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  • ひょんなことから女の子
  • ◆rGtsHFGSVg 1

ひょんなことから女の子

◆rGtsHFGSVg 1

最終更新:2007年02月24日 02:23

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136 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2006/09/06(水) 00:04:13.40 ID:qJZNk5vhO
     友「電話ですまない、話を聞いてくれ。」
     男「なんだ?いつにも増して真剣だな」
     友「……実は、俺女になってしまったんだ!」
     男「……何?状況が把握出来ないんだが。」
     友「俺も何がなんだかさっぱりだ。とりあえずダチたち呼んでみたんだが」
     男「すぐにお前ん家に行くから待ってろ」
     男「わかった……」


     友A「やあ(´・ω・`)実は俺もなんだ」
     友B「やあ(´・ω・`)実は俺も(ry」
     友C「やあ(´・ω(ry」
     友D「やあ(ry」
     友E「(ry」
     男「ちょwwwwwwwwwwwwww」



     店員「俺もっすかwwwwwwwwwwww」


140 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2006/09/06(水) 00:25:30.05 ID:qJZNk5vhO
     友「ごめんね、朝っぱらから……迷惑かけて………」
     男「気にすんなって。そんなことより戻る方法考えようぜ!」
     友「……ありがとう」
     男(やべぇ、…可愛すぎるッ!)
     友A「ふふふ(´・ω・`)」
     友B「男君(´・ω・`)」
     友C「今から君は(´・ω・`)」
     友D「僕たちの(´・ω・`)」
     友E「虜さ(´・ω・`)」
     男「ハーレムktkrwwwwwwwwwwwwwwwww」



     店員「俺も混ぜてくれないっすかwwwwwwwwwwwwwww」


142 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2006/09/06(水) 00:45:16.06 ID:qJZNk5vhO
     友「勝手に妹のワンピース取って着てみた。…どうかな?」
     男「…あ、うん。……似合ってるよ///」
     男(っつーか似合いすぎだろこれ)
     友「…あはは、そうかな///」
     男「…その」
     友「うん?」
     男「……とっても……可愛いよ」
     友「えへへ///」
     友A「くらえっ!(´・ω・`)」
     友B「奥義(´・ω・`)」
     友C「スカート(´・ω・`)」
     友D「二回転半(´・ω・`)」
     友E「攻撃ッ!(´・ω・`)」
     男「白、黒のレースに紐パン縞パンノーパンか」



     店員「いやんwwwwwwwwwwwwwwwww」


147 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2006/09/06(水) 01:16:00.01 ID:qJZNk5vhO
     男「とりあえずなんか食べに行かないか。まだ何も食べてないんだ」
     友「そだね。…ってこの服装で出かけるの?」
     男「そうだけど何か問題でも?」
     友「………恥ずかしいよ」
     男「大丈夫だって」
     友A~E「それじゃあ早速デートといこうか(´・ω・`)」
     男「お前らは帰れ。友と二人でいく」
     友A「祝(´・ω・`)」
     友B「っ(´・ω・`)」
     友C「て(´・ω・`)」
     友D「や(´・ω・`)」
     友E「る(´・ω・`)」
     男「祝うのかよ」

     友「……デートかぁ///」


188 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2006/09/06(水) 12:41:45.64 ID:qJZNk5vhO
     友がいきなり女性になるなんて思いもしなかった。
     いや、誰にも想像できるわけがない。
     てりやきバーガーをがっつきながら色々思い出した。
     そういえばこんな病気があるとかみたな…。
     確かHKOK症候群、だっけ。
     まだ治す術が見付かってないと言われてるが。
     もし自分が女になったら計り知れなくらいショック受けるだろうな。
     ちらっと友の方を見るとにこにこしながらポテトを食べている。
     男「しかし、心なしかお前嬉しそうじゃないか?」
     友「え?」
     男「さっきから顔が緩みっぱなしだ。どうかしたのか?」
     友「…うふふ、なんでもないよ」
     なんでもない、そう微笑みながら頬杖をついてこっちを覗き込んでくる。
     なんだろう、身体の中で何かが沸き起こってくるような感じがする。
     動悸が激しくなって、胸がもやもやする。
     …あぁ、これが恋ってやつなのか。



     ……え?


