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  • ひょんなことから女の子
  • vqzqQCI0 1-13

ひょんなことから女の子

vqzqQCI0 1-13

最終更新:2009年02月21日 07:57

Bot(ページ名リンク)

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だれでも歓迎! 編集
443 :vqzqQCI0 :2009/01/17(土) 00:58:31.67 ID:RFUPpyI0
   どんだけ☆エモーション(その13)


サトシが帰った後、母さんは俺を呼びに部屋にやって来た。

「ミヒロちゃ~ん、いいかしら?」
「…」

相変らず俺はベッドに突っ伏していた。
「サトシちゃん、帰ったわよ~。」
「…」
母さんはベッドに腰掛けると俺の上半身をやさしく起こす。
「も~、涙で折角の可愛い顔が台無しじゃない~?」
「…グス、グスッ」

なかなか気持ちの治まらない俺は泣き続けていた。

…涙が止まらない。
何とかして心を静めようと努力しているんだけど、さっきのサトシと母さんのやり取りが
頭の中から離れないんだ。

…自分の中で分かっていたのに。

今後はヒロアキじゃなくてミヒロとして生きていかなくてはならない事。
分かっていたからこそ気持ちを切り替えてやっていこうとしていたのに。

だけどあのサトシの姿を見た時に俺の中で全てが崩れてしまった。

どうすることもできないからこそ、つらい気持ちだけが俺の中でループしている。
いつまでもこのままで居ても何の進展も無いのは分かっているけど
…涙はいつまで経っても止まらないんだよね。

「もう、泣き虫さんね~、ミヒロちゃんは何時からこんなになっちゃったのかしら~?」
そう言うと母さんは俺を抱きしめる。
「…」
母さんの柔らかい胸の中に顔をうずめると不思議に心が落ち着いてきた。

…確か女の子になってしまった初めの頃、マルさんとの出会いで気持ちが混乱した時も
母さんに抱きしめられて気持ちが落ち着いたよな。
ホント不思議だよなぁ、母さんって。
実由もそうだけど暖かい感触に包まれて、トクントクンと一定のリズムで続いている心音を
聞いていると心がすごくリラックスする。
444 :vqzqQCI0 :2009/01/17(土) 00:59:45.37 ID:RFUPpyI0
「ミヒロちゃん、つらいのよね~?」
「…うん」
精神的に参ってしまったせいか、母さんの問いかけに素直に答える俺。

「どうしてつらいの~?」
「…それは…」
母さんの問いかけに言い淀む。様々な思いが俺の中で渦巻いて混乱しており、
何から言えばいいのか分からない。

「これまでのようにサトシちゃんと仲良く出来ないからかしら~?」
「…それもある」
「ミヒロちゃんはどうしたいの~? 昔のように仲良くしたいの~?」
「…うん、…でも無理だよ」
「どうして~?」

「だって、俺は男のヒロアキじゃないから。すっかり姿かたちが変わってしまって、
サトシはきっと俺だって信じてくれないよ」
「果たしてそうかしらね~? 意外にあの子、鋭いところあるわよ~」
微笑みながら俺の表情をのぞき込む母さん。

「…」
確かに、と俺は一瞬思う。
サトシって結構鋭いところを持っているのは俺が知っているところではある。

女の子に変わってしまった俺と初めて会った時に俺に対して妙な親近感を持ったらしいから
ミヒロとヒロアキとの関係に心のどこかで気づいているのかも知れないが
俺はサトシじゃないからその辺りは分からない。

「ミヒロちゃんが思っている以上にサトシちゃんは分かってくれるわよ~?
だって、ホントに友達思いのいい子だもん~。」
「うん…」
思わず頷く俺。

俺も今回の一件が無ければサトシの事は単なる親友という"言葉"の括りの中でしか
奴のことを捉えられなかったかも知れない。
そう考えると俺はサトシという本当の親友に出会えた事を幸せに思うべきであるし、
奴に感謝すべきであろう。
445 :vqzqQCI0 :2009/01/17(土) 01:01:45.32 ID:RFUPpyI0
「今回の件は私も実由ちゃんもヒロちゃんの為に秘密にすべきところは
徹底してきたけれど、今後の事を考えるとサトシちゃんという理解者が
あなたにとって必要だと思うの~」
「…うん、そうだね」
母さんの言葉に素直に頷く俺。理解者は多ければ多いほど良いだろう。
サトシであれば尚更良いに決まっている。 …だけど。

