出し、何の感慨もなく樽に漬ける。
そして、少女の料理が始まった。
肉付きのよい肉体に香辛料をすりつけ、オーブンでこんがりと焼きはじめる。
少女は、樽に漬け込まれた結花の内臓を鍋に放り込み、煮込み始める。
「さあ、皆さんも先生のやったとおり料理させてあげなさい」
その瞬間教室にざわめきが起こった。食材の半分、包丁を持っている少女たちからあがった声だった。
「や、やめて!」
「いやよ、こんなの!」
刹那沸き起こった自分の中の「声」に必死で抗う少女たちの抵抗だった。
やがて、「自分」が解け崩れたものから順に、目の前の女体を「食材」へと加工し、調理していった。
周囲の光景を見て諦めの境地に至ったもの、やおら湧き上がった感情に負けたもの。
一人、一人と目の前の少女の首と胴を切り離し、体を解体しはじめる。
そんななか、必死に自分と戦い、自分を持ち続けた少女もいた。
友達を料理なんて、そんなことできるはずない。
必死にこらえる少女たち。
一人の少女は、そのまま硬直する体を無理やり振りほどいて片手の包丁を床にたたき落とした。
震える手を必死で押さえ、決然とした表情で目の前の少女を見下ろしつぶやく。
「知美は私が絶対に守ってあげるから」
知美と言われたテーブル上の少女はそれを聞こえているのかいないのか、
股間から愛液を流しながら打ち上げた魚のように裸身をピチピチと跳ね回らせる。
思わず先生が駆け寄ってきた。先生は包丁を持ったまま、少女のほうに向いて言い放った。
「おや、この食材は洗脳が不十分だったようですね。仕方がないので、先生が料理してあげましょう」
そのまま先生は手に持った包丁で目の前の食材の首に刃を当てる。
喉元に刃をいれ、首を切断し、血が流れ始める。
それに対してまったく抵抗しないまま知美は恍惚の表情を浮かべてされるがままになっていた。
それを見て、何かがはじけた。
「…わたしが…やります」
小さな小さな声で言った。
「…わたしが…知美を…料理してあげます」
そのまま床に落ちていた包丁を拾い、知美の白い裸身に刃を入れた。
彼女は、泣いていた。しかたない。このままではどっちにしても知美は料理されてしまう。
せめて、私の手で知美を料理してあげたいと思った。思ってしまった。のだ。
お腹を裂き、内臓を取り出す。手と足を切り落とし、肉を切り離す。
手や足の肉はつなぎとともにひき肉にし、腸詰にする。
柔らかな知美の肉が、香辛料、調味料で下ごしらえをし、丁寧にオーブンに入ってゆく
目の前の首だけの知美が、それを見て、恍惚の表情を浮かべていた。
「よかった…」
知美はうつろな目にわずかな光を宿らせてそうつぶやいた。
テーブルの食材とされた少女も、完全に自我を失ったものばかりではなかった。
「や…やめて…目を覚まして…」
完全に自分を失い、自分に刃を向ける少女にわずかな声で哀願する。
しかし、その声は届かず、自分に向かう刃は自分を切り刻もうと近づいてくる。
「やめて…あたし、料理になんかなりたくない…」
必死で暴れるが、両手両足がテーブルに固定された上、先ほどの余韻で力の抜けた体はほとんどうごかなかった。
彼女は、そのまま首を切り落とされ、お腹を裂かれ、やわらかな臓器を引き出される。
暴れる胴体が徐々に弱ってゆき、そのままうごかなくなる。
少女の残骸に残る目は、自分を切り刻む友人の顔をそのまま映し出していた。
友人はそのまま何の感動もなく「食材」を鍋に移し、じっくりと煮込み始めた。
時折、鍋の中のスープを味見する友人。かつての友達のスープをじっくり味わい、味を調節してゆく。
「おねがい、麻奈…あたしを…料理して」
必死に自分の手を抑える友人に対し、言い放った少女もいた。
麻奈といわれた少女は、周囲がすでに堕ちているなかでも、気丈に自分を保ち続けた。
しかし、テーブル上で全身をピンクに染めながらのたうつ少女には違った感想があった。
「このままじゃ…あたし…おかしくなっちゃいそう…せめて…麻奈に…あたしを…あぁっ」
何度目かの絶頂を迎える。彼女は麻奈がこらえる付ける間ずっと全身に残る快楽に自分を蝕まれていたのだ。
「い、いいの?友子」
もう、麻奈も限界のようだった。包丁を持つ手が何度もおさえる手を振りほどこうと暴れる。
「いいの、麻奈になら…あぁっ」
再び絶頂を迎える。腰がびくびくっと震え、信じられないほどの愛液を溢れさせた。