189 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2006/09/06(水) 12:43:16.35 ID:qJZNk5vhO
     ちょっと待て。意味がわからない。
     何で俺が元男に恋しなきゃならないんだ。ありえないだろ。
     でも目の前にいる人はどっからどうみても女の子な訳で。
     友「さっきから何頷いたり首振ったりしてるの?」
     男「あ、いや、……思い出したんだけど、友は多分HKOK症候群だと思う」
     友「HKOK症候群?」
     男「ある朝起きたら身体が女性に変わってるっていう病気だったと思う」
     友「へぇ…。戻る方法とかは……あるの?」
     男「…残念ながらまだ何も」
     友「……」
     男「……」
     傷付けてしまっただろうか。しばらく沈黙が続いた。
     友「さてと」
     男「ん?」
     友「それじゃあ、どこに行く?」



     ……何?


190 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2006/09/06(水) 12:47:11.91 ID:qJZNk5vhO
     男「…え?」
     友「デートするんじゃなかったの?」
     男「( ゚д゚ )」
     友「……そんなに見られると……恥ずかしいょ///」
     なんてこった。第一から第五防衛ラインが一気に突破された。
     友「……私となんかじゃ……だめかな?」
     そして目の前の乙女は俺の鼻の血管をいともたやすく食い破り、理性を断崖絶壁に立たせた。
     友「ちょっと、大丈夫!?」
     友はいつの間にか持ってきていたかわいらしいバッグから花柄のハンカチをだして俺の鼻をやさしく拭いた。
     慌てる姿もいとかわゆし。
     あはは、なんか周りの風景がお花畑に変わってる。
     ハッ!
     まだだ、まだ死ねんよ!
     気を取り戻したのが運の尽きだった。
     友の襟からかわいらしい双子島が見えた。
     ブラつけてないのかよ、そう思いながら俺はしばらくお花畑で遊ぶことにした。


224 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2006/09/06(水) 19:32:11.26 ID:qJZNk5vhO
     ━━━━━夢を見た。
     ずっと昔、幼稚園くらいのときの夢を。
     砂場に男の子が何人かいて、その中心で幼い友が泣いていた。
     「おまえきもちわるいんだよ!」
     「男のくせにスカートはいてんじゃねーよ!」
     男の子が悪口を言っているにも関わらず、言い返したり逃げ出したりせずに、ただ泣いていた。
     その頃、友はなぜか自分のことを「わたし」と読んでいた
     「男なのにわたしとかいってんじゃねーよ」
     「こいつきっとおかまだぜ!」
     「うえー、こっちくんなよ!」
     それから俺は確か、止めにはいったんだっけ。
     気が付いたら泥だらけで、友にハンカチで顔を拭いてもらってた。
     そういえば花柄だったな、あのハンカチ。
     幼友「ありがとう///」
     幼男「いいって。それより、あいつらが言ったこと気にすんなよ」
     幼友「…ぅん」
     ふと友の手を見ると、手の甲を怪我して血が出ていた。
     幼男「手、貸して」
     そういって手を取って傷口を舐めたのを覚えてる。
     ほら、よく王子様がお姫様の手に口付けするみたいに。


225 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2006/09/06(水) 19:35:25.61 ID:qJZNk5vhO

