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Ev98:詩歌エクウス分隊 防御 - (2007/07/16 (月) 20:33:55) の編集履歴(バックアップ)
評価
15+2(理力建築士の特殊)
作戦
【地形】
- 攻撃の的にならないよう、稜線や丘の上などの高所をさけ、低地を移動する。
- 地形地理や自然条件、建築物などを盾や目くらましとして使い、防御・回避を行う
- 予め攻撃が来る方向を予測しておき、遮蔽になるであろう物を見つけておく。
- 凹凸のない場所はなるべく避ける。
≪市街地≫
- 街路や建物を背景として敵の姿を確認しやすい。
- 隠蔽や防御に使える建築物がたくさんある。
- 放置されている車両に身を隠せる。
- 建物の中や、屋根の上で身を隠せる。
- 移動するときは常に建物の壁を背にして敵から見えにくい位置を取る。
- 建物の中に敵が潜んでいることを警戒し、身をかがめながらすばやく通過する。
- 建物が壊れているので、瓦礫の山に身を隠せる。
- 見慣れている風景なので異質な存在である根源種族は見つけやすい
- 市街地詳細地図の存在による敵の侵攻経路・展開等の予測
- 大規模な軍隊(根源種族)は市街地では侵攻展開速度が比較的鈍る
≪山林≫
- 周囲の森や林、くぼ地に身を隠す
- 木々を遮蔽として身を隠す事が出来る
- 木々や凹み地に伏せて衝撃を緩和
- 密度の高い森林地の場合、大型の敵はつっかえるため行動の邪魔が出来る
- 高低差、木々により入れる戦力に限りがあるため、敵戦力の選別を行える。
≪段々畑≫
- 通常の滑らかな丘陵地帯と違い、段があるために彼我に高低差がある場合(ない場合でも一応)遮蔽として利用できる。
- 自重の重い敵は大幅に動きが制限される。
- 作物が育っている状態では茂みとなるため隠れることができる
≪山≫
- 岩石の崩落や雪崩に気を付ける。
- 河川の上流で土砂崩れがあった場合、下流は危険なので避難する。
≪水辺≫
- 川の土手などを一時的な塹壕として利用する。
- 川は深い所は少ないが、いったん降りるor迂回の必要が発生するため足止めに使用可能
- 川などの水中を移動する事で、敵の意表をつく。
- 水中に潜む事により視認されづらい
- 水上移動中に攻撃が来た場合は水中へ逃げることを考慮する。
- 空気抵抗より水の抵抗が大きいため、水中退避は実弾の防御に有効である。
- 実弾着水時に水しぶきがあがるため、水上から水中への攻撃では互いに視認が困難である。
- 液体は気体より熱の伝導が早く、また、水の気化熱で温度が大きく下がることが期待できるため、水蒸気爆発が起こらないなら、レーザーに対しては水中へ逃げることで対処する。
≪港≫
- 街路や建物を背景として敵の姿を確認しやすい。
- 隠蔽や防御に使える建築物がたくさんある。
- 移動するときは常に建物の壁を背にして敵から見えにくい位置を取る。
- 詳細地図の存在による敵の侵攻経路・展開等の予測
【装備】
- 基本的に何も身に着けない。そのため素早く動け、装備による物音が立たない。
【陣形】
【体術】
≪全般≫
- レーザーを防ぐために煙幕や土煙を利用する。
- 相手が攻撃してきた際は体全体を攻撃線からはずすようにして防御する。
- 遮蔽物や塹壕、地面のへこみなどを利用して直接敵の攻撃をくらわないようにする
- 各員が常に情報リンクする事で、敵情報を速やかに伝達し、回避がスムーズにできる。
- 敵の射戦に対して、90度に移動するようにする。
- 防御するため、しっかりとした足場を立ち回れるようにする
- 力みすぎないよう心がける(動きに柔軟性がなくなるから)
- 相手の勢いや距離、間合いを意識する
- 自分にとってベストの間合いで戦うことを意識する
- 気を抜かず、最後までしっかり防御に集中する
- 即座に行動できるよう自身の姿勢を意識し、常に維持する
- 敵の攻撃を回避する時はただ後ろに下がるのではなく斜め前方か後方に移動して回り込みすぐに反撃できるように体勢を整える。
- 夜目の効く猫妖精・鼻の効く犬妖精に判断を仰ぎながら戦う
- 視界が不良でも、オペレートによって位置情報を連絡してもらうことで、統率の取れた防御動作が可能となる。
- 魔法を分散させて当てる事で敵の動きを止める
- 理力により、相手の理力攻撃・詠唱戦行為を妨害、拡散させて防ぐ。
- 理力の防御壁を展開し、敵の攻撃を僅かでも防ぐ
<オペレータとの連携>
- オペレーターからの情報で敵の陣形が判っており、敵攻撃の弱い方向へ移動する
- オペレーターからの情報で敵の種別が判別しており、敵の攻撃に関する情報がある
