異界会内検索 / 「トシドンへの道」で検索した結果
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トシドンへの道
トシドンへの道 明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。 で,行ってきましたよ。トシドン! レポートは旅人の二人がぼちぼち書いていきます。悪しからず。 旅人 灯籠大臣(十津川警部改め) 主な持ち物:時刻表,腐った豆乳,干涸らびたパン menocchio 主な持ち物:『どちりなきりしたん』,山のような駄菓子の数々 行程 (1)12.27 品川~長崎 (2)12.28 長崎~天草 (3)12.29 天草 (4)12.30 天草~水俣~甑島 (5)12.31 甑島【トシドン】 (6)01.01 甑島~鹿児島~羽田 活動記録に戻る -
トシドンへの道(5)
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トシドンへの道(4)
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トシドンへの道(3)
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トシドンへの道(1)
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トシドンへの道(6)
1月1日 行程 【写真】甑島の初日の出 【写真】鹿児島中心街にひっそりと立つ俊寛の碑。有為転変を感じぜずにはいられない。 【写真】フランシスコ・ザビエル上陸の碑 前の日のレポートに戻る トシドンの道に戻る -
異界会の歩み
...005.12.26 トシドンへの道 2006.03.05 東大寺・修二会(お水取り) 2006.03.26 日本の神々と祭り展,映画「死者の書」 2006.04.29 春の遠足(茨城) 2006.05.29 深大寺薪能 2006.06.20 夏至祭り(月島) 2006.08.01 熱海薪能・湯河原やっさ祭 2006.08.09 青森 半島へ 2006.09.10 目黒さんま祭り 2006.10.12 お会式 2006.11.12 南方熊楠展(科博) -
menocchioの部屋
...005.12.26 トシドンへの道 2006.01.06 舞台≪贋作・罪と罰≫(狗蔵さんのレビュー) 2006.02.06 変身(Verwandlung) 2006.02.27 東京大仏 2006.03.03 下鴨神社・流し雛 2006.03.05 東大寺二月堂・修二会(お水取り) 2006.03.12 舞台≪ハゲレット≫ 2006.03.17 転換期の作法展 2006.04.04 花巻・遠野 2006.05.03 レクイエム 2006.05.16 こんにゃく座≪ガリバー≫ 2006.05.22 サイード 2006.08.24 フィガロのけつうんこ 2006.08.31 寺尾さんの歌 2006.09.03 敦―山月記・名人伝 2006.09.16 時をかける少女 2006.09.25 ショスタコーヴィチの韜晦 2006.10.27 アウトドア般若心経 2006.12.04 映画≪ルナ... -
〔A〕まつり・民俗行事
〔A〕まつり・民俗行事 1月 14日 左義長(大磯) 18日 亡者送り(浅草寺) 2月 11日 田遊び(板橋・徳丸北野神社) 13日 田遊び(板橋・赤塚諏訪神社) 3月 1~14日 修二会(東大寺) 3日 流し雛(下鴨神社) 8月 2~3日 湯河原やっさ祭(神奈川県湯河原町) 16日 鬼来迎(千葉県光町・広済寺) 9月 9日 烏相撲(上賀茂神社) 10月 12日 お会式(池上本門寺) 12月 31日 なまはげ(男鹿) 31日 トシドン(甑島) -
書物という異界1
書物という異界1:三途の川を溯ったらどうなるか しりあがり寿 『真夜中の弥次さん喜多さん』(マガジンハウス) 鬼才の漫画家しりあがり寿が,おなじみ『東海道中膝栗毛』の弥次さん喜多さんを使って,全く新しい世界を切り開いた。この続編ともいえる『弥次喜多in DEEP』(エンターブレイン)は朝日新聞社の第5回手塚治虫文化賞のマンガ優秀賞を受賞。 春うららかなお江戸日本橋,仲睦まじく愛し合っている恋仲の弥次さんと喜多さんだが,実は喜多さん薬物中毒。そこで弥次さんは,喜多さんに薬をやめてもらい,二人が幸せになれるようにとお伊勢参りを提案する。ここから東海道を進む二人の長い旅が始まる。 とは言っても,ふつうの道中ではない。それは夢と現,リアルと幻想が絡まり合い入れ替わる,魂の道行きなのである。幻想世界が現実世界に流れ込み,飲み込んでしまう。 しりあがりは,意図的に現実世界と幻... -
