太公望 |
竜吉公主が熱を出して寝こみ、嬋玉が食事を作ることになった。それが大惨事の始まりだった…… |
黄飛虎 |
朝歌の牢獄の飯の方がはるかにうまかったような気がする…… |
楊セン |
太公望殿! あなた以外に彼女の暴走を止められる人はいないんです! |
黄天祥 |
母上、ごめんなさい! 僕は生まれて初めて食事を残してしまいました…… |
那咤 |
ったく、いくらまずいったって、限度ってもんがあるだろうが、あの石投げ女はよお! |
李靖 |
せ、嬋玉殿の料理……敵に食べさせましょう。宝貝より……強力では…… |
蘇護 |
娘よ……今日ほど、お前の手料理を懐かしく思ったことはない…… |
鄭倫 |
た、たとえ閣下の命令でも嬋玉殿の料理だけは耐えられないであります! |
韋護 |
……まずすぎる |
黄天化 |
昔はよく食わされたもんだぜ ……へっ、ガキの頃の悪夢を思い出しちまった…… |
雷震子 |
らいちゃんなにもしていないのにどうしてこんなめにあわなきゃいけないの? |
鄧嬋玉 |
ねぇ、おいしかったでしょ? これからは毎日作るわね 明日は何がいい? |
武吉 |
いっそ、おらが代わりに作ったほうがよかったんじゃねぇかな? |
土行孫 |
こ、ここでこらえればあのお嬢ちゃんに……ぐ、ぐ、ぐふっ! だめだ! |
竜鬚虎 |
わ、わいかて命は惜しい……そもそも、いったいこれは料理なんでっか? |
楊任 |
商王朝六百年の歴史の中でもこれほどの壮絶な料理は記録されていないはず…… |
竜吉公主 |
力、つきましたわ…… |
崇黒虎 |
武人は食べ物には文句をつけん 頂こう。……い、いったい、これは! |
金咤 |
このままではみなさん、おなかが空きますよね 内緒で何か作りましょうか? |
木咤 |
残飯はどうしましょう…… 嬋玉さんに見つかったらいけませんよね、やっぱり |
趙公明 |
こんなまずい飯を食うために俺は仲間に入ったんじゃねえ! 明日からは自炊だ! |