「素直にサトシちゃんに自分の事話したらどう~?」

「…」
答えられない俺。その言葉が俺の中でずしっと重くのしかかってくる。

「ミヒロちゃん~?」
「…うん、母さんの言いたい事は俺も分かっているつもりだよ、だけど」
「だけど~?」
「…怖いんだ、自分の正体を晒してもしサトシが俺のもとから
居なくなってしまったらと思うと…」

…そうなんだ。

俺が女の子になった事によって一番恐れている部分、
それはサトシに俺の存在を否定される事。
これまで築いてきた関係が壊れてしまう事。

「…ミヒロちゃん」
「…だから俺はサトシにミヒロがヒロアキである事を話すつもりも無かったし、
ヒロアキという存在が海外から帰って来ない話になった時も
それでいいかなって、思ってたんだ」

「駄目よ~、ミヒロちゃん、現実から目を逸らしたら~。
あなたはどこまでいってもヒロちゃんだもの。
サトシちゃんとのこれまでの関係を全て無かった事にできるの~?」
「そ、それは…」
言葉に詰まる俺。

「出来ないでしょ~? それはヒロちゃんを否定する事になるし、
サトシちゃんに対する裏切りにもなるわよ~?」

これまでの自分の否定とサトシに対する裏切り。
…母さんの言葉が俺に重くのしかかる。

「そ、そんなの嫌だよ、サトシを裏切るなんて! …俺はそこまで考えてなかった」
「じゃあ、伝えないと~、サトシちゃんに本当の事をね~」
446 :vqzqQCI0 :2009/01/17(土) 01:03:16.76 ID:RFUPpyI0

…母さんの言っている事はもっともだと思う。
俺の事を本気で心配してくれているサトシ。
それに応えることの出来ない俺。
だけどサトシに対して俺のすべき事が無いわけでは無い。
それは本当の自分をあいつに教える事。それが今の俺に出来るサトシへの誠意かも知れない。
…だけど、だけど。

「でも、怖いよ。…あいつに拒絶されたら、俺はどうしたらいいのか分かんないよ…」

…
あ、やだ。

…サトシに拒絶されるイメージが浮んできた途端に悲しくって涙が出てくる。

「大丈夫よ~! ミヒロちゃんっ!!」
それを察知したのか母さんは俺をギュッと力強く抱き締める。

「か、母さん!?」
「もう、ミヒロちゃんったらホント泣き虫さんね~。こんな泣き虫な女の子は
もう"俺"なんて言う資格がないわよ~」
以前母さんに禁止されていたにも関わらず「俺」を使い続けている事について
母さんは不満に思っていたらしく、珍しく怒った表情をしている。

「え…、でも…」
急に話の展開が変わった事に戸惑いの表情を浮べる俺。
「でも、じゃ無いの~! 駄目ったら駄目~!!」
「…ヤダよ、"私"なんて。格好悪い…」
「可愛い女の子が"俺"という方がずっと格好悪いわよ~! もう、そんな事いうなら
こうしちゃうんだから~!」

母さんはいきなり俺の脇やら腰やらをくすぐり始めた。

「ひ、ひゃんっ!? や、やだっ」
母さんの行動の意図が分からず焦る俺。

「う~ん、恥じらいにまだ"照れ"があるわね~、まだまだ足りないかしら~」
母さんはそういうとさらにくすぐりを続ける。
「やっ、あうっ、んっ」
俺は一応抵抗しているものの、腕力が普通の女の子並なので母さんに敵わない。
為すがままにくすぐられる。
447 :vqzqQCI0 :2009/01/17(土) 01:04:26.63 ID:RFUPpyI0
「こちょこちょこちょ~」
「うう~ん、ああっ」
「それそれそれ~」
「ひゃは、はあんっ、くううっ」

母さんはどさくさに紛れて俺の胸まで揉んできた。
ち、ちょっと、母さん!?
「ミヒロちゃんの反応があまりに可愛すぎるから、ついつい~、ね~」
「…ああん、やだっ」
気がつかないうちに嫌がる仕草が女の子のようになっている俺。
「うふふ~、可愛い~」
小悪魔的な笑みを浮べつつも手の動きを止めない母さん。

…母さんの攻撃に何とか我慢し続けていたのだが

…あ~っ
あ~! も~っ!! 限界っ~!!