     それから俺達は毎日遊ぶようになった。
     いつだって二人。さくらんぼみたいに。

     二人でピクニックに行ったりもしたな。
     途中道に迷ったりして二人で泣いたりしたっけ。
     でも、あれを見て泣いていたことなんてすぐに忘れた。
     広い丘一面に咲く花がとても綺麗で、そこに立つ友もまた綺麗だった。
     幼友「あのね、わたしね、夢があるんだ!」
     本当に女の子じゃないかと思うような笑顔を浮かべていた。
     幼男「なんだよ、夢って」
     幼友「……笑わない?」
     幼男「ぜったい笑わない!」
     幼友「わたしのこと…キライにならない?」
     幼男「キライにならない!」
     幼友「……本当に?」
     幼男「本当に!」
     幼友「じゃぁ………えっとね…わたし……大きくなったら……男くんの……━━━」


282 名前: 一応 ◆rGtsHFGSVg 投稿日: 2006/09/07(木) 00:07:31.53 ID:wSdtnY3pO
     どれくらい気を失っていただろうか。
     目が覚めると、後頭部に柔らかい感触があった。
     目の前には女神の顔と青い空。
     友「あ、気が付いた?いきなり気絶してびっくりしたよ。」
     今どんな状況か考えてみた。
     ……俺、ひざ枕されてるよな。
     男「うわっ!」
     慌てて跳び起きたのと先程の鼻血のせいでふらつき、ベンチから勢いよく落ちた。
     というかいつの間にか公園に移動してる。
     友「だ、大丈夫!?」
     男「いてて、平気平気!」
     そうは言ったものの、貧血気味で足元が覚束ない。
     友「そっか。…平気なら、……デート……しよっか///」
     顔を赤らめながらそう呟く姿が、愛おしく感じたのは内緒だ
     男「お、おう!で、どこに行く?」
     友「んー、…とりあえずお買い物行きたいな。」
     男「何か買いたいものあるのか?」
     友「服…買いたいな。それと……」
     男「それと?」
     友「と、とりあえず行こうよ!」
     それと何なのだろうか。
     何を言おうとしたのか考えながら店に行くことにした。
     ━━そういえば、さっきの夢で友は、何て言ったんだっけ。


283 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2006/09/07(木) 00:10:17.37 ID:wSdtnY3pO

     そういえば、VIPにHKOKのスレみたことあるな。
     着く前にちょっと見ておくか。

     846: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 3006/09/06 11:24:30 123456780
     ランジェリーショップには気をつけてくれ(´・ω・`)
     特に僕のレスを見てるそこの君、要チェックや!

     ランジェリーショップ?
     確かに男が行くところじゃないからやばそうだな。一応注意しとくか。
     つかIDテラスゴスwwwwwwwww
     850: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2006/09/06 11:30:24 HKOKwktkO
     >>846
     おまいも腹筋背筋スレには気をつけろwwwwwww

     と。これでよし。
     友「何か面白いメールでも来たの?」
     男「まあそんなとこかな。」
     友「女友達からだったら嫉妬しちゃうよー?」
     男「嫉妬ktkrwwwwwwww」


284 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2006/09/07(木) 00:12:47.81 ID:wSdtnY3pO
     ショッピングセンターに到着。
     男「えーっと、まず服だっけ?」
     友「うん」

     男「どんなのがいいのかさっぱりわからんな」
     友「派手なのはちょっと嫌だね」
     男「確かに、友はおしとやかなお嬢様って感じだもんな」
     友「お嬢様ってw」
     男「ささ、お嬢様、どれでも好きな御召し物をどうぞ」
     友「あはは!うーん、どれがいいかなぁ」
     真剣に悩んでる横顔も可愛いな…。
     なんかもう元男とかどうでもよくなってきたな、俺。
     友A「ほほう(´・ω・`)」
     友B「服選びですかな(´・ω・`)」
     友C「それでしたら(´・ω・`)」
     友D「こちらの(´・ω・`)」
     友E「メイド服なんか(´・ω・`)」
     友F「どうでしょう(´・ω・`)9m」
     男「お前らどっから沸きやがった。しかもなんか一人増えてるし」
     友「メイド服かぁ。……ねぇ、男はどう思う?」
     こいつらが現れたことは無視して、俺の妄想力に全ての思考を集中させることにした。