聖地への憧れ
神奈川県立歴史博物館 特別展:聖地への憧れ 中世東国の熊野信仰 (神奈川県博物館協会50周年記念展,11月20日まで) 行ってきました,横浜へ。屑屋先生に会うのは久しぶりでしたね。 現在の宮城県・名取にある熊野三山にまつわる老女伝説がおもしろかったです。 詳しい解説は,図録を買った<十津川警部>のお出ましを待つことにしましょう。では(責任放棄)。 これまでの活動記録に戻る -
〔E〕展覧会
〔E〕展覧会 会員個人で行った展覧会も含まれています あ 祈りの道:吉野・熊野・高野の名宝(世田谷美術館) 大(Oh!)水木しげる展(川崎市市民ミュージアム) お水取り(奈良国立博物館) か Gaudia→シュヴァンクマイエル展 GUNDAM:来たるべき未来のために(上野の森美術館) 空想観光カボチャドキヤ展(ブックギャラリー・ポポタム) 国芳・暁斎:なんでもこいッ展だィ!(東京ステーションギャラリー) 雲にのる神仏(金沢文庫) 興福寺国宝展(東京藝術大学・大学美術館) さ シャガール:『アレコ』とアメリカ亡命時代(青森県立美術館) シュヴァンクマイエル展(神奈川県立近代美術館・葉山) 聖地への憧れ 中世東国の熊野信仰(神奈川県立歴史博物館) た 平将門:史実と伝説の系譜(千葉県立関宿城博物館) 転換期の作法(東京都現代美術館) な 日本の神々と祭り(国立歴史民俗博物館)... -
芝居『贋作・罪と罰』
NODA・MAP公演『贋作・罪と罰』 Bunkamuraシアターコクーン にて観劇 menocchio氏を伴って2006年1月6日に観劇。 ドストエフスキーの『罪と罰』をベースに、幕末日本を舞台に江戸開成所に学ぶ優秀な女塾生、三条英(松たか子)を主人公とし、理想・理念のための殺人・犠牲の是非をテーマに進行していく戯曲。 階段とスロープで囲まれた四角い舞台には後部にも客席が設けられており、側面に存する中二階と併せ、舞台をぐるりと客席が囲む形となっていた。 役者は基本的に袖には引っ込まず舞台の周囲に置いた椅子に腰掛けて出番まで待機し、木槌で板を叩いて効果音を出したりする。役者にとっては気が休まるときがなく、緊張感を保って舞台に向かうことを要求される形となる。また、ポールや椅子により空間を表現した抽象的舞台美術も興味深いものだったけれど、これらはここで語るべきことでも... -
山陰幽世紀行1
山陰幽世紀行1 タイトルの「幽世」は「かくりよ」と読みます。 「この世」という意味の「顕世(うつしよ)」の対義語で「あの世」という意味です(挨拶) 「1月に山陰に行くなんて大風邪をひきに行くようなものだ! おバカ!このピンポコナマズ!」 と親から叱咤激励を受けながらも思いつきで山陰に行くことにしました。 私的には「ピンポコナマズ」って何だろうと思いましたが、とにかく1日目の島根編にお付合いください。 さて、異界会的には島根と言えばこれを外すことはできませんでしょう。 それは出雲大社! 出雲大社といえば旧暦の十月に全国の神様が全員出雲に集まります。 故にこの月のことを出雲以外の神社では神様が留守にするので「神無月」と呼び、対して出雲だけは「神有月」となります。(↓神の集まるところ) なぜ出雲に、なんのために神様が集... -
書物という異界3
書物という異界3:狂っているのはどちらか しりあがり寿 『“徘徊老人”ドン・キホーテ』(朝日新聞社) (暫定稿) 周知のとおり2005年は節目の年で,終戦60周年,阪神・淡路大震災や地下鉄サリン事件から10年の年,そして「一石仙人」のところで述べたように世界物理年…などと様々な記念の年とされているが,もう一つ,セルバンテス『ドン・キホーテ』(前篇)の刊行から400年にあたる年でもある。 近代文学の曙にあって燦然と輝くこのセルバンテスの作品は,その内容の豊穣さのために様々な解釈に晒されてきたが,私はここでそれに立ち入ることはしない(できない…)。目下この大著を楽しんでいる最中である。 代わりにと言ってはなんだが,ここでは(またしても)しりあがりの漫画を取り上げたいと思う。舞台は現代社会。主人公は折り紙の兜をかぶった徘徊老人(ちなみにサンチョは介護士)。弱いものイジメや... -
