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球技大会~一回戦第四試合A真紅vsH水銀燈~-ソフトボール- - (2006/03/22 (水) 13:50:08) の編集履歴(バックアップ)


一回戦第四試合、両チームには一触即発の雰囲気が漂う。
普段からライバル関係の二人がいきなり1回戦でぶつかり合うのだ。
水銀燈「真紅のチームになら、楽勝ねぇ・・・クスクス」
真紅「な、なんですって?!あんたなんかには絶対に負けないのだわ!」
早くも両者の間に火花が飛び散る。

水銀燈「ふふふ・・・100万円は私の物よぉ・・・」
やけに自信がある水銀燈。まあ、体育教師なので元々彼女の身体能力は高い。
真紅「いい?容赦は絶対しないのよ!徹底的に叩き潰すのだわ!」
真紅の方は打倒水銀燈に燃えているようだ。まさに日韓戦のような雰囲気である。


両チームグラウンドに移動する。三試合目はソフトボールだ。
一試合目が野球だったのに何故ソフトボールも用意しているのかは謎。
水銀燈は4番のピッチャー。真紅は1番ライトということとなった。

「プレイボール!」
試合が開始された。

1回表、打席には真紅が入った。
真紅「さぁ、来るのだわ!」
水銀燈「クスクスクス・・・あなたに打てるのかしらぁ?」
腕を大きく回して投げる水銀燈。
ビシュッ バスン!
「ストラーイク!」
キャッチャーのめぐのミットに勢い良くボールが収まる。
80くらいでているのだろうか。流石は体育教師だ。
真紅「なかなかの球を投げるのだわ・・・」
真紅もそのスピードに驚きを隠せないようだ。
その後真紅は空振りで三振。
1回表は三者凡退で終わった。

1回裏。マウントにはJUMが入る。
JUMもなかなかのピッチャーだ。水銀燈ほどの速度は出ないが、それでもなかなかの速度は出ている。
そして、変化球を駆使して、1回裏を三者凡退にした。

そして2回表も三者凡退に収め、2回裏。
バッターボックスに水銀燈が入る。
水銀燈「さぁて、かっ飛ばしちゃおうかしらぁ・・・クスクス」
シュッ パスン
1球目はストレート。ストライクになる。
カキン
2球目でセンターヒットとなる。
悔しそうな顔をする真紅。
そして5、6番と連続ヒットとなり、水銀燈のクラスは満塁のチャンス。
7番にはキャッチャーのめぐだ。
JUM(女の子かぁ・・・チームに組み込まれてるって事は結構な実力者か・・・?)
めぐがバッターボックスに入る。
JUM(ん?やっぱり素人かな・・・)
体の正面に垂直にバットを構えるめぐ。腰が入っていなく、腕に力も入っていない。
まるで基本ができていない構え方だ。そう、JUMには見えた。
JUM(なんでこんなチャンスに水銀燈先生代打を出さないんだ・・・楽勝だな・・・)
そうJUMは思った。

野球より一回り大きいボールを投げるJUM。速度もなかなか出ている。しかし。
傾くバット。バットの先端がボールの方に向く。そして、思いっきり振り切る。
JUM(あれは・・・・・・?!)
水銀燈「うちのめぐを侮らないほうがいいわよぉ・・・クスクスクス」

カキーン
自然体のフォームから振り切られたバットに芯を捉えられたボールはどんどん伸びていく。
そして、場外へ吸い込まれていった。
真紅「?!」
JUM(神主打法?!!)

そう、落合監督が3度の三冠王に輝いた現役時代、相手投手を震え上がらせた独特の構えだ。
満塁ホームラン。水銀燈チームに4点が入る。
水銀燈「良くやったわぁめぐ」
水銀燈に褒められ満足そうな笑みを浮かべるめぐ。
水銀燈(めぐさえいればこの試合、楽勝よぉ・・・クスクス)

そして一進一退の攻防の末、9回裏、9対7で水銀燈組のリードで迎えた最終回。
1アウトのランナーは1塁2塁、バッターボックスには真紅が入った。
真紅チームは逆転のチャンスだ。
真紅「なんとしてもここで打つのだわ!」
水銀燈「そうはさせないわよぉ・・・」
第一球、ストレート。

カキン
ファールゾーンに飛んでいく球。
水銀燈(ここで打たれるわけにはいかないわ!100万円は私の物よ・・・!」
しかし、それは打ち砕かれるはず・・・だった。
カキン
水銀燈「しまった!」
左中間に打ち上げられるボール。フライにもなりそうな高さだったが、そこには誰もいない。
これはまずい・・・と水銀燈は思った。
水銀燈「レフトーーーーー!行ったわよ!」
走り出すレフトとセンター。だが間に合いそうに無い。
水銀燈(もう、これまでか・・・!)

パスン
真紅「「「「(  д )゚゚」」」」
スライディングキャッチ。しかし、収まったのは普通のグローブではなくキャッチャーミット。
水銀燈「めぐ!?」
めぐ「セカンド!」
まさにレーザービームのような返球がセカンドに返ってくる。
既にヒットと思っていたランナーは駆け出していた。

「ゲームセット!」

水銀燈組の勝利だった。

真紅「ま、まけたのだわ・・・」
悔しがる真紅。そこに水銀燈が歩いてきた。
水銀燈「悪いけどぉ、100万円は私達が頂いていくわぁ・・・」
真紅「キィーーーーーー!!」






真紅「胸糞悪いのだわ!JUM!紅茶を買ってきて頂戴!」
JUM「orz」
生徒一同(後始末が大変だ・・・)
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