423 名前: ◆rGtsHFGSVg 投稿日: 2006/09/08(金) 01:39:47.80 ID:gLMUATwAO
     今更だけど台詞のところを変更して、男→俺にしますね。
     名前は男のままです。
     妄想編に入るに到って男のままだと他人事みたいで変だったのでw
     それ以前でもおかしかったですがorz

     友「えと、ご主人様……失礼します…?」
     俺「あぁ、夜遅くにすまないね」
     友「…いえ」
     部屋の中は蝋燭が何本か燈してあるだけで薄暗い。
     静かに揺れる蝋燭の火が艶かしく見える。
     俺「そこに立ってないでこっちに来なさい」
     友「…はい」
     友はゆっくりと俺の寝ているベッドのすぐ傍きた。
     そのまましばらく沈黙が流れた。
     友「……ぇと、ご主人…様?」
     俺「ん?本当に用があるのは友じゃないのか?」
     友「……ぇ///」
     友は暗いながらもわかるくらいに赤面し、もじもじしだした。
     きっと昨晩の事を思いだしたのだろう。二度と忘れられないくらいに激しくしたからな。
     股から愛液が溢れ出てストッキングを湿らせている。
     友「…えと……あの………して、くださぃ///」
     顔から火が出そうなくらい更に赤くなった。


424 名前: ◆rGtsHFGSVg 投稿日: 2006/09/08(金) 01:41:22.85 ID:gLMUATwAO

     ここで素直に友が示している事をするかって?
     答えは、勿論、NOだ。
     わかっていながら焦らす、これこそが紳士の嗜みだ(←?)
     男「する?何をかな?ちゃんと言葉で表現してくれないとわからないな」
     友「で、ですからっ!」
     我慢が出来なくなったらしく、布団の中に潜り込んできた。
     友「ご主人様の……ください……!」
     泣き出しそうな顔+上目使い。もはや反則といっていいだろう。
     俺の理性が飛びそうになったが、なんとか押さえ込んだ。
     友は俺の股間をまさぐりはじめ、怒張したそれを取り出した。
     友「ご主人様の……こんなに大きくなってます……」
     細く繊細な指を絡ませ、上下にしこぎ始めた。
     友「ふふっ…ビクビクしてます……気持ちいいですか?」
     男「あぁ、気持ちいいよ」
     友「そうですか……それでは、もっと気持ちよくなってくださいね…」
     そう言うと、友は俺の陰茎に口付けをして、そのまま口に含んだ。


425 名前: ◆rGtsHFGSVg 投稿日: 2006/09/08(金) 01:42:38.26 ID:gLMUATwAO

     陰茎が溶けてしまうのではないか、というくらい友の口の中は灼熱のように熱い。
     それに加えて、舌遣いも凄まじい。
     舌を巧に使い亀頭と竿を交互に刺激してくる。
     友「ん……ちゅ…んふ……」
     美味しそうにしゃぶっている友を見て、妙な征服感を得た。
     俺「友、そろそろ…」
     友「んむ…んっ、…それでは、こちらにお出しください…」
     スカートをたくし上げ、友の淫裂を露出させた。
     ゆっくり腰を降ろし、そそり立った陰茎を淫裂に当てがった。
     そして、一気に────


426 名前: ◆rGtsHFGSVg 投稿日: 2006/09/08(金) 01:43:54.39 ID:gLMUATwAO
     友「────ねぇ、男ってば!」
     俺「貫いたッ!!」
     友「!?」
     ……あれ?
     あぁ、そうか。友のメイドご奉仕をシミュレートしてたんだった。
     友「……貫いたって、何を?」
     友が疑問の表情を浮かべながら聞いてきた。
     俺「いいいいいや、何でもない何でもない!」
     友「なんか変だよ」
     言えない、妄想とはいえ友とふしだらな行為に及んでいたなんて、絶対言えない。
     友A「ふふふ、男君(´・ω・`)」
     友B「こんな公の場で(´・ω・`)」
     友C「そんな大掛かりな(´・ω・`)」
     友D「シミュレートをするときは(´・ω・`)」
     友E「セキュリティを強化しなよ(´・ω・`)」
     友F「情報だだ漏れだったよ(つωと)」