異界学へのいざない
異界学とは …構想中 異界学 基本文献 こちらを参照。 -
「好色一代男」
オペラ「好色一代男」 オペラシアター・こんにゃく座 2005.09.23 世田谷パブリックシアター 原作:井原西鶴 台本・演出:山元清多 作曲:萩京子 知人のいる劇団で,周囲でも何人かファンがいるので,気になっていましたが初めて観に行きました。そもそも音楽劇とかオペラ自体が初めてだったのですが(能は除く),とっても楽しかったです。シロウト目からですが,セットもすごかったし,音楽も良かったなあ。劇のつくりも面白かったです。誰か一人の役者が主人公(世之介)を演じるのではなく,世之介の羽織を次々と手渡しながら,何人もの役者さんが世之介を演じるというのが,新鮮に見えました(劇の構造上そうなっているのか…?)。しかし演劇というのはエネルギーの要るものなのですね…。 桟敷席というので,世田谷パブリックシアターのどこに桟敷席が…と思って行ってみたらビックリ,客席の最前列,舞台か... -
私たちの音楽
Notre Musique 監督・脚本:ジャン=リュック・ゴダール 日比谷 シャンテ・シネ(18日まで) 【ひとりごと】 初ゴダール。やっぱり難しかったな…。 一回観ただけじゃ感想も書けないや。あと二回くらいは観ないと。 心を動かす言葉がたくさん出てきたけど忘れちゃったし…。 ただ一つ。 主人公オルガが,イスラエルへ「世界の和解のために」死にに行く前に,叔父(だったっけ)に向かって三回, L autre monde! と叫んでいたのが我々としては注目せずにいられない。字幕では「来世」「あの世」と訳されていたけれど,これはthe other world,すなわち「異界」のことですな(これが言いたかっただけ…)。 ちなみに字幕はご存知,寺尾次郎さん。 <天国篇>のラストシーン,オルガは何を見つめていたのだろうか。 「アワー・ミュージック」公式サ... -
レクイエム
レクイエム La Folle Journée au Japon 「熱狂の日」音楽祭2006 アマデウス・モーツァルト≪レクイエム ニ短調≫K.626 ミヒャエル・ハイドン≪レクイエム ハ短調≫K.I.8 今年はモーツァルトの生誕250周年の年に当るため,GWに東京国際フォーラムで開かれた「熱狂の日」音楽祭は「モーツァルトとその仲間たち」にスポットを当てたものだった。5月3日と5日の二日にわたって,二つのレクイエムを聴いてきた。 ≪レクイエム≫(Requiem)と言えば,今やスーパーの値引きシールのように小説などのタイトルに節操もなく付けられているが,もともとはカトリック教会の死者のためのミサ(Missa pro defunctis)のことを言う。死者のためのミサは,通常のミサと異なり,次に引用するように“Requiem”という歌い出しになっているため,≪レクイエム≫と呼... -
すいか
すいか DVD(日本テレビ,連続ドラマ) 脚本:木皿泉・山田あかね 出演:小林聡美・ともさかりえ・市川実日子・高橋克実・金子貴俊・小泉今日子・もたいまさこ・白石加代子・浅丘ルリ子 「すいか」というドラマをご存知でしょうか。数年前に日テレで放送されたのですが,視聴率は低かったので知らない人も多いかもしれません。 僕はこのドラマが好きで,もう一度観たいとずっと思っていたのですが,このたび随分と迷った挙句,夏の思い出にと思い切ってDVDを買いました(インターネット書店で「すいか」というDVDを検索すると「大人向けの商品」も出てきますが,僕が買ったのはそれではありませんよ)。ドラマのDVDを買うなんて初めてです。 このドラマ,上記のような豪華というより濃いキャスティング(ほかに片桐はいり・篠井英介とかも出ています。濃いでしょう?)も魅力ながら,実は稀にみる「異界的」ドラマな... -
〔G〕本/著者50音順
〔G〕本 分野別←著者50音順 古今東西の書物を渉猟し,異界学の枠組づくりを目指します。みんなでリストを増やしましょう。 あ 赤坂憲雄:『異人論序説』(ちくま学芸文庫,1992) 井原西鶴:『好色一代男』(岩波文庫,1955) 今市子:『百鬼夜行抄』(朝日ソノラマ) 今村仁司:『ベンヤミン「歴史哲学テーゼ」精読』(岩波現代文庫,2000) 漆原友紀:『蟲師』(講談社) 漆原友紀:『フィラメント』(講談社) 岡野玲子:『陰陽師』(夢枕獏原作,白泉社) 岡野玲子:『妖魅変成夜話』(平凡社) か ギンズブルグ,カルロ:『チーズとうじ虫』(みすず書房,1984) ギンズブルグ,カルロ:『ベナンダンティ―16―17世紀における悪魔崇拝と農耕儀礼』(せりか書房,1986) ギンズブルグ,カルロ:『闇の歴史―サバトの解読』(せりか書房,1992) ギンズブルグ,カルロ『ピノッキ... -
