【種別】
人名

【初出】
一巻。実はインデックスより登場が早い。

【CV】
佐藤 利奈


【解説】

学園都市第三位の超能力者(レベル5)にして、常盤台中学のエースの座に君臨する少女。中学2年生。
とある科学の超電磁砲』では主人公。
本編『とある魔術の禁書目録』ではヒロインとしてその実力を遺憾なく発揮している。

【人物】

誕生日...5月2日
身長...161cm
体重...45kg
血液型...AB型
スリーサイズ...78・56・79(胸の事に関してはかなり気にしている模様)。

なお、現実の女子中学生を基準にしてみると胸囲は僅かに平均を上回っており、
身長が中学生で160台になっているのを見る限りモデル体型として理想的なスタイル。
コンプレックスなのは比較対象が悪すぎるだけである。

父は御坂旅掛、母は御坂美鈴
母である美鈴の事は「ママ」と呼んでいる。
ちなみに「ママ」と呼んでいるのは決して親離れできていない訳ではないらしい(本人の発言より)
父の旅掛がどこでなにやっているかは知らない模様。
こちらは「パパ」と呼んでおり、父親についての話になると遠くをみつめるような目になる。

記憶喪失前の上条には「ビリビリ(中学生)」、インデックスには「短髪」と呼ばれる事が多い。
記憶喪失後に付き合いの増えた上条には普段は「御坂」と呼ばれている。
しかし、ぞんざいな扱いをされる時は変わらず「ビリビリ」呼ばわりされる事も。
また、白井黒子等、彼女を敬愛する後輩からは「お姉様」と呼ばれている。
これに合わせているのか、妹達からは「お姉様」と書いてオリジナルと呼ばれる。

漫画好きであり、自称「漫画大好き美琴センセー」。
毎週月曜日と水曜日に漫画雑誌を立ち読みしているようだ。毎月十日は本屋に行く。
初春が「持っているヴァイオリンケースだけでも骨董的な価値がありそうだ」と感じていたり、
数千円の高級ホットドックを躊躇いなくおごったり、ヴァイオリンを預ける為だけにホテルの部屋を取るなど、
その行動は結構なブルジョワジーであることを窺わせ、金銭感覚が一般人とはややズレている面もある。

本人は自覚していないが、意外と魔術魔術師と触れ合う事が多い能力者でもある。
しかし学園都市の頂点である能力者でもある為か、基本は魔術、オカルトといった類のものは信じようとしない。
第三次世界大戦やハワイでの騒動で、「学園都市の超能力とは違う法則の力があるらしい」と薄々分かってはいるものの、未だにオカルトとは認めていない。
夏休み前にあった能力実演旅行にて、レッサーが使用した厚紙での通信魔術を見て「新素材の携帯」と認識したり、
ベツレヘムの星雲海の蛇といったものを見ても、ロボットなどと自分なりに解釈してきている。
このようなところもあって、レッサーからは「ガッチガチの科学脳」と言われた。
(が、新約に入り、特に去鳴と出会ってからは少し「道を踏み外し」つつある。詳しくは後述)

【性格】

竹を割ったようなさっぱりした性格で、良くも悪くも直情的。
頭よりも先に体が動くタイプで、気が短く、年上相手であってもタメ口を利く等、
お嬢様学校を代表する人物とは思えない程、勝気で活発。
その反面、ヴァイオリン演奏を得意とするなどお嬢様らしい一面も数多く持ち合わせており、
レベル5の超能力者である事も相まって、多くの後輩や同輩から羨望の眼差しを向けられている。

それ故に、気軽に話が出来る友人が少なく、
黒子からは「輪の中心に立つことは出来ても、輪に混ざることはできない」と評されている。
本人も周囲から特別扱いされる事を嫌っており、
その裏返し故か、誰に対してでも分け隔てなく接しようとする一面が見られる。

また、頭より先に体が動く点、自分の損得に関係なく(「義憤」か「本能」かという違いはあれど)人助けに動く点、
周りを巻き込まず自分一人で事件を解決しようとする点など、性格的な面は上条当麻と酷似している。

