ひょんなことから女の子
kui 短編6
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hyon
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219 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2006/09/15(金) 19:28:14.39 ID:S4FtmSd9O
いつからだっけ?この公園に来るようになったのは。
ああ、そうだ。思い出した。
二ヵ月前。そうだ、ちょうど二ヵ月前だ。
図書館を探してたんだ。
図書館は思いの外遠くて、インドア派の俺はすぐ疲れちゃって。
目的地までまだ遠いのにこのベンチで休憩したんだ。
そういやあそこのコンビニで雪印のコーヒー牛乳とお好み焼きパンを買ったなぁ。
俺どうでもいいことをよく覚えてるなw
すごく気持ちいい陽気だったな。
気温も、湿度も、青すぎる空も、ゆっくり流れる雲も、少し伸びた草の香りも、遠くに聞こえる笛の音も。
全部が気持ち良くて腹のふくれてた俺は寝ちまったんだ。
目が覚めて携帯を見たらびっくりしたなぁ。
すっごく明るいのにもう七時。もう速攻帰宅。
結局図書館に行ったのはその一週間後か。
あんなに気持ちのいい睡眠はもう採れないんだろうな。
それから図書館に行く途中と帰る途中にこの公園に寄るようになったんだ。
それで、一ヵ月と少し前にあいつに会うようになったのか。
そういやあいつ遅いな。せっかくいいモン持ってきたのに。
猫ってのは呼べば逃げるもんだと思ってたけど、あいつはいきなり擦り寄ってきたからなぁ。
あいつに会ってからはしょっちゅう図書館に行くようになってさ。
あいつのお陰(?)で読書量がずいぶん増えたな。
―あいつ、今日は来ないのかな。まぁそんな日もあるか。
そろそろ帰r・・・何だ、ありゃ。
おいおい、AVか何かの撮影か?全裸で猫耳で公園・・・ってこっちに走って来や
どっしゃあぁぁぁんっ!!!
いつからだっけ?この公園に来るようになったのは。
ああ、そうだ。思い出した。
二ヵ月前。そうだ、ちょうど二ヵ月前だ。
図書館を探してたんだ。
図書館は思いの外遠くて、インドア派の俺はすぐ疲れちゃって。
目的地までまだ遠いのにこのベンチで休憩したんだ。
そういやあそこのコンビニで雪印のコーヒー牛乳とお好み焼きパンを買ったなぁ。
俺どうでもいいことをよく覚えてるなw
すごく気持ちいい陽気だったな。
気温も、湿度も、青すぎる空も、ゆっくり流れる雲も、少し伸びた草の香りも、遠くに聞こえる笛の音も。
全部が気持ち良くて腹のふくれてた俺は寝ちまったんだ。
目が覚めて携帯を見たらびっくりしたなぁ。
すっごく明るいのにもう七時。もう速攻帰宅。
結局図書館に行ったのはその一週間後か。
あんなに気持ちのいい睡眠はもう採れないんだろうな。
それから図書館に行く途中と帰る途中にこの公園に寄るようになったんだ。
それで、一ヵ月と少し前にあいつに会うようになったのか。
そういやあいつ遅いな。せっかくいいモン持ってきたのに。
猫ってのは呼べば逃げるもんだと思ってたけど、あいつはいきなり擦り寄ってきたからなぁ。
あいつに会ってからはしょっちゅう図書館に行くようになってさ。
あいつのお陰(?)で読書量がずいぶん増えたな。
―あいつ、今日は来ないのかな。まぁそんな日もあるか。
そろそろ帰r・・・何だ、ありゃ。
おいおい、AVか何かの撮影か?全裸で猫耳で公園・・・ってこっちに走って来や
どっしゃあぁぁぁんっ!!!
220 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2006/09/15(金) 19:44:13.11 ID:S4FtmSd9O
あぅ…どうしよぉ…急がないとおにぃさん帰っちゃうよ!
人間って何でこんな歩きにくいの?脚は長いのに足が短すぎ!
こんなんでよく四足歩行が…あ!人間って二本足か!そっかそっか!
でも…恐いな。立てるのかな?あんな縦に長くてよく倒れないなー。
考えてても仕方ないや。えっと、こう、かな?前脚を支えにして…よいっ…しょっ!
・・・おぉ~!立てた立てた!
待っててね!おにぃさ~…に゙ゃふっ!
・・・うぅ…痛い…。
走るのは無理かぁ。早く会いたいのにぃ…。
いつもならすぐ着くのに今日はベンチがすごく遠いよぉ…くすん。
あれ?そういえばちっちゃい人間達、今日はいないなぁ。
髪の短いちっちゃい人間はいじめるから嫌いだけど
髪の長いちっちゃい人間は撫でてくれるから好きだな。
そういえばおにぃさんは髪短いのにすっごく優しいな♪おっきいからかな?
でも髪の長いおっきい人間は私見て嫌そうな顔する。なんでかな?
うーん、人間って難しい!
あっ!ベンチ!まだおにぃさんがいる!!急がなきゃ!!
でもこけたくない…あっ!!おにぃさん行っちゃいそう!!
あうぅ…いいや、走っちゃえ!!おにぃさぁぁぁにょわぁっ!?
だだだっ!
こけっ
どっしゃあぁぁぁんっ!!!