〔G〕本
〔G〕本 分野別→著者50音順 古今東西の書物を渉猟し,異界学の枠組づくりを目指します。みんなでリストを増やしましょう。 [Ⅰ]異界一般について ゲオルグ・ジンメル「橋と扉」(川村二郎編訳『ジンメル・エッセイ集』,平凡社ライブラリー,1999) 野家啓一「「理性の外部」としての異界」(『文学』,2001年11-12月号,岩波書店) 若森栄樹「ありえないものの痕跡―異界と物語」(『文学』,2001年11-12月号,岩波書店) 赤坂憲雄『異人論序説』(ちくま学芸文庫,1992) カルロ・ギンズブルグ『ピノッキオの眼―距離についての九つの省察』(せりか書房,2001) 国立歴史民俗博物館編『異界万華鏡―あの世・妖怪・占い―』(図録,2001) [Ⅱ]異界探訪譚 風来山人(平賀源内)「風流志道軒伝」(日本古典文学大系55『風来山人集』,1961,岩波書店) ルキアノ... -
オペラ≪ガリバー≫
オペラ≪ガリバー≫ オペラシアター・こんにゃく座 (改訂版初演) シアタートラム 5月のことだが,こんにゃく座の≪ガリバー≫を観た。 小人国や巨人国,飛島(ラピュタ)などを旅する<ガリバー>が演劇でどう表現されるのか,純粋に興味津々だったが,カメラを使った演出などに感心。 見る視点によって巨人になったり,小人になったりしてしまう<ガリバー>の本質をよく表わしていたと思う。 台本には原民喜による翻案を用いている。原民喜はジョナサン・スウィフト原作の『ガリヴァー旅行記』(1726)を再話し,自身もまた次のような詩を書いている(*1)。 ガリバーの歌 必死で逃げてゆくガリバーにとって 巨大な雲は真紅に灼けただれ その雲の裂け目より 屍体はパラパラと転がり墜つ 轟然と憫然と宇宙は沈黙す されど後より迫まくってくる ヤーフどもの哄笑と脅迫の爪 ... -
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書物という異界6
書物という異界6:死者たちの視線 漆原友紀 『フィラメント』(講談社) 『蟲師』の作者による作品集。以前に志摩冬青という名で出し,今は絶版となっている『バイオ・ルミネッセンス』(ラポート)から抜粋・再編集し,新たに2本加えての作品集である。 『蟲師』といえば,<蟲>と呼ばれる原-生命体と人間との関わりが主題のマンガである。毎回いろんな<蟲>が出てくるが,話の展開に都合のよい性質を持った<蟲>が毎回設定されていて,「ムシのいい話だ」と思ってしまうのは無粋だろうか。しかし生命が分化・進化する以前の生命,形を得る前の生命を見つめることは,生命の起源,生命そのものを見つめることでもある。それ故,様々な<蟲>のエピソードは,生命そのものの力,多様性を描こうとしているのかもしれない。上野の国立科学博物館に<系統広場>というのがあるが,そこで生命の始原と多様性に触れるのに似た感興を,『蟲師... -
書物という異界9
書物という異界9:異界を旅した航海者の末路 ジョナサン・スウィフト 『ガリヴァー旅行記』(平井正穂訳,岩波文庫) 誰もが知っている『ガリヴァー旅行記』(Gulliver s Travels,1726)は,イギリス人航海者のレミュエル・ガリヴァーが小人国(リリパット国),巨人国(ブロブディンナグ国),飛行島(ラピュータ),馬の国(フウイヌム国)など,奇想天外な国々を巡るという点で,典型的な異界についての物語である。それもそのはず,作者のジョナサン・スウィフト(Jonathan Swift,1667-1745)は,ヨーロッパ文学に綿々と伝わる「メニッポス的諷刺」の伝統を汲んでこの傑作を書き上げたのだが,有名なバフチーンの分析によれば,「夢や未知の国への旅」がメニッポス的諷刺と呼ばれる諸文学の主要な構成要素となっているのである。 では,そのガリヴァーにとって異界とは何だったのか,少... -
京都異界案内1