寂しがり屋なところがあり、カエルのマスコット「ゲコ太」や小動物といった可愛らしいものを好むが、
動物達は彼女が常に放っている微弱な電磁波を恐れて寄ってこないという悩みも持つ。
可愛いもの好きはパジャマや下着等のセンスにも表れており、
特に下着は趣味が子供っぽ過ぎるため、美琴信者である黒子ですら引いていた。

上条に対して恋愛感情を抱いており、彼の存在は彼女の精神の根幹に関わっている。
感情がパーソナルリアリティに影響を及ぼしているのか、上条の前では能力の制御が利かなくなることがある。
事ある毎に上条との接点を作ろうと努力しているが、
素直になれない性格や相手の鈍さ、彼女の不運も手伝って中々距離を縮められずにいる。
その出会いは本編の一ヶ月前、(おそらく6月17日~19日前後)不良に絡まれていた所に上条が割り込んで来た事から始まる。
少なくともこの頃から上条と美琴の因縁は続いており、これは食蜂操祈の一件(1年前の8月)の約10ヶ月後に相当する。

鎌池和馬氏は「上条の出番やセリフは無くても、美琴が登場すると上条のシルエットがボヤッと出てくる」としており、
「上条は美琴の根幹に関わるキャラクター」であり「美琴の中で上条が息づいている」とのこと。
また、一方通行と同様、時間の経過と共にメンタルが急速に変化・成長していくキャラクターでもある。
「上条への恋心」も彼女の重要な存在理由であるが、
「学園都市という闇を抱えた場所の平和を守る」というのも彼女の核であり、超電磁砲ではその面が強く描かれている。

本作のメインヒロインであるインデックスとの仲は、現時点ではそれほど良くはない。
インデックスは美琴を名前ではなく「短髪」と雑な呼び方をしており、美琴からもその呼び方を突っ込まれている。
とはいえ食蜂と同じく根本的に分かり合えないわけではなく、
新約8巻では彼女達の得意分野を組み合わせた見事な連携を見せている。

【学力・知能】

レベル1から努力のみでレベル5になった稀有な例として知られており、その功績は教育指導の模範とされている。

勉学においても優秀で、高校生である上条の宿題をいとも容易く解いてしまう程である。
更には、英数字で構成された18ケタの符号を一度聞いただけで暗記してしまう等、
元来の頭脳も凄まじいものである様子を窺わせる。

言語方面も優れており、
フレンダが攪乱を目的としたオリジナル言語を話した際には英語でもフランス語でも無いことを看破している。
また、ロシアに行った際にはロシア語オンリーの看板や標識表示を見ても、
わざわざ日本語表示に変える必要性を感じないほど。

その為、上条にとっては技術や専門知識方面において非常に頼りになる存在であり、
教師である小萌先生に連絡が取れなかった場合は彼女を頼る事も。

【能力・スキル】

電気系能力者の頂点に立つ最強の電撃使い(エレクトロマスター)であり、
能力の象徴として、必殺技でもある『超電磁砲(レールガン)』を自ら異名として名乗っている。
代名詞的な技でもある『超電磁砲』はもちろん、
砂鉄の剣や落雷、雷撃の槍などの攻撃技を持つ。

これらの派手な技の数々に隠れがちだが、
彼女の真の強さは電子・磁力を自由自在に操る能力を活かして、
複数の用途で多角的に敵を叩く「手数の多さ」にある。
本人も多角的な用途こそが自身の能力の真骨頂と心得ており、
取るべき手段は『超電磁砲』一つだけに決して拘らない。
そのため非常に戦略性の高い戦闘が可能であり、
圧倒的に不利な状況でも、作戦や地の利を生かして敵を翻弄し活路を見出していく。

