157 :Shizuoka Ego ◆iqP3HuSAqU :2007/05/07(月) 21:32:22.85 ID:LQuo17g0
ピピピピピピピピッ♪
四月も半分を過ぎた時分の朝、聞き慣れた目覚ましの音で目を覚ます。
今月から始まった一人暮らしにもすっかり慣れ、大学生活にも慣れてきた。
目を開ければもう見慣れてしまった天井が瞳に映る。
何もかもがいつも通りだった。
だからボクはいつも通りに目覚ましを止めようとした。
ピピピピピカチッ…………
目覚ましの音が止んだ。目覚ましのスイッチを押したからだ。
しかし、そのボクの手と目覚ましの間には、
ピピピピピピピピッ♪
四月も半分を過ぎた時分の朝、聞き慣れた目覚ましの音で目を覚ます。
今月から始まった一人暮らしにもすっかり慣れ、大学生活にも慣れてきた。
目を開ければもう見慣れてしまった天井が瞳に映る。
何もかもがいつも通りだった。
だからボクはいつも通りに目覚ましを止めようとした。
ピピピピピカチッ…………
目覚ましの音が止んだ。目覚ましのスイッチを押したからだ。
しかし、そのボクの手と目覚ましの間には、
何者かの手が挟まっていた…………
終
158 :Shizuoka Ego ◆iqP3HuSAqU [ハジマタ\(^o^)/]:2007/05/07(月) 21:34:06.40 ID:LQuo17g0
いやいや、終わるワケにはいかない。
しかし一体誰なんだ?
友達を泊めた覚えはない。
とすると、不法侵入しか考えられない。
ナンテコッタイ/(^O^)\
とりあえず落ち着こう。
うまく開かない目を擦り、どうにか相手を見る。
「…………誰?」
先に口を開いたのは相手だった。
さあボクは誰でしょう?
実のところボクにも分からない。
いや、哲学的に考えて自分が何者かを答えられる人はそういないだろうけど、ボクの場合は違った。
本当に分からないからだ。
何故なら、今ボクの隣りで寝ていて、ボクに「誰?」と尋ねた人物は、ボクがボクだと思っていた人物だったからだ。
159 :Shizuoka Ego ◆iqP3HuSAqU [目指せ!千の名前を持つ男!]:2007/05/07(月) 21:35:53.05 ID:LQuo17g0
目の前にいるボクが知らないなら、当然ボクも知らないだろう。
「ちょっとごめん」
そう言ってボクの上を跨いでベッドから降りる。
そして鏡の前に立った。
「…………誰?」
思わず呟いてしまった。
鏡に映っていたのは、かわいい女の子だったからだ。
気付いてみると、確かに胸が少し重い気がする。
「えと…………キミ、誰?」
ボクが聞いてくる。
「さあ?」
ボクはそう答えた。
「さあ?って……」
「ボクとしてはキミのつもりだったんだけど、どうやら違ってたみたい」
「え?」
うん、話が通じない。
160 :Shizuoka Ego ◆iqP3HuSAqU [フルメタおもしれーw]:2007/05/07(月) 21:37:25.98 ID:LQuo17g0
とりあえず、ボクはボクだった、ということをボクに話し、ボクしか知らないようなことを幾つか話した。
「…………ホントにボクなの?」
「うん」
どうやら多少は理解してくれたようだ。
「えっと…………どうしよっか?」
「どうしよっか?」
同じ人間なんだ、相手から良い意見が出るワケない。
「今日の授業、4限の体育だけだよね?」
「うん、ボクは出れないけれど」
何気なく言ってから、悲しくなった。
ボクはもう、聞きたい講義も聞けないんだ。
「…………少しなら、ボクが教えるよ」
察したんだろう、ボクがそう言ってくれた。
「ありがとう」
ボクはそう返した。
161 :Shizuoka Ego ◆iqP3HuSAqU [自炊? 都市伝説か何かですか?]:2007/05/07(月) 21:39:21.67 ID:LQuo17g0
お昼を過ぎてから、男の方のボクがジャージで出掛けて行った。
家にいてもゲームかパソコンしかすることもないし、ボクは買い物に出掛けた。
近所のスーパーは歩いて10分ほどのところにある。…………ハズだったんだけどなぁ。
歩幅の問題か、どうも足が遅くなったらしく、15分掛かってしまった。
まあそんなことはどうでもいい。
二人分の食料だから、今までより多く買わないと。
えーっと、食パン食パン……っと、あった。
あ、コーヒー牛乳が98円だ。買っておこうかな?