「わ、分かりましたっ!! 俺、止めるからっ! 私って、いうから!!」
「ホント~?」
「ホ、ホントですっ! 私、言いますっ!」
母さんの攻撃(?)に陥落する俺、と言うか私?

…
はあはあと息を切らす俺と母さん。
「ふふっ、多少は気は紛れたかしら~? 」

「母さん…」
母さんが俺の気持ちを紛らわすためにこんな事をしてきた事に気付く。

…でも何だかさっきの母さん、いつもより生き生きしてたような気がするのは気のせい?

さっきの騒ぎで荒れ果てたベッドのシーツや布団を整えると
俺と母さんは座り直して向き合った。
「どう~、ちょっとは落ち着いた~?」
「…うん、ありがとう、母さん」

母さんは俺の頭を撫ぜつけながら俺を抱きしめる。
「大丈夫よ~、あの子を信じてあげて~。 あなたが思っている以上に
サトシちゃんは強い子よ~。
あなたの全てを受け入れてくれるだけの強さをもっているわ~。…だから、ね。」

「…うん、おr、じゃなかった、私、頑張って…みようかな」
母さんの言葉に俺の中で不思議に気持ちが強くなっていくのを感じる。
448 :vqzqQCI0 :2009/01/17(土) 01:05:33.03 ID:RFUPpyI0
ピンポーン。

再び、玄関のインターホンの鳴る音。
「あら~? 実由ちゃんが帰ってきたようね~?」
「そうみたい」
「それじゃ~みんなで夕食の準備をしましょ~」
母さんはそう言って玄関に向かっていく。
「うん、そうだね」
(……)

…ん? マルさん?

(……)

反応が無い。

さっきまで母さんと一緒になって盛り上がっていたのに
今はマルさんの心の動きが全然感じられないのですが。

(ミヒロちゃん…ごめんね)

―…ん?

マルさんの声がする。
明るくホンワカとした雰囲気の彼女と打って変わって暗く沈みがちな声。

(…私のせいだよね、ミヒロちゃんがこんなに苦しむ事になったのは…)

―…え? どうしたの? マルさん、急に。
母さんと一緒に夕食の準備に取り掛かろうとしていた俺だったが
マルさんの状況に思わず動きを止めて彼女の様子を窺う。

(あの時、私がミヒロちゃんと一緒にならなければミヒロちゃんが女の子になる事は
無かった…だからこれは私のせい…)

―ち、ちょっと、マルさん?
マルさんのいきなりの行動に焦る俺。
考えてみたらここまでマルさんの落ち込んだ状況は初めてだ。
どうしたらいいのか分からなくなる。
449 :vqzqQCI0 :2009/01/17(土) 01:06:54.36 ID:RFUPpyI0

(…ミヒロちゃんの気持ち、ココロの辛さ、…一心同体の私だからこそ良く分かる。
…そもそもの原因である私にはミヒロちゃんに謝って済む問題じゃないけど、
本当にごめんなさい…謝るしか…これしか無いから…私には…)

―な、何言ってるんだよ? 馬鹿な事言うなって。
…俺は別にマルさんのせいだなんて思ってないよっ。

(…でも…)

さっきまでメソメソしていた自分の事は棚に置いて
俺は頭の中でマルさんに強い気持ちで話しかける。

―…結果的にはこんな事になってしまったけど、俺はマルさんのお陰で生きていられたんだし
マルさんとの出会いだってそんなに悪くないって思っているんだよ?

(…私の…お陰…?)

