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Water Boy Brave Story

Water Boy Brave Story ◆z5z0unhh5U





ハルケギニア、トリステイン王国。トリステイン魔法学院。
赤と青、二つの月が空に浮かび地上を照らしだす。
外宇宙の惑星か、未来か過去か、異世界そのものか分からないが魔法と呼ばれる物が存在する世界。
平賀才人はそこに使い魔として召喚された。
出来損ないと呼ばれる魔法使い『ゼロ』の二つ名を持つ、
ルイズ・フランソワーズ・ルブラン・ド・ラ・ヴァリエールによって。

彼の運命は急速に流転し出す。
突然の決闘に始まり、盗賊フーケの襲撃を退け。
ワルドとの戦い。
始まるトリステインとアルビオンの戦争。

零戦の発見。
そして、零戦を使った元の世界に戻る方法を知る。
しかし彼は東京に戻ることを選ばずトリステインに留まることを選び。
8ヶ月に及ぶ戦渦に巻き込まれることになる。

召喚された当初は理不尽な主人ルイズに対し苦手意識を持っていた才人だったが、
彼女とともに数々の事件を乗り越え、苦悩、優しさ、強さを知り。
次第に惹かれていく、やがて才人は彼女を必ず守ろうと決意する。
何より彼は戦渦の中、仮にも主従の契りを結んだ少女を捨て置いて、自分だけが
平和な世界へと帰還することなどできなかった。

その誓いが彼を7万の軍勢の足止めへと駆り立てる。
召喚された際に刻まれた左手のルーン文字。
伝説的な使い魔であり、勇者。武器の全てを意のままに操る神の左手、ガンダールヴが刻まれている。
武器を持たせれば、ほぼ無敵の強さを誇るルーンではあったが、
7万という圧倒的な火力、投石、斬撃、魔法、その人数に押され、その身に次々と傷を作っていく。
左手のルーンとガンダールヴが愛用した刀デルフリンガーを以ってしても
形勢を逆転していく事はできるはずもなく

瀕死の重傷を負う事になる。

彼は意識が途絶えた時、デルフリンガーの機転による空間転移で一命を取り留める。
しかし既に彼の命は風前の灯火でしかなく、死を待つだけであった。
転移した場所がサウスゴータ地方のウエストウッド村の森の中でなければ…

そこで彼はその村に住む、あるハーフエルフの力を借り蘇生を施される。

そして、平賀才人は生き長らえる。
トリステイン王国に凱旋した彼を待っていたのは
愛すべき主人とシュバリエの称号であり、奇跡的な2度目の召喚だった。
斯くして、平賀才人は「サイト・シュバリエ・ド・ヒラガ」となった。
その姿は異世界を救うために現れた勇者のようだった。

最初は分からないことだらけだった世界。
その制度、政治、倫理観、科学、魔法。
だが、どこであろうと変わりはしない人の所業があった。
長閑な田園地帯。賑やかな商業風景。身分差別。戦争。学業。

―――人を好きになるということ。



 ◇ ◇ ◇



目が覚めると様々な姿格好の人物が周囲にいた。
圧倒的に女性が多い事が甚だ疑問だ。
今回は扉が無かったが、まさか別の世界に召喚されてしまったのだろうか。

…いや、ちがう。ここはもっと別の、異様な…

「せいぜい私を楽しませてよね!」
壇上の一人、リーダー格の女の言葉にサイトは憤りを隠せなかった。

(なんで人を殺して、そんな涼しい顔してんだよ)

ハルケギニアで戦争を経験したサイトにも、不条理な人死は衝撃だったが、
顔色一つ変えずにそのままベラベラと説明を続ける女に対し、怒りを通り越した目で睨み付ける。

「!」

不意にブロンドに近い桃色の髪の人物が目に留まる。

見間違える筈も無い。
彼にとって尤もこんな場に居てほしくなく、それでいて一番逢いたい…


「ルイz……」


…声は届くことはなく、唐突に視界が揺らぐ。


ゆらぎは拡がり、人々は次々と消えてゆく。


すべからく、参加者たちは運命の島へ降り立つ。






    ↓
~~~ζ~~~そして、暗黒の波間に浮かぶ青い物体が一つ。



 ◇ ◇ ◇


「ブベラフォっ!?」
平賀才人は混乱していた。
いきなり冷たい水に放りこまれ心臓が飛び出しそうだ。

「アベシ。グフッ!しょっぱ海!?」
足も届かず、陸地も見えない。
黒く暗い海原だけがあった。

「クケーーー!冷た!」
その体を覆う服が水を吸い込み重くなる。
冷たい水が体温と同時に体力も奪っていき、足もなんか攣りそうだ。

「ガボ…ゴボ…」
だんだん絶望してきた。なんてうだつの上がらない展開だ。
そして、ひと際大きな波が才人を襲う。

「 く ぁ w せ d r f t g y ふ じ こ l p ! ! 」
珍奇な断末魔とともに、哀れ平賀才人は沈没した。
合掌。チーン。
























―完―






 ◇ ◇ ◇



「ってぇえええ終わらすなぁあああああああああっ!!!」
鬼神の勢いで浮かび上がった平賀才人。
ハルケギニアに召喚されて以来、ずっと着ていた青いパーカとチャコールグレーのボトムスは
身に着けおらず、靴も履いていない。
有り体に言えばパンツとのみという、どこぞの某紳士達の正装とも言える格好だった。
辛うじてデイバックは手に掴んでいる。

「くっそお!!こんな所で終われるかぁあああああ!!!ぐはっ…足が攣っ…」
足が攣りかかり、また沈没しそうになる。
「水着を持って来いとは、だれも言わなかったじゃないかー!!」
見当違いの因縁を吐き捨てバタバタと泳ぐ。

名簿に名前が正式に載っているはずだが、平賀才人がバトルロワイアルに参加できるかどうか
まだ分からない。

そして彼は知るはずもないが某学園都市某レベル0、上条何某の口癖を叫ぶ。
「 不 幸 だ ぁ あ あ あ あ あ あ あ あ ! ! 」

平賀才人は陸地を目指す。
暗黒の水平線の先で更なる不幸が待っていても彼は足掻く。
あの場に居た桃髪の少女を守りたいから、生きようともがき続ける。


―――だが想い人は既にこの世にいない。


【J-06 海/1日目・深夜】
【平賀才人@ゼロの使い魔】
[状態]:溺れかけ。主催者への憤り。
[装備]:なし(トランクス着衣)
[道具]:支給品一式、不明支給品1~3
[思考・状況]
基本:ルイズを守る。
1、寒い、冷たい、足が攣る…
2、陸地はどっちだ!?
3、無事でいろよルイズ。
4、人を殺すのも、殺されるもの嫌だ。
[備考]参戦時期:アニメ3期途中から。


18:それでも私は歌いたい 時系列順 20:揺れる刃
18:それでも私は歌いたい 投下順 20:揺れる刃
平賀才人 :[[]]


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最終更新:2009年08月07日 19:24