【公的な記録】
当時の領主であった「クロード・シャロウベル」は、領内の視察中に落石事故に遭い事故死。
帰って来ない父親を心配して周囲の捜索をしていた嫡男の「ソウガ・シャロウベル」も事故現場近くで崖崩れに遭い、同じく事故死。
シャロウベル本家の人間は当時まだ幼かった(10歳程度)ソウガの妹の「ルカ・シャロウベル」のみとなってしまい、そのままルカが当主の座を継ぐ事となった。
またその際、ルカの後見役としてファンドリアの親類の元にいた「ゲイン・バゼラード」が招聘され、現在に至るまでその任を勤めている。
【公然の秘密】
当時のソウ地方はファラリス信仰が蔓延しており、秘密結社の暗躍によると見られる事件も後を絶たなかった。
これを憂えた領主クロードは一組の冒険者パーティにそれらの調査と根絶を依頼した。その冒険者たちが「剣の兄弟」である。
事件解決に当たり、クロードは嫡男ソウガを冒険者たちに同行させる熱の入れようを見せ、それが功を奏してか程なくしてファラリスの秘密結社は壊滅に追い込まれた。
しかし、かろうじてその場を脱出していた結社の首領がその復讐にと「剣の館」を急襲。
不意を突かれた領主クロードは殺され、その際の首領との戦闘によりさらに他2名が命を落とした。
嫡男ソウガと剣の兄弟のメンバーの一人「リッピナ」である。
【隠された真実】
実はファラリス秘密結社の真の黒幕は「ソウガ・シャロウベル」であるという噂である。(上記にて討たれた首領はその傀儡に過ぎない)
結社壊滅に向けての調査中にソウガへの疑いを持ったリッピナは、傀儡を討伐した際にその報告とソウガの不審を相談するため、領主クロードの元へ向かう。
だがその動きを察知したソウガが先手を打って、父親であるクロードとリッピナを殺害。
事実を知った「剣の兄弟」の残りのメンバーがソウガを追い詰め、その仇を討った……というものである。
なおこの件に関しては、当時の様々な情報からギルドが独自に推論したものであり、100%の信憑性を保障するものではない。
最終更新:2009年04月07日 21:58