     /(^o^)\なんてこったい


819 名前: ◆rGtsHFGSVg [400レスも離れてるとかorz] 投稿日: 2006/09/10(日) 11:32:16.86 ID:eJ/8/y4OO

     一先ず、友がすでに何着か持っていた服をレジに持って行き精算をしに行く。
     元男にプレゼントするのはちょっと抵抗ある。
     けどまあ可愛いから痛くも痒くも
     店員「21940円になりますwwwwwwwwww」
     ───少し痛い出費だ。


     友A~F「映画を観に行かないか(´・ω・`)」
     横一列に並んで俺に向かって手を差し出している。
     俺「うはwwwwwwwまたハーレムktkrwwwwww」
     俺「だがk──」
     友「ごめん!今から行くところあるんだ!」
     俺の言葉を遮って言った。
     友A~F「そうか(´・ω・`)」
     友たちは寂しそうに去っていった。

     俺「んで、どこ行くんだ?」
     友「あ…うん……実はさ……」
     もじもじしてる。
     なんか本当に仕草が女の子っぽくなってきた。
     俺「ん?」
     友「今…パンツ……穿いて、ないんだ……」


820 名前: ◆rGtsHFGSVg [] 投稿日: 2006/09/10(日) 11:33:58.02 ID:eJ/8/y4OO

     あれですか。ノーパンってやつですよね。
     俺「んー、ノーパン健康法でもやってんの?」
     友「ち、違うよ!ワンピース着るのに男物のだとおかしいと思ったんだよね」
     俺「確かに、穿いてたら少し……いや、いいかも」
     友「よくないって!それで、妹の借りようかなと思ったんだけど、やっぱり悪いかなって」
     俺「なるほど、それで今に至る、と。」
     友「…うん」
     少し赤くなって俯いている。
     俺「あ、つまり行きたいところって、ランジェリーショップか!」
     友「…だめ、かな?」
     俺「駄目な訳無いだろ。それとも、今のままで恥辱プレイでもしたいのかな?」
     友「い、嫌だよ!」
     俺「だろ?じゃあさっさと買いに行こうぜ」
     友「……男がしたいなら…しても…いいけどね……」
     俺「ん?なんか言ったか?」
     友「何でもないっ!」


895 名前: ◆rGtsHFGSVg 投稿日: 2006/09/10(日) 20:40:30.65 ID:eJ/8/y4OO

     やってきましたランジェリーショップ。
     今まで入ったことがない女性の聖域。
     目の前に女性のみに身につけることを許された下着の数々がある。
     しかし最近は付けてる男性もいる。
     道交う人をよーく観察してみよう。
     俺は見た。
     太った男の白いシャツの下に赤いブラジャーが華々しく着飾られているのを。
     …他人なんかどうでもいいか。


     友「見て見て、これ可愛くない?」
     そういって小さいリボンが付いた白い下着を見せてきた。
     俺「うおっかわいっ」
     友「だよねー!」
     ははは、お前のほうが可愛いよ。

     あ、これいいんじゃね?
     俺は心の中で思った言葉を補正を加えて言い放った。

     俺「お前の可愛いさに比べれば、どんな下着も足元にも及ばないね」

     …どうよ?
     比較の対象がおかしいが気にしない。
     恐る恐る横目でみると、赤くなって俺に見とれている友の姿が───


896 名前: ◆rGtsHFGSVg 投稿日: 2006/09/10(日) 20:41:42.25 ID:eJ/8/y4OO

     ───無かった。
     既に友の姿は無く、向こうで別の下着を選んでいた。
     殺せっ!今すぐ俺を殺せ…っ!
     友「ん?どうかしたの?」
     俺「いや、……別に……」
     返せっ!俺の勇気を返せ…っ!
     はぁ、…情けない。