あの時、あの場所で俺とマルさんが衝突してしまったことによって起こってしまった悲劇。
実際であれば双方ともに生きている事が出来ない状況だった(とマルさんが言っていた)が、
本来持っていたマルさんの"能力"によって俺とマルさんは一つになって生きている。
…俺は女の子になっちゃったけど。

―俺とマルさんとの事故について起こってしまった事については仕方無いよ。
別に誰かを責めるつもりなんて俺は全然考えてないし、責めたところで何かが変わる
訳でもないし。

(……)

―とりあえず俺にとってはこれからの事が大事だと思う。
今後女の子として生活していく俺にとって気持ちが揺らぐ事があるかも知れない。
だけどマルさんが居るなら俺は何とかやっていけると思うんだよね。

(……)
450 :vqzqQCI0 :2009/01/17(土) 01:08:08.61 ID:RFUPpyI0
―マルさんは俺の事をどう思っているのか分からないけど、俺はマルさんの事、大好きだよ。
今は居てくれなきゃ困る位の存在になっているもの。

(…私だって、ミヒロちゃんの事、……大好き…)
マルさんの意識が俺の中に流れ込む。か細くも照れてはにかんだ感じ。

―だから、マルさんはマルさんらしくいつものように振舞ってくれればいいんだよ?
そうしてくれた方が俺としては嬉しいから…、ね?

我ながら恥ずかしい事を言ってしまったような気がするが
これでマルさんが元気になればいいと思う。

(…ミヒロちゃん…、あり…が、…と…グスっ、グスッ)

―ちょ、ちょっと、マルさん、泣かないでよっ!?

慌てる俺。俺の意識の中にマルさんの色んな感情が雪崩れのように入りこんでくる。
でもその感情のほとんどは俺の言葉に感激している気持ちが大半を占めているようで。

(…ゴメ…わたし…限界っ、…ふぇえぇぇぇ~ん!!)
「ち、ちょっと、マルさんって、…グス、グスッ」
マルさんの感情に感応されたのか俺までがポロポロと泣き出す。

(グスッ…だって、嬉しいんだもん、グス…実はずっと私、気にしていたから…。
…私のせいでミヒロちゃん、いえ、ヒロアキ君が女の子になって苦労していたから。
ずっと私は目の当たりにしていたから…申し訳ない気持ちにいつも苛まれていたの…。
だからミヒロちゃんにそんな風に言ってもらえると…グスッ、嬉しいよぉっ!
うぇえええ~ん!!)
「グスッ、わ、分かったから、マルさん、感情を抑えてっ!
感情が洪水のように押し寄せてくるもんだから…おr、じゃなかった、私まで…泣いちゃうよっ!」

一心同体の俺とマルさん。

2つの意識が同じ身体を共有しているもんだから、これはこれで大変な事で。
結局、大泣きのマルさんに感応されて俺までも一緒に泣いちゃって
母さんと帰ってきた実由の二人になだめられることになったのは言うまでもない…。
451 :vqzqQCI0 :2009/01/17(土) 01:09:19.33 ID:RFUPpyI0
          ◇

「それにしてもビックリしたよっ、帰ってきたらお姉ちゃん達があんなに泣いているんだもん」
夕食の肉ジャガを頬張りながら実由は呟く。

「えーと、…まぁ」
(エヘヘ…そんな訳ですww)
俺とマルさんの二人は恥ずかしそうにして夕食を食べる。
「まぁまぁ、いいじゃない~、本当に二人とも仲が良いんだからね~」
母さんは俺たちを微笑ましそうに見ている。
本来であれば俺(ミヒロ&マルさん)と母さんと実由で夕食を作る予定であったのだが、
なかなか泣き止まない俺達をなだめる為ずっと実由が付きっきりになり、
母さんが一人で夕食の準備をすることになってしまった。
…ゴメン、母さん。