あとはお弁当を二つ…………でも、折角ヒマなんだから何か作ってみようかな?
料理なんてしたことないけど、レシピぐらいネットで探せるもんね。
よし、それじゃあ適当な食材でも買って帰ろっと♪
162 :Shizuoka Ego ◆iqP3HuSAqU [タイトルなんて適当ですよね?]:2007/05/07(月) 21:40:33.09 ID:LQuo17g0
…………重かった。
体力もないみたい。
こんなに沢山買うんじゃなかった。
大量の食材を冷蔵庫に入れるのも億劫だ。
ボクが帰ってくるまであと一時間ぐらい……
じゃあ三十分ぐらいゆっくりしてても平気かな?
レシピでも探しながらネットやってよっと。
163 :Shizuoka Ego ◆iqP3HuSAqU [いやいや、実はとっても深い意味があるのですよ。]:2007/05/07(月) 21:41:37.78 ID:LQuo17g0
…………あれ?
あ、イケナイイケナイ。
もう少しで寝ちゃうトコだった。
「あ、起きた?」
「ふぇっ!?」
声のした方を見るとボクがゲームをやっていた。
「なんて声出してんのさ」
そう言って笑い出す。
どういうことだろう?
なんでボクが帰って来て……
「……今何時?」
「6時20分ぐらいかな?」
どうやら寝ちゃってたみたいだ…………
「あ、ご飯。すぐ作るから待ってて」
「いいよ別に。どうせ料理なんてしたことないんだし」
「それは、そうだけど……」
「カップラーメン食べよ」
「でも食材買っちゃったし……」
「じゃあさ、明日作ってよ。うん、それが良いよ」
「…………じゃあそうする」
ちょっと不満だけど、料理が上手く出来る自信もないので、ココは素直にしたがっておこう。
明日は美味しい料理を作って「ギャフン」…………は言わないか。
じゃあ「ゥンまああ~いっ」って言わせてやるもんねっ!
158 :Shizuoka Ego ◆iqP3HuSAqU [ハジマタ\(^o^)/]:2007/05/07(月) 21:34:06.40 ID:LQuo17g0
いやいや、終わるワケにはいかない。
しかし一体誰なんだ?
友達を泊めた覚えはない。
とすると、不法侵入しか考えられない。
ナンテコッタイ/(^O^)\
とりあえず落ち着こう。
うまく開かない目を擦り、どうにか相手を見る。
「…………誰?」
先に口を開いたのは相手だった。
さあボクは誰でしょう?