     店員A「よくそんなこと言えるっすねwwwwwwwwww」
     店員B「恥ずかしくないんすかwwwwwwwwww」
     俺「やかましいわッ!」
     店員A&B「サーセンwwwwwwwwwwwww」


     なんというか、自分の阿保さ加減に腹立たしくなってきた。
     もし、友が今のことを聞いていたらどんな反応をしただろうか。
     ───また無駄な妄想をしようとしていた。
     今はあいつを混乱させるような発言は控えよう。
     ……今はってなんだよ。

     店員A「お前の可愛いさに比べれば、どんな下着も足元にも及ばないね」キリッ
     店員A「だっておwwwwwwwwwwwwwww」バンバン
     店員B「妄想は二次元だけでやってほしいっすねwwwwwwwwwwww」
     俺「ぶ ち 頃 さ れ た い の か ?」
     店員A&B「サーセンwwwwwwwwwwww」
     行き場の無かった怒りをこの二人の頭にぶつけて、自分を抑えることにした。


897 名前: ◆rGtsHFGSVg 投稿日: 2006/09/10(日) 20:42:45.85 ID:eJ/8/y4OO
     俺「それで、良さそうな物は見つかった?」
     友「うーん、色々あってどれにしたらいいか分かんない。」
     そりゃそうか。
     友「ねぇ、…男が選んで…くれないかな?」
     俺「…いいのか?俺は遠慮しないぜ」
     友「……いいよ。」
     グリーンダy……いいのかよ。
     俺「よーし、じゃあおじさん、この赤くてスケスケなやつ買っちゃおうかな!」
     友「……///」
     …ははは、参ったねこりゃ。
     恥ずかしがってるのか嬉しがってるのか、はたまた両方なのか。
     俺「……あー、いや、やっぱこっちの純白のがいい、かな」
     友「…うん、そうだね」
     なんなんだ、少し暗くなってないか。
     わからん、どれを選んでいいのか。
     よし、ここは>>902に任せた。
     頼むぞ>>902!


902 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2006/09/10(日) 20:47:59.79 ID:6f4HQhBJO

     純白


905 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2006/09/10(日) 20:50:52.42 ID:eJ/8/y4OO
     >>902
     把握

     店員「純白のままっすかwwwwwwwwwww」


936 名前: ◆rGtsHFGSVg [安価意味なかったんじゃね?という突っ込みは無しの方向で] 投稿日: 2006/09/10(日) 22:40:59.55 ID:eJ/8/y4OO

     俺は知らないうちに地雷を踏んだのか?
     この状況はまずい気がする。打開しなくては。
     俺「や、やっぱり純白かな。友にはおしとやかな感じが似合いそうだし!」
     俺「それ、と…このピンクのやつにしようか。一枚だけってのは変だし」
     友「あ、…うん」
     ここは無理矢理通すしかない。
     そしてレジに行く。
     店員A「白とピンクっすかwwwwwwwwww」
     店員B「まだまだ若いっすねwwwwwwwwwww」
     俺「……………」ビキビキ
     店員A&B「安くさせていただきますwwwwwwww」
     買って店を出た後、穿いてくると言い、俺を残しトイレへと立ち去った。
     戻ってくる間、原因を考えることにした。


937 名前: ◆rGtsHFGSVg 投稿日: 2006/09/10(日) 22:42:07.34 ID:eJ/8/y4OO

     程なくして友が戻って来た。
     さっきの雰囲気とは打って変わっていつも通りに戻ったようだ。
     さっきの原因はわからず仕舞い。
     友「お待たせ」
     俺「おう、ちゃんと穿けた?」
     友「あはは、穿けるよ。子供じゃないんだから」
     柔らかい微笑を見て、幾分か楽になった気がした。
     気が抜けたせいでお腹がなってしまった。
     それを聞いて、また友が笑う。
     胸に今まで体験したことがない、もやもやものを感じた。
     とても暖かい、なにかを。