- オペレーターからの情報で敵の移動ルート及び移動速度が判別しており、最適な回避・防御行動が取れる
- 地形情報のオペレートをうけることで、遮蔽がとれる地形が判っている
- 会話をすることで緊張をほぐせる
<エクウスの特性>
- 見かけは普通の馬なので敵はこちらを狙わない可能性がある
- 魔法で姿を消すことにより敵に攻撃されにくくする
- エクウスは脚が早いため敵の攻撃をかわしやすく、離脱も素早い。
- 走る時フェイントを織り交ぜることにより、敵は攻撃をあてにくくなる
- 馬は視界がとても広いので敵の行動を常に視界に収めることが出来る
- 馬の聴力は優れており、耳を動かすことが出来るため、広範囲の音を正確に聞き取ることが出来、敵の動きを察知しやすい
- 理力建築士の能力で岩や障害物を動かし、盾にする
SS
風の強い、曇り空だった。灰色がかった層状の雲が綺麗に段を成して空一面に並んでいる。輝かしい太陽の威光が大地に降り注がれることもなく、ただじっとりとした湿っぽさを含んだ蒸し暑い空気が漂っている。時折吹く強い風もその不快さを拭うことはなく、むしろより一層どうにもならない自然への嫌悪感を増長させている。この上、天候の悪化が進み雨まで降り始めれば、その地に生きる物が恨みがましい目で天を見上げるのは言うまでもない。
そんな空の下に、ひとつの国があった。その国の北側は海に面しており、複雑に入り組んだ沿岸部の西と東の果てに一つずつ港がある。西側の港は漁港らしく、数多くの漁船が停泊しその周辺には卸売りを専門に行う市場らしき建造物が建っていた。
一方、東側に存在する港は西側のそれとは全く異なる種類のものだった。停泊する船舶や周辺に存在する建造物などからして、それが軍事的な役割を果たしているのは明らかだった。
そして、国の東から南へと広がる雄大で一面深い緑で覆われた山々と海に挟まれた形でその国の街が広がっていた。景観を壊すことのない自然との調和と機能性を兼ね備えた見事な建築物、それはその国の繁栄と慎ましさを失わない品位の高さを垣間見せていた。
もっとも、今この国に訪れている者達にそれを堪能する時間も余裕も、どこにもありはしなかったが。
怒号、爆音、悲鳴。戦場を作り上げるそれらがその場所には満ちていた。熾烈を極めるその戦いが始まって、まだ半時も経ってはいない。それでも、そこに広がる凄惨な光景はこれまで幾多繰り返されてきた戦争の悲劇そのものだった。
なぎ倒され無残な姿を晒す深緑の木々、本来ある筈のない場所に穴の開いた地面、そして、無情な暴力によって破壊された建造物。
時間の経過と供にその国、たけきの藩国にもたらされる荒廃は、その足を止める気配は全くなかった。
「いつ見てもイヤな風景だなぁ、王子が居たら何て言うだろう」
空中に浮かんだ一頭の白馬が、目の前に広がる風景を眺めながら言った。曇りのない優しさと英知を宿らせた青い瞳、一点の穢れのない純白の四肢と銀色の光沢を持つ長い鬣。神話の中で語られるような美しさを兼ね備えたその馬は、さも当たり前のように言葉を話していた。
「王子って、エクウス君の友達?」
その背に跨る二人の人物のうち前に座っている人物が白馬に向かって尋ねた。
銃身を剣で挟み込んでいる剣型銃、深い青色のブローチとリボン、そして大きな羽根をあしらった鍔の広い深みのある茶色の帽子。エメラルドグリーンとオーシャンブルーの紋章エプロンを身に着けているその人物の身の丈は小さく、顔つきからしてまだ子供だった。整った顔立ちで性別はどうやら男らしかったが、男というよりも「男の子」といったほうがその人物にはぴったりだった。髪は短く、さほど髪型に興味がないのか邪魔にならなければ良いという風である。大きな目の中には、淀みのない黄緑色の瞳があった。
「うん、まぁそんなところかな。ミルメーク、それよりも一度偵察結果を報告するために本部へ戻ろう。王子についてはまた今度話してあげるよ。」
そう言いながら、白馬エクウスは空中を蹴りながら体の向きを変えて走り出そうとしたその時。
「・・・エクウス君、敵の攻撃っ!!!三時方向!!!」
ミルメークと呼ばれた羽つき帽子の男の子は、その容姿に似合わぬ程の厳しさと鋭さを含ませた声で叫ぶ。
その声に一瞬の間もなく、白馬エクウスの足元に魔方陣が現れ青い瞳の輝きが増した。美しい純白の体を淡く透き通った光が包み、そして不可視の障壁が現れる。
次の瞬間、光弾が障壁に行く手を阻まれる。派手な閃光と耳を打つ高音が障壁によって吸収された衝撃の規模を示していた。
(花陵)
(駒地真子)
(SS:士具馬 鶏鶴)
イラスト
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