麻奈はうなずくと、手に持った包丁を友子に向けた。
「美味しく…料理してね」
そのまま友子は目をつぶった。
友子の肉体は麻奈の手によって極上のフルコースへと変わっていった。
やがて、教室には先生と生徒、全裸にエプロン姿の「食材」と、調理された娘のフルコースが並んでいた。
「さあ、おいしそうに出来上がりましたね。では、さっそく食べてあげましょう」
ここからが生徒たちの楽しみの時間。
待ちくたびれたばかりに生徒たちはと目の前の少女の料理を食べ始めた。
生徒たちは完全に自分本来の姿、大きな口を開けたナメクジのような姿に戻り、皿の上の料理をむさぼり始める。
切り落とされたときの表情のまま虚ろな視線を落とす首と、大きな銀の皿の上に盛り付けられた少女の料理。
その美味に、生徒たちは身を震わせる。自分たちもこんな料理を作れたらなあ。
そう思いながらじっくり煮込まれたスープを味わい、香ばしく焼かれた太腿の旨味をかみ締め、
ほっそりとしながらも肉質のしまった胴体にしゃぶりつき、内臓の濃密な味を味わっていた。
残った「食材」たちはそれをじっと眺めたまま、虚ろな瞳でたっていた。
食事が終わり、今日の調理実習は終わった。再び人間同様の姿に戻った先生はこういって授業を締めくくった。
「残りの食材は宿題です。おうちに帰ってあなた方がじっくり料理してあげてくださいね」
生徒たちは食材に再び手かせ足かせをかませたままそれぞれの家路についた。
麻奈は、「生徒」とともに「生徒」の家に帰り、調理場と思しき部屋に拘束された。
彼女は泣き続けていた。
「ごめん、ごめんね」
彼女の脳裏には友子を料理したときの光景がフラッシュバックしていた。
自分の手で友子をバラバラにし、そのまま料理へと変えてしまう。
そして、変わり果てた友子をおいしそうにむさぼる怪物の姿。
それは、夢ではなかった。今でも自分の手に残る感覚、そして…
麻奈は目の前の樽に眼をやった。
その中には友子の残された頭部が入っているはずだった。
友子を食べつくした後、この家の主である怪物はその残った首を、この酒樽につけていたのだ。
酒樽の中には無数の少女の首が入っていた。
数年前に行方不明になったということで騒ぎになった少女のものもあった。
あの、調理実習の最後のセリフ
「残りの食材は宿題です。おうちに帰ってあなた方がじっくり料理してあげてくださいね」
それが事実である限り、自分も遠からず調理されて食べられるはずだった。
しかし、麻奈にはそれがわずかな救いのように思えた。
「もうすぐ、行くからね」
樽の中にいるはずの友子に目を向けて言った。
やがて、調理場に見覚えのある少女が現れた。あの怪物だった。
調理実習のときの生徒の姿をした怪物は、全裸のまま全身にあの粘液を塗りつけていた。
怪物は麻奈の手を引き、調理台と思しき大きなテーブルへいざなう。
もう覚悟は出来ていた。麻奈はおとなしくテーブルに身を横たえた。
粘液を身にまとい艶を帯びた体を麻奈の上に滑らせる。
「ふぁっ…」
思わず声が出る。その口をふさぐように口づけをあびせ、口内にも粘液を滴らせる。
全身が柔らかな舌で舐められ、味わわれるような感覚に悶える。
「いぃ……あ…」
粘液を帯びた舌が麻奈の肉壷を舐めほぐす。
刹那、電撃を浴びたように麻奈の体が跳ねる。
ぱっくりと開く麻奈の秘裂に向けて粘液を垂らし、クリトリスに舌で刺激を与えてやる。
「………!」
もう、声にならない。麻奈は全身の感覚が快楽で塗りつぶされるのを感じた。
人間の少女と変わらない体になった怪物が麻奈の体を自らの体で味わい、
麻奈の女の部分を穿り返すように刺激する。
真っ白になる頭の中から徐々に自分の中の何かが溶け崩れ始める。
徐々に自分の視界に薄いピンク色のベールがかかり始める。
いつしか麻奈は絶頂を迎えていた。
桃色に染まった裸体。麻奈は半ば自我を失った表情で快感の余韻に浸っていた。
ぼやける視界の片隅に大きな包丁を持つ怪物の姿が見えた。
「友子、もうすぐあたしも料理になるから」
首を押さえつけられ、刃を首筋に当てられる瞬間、
麻奈のぼやけた頭の中に料理になった友子の姿が映った。
首が切り落とされた。
麻奈の意識はそのまま残っていた。
怪物は切り落とされた胴体を見せ付けるように麻奈の首を置き直す。
麻奈はそのおかげで解体されてゆく自分の姿をつぶさに見ることになった。
