商店街。
オットー
……
？
……
？
ゼーレ
！
ふう、危ない、見つかるところだった。
！
ふう、危ない、見つかるところだった。
ブローニャ
……
そういえば、どうしてゼーレはオットー先生を尾行しているのですか？
……
そういえば、どうしてゼーレはオットー先生を尾行しているのですか？
ゼーレ
ブローニャお姉ちゃんはおかしいと思わない？オットー先生は誰にどんなプレゼントを渡すのかって。
ブローニャお姉ちゃんはおかしいと思わない？オットー先生は誰にどんなプレゼントを渡すのかって。
ブローニャ
ふむ……確かに少し気になります。
ふむ……確かに少し気になります。
ゼーレ
オットー先生は水泳部を率いて何度も全国大会で優勝してるから、人気者だよね？ゼーレは信頼できる大人たちが、七夕に、大切な人にどんなプレゼント贈るのか知りたいの。
オットー先生は水泳部を率いて何度も全国大会で優勝してるから、人気者だよね？ゼーレは信頼できる大人たちが、七夕に、大切な人にどんなプレゼント贈るのか知りたいの。
ブローニャ
そう言われると、ブローニャも確かに気になります。
そう言われると、ブローニャも確かに気になります。
ゼーレ
しっ、オットー先生が止まったよ。
しっ、オットー先生が止まったよ。
オットー
前に会ったときと同じように、いや、もっと輝いているね？その髪飾りも似合っているよ。
前に会ったときと同じように、いや、もっと輝いているね？その髪飾りも似合っているよ。
ゼーレ
わっ、凄く素敵なセリフを最初から言ってる！これが大人の領域？
わっ、凄く素敵なセリフを最初から言ってる！これが大人の領域？
ブローニャ
相手は誰でしょう？学校の生徒でしょうか？もしかしたら先生？それとも……
相手は誰でしょう？学校の生徒でしょうか？もしかしたら先生？それとも……
ゼーレ
うっ——だめ……見えない、これ以上はオットー先生に気づかれちゃうから、オットー先生がいなくなった後に追いかけよう。
うっ——だめ……見えない、これ以上はオットー先生に気づかれちゃうから、オットー先生がいなくなった後に追いかけよう。
オットー
だから、このプレゼントを見た瞬間、君の瞳の色をよく引き立ててくれるに違いないと思ったんだ。僕のために貰ってくれるかい？
だから、このプレゼントを見た瞬間、君の瞳の色をよく引き立ててくれるに違いないと思ったんだ。僕のために貰ってくれるかい？
サササッ……
ブローニャ
ゼーレ、何をしているのですか？
ゼーレ、何をしているのですか？
ゼーレ
メモだよ。
メモだよ。
オットー
ああ、また今度会おう。
楽しみにしているよ。
ああ、また今度会おう。
楽しみにしているよ。
ゼーレ
オットー先生が離れてく！
オットー先生が離れてく！
ブローニャ
ふむ、商店街の花屋でしたか。
ふむ、商店街の花屋でしたか。
ゼーレ
ブローニャお姉ちゃん知ってるの？
ブローニャお姉ちゃん知ってるの？
ブローニャ
あまり詳しくないですが、キアナが以前誰かと喧嘩したときに、花屋のガラス戸を割ったことがあるので、ちょっと記憶にあります。店長は確か……独身の女の子です。
どうやら彼女がオットー先生の郊外の彼女のようですね。
あまり詳しくないですが、キアナが以前誰かと喧嘩したときに、花屋のガラス戸を割ったことがあるので、ちょっと記憶にあります。店長は確か……独身の女の子です。
どうやら彼女がオットー先生の郊外の彼女のようですね。
ゼーレ
え？ゼーレの聞いた噂だと、オットーさんは、学校外で水泳がとても上手な男の子と親しいらしいよ。
え？ゼーレの聞いた噂だと、オットーさんは、学校外で水泳がとても上手な男の子と親しいらしいよ。
ブローニャ
ブローニャは口の回る女の子だと聞きましたよ？
ブローニャは口の回る女の子だと聞きましたよ？
ゼーレ
えっと……でもゼーレはいろんなことを勉強できたよ。オットー先生は髪飾りを贈ったみたいだから、ゼーレはこっそりとこの辺の髪飾り屋さんを探してみる。
えっと……でもゼーレはいろんなことを勉強できたよ。オットー先生は髪飾りを贈ったみたいだから、ゼーレはこっそりとこの辺の髪飾り屋さんを探してみる。
ブローニャ
待ってください。
待ってください。
ゼーレ
うん？
うん？
ブローニャ
ゼーレ、あちらを見てください。
ゼーレ、あちらを見てください。
ゼーレ
オットー先生……え？どうして……
オットー先生、まだプレゼントを持ってるよ？
オットー先生……え？どうして……
オットー先生、まだプレゼントを持ってるよ？