     俺「もう昼回ってるのか。」
     友「本当だ。時間取っちゃって、ごめんね」
     俺「気にすんなって。お、ちょうどいいや。ここで食べようぜ」
     近くにあった飲食店に入ることにした。

     俺「さて、何食べよっか?」
     友「パフェが食べたい!花火が乗ってるやつ!」
     花火が乗ってるパフェ。
     なんとも女の子らしいような選択だ。
     俺「いいけど、それご飯じゃないぞ」
     友「ん、それじゃあ、これかな」
     そういってカルボナーラを指差した。
     俺はビーフストロガノフを食べることにした。


938 名前: ◆rGtsHFGSVg 投稿日: 2006/09/10(日) 22:43:12.56 ID:eJ/8/y4OO
     料理が運ばれてくる間、普通の世間話をした。
     なんとなく、女の子のになったことに触れてはいけない気がした。

     俺「あそこであれはないよな」
     友「だよねー。私もそう思う」
     俺「どんなもんじゃああああああああああい!!」
     友「あははは、全然似てない!あ、料理来たみたいだよ」
     美味しそうな匂いが鼻孔をくすぐる。
     友「んー、いい匂い」
     俺「だな。冷めないうちに食べようぜ」
     世間話を再開しながら食べ始めた。

     食べ終わったあと、少し間を置いてパフェが運ばれてきた。
     友「花火、綺麗だね」
     俺「そうだな」
     唐突に、友の表情がさっきの暗い雰囲気に戻った。


939 名前: ◆rGtsHFGSVg [ドドインドインドイーンw] 投稿日: 2006/09/10(日) 22:44:24.54 ID:eJ/8/y4OO

     俺「…どうかした?」
     友の視線が花火から俺の目に移った。
     友「……さっきのなんだけど」
     さっきの。何を指してるのかわからない。
     わかったふりをすると、かえって状況悪化させるかもしれない。
     素直に聞くことにした。
     俺「さっきの、って?」
     友「えと、……パンツのことなんだけど…」
     パンツのこと。
     俺のチョイスが悪かったとかか?
     俺「色が気に入らなかった?取り替えてこようか?」
     友「そうじゃなくて…」
     そうじゃない。じゃあなんなのか。
     思い当たる節がない。
     色じゃないとしたら、デザインとか材質か。
     友「この前学校でさ、下着の話してたの覚えてる?」
     そういえば、そんな話をしてたきがする。
     でも、友は話の輪に入ってなかったような。
     俺「あー、もしかして聞いてた?」
     友「うん、ごめん」
     俺「別に謝ることないだろ」
     友「一応、ね。それで、男さ……どんなのが好きって言ったか覚えてる?」


940 名前: ◆rGtsHFGSVg [燃え尽きた] 投稿日: 2006/09/10(日) 22:45:23.22 ID:eJ/8/y4OO

     最初はダチがこんなのが好きだ、とか言ってたな。
     白だか水色だかの大人しい色だったと思う。
     そこで俺は確か……
     俺「深紅の、レース?」
     友「…うん」
     俺「あーいや、別にそういうやつだけが好きって訳じゃないぜ」
     友「でも、好きなんでしょ、そういうの」
     まあ好きか嫌いかって聞かれたら、当然好きって答えるわけで。
     友「本当は、男が好きなやつにして欲しかったんだ…」
     ……あれ?
     俺「えーと、さっき何か考えてるなーって思ってたのは…」
     友が小さく頷く。
     俺「なんだ、そんなことだったのかよ。心配して損したぜ」
     友「もー、そんなことって酷くない?」
     友にまた笑顔が戻ってきた。
     俺「たしかに、深紅のやつは好きだけど、一番好きなのは」
     しっかりと友の瞳を見つめる。
     友「…一番好きなのは?」
     友も見つめ返してくる。

     俺「……やっぱり、友に似合ったやつかな」
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