京都異界案内1 古都、京都。 豪華絢爛の平安絵巻の舞台となった裏で有象無象の物の怪どもが跳梁跋扈した異界でもあった。 その闇の世界をここに紹介しよう…… と意味もなく振りかぶってみたが、要はちょいと思い立ち、京都に一泊二日の旅行に行ってきたのでそのレポートを書いてみるという話。 一応これでも異界会の末席を汚す身なのでそれなりのスポットに行ってみた。 まず行ったのが「鉄輪(かなわ)の井」と呼ばれる井戸。 平安の世、夫を後妻に奪われた先妻がつれない夫に嫉妬の炎を燃やした。 嫉妬の鬼と化した妻のいでたちは顔に朱をさし、からだに丹を塗り、頭に鉄輪(五徳)をいただき、その三本のツノに火のついたロウソク、口にはたいまつをくわえ、貴船神社に丑の刻参り。 人形にうらみをこめて神木にうちつけ、呪文を二十ペン唱えて釘を打つ。 満願は七日。 しかし、満願を前に... -
ハゲレット
ハゲレット 紀伊國屋ホール 原作:ウィリアム・シェイクスピア 監修・翻訳:小田島雄志 脚色:鈴木聡 演出:山田和也 出演:近藤芳正(ハムレット),笹本玲奈(オフェーリア),陰山泰(ホレーシオ),石田圭祐(ポローニアス),鈴木浩介(レアティーズ),久世星佳(ガートルード),ベンガル(クローディアス)ほか タイトルだけで飛びついた。これは見に行かなくては! 若禿げに悩むハムレット王子を近藤芳正が演じる話題の舞台である(ポスターを見ただけで可笑しい)。 ≪ハムレット≫と言えば,シェイクスピア四大悲劇の一つだが,それにこんなふざけたタイトルを冠したのには訳がある。脚色の鈴木聡は,シェイクスピアを高尚な文学作品としてではなく,一つの娯楽作品として解釈しようとしたという。それというのも,この≪ハムレット≫は,それがグローブ座で初演された当時は,労働者から宮... -
ダ・ヴィンチの洞窟
レオナルド・ダ・ヴィンチ展 直筆ノート「レスター手稿」日本初公開 六本木ヒルズ:森アーツセンターギャラリー もはや異界でなくて,ミュージアム・レポートになってるけど…。 ダ・ヴィンチ展に行ってきた。六本木ヒルズ初上陸!なんだか必要以上にビルが高くて,ややこしい構造。道に迷いつつ,おどおどしながら,ようやくのことチケットを買い,エレベーターで52階へ(一人で行ってたら辿りつけなかったね,たぶん)。 平日なのにお客の数がすごい(会社帰りの時間だからか)。『ダ・ヴィンチ・コード』(未読)もヒットしたし,今ダ・ヴィンチはブームなのだろうか。 今回は,ルネサンス最大の「普遍人」(uomo universale)と目されるレオナルド・ダ・ヴィンチ(Leonardo da Vinci,1452-1519)の自然学的考察の記録である「レスター手稿」が日本で初公開。これは1505,1... -
書物という異界5
書物という異界5:バナナ・パースペクティヴ 『at』1号 (編集パラグラフ/オルター・トレード・ジャパン,太田出版) 香山リカが『いまどきの「常識」』(岩波新書)という本のなかで,「現実には従うしかない」という意見が最近世の中の趨勢になってきているのではないかとし,これに違和感を表明していた。「現実にそぐわない理念は,現実に合わせて変更するしかない」,こういうのを難しくいうと「事実性の優位」という。 こうした考え方は,一歩間違えると無批判な現状追認主義に堕する危険を孕んでおり,それに対しては僕自身も違和感を覚えているが,しかしそうは言っても実際のところ,この世界の「あるべき姿」を模索し,それを現実の社会のなかで実現させていく,というのはどのようにすればできるのだろうか。これは別に革命云々ということではないが,我々が生きていく上で大きな問題であり,また実に困難なことでもある。つ... -
京都・大阪
9月8日 熊野に行ったときに買って,余ってしまった「青春18きっぷ」を何故か僕が引き受けることになり,それを消化するために京都・大阪へと行ってきました。 日程を決めたのが直前だったため,御用達の「ムーンライトながら」指定席がとれず,1日かけて東海道線で行くことに。7:17品川発の電車に乗れば,大阪は16:14着です。意外と近いなあ。前々日に衆院選と最高裁国民審査の期日前投票を予め済ませて,いざ出発です。 能登川町立図書館 とは言っても,9時間もずっと電車に乗り続けるのは気が滅入るし,せっかくの18きっぷなのだから,と途中下車をしたいと思いました。石山寺とか関ヶ原とか幾つか候補が思いつきましたが,前日に図書館で偶然立ち読みした『世界』(岩波書店)8月号のなかで取り上げられていた図書館に行ってみることにしました。虫賀宗博さんの「自殺したくなったら,図書館に行こう―いのちを育て... - @wiki全体から「トシドンへの道」で調べる