能力を活かした高度なハッキング技術も持っており、
トップクラスの情報処理能力を持つ初春に捨て身の防衛策を講じさせる程である。
そのハッキング技術を生かした大規模なサイバーテロも実行可能で、
絶対能力進化実験を巡る破壊工作ではこれによって実験施設の7割を一晩で再起不能の状態に持ち込んだ。

身体能力も高く、
特にスタミナに関しては女子中学生という枠を外して考えても驚異的なレベル。
これは上条と勝負し、その後一晩追いかけ回した事や、
連日連夜にわたる絶対能力進化実験阻止工作で疲労しながらも研究施設の防衛をしていたアイテムを退け、
翌日も活動していたことなどからうかがい知ることが出来る。

格闘技術も高く、
シャワールームで頭上からドロップキックをしかけてきた黒子を能力を使わず素手で返り討ちにできるほど。
暗部で長い間その手の仕事に従事していたフレンダに肉弾戦を持ち込まれた際は、
火花を一切起こしてはいけないという状況に追い込まれ思うように身動きが取れず追い詰められるが、
目立った怪我一つ負うことなく時間を稼ぎ、結果逆転へと持ち込んだ。

麦野沈利との戦いではその能力・身体能力・格闘技術をフルに生かしており、
麦野の原子崩しを自身の能力で曲げたり、
至近距離から発射された4発の原子崩しは身体能力で全弾回避し、
麦野の高い身体能力を持って放たれる蹴りも数度に渡って的確にガードし、
最後まで致命傷を負うことはなかった。

そして猟犬部隊、上条当麻襲撃部隊、
ロシア軍独立部隊といった武装組織相手の戦闘では自身の能力で一蹴し、
「一人で軍隊と戦えるほどの力を持つ」というレベル5の評価を見事に体現した。

このように、御坂美琴は戦闘に必要な多くの才能に恵まれた人物と言えるが、
彼女の本質はあくまで学園都市の「表」の住人であり正義感が強く、
殺人に手を染める性格ではない。
(なお、新約二巻で、行方不明の上条当麻を探すために「闇」と関わろうとしていた)
その点では暗部組織に所属している1位・2位・4位の各レベル5に比べ「甘い」と言えるが、
その甘さこそが美琴の魅力であり、白井黒子のような信奉者を生み出す源泉といえる。

なお、あまりに大幅な能力使用をすると、スタミナ切れをおこして行動不能になってしまう。通称「電池切れ」状態。
木山春生幻想猛獣戦後、電池切れ状態になって動けなくなった様が確認できる。

【作中での行動】

本編開始前の7月1日には、能力実演のデモンストレーションのためロシアのショッピングセンターに派遣される。
そこで『とても価値のあるオレンジ』にまつわる事件に巻き込まれ、
出会ったレッサーと協力しつつ事態解決に乗り出す。
美琴本人は自覚していないが、この時初めて魔術を目撃している。

9月初頭の広域社会見学では学芸都市に遠征。
そこで『翼ある者の帰還』と学芸都市の抗争に巻き込まれ、黒子・初春・佐天らと事件解決に向け奔走。
やはり本人は自覚していないが、この時も魔術の存在に接している。

大覇星祭編では選手宣誓で超能力者(レベル5)を使うという上層部の意向があり、
隠しても隠し切れない人格破綻者の集まりである為に、7人の超能力者の中でも唯一まともな人間として運営委員会からは安全牌だとされていた。
選手宣誓の交渉を受けた綿辺
前学期末には他人の目を気にしてノイローゼ気味になっていたし、今このような場に出すのは彼女にとってよろしくない」と、
美琴を気遣い依頼を断った。
また、美琴の知名度が上がるに連れて不名誉な目撃情報が相次いでいる。(【目撃情報】項の参照)

競技では二人三脚で婚后光子とペアになり、相手の妨害を磁力で回避したり、
相手の服に砂鉄を引っ掛けゴール寸前で止める算段をしていた(実際は使用するにまで至らなかった)などと、
レベル5としての力の片鱗を見せつけた。
また、この二人三脚のみの制限かは分からないが、高位能力者である美琴には電撃の使用が禁止されている。
競技共通の制限では選手に対する能力による攻撃は禁止のようだ。

