揺れる刃 ◆28/Oz5n03M
「ここは…」
月の光がうっすらと森の中を照らす。
その森の中で一人の侍が呟く。名はトウカ。
エヴェンクルガ族の流浪の女武人であった者。
今はトゥスクルでハクオロのお傍付を務めている。
「殺し合い!そんなふざけたものに乗ってたまるか!」
憤りを露わにしながら、名簿を確認する。
「え……聖上!それにエルルゥ殿達まで…なぜ…」
驚きであいた口が塞がらない。
ということは、現在のトゥスクルは…!
「皇がいない…!」
非常にまずい。最大級のまずさと言っていいくらいだ。
皇を失った國の末路は…。
想像したくもない。
他国による侵略。
蹂躙される土地。
泣き叫ぶ人々。
血煙に倒れる國民。
そして…!
破滅。
「だめだ…!それだけは!
聖上がどんな思いでここまで國を育ててきたか!
破滅だけは…。それだけは何としても防がなくては!」
ふと思い出すのは某がトゥスクルに仕える前。
某は元々義によりクッチャ・ケッチャのオリカカン皇に助太刀をしていた。
聖上をオリカカン皇の妹君を殺した裏切り者の義弟ラクシャインと呼び、
トゥスクルに侵攻し、戦争となった。
つまり、聖上とは初めは敵同士であった。
そして、某達は負けた。
某はたくさんのトゥスクルの兵士を斬った。
処刑されて当然。
そう思っていた。
だが、違った。
聖上はそんな某を許してくれた。
あまつさえ、末席に加えて欲しいと頼んだ時も快く迎えてくれた。
某は誓った。
エヴェンクルガの「義」を預けようと。
彼の敵を全て斬り伏せようと。
ではこの殺し合いでは?
聖上のために全ての参加者を斬り伏せるべきではないのか?
だが待て。
この場にはエルルゥ殿やアルルゥ殿のようなか弱い参加者もいるのだぞ?
それに戦友のカルラも。
ではこの殺し合いでは?
なら他の参加者と協力して主催者に叛乱を起こすべきではないのか?
「某は…」
その刃はどこに向くのか―――
主催者?それとも参加者?
【C-7森/1日目・深夜】
【トウカ@うたわれるもの】
[状態]:強い迷い
[装備]:なし
[道具]:支給品一式、不明支給品1~3
[思考・状況]
基本:。殺し合いに乗る?それとも?
1:某は…
2:聖上との合流を最優先
3:知り合いとの合流?
※トウカが殺し合いに乗るかどうかは次の書き手さんに任せます。
最終更新:2009年08月07日 19:31