実のところボクにも分からない。
いや、哲学的に考えて自分が何者かを答えられる人はそういないだろうけど、ボクの場合は違った。
本当に分からないからだ。
何故なら、今ボクの隣りで寝ていて、ボクに「誰?」と尋ねた人物は、ボクがボクだと思っていた人物だったからだ。
159 :Shizuoka Ego ◆iqP3HuSAqU [目指せ!千の名前を持つ男!]:2007/05/07(月) 21:35:53.05 ID:LQuo17g0
目の前にいるボクが知らないなら、当然ボクも知らないだろう。
「ちょっとごめん」
そう言ってボクの上を跨いでベッドから降りる。
そして鏡の前に立った。
「…………誰?」
思わず呟いてしまった。
鏡に映っていたのは、かわいい女の子だったからだ。
気付いてみると、確かに胸が少し重い気がする。
「えと…………キミ、誰?」
ボクが聞いてくる。
「さあ?」
ボクはそう答えた。
「さあ?って……」
「ボクとしてはキミのつもりだったんだけど、どうやら違ってたみたい」
「え?」
うん、話が通じない。
160 :Shizuoka Ego ◆iqP3HuSAqU [フルメタおもしれーw]:2007/05/07(月) 21:37:25.98 ID:LQuo17g0
とりあえず、ボクはボクだった、ということをボクに話し、ボクしか知らないようなことを幾つか話した。
「…………ホントにボクなの?」
「うん」
どうやら多少は理解してくれたようだ。
「えっと…………どうしよっか?」
「どうしよっか?」
同じ人間なんだ、相手から良い意見が出るワケない。
「今日の授業、4限の体育だけだよね?」
「うん、ボクは出れないけれど」
何気なく言ってから、悲しくなった。
ボクはもう、聞きたい講義も聞けないんだ。
「…………少しなら、ボクが教えるよ」
察したんだろう、ボクがそう言ってくれた。
「ありがとう」
ボクはそう返した。
161 :Shizuoka Ego ◆iqP3HuSAqU [自炊? 都市伝説か何かですか?]:2007/05/07(月) 21:39:21.67 ID:LQuo17g0
お昼を過ぎてから、男の方のボクがジャージで出掛けて行った。
家にいてもゲームかパソコンしかすることもないし、ボクは買い物に出掛けた。
近所のスーパーは歩いて10分ほどのところにある。…………ハズだったんだけどなぁ。
歩幅の問題か、どうも足が遅くなったらしく、15分掛かってしまった。
まあそんなことはどうでもいい。
二人分の食料だから、今までより多く買わないと。
えーっと、食パン食パン……っと、あった。
あ、コーヒー牛乳が98円だ。買っておこうかな?
あとはお弁当を二つ…………でも、折角ヒマなんだから何か作ってみようかな?
料理なんてしたことないけど、レシピぐらいネットで探せるもんね。
よし、それじゃあ適当な食材でも買って帰ろっと♪
162 :Shizuoka Ego ◆iqP3HuSAqU [タイトルなんて適当ですよね?]:2007/05/07(月) 21:40:33.09 ID:LQuo17g0
…………重かった。
体力もないみたい。
こんなに沢山買うんじゃなかった。
大量の食材を冷蔵庫に入れるのも億劫だ。
ボクが帰ってくるまであと一時間ぐらい……
じゃあ三十分ぐらいゆっくりしてても平気かな?
レシピでも探しながらネットやってよっと。
163 :Shizuoka Ego ◆iqP3HuSAqU [いやいや、実はとっても深い意味があるのですよ。]:2007/05/07(月) 21:41:37.78 ID:LQuo17g0
…………あれ?
あ、イケナイイケナイ。
もう少しで寝ちゃうトコだった。
「あ、起きた?」
「ふぇっ!?」
声のした方を見るとボクがゲームをやっていた。
「なんて声出してんのさ」
そう言って笑い出す。
どういうことだろう?
なんでボクが帰って来て……
「……今何時?」
「6時20分ぐらいかな?」
どうやら寝ちゃってたみたいだ…………
「あ、ご飯。すぐ作るから待ってて」
「いいよ別に。どうせ料理なんてしたことないんだし」
「それは、そうだけど……」
「カップラーメン食べよ」
「でも食材買っちゃったし……」
「じゃあさ、明日作ってよ。うん、それが良いよ」
「…………じゃあそうする」
ちょっと不満だけど、料理が上手く出来る自信もないので、ココは素直にしたがっておこう。
明日は美味しい料理を作って「ギャフン」…………は言わないか。
じゃあ「ゥンまああ~いっ」って言わせてやるもんねっ!