Instruments

楽器紹介

In Extremoが楽曲に用いる主な伝統楽器についての解説です。

バグパイプ

  • 独語名:Dudelsack(ドゥーデルザック)
  • 英語名:Bagpipes(バグパイプス)
 ヨーロッパに広く見られるリード式の気鳴楽器です。リードを取り付けた数本のパイプをバッグに差込み、バッグ内に溜めた空気を押し出すことでリードを振動させて音を出します。バッグへの送気には、人の呼気を用いるものとふいごを用いるものの2種類があり、バッグを経由させて送気することでリードへ流れる空気の量を一定に保ち、区切りなく音を出し続けることが出来ます。バッグにつながれるパイプには、メロディーを奏でるチャンターと、一定の低音を出し続けるドローンの2種類があり、両方同時に鳴奏されます。
 ヨーロッパ各地に様々なタイプのバグパイプが伝わっていますが、In Extremoが主に使っているのはドイツで見られる呼気式の「マルクトザックプファイフェ(Marktsackpfeife)」と呼ばれるものです。そのほか、曲によってはアイルランドに伝わるふいご式のバグパイプ「イリアンパイプス(Uilleann Pipes)」を用いたりもしています。

↑イリアンパイプス。写真ではよく見えませんが、右腕に取り付けたふいごを脇腹に挟んで押しつぶし、バッグに空気を送り込みます。

ショーム


  • 独語名:Schalmei(シャルマイ)
  • 英語名:Schawm(ショーム)
 中世ヨーロッパで作られたダブルリードの木管楽器です。先が円錐形に開いた形をしており、オーボエの祖先とも言われています。日本にも中国経由で伝来し、ポルトガル語名であるチャルメラという名で呼ばれました。楽器の大きさよって音域が異なり、長く太くなるほど音域は低くなります。In Extremoは短いものから長いものまで数種類のショームを曲に応じて使い分けています。

ハープ


  • 独語名:Harfe(ハルフェ)
  • 英語名:Harp(ハープ)
 紀元前から続く歴史の古い撥弦楽器です。弓型をした棹と胴の間に多数の弦を並べて張り、弾いて出した音を胴の部分で共鳴させて演奏します。オーケストラ等で目にするハープは大きな音を出すために大型で、音程を変えるためにペダルがついていたりしますが、In Extremoはもっと簡素で古楽器に近い、比較的小型のものを使用しています。

ハーディガーディ


  • 独語名:Drehleier(ドレーライアー)
  • 英語名:Hurdy Gurdy(ハーディガーディ)
 ヨーロッパに広く伝わる擦弦楽器です。ドイツ語名を直訳すると「手回し琴」となり、その名の通り取っ手を回すことでロジンを塗った木製ホイールが回転し、それが弦を擦ることで音が出ます。音程は胴体上部についた鍵盤を押さえることで変えます。多くのハーディガーディには旋律弦のほかに一定の持続音を出すドローン弦が張られているので、音の響きが多少バグパイプに似ています。

ニュッケルハルパ


  • 独語名:Nyckelharpa(ニュッケルハルパ)
  • 英語名:Nyckelharpa(ニッケルハルパ)
 スウェーデンに伝わる「鍵盤ハープ」という名の擦弦楽器です。バイオリンのように弓で弦を擦って演奏しますが、弦を指ではなく鍵盤で押さえることで音程を変えます。昔はハーディガーディのようにドローン弦がついていましたが、現代では取り外され、代わりに他の弦の音を共鳴させるための共鳴弦を備えています。音色はやはりバイオリンに近いです。

シターン


  • 独語名:Cister(ツィスター)
  • 英語名:Cittern(シターン)

ダルシマー


  • 独語名:Hackbrett(ハックブレット)
  • 英語名:Dulcimer(ダルシマー)

トロンバマリーナ


  • 独語名:Trumscheit(トゥルムシャイト)
  • 英語名:Marine Trumpet(マリーントランペット)

ダウル


  • 独語名:Davul(ダフル)
  • 英語名:Davul(ダヴル)


最終更新:2011年05月26日 01:55
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