【解説】
相園美央が所有する、
レベル4の能力。
油分の分解と再構築を自在に行う事ができる。
戦闘時には自身の服や周囲から集めた石油を分解・再構築し、
背の開いたドレスとロンググローブ、ロングストッキングを履いた様な形態を取る。
その逆に、元通りの服を形成する事も可能。
集めたオイルは液体と固体の区別すら曖昧な特殊複合装甲と化しており、
戦車の滑空砲でもノーダメージに抑えるほどの頑強さを誇る。
実際に対峙した
御坂美琴は
超電磁砲を正面から叩き込む事に成功しているが、
ダメージこそあったものの、決定打にはならなかった。
移動時は足先にオイルを集める事で滑るような高速移動を可能とし、
攻撃時は手先に集めたオイルによる打撃を始め、人体ぐらいなら容易く切断する鋭利な剣への形状変更、
硬質化したオイルと可燃性オイルの組合わせによるミサイルのような遠隔操作武器、
大量に集めたオイルによる防御と攻撃を両立するナパーム攻撃、
ブーツの部分のオイルを点火して爆発的加速など、多彩な活用が可能。
民間級避難所のホテル火災時には二階から一階の防火シャッターを固形化したオイルの障害物を設置し、
降ろさせない様にしている事から、遠距離からの発動も可能である模様。
かなりの万能性を持つ能力だが、集めたオイル内の不純物の選り分けができないという欠点もあり、
美琴との対戦時には、ナパームのために集めたオイル内に超電磁砲用のコインを混ぜられた事が敗因となった。
また、防護を固めると移動力が落ちる、一定以上の高圧電流なら防護を貫通できる等、
実際に互角以上の戦闘をしないと解らないような細かな弱点もあり、
兵藤真紀との戦闘時には、経験の差が勝利に繋がった。
元々は『
白鰐部隊(ホワイトアリゲーター)』を運用する上で意図的に作られた能力であり、
『白鰐部隊』に所属していた人間は、全員がこの能力を所持する。
相園曰く、
「大人の都合が通じない
超能力者をプロジェクトから排除する為の、安定戦力としての大能力者」。
同系統同レベルである以上、個人間に大きな差は無く、
複数対1の状況でも、複数側が完全に場の石油の支配権を奪えるわけでは無い。
『白鰐部隊』部隊の性質上、複数人で放つ攻撃法も存在し、
『
複合手順加算式直射弾道砲(マルチフェイズストレートハンマー)』もその一つ。