あぅ…どうしよぉ…急がないとおにぃさん帰っちゃうよ!
人間って何でこんな歩きにくいの?脚は長いのに足が短すぎ!
こんなんでよく四足歩行が…あ!人間って二本足か!そっかそっか!
でも…恐いな。立てるのかな?あんな縦に長くてよく倒れないなー。
考えてても仕方ないや。えっと、こう、かな?前脚を支えにして…よいっ…しょっ!
・・・おぉ~!立てた立てた!
待っててね!おにぃさ~…に゙ゃふっ!
・・・うぅ…痛い…。
走るのは無理かぁ。早く会いたいのにぃ…。
いつもならすぐ着くのに今日はベンチがすごく遠いよぉ…くすん。
あれ?そういえばちっちゃい人間達、今日はいないなぁ。
髪の短いちっちゃい人間はいじめるから嫌いだけど
髪の長いちっちゃい人間は撫でてくれるから好きだな。
そういえばおにぃさんは髪短いのにすっごく優しいな♪おっきいからかな?
でも髪の長いおっきい人間は私見て嫌そうな顔する。なんでかな?
うーん、人間って難しい!
あっ!ベンチ!まだおにぃさんがいる!!急がなきゃ!!
でもこけたくない…あっ!!おにぃさん行っちゃいそう!!
あうぅ…いいや、走っちゃえ!!おにぃさぁぁぁにょわぁっ!?
だだだっ!
こけっ
どっしゃあぁぁぁんっ!!!
225 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2006/09/15(金) 20:19:11.85 ID:S4FtmSd9O
男「!?え?あ…えぇ!!?」
猫「おにぃぃさぁぁぁんっ!!」
スリスリ
え?どういうことだ?
家に帰ろうと立ち上がったらハダカの猫耳娘が飛び付いてきて押し倒されて…
猫「あーっ!それーっ!」
猫耳娘は俺の持っているコンビニの袋を指差している。
猫「ねぇ!ねぇ!それ私にくれるんだよね!?おにぃさん大好きーーーっ!!」
男「いや、これはあいつの餌…ってそんな話してる場合じゃ!」
駄目だ!全然冷静になれない!現状が把握できない!おっぱい柔らかい!
男「すすすいません、とりあえず退いてくれませんか?」
もう少し柔肌の感触を味わっていたかったがいくら何でもこの態勢のままはマズい。
少女は不満の意を顔いっぱいに出しながらゆっくり離れ俺の目の前にペタリと座った
―まるで猫のように前脚をついて。
男「!?え?あ…えぇ!!?」
猫「おにぃぃさぁぁぁんっ!!」
スリスリ
え?どういうことだ?
家に帰ろうと立ち上がったらハダカの猫耳娘が飛び付いてきて押し倒されて…
猫「あーっ!それーっ!」
猫耳娘は俺の持っているコンビニの袋を指差している。
猫「ねぇ!ねぇ!それ私にくれるんだよね!?おにぃさん大好きーーーっ!!」
男「いや、これはあいつの餌…ってそんな話してる場合じゃ!」
駄目だ!全然冷静になれない!現状が把握できない!おっぱい柔らかい!
男「すすすいません、とりあえず退いてくれませんか?」
もう少し柔肌の感触を味わっていたかったがいくら何でもこの態勢のままはマズい。
少女は不満の意を顔いっぱいに出しながらゆっくり離れ俺の目の前にペタリと座った
―まるで猫のように前脚をついて。
228 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2006/09/15(金) 20:44:46.33 ID:S4FtmSd9O
男「これは…」
その姿はまさしく猫だった。
耳があり、さっきは気付かなかったが尻尾もある。
体育座りの脚の間に手をついている姿は『猫の座り方を真似する人間』よりよっぽど猫らしい。
それにさっきからしきりにキャットフードを気にしている。
そういえば劇団員などは役に成り切るために催眠術などを使って『俺は○〇だ!』と自己暗示を掛けるらしいが…
猫「ねー、おにぃさん!それちょうだいよぉ!」
ここまで完璧に掛かるものか?服まで脱いでるんだぞ?
大体何で初対面の俺を『おにぃさん』なんて呼ぶんだ?
っていうかこのままだと通報されるんじゃね?
疑問符が頭を、汗が額を流れていく。
そんな俺の顔を見て少女は不思議そうな顔をする。
ああ、もう全く訳が分からない。
男「これは…」
その姿はまさしく猫だった。
耳があり、さっきは気付かなかったが尻尾もある。
体育座りの脚の間に手をついている姿は『猫の座り方を真似する人間』よりよっぽど猫らしい。
それにさっきからしきりにキャットフードを気にしている。
そういえば劇団員などは役に成り切るために催眠術などを使って『俺は○〇だ!』と自己暗示を掛けるらしいが…
猫「ねー、おにぃさん!それちょうだいよぉ!」
ここまで完璧に掛かるものか?服まで脱いでるんだぞ?
大体何で初対面の俺を『おにぃさん』なんて呼ぶんだ?
っていうかこのままだと通報されるんじゃね?
疑問符が頭を、汗が額を流れていく。
そんな俺の顔を見て少女は不思議そうな顔をする。
ああ、もう全く訳が分からない。
訳が分からないまま俺とこの猫娘との日々は始まってしまった。