「…でも、何だかいいよねっ♪ 前よりも二人の気持ちが繋がったというか、
ものすごく仲が良くなったというか、そんな感じがするのはあたしの気のせいかな?」

「…そう?」
(どうなのかしら…?)
本人たちは全く意識は無いのだが、言われてみると違うのかも知れない。
日を追う毎にシンクロが進んでいるのもあるけど、さっきの一件でお互いの壁がさらに一つ
取っ払う事が出来たのかな?
(…私は嬉しいよ…ミヒロちゃんと仲良くなっていくのは……)
―俺だって嬉しいよっ、今更言うまでも無いけどねっ。
(……)
452 :vqzqQCI0 :2009/01/17(土) 01:10:22.03 ID:RFUPpyI0
「はいはい、ご馳走様☆」
「ふふっ、ホント仲が良い事は良いことよね~。…それはそうと、
ミヒロちゃん~わかってるわよね~」
母さんの目がキラリと光る。
「わ、分かってますっ! "私"ですよねっ! ちゃんと言いますからっ!」
(ふふ…ミヒロちゃん、大変…ww)
もう、何と言いますか。脳内で自分の事を"俺"って言っているもんだから
心の中が読まれているおr、じゃなかった、私としてはナレーションしづらいの何の。
母さんの表情が笑っているのが…何だか恐いんですけど!

…でも、ナレーションの時位は勘弁して下さい。
一応はHKOKな話ですので。
…ホントだよ?

「仕方無いわね~」

…え?

           ◇
453 :vqzqQCI0 :2009/01/17(土) 01:12:16.51 ID:RFUPpyI0
…こうして夕食も終わり、片付けを終わらせると自分の部屋に戻る俺。

何だか非常にぐったりしてしまったせいかまだ寝る時間には程遠いがベッドに寝そべる。

「…ふぅ」
本日も色々有って思わず溜め息をつく。
(…ミヒロちゃん)
心配そうなマルさんの意識。

―マルさん、大丈夫だよ。そんな心配そうな気持ちにならないでよ。
(うん、…そうだね)
とは言えマルさんには俺の心に迷いがあるのはモロバレなんだろうな、と思う。

…俺にとっての"迷い"とはサトシに俺の事を打ち明ける事。
正直なところ決断がつかないし、そのきっかけをどうやって作るか見当もつかない。

でも母さんにも言われたようにここで決着をつけない事には
サトシも俺も苦しみ続けるのは言うまでも無い事である。
…俺はともかく、サトシが俺の事で悩み苦しむのは耐えられないよ。

とにかく、こうしていても事態が進展しないのは言うまでも無い事で、
何かいい方法は無いものか。

「ふぅ、それにしても何だか身体が重たいなぁ…、昨日の疲れが溜まっているのかな?」
昨日の今日でかなりの疲労だったのか、自分の手足が重く感じる。

(……)

…あらためて自分の体力が女の子になっているんだなぁ、と実感する俺。
あんまり無茶しちゃ駄目なんだな…。

…ぱたぱたぱた。
一階の方から人の動く物音がする。

「ミヒロちゃ~ん、電話よ~」

ぼんやりとしながら色々な考え事をしていると母さんがいきなり俺を呼ぶ。
454 :vqzqQCI0 :2009/01/17(土) 01:13:18.72 ID:RFUPpyI0
「…電話?」
思わず呟く俺。
って、…誰? 電話って?

現状の俺(ミヒロ)に電話で心当たりのある相手。
実際のところ今の俺と関係のある人間って誰だろうか?

…母さんや実由、学校関係だと千絵先生?
色々考えてみるが他に思い当たる人物が居ないぞ。

母さんが普通に俺に繋ぐ相手だから特に問題は無いのだろう。
とりあえず呼ばれたので行ってみることにする。

ちなみに俺の携帯電話は一応持っている事は持っているのだが
ほとんど使っていない。…というか、"ヒロアキ"所有のものなので
ミヒロが持っているのはおかしいし、使うわけにもいくまい。
現状は母さんや実由との連絡用として持っているだけである。

「母さん、おr、じゃなかった、私に電話って誰?」
怪訝な表情を浮かべ尋ねる俺。
「うふふ~、誰でしょうね~?」
なんか嬉しそうな表情の母さん。…怪しいな。
「怪しくなんてないわよ~、ホラ、受話器を取って~」
「…大丈夫なんだろうね?」
「へいき、平気よ~」
言われるままに受話器を取る俺。
「…もしもし?」
相手が誰だか分らないので恐る恐るなのは言うまでもありません。

『…あ、ミヒロちゃん?』
若い男性の声。

…というか聞き覚えがありますよ?
この相手って…

「サトシくん!?」

思わず声を上げる俺。
先ほど俺の家に来ていたサトシが何故、電話を? しかも俺宛てに?

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