手足を切り落とし、胴体だけになった体から柔らかな内臓が引きずり出される。
切り落とされた足のスネをぐつぐつ煮える鍋に落とし込む。
残った部分は念入りに挽かれた上で引きずり出された腸に詰められる。
がらんどうになった胴体はスパイスの中に漬けられ、味をしみこまされる。
切り離された太腿にハーブや塩を擦り付ける。
そうしているうちに首だけになった麻奈を不思議な感覚が襲った。
切り離されたはずの体から今まで感じたことのない官能が伝わってきたのだ。
料理されてゆく体の部分から不思議な感覚が伝わってきたのだ。
手足を挽かれると、手足が霧に包まれるような感覚が麻奈を襲う。
内臓を煮込まれると内臓をほぐされるような感覚が、
がらんどうの胴体にスパイスがしみこむと、うずくような性感が麻奈に伝わってきた。
「これが、料理される感覚なの?友子も、こんな感じだったの…ぁっ」
思わず達してしまう。
休む間を与えないように怪物は麻奈を料理し、麻奈を快感の海に落としていた。
麻奈の女性の臓器がとろとろに煮込まれ、腰や乳房がオーブンで焼かれはじめると、
麻奈の快楽に一層拍車がかかり、麻奈を虜にしてゆく。
「いい、いいの。もっとあたしの体を、美味しい料理に変えていって」
恍惚とした表情を浮かべる麻奈。
それをよそに麻奈の料理は佳境を迎えつつあった。
太腿が炭火で焼かれ、豊富な肉汁をたたえたステーキに変わってゆく。
腸に詰められた手足の肉は腸と一緒に燻製にされ、茹でられる。
残った胴体はスパイス漬けにされ、内臓に詰められた野菜と一緒にオーブンでこんがり焼かれる。
ふくらはぎやスネの肉、手足の骨はじっくり煮込んだスープに変わっていた。
出来上がった麻奈のフルコースは大きな皿に盛り付けられて、首と一緒に食堂へ運ばれた。
そこにいたのはナメクジのような姿の怪物たち。
しかし、麻奈にとってはもうそれはどうでもよいことだった。
友子と同じ料理になったこと、料理されている間に自分を覆っていた快感。
それらで惚けそうになりながら美しいフルコースになった自分の体を見つめていた。
自分を料理した娘もふたたび本来の姿に戻った。
麻奈の体で作られたフルコースを味わう晩餐会が始まった。
食前酒が出される。ほのかなピンク色をした酒。
「さっきの樽の酒…友子の…酒だ」
首だけになった麻奈は思った。
友子や他の少女たちのエキスの混じった酒を一息で飲み干し、
怪物たちは麻奈を味わおうと食指を伸ばし始める。
まず、それぞれのテーブルに麻奈のスープと腸詰が配られる。
怪物たちはオードブルとして出されたそれを口に運んでゆく。
麻奈の肉の味を濃縮したようなスープはやわらかく煮込まれた
すねやふくらはぎの肉とともに充実した風味をたたえていた。
濃縮された若い女の子の味が腸の中に詰められた腸詰はオードブルの食材として最高のものだった。
オードブルが終わると怪物たちは先を争うように麻奈の胴体にむしゃぶりついた。
スパイスで肉の奥底まで味をしみこまされた胴体は骨についた部分とともに
この上ない美味で、先を争うように怪物たちは麻奈の体をむさぼってゆく。
スパイスで味を調えられた乳房が怪物の牙によって噛みほぐされる。
豊富な肉汁をたたえた腰の中をすすり上げ、尻の肉や秘裂が噛み千切られ、
程よい弾力と麻奈の肉の味を怪物に主張する。
続いて出されたのは麻奈の内臓だった。
プリプリとした内臓は煮込まれてもその艶を失わず、
濃厚且つ柔らかな食感を保っていた。
肝臓や腎臓、そして、最後まで異性のものを受け入れることのなかった子宮や卵巣。
ほどよく煮込まれたそれらは怪物たちにとって格好の箸休めになった。
そして、メインとなった太腿のステーキがやってくる。
こんがり火の通った太物からはじゅるじゅる肉汁が溢れていた。
滑らかな太腿にかけられたソースがかけられ、輪切りにしてゆく。
中身はまだ赤みを帯びており、女の子の肉の旨みを閉じ込めていた。
「みんな、あたしを美味しく食べてくれている」
麻奈は自分を食べてゆく怪物の姿に満足感を覚えていた。
ディナーが終わると、怪物は麻奈の首を取り上げ、調理場へ運んでいった。
麻奈の首は、友子のそれと同じところ、酒樽の中へ放り込まれた。
酒に浸され、麻奈の首は徐々に樽の中へ没入する。
樽の底へ沈んだ麻奈。その隣に友子がいた。
「これから…ずっといっしょだよ」
最終更新:2008年05月19日 11:16