前述の競技の際、服が汚れてしまい着替えの合間に、湾内絹保が偶然見かけたミサカ10032号を美琴本人と勘違いし、そのまま入れ違いとなってしまった。
競技終了後、湾内絹保に借りた体操服をミサカ10032号が返しに来ていない事を知り、胸騒ぎを感じて捜索を開始する。
その最中、黒子・初春・佐天に迷惑が掛からない範囲での調査を依頼しようとしたが、
三人の記憶から御坂美琴との思い出が消されている事に気づく。
これが食蜂操祈の能力による物であると看破し、「これはもうイタズラじゃ済まされない」と怒りを感じていた。
食蜂の派閥メンバーによる監視もついていて、身動きを封じられた美琴は、
妹と入れ替わっていた事に気づいた婚后に協力を仰いだ。
しかし、美琴と妹のために行動していた婚后が馬場芳郎に重傷を負わされたことを知り、馬場を倒しに向かう。
その際、食蜂派閥のメンバー二人が美琴を足止めしようとするも、威圧感のみで二人を押し黙らせた。
最終的に、湾内絹保泡浮万彬の二人に屈辱を負わされた馬場が切り札として投入した
T:MTを軽々と破壊し、馬場を完全に戦意喪失させた。

美琴の妹についての手掛かりを得た佐天・白井から連絡が入り、現在地を報告して合流を図っていたが、
妹達の身柄を捜索している謎の人物に初春と御坂美鈴を人質に取られる。
が、事前に位置の報告を受け、移動していた黒子との連携によって襲撃者を撃退。
食蜂と接触し、襲撃者の雇い主が木原幻生である事と、その目的がミサカネットワークである事を知る。
この際口論になり、食蜂に対し「やっぱりアンタとは一生反りが合わなそうね」と発言している。

木原幻生の身柄確保に向け食蜂と行動し、施設を制圧。
幻生の狙いが都市伝説サイトに載っていた第二学区のビルにある事を突き止め、
そこで外装代脳(エクステリア)を奪った幻生と邂逅。
直後、幻生によってミサカネットワークに特製のウィルスを打ち込まれ、
それにより出現した莫大な力に取り込まれてしまい、レベル6へと進化を始めてしまう。

進化を始めると、意識が曖昧なまま正体不明の黒い球体を作り出し、
警策看取によって『外装代脳』で深層心理を誘導され、窓のないビルへ攻撃を開始。
元の美琴の雷撃の数十倍の火力だったが、ビルには傷一つ付けられなかった。
幻生曰く、この時点で絶対能力者への進化は2%程らしい。
その後、騒ぎを聞きつけた削板軍覇と助けに来た上条当麻が共闘し、
幻想殺しによる接触に成功するが、核を潰さなければ元に戻らないらしく、
触れた部分はすぐさま元に戻ってしまった。 

その後、食蜂や黒子の活躍で幻生と警策は敗北。
同時に美琴の意識も戻ったが、黒い球体は消えず、
それどころか美琴を中心に謎の力が集まって、球体は削板曰く「別世界の理解できないモノ」となり、
美琴本人ですら止められなくなってしまう。
上条は美琴を救う為に球体へ右手で接触。
右腕は弾け飛ぶが、直後、上条の肩口から、
それぞれ姿形の異なる八体の竜王の顎(ドラゴンストライク)が出現し、
球体を喰らい尽くされたことで、一連の事態は収束した。

14巻。C文書を巡る戦いで上条がアビニョンに向かった際、学園都市の動向を聞き出すために上条からの連絡を受ける。
その際、偶然にもテッラと上条の会話を聞いてしまい、上条が記憶喪失であることを知る。
そして、天草式アックアとの戦いに参戦しようとしていた上条を止めようとしたことがきっかけで、
彼が記憶喪失であると知ったことを本人に告げ、自分の中にある上条への莫大な感情をついに自覚。
しかし、その後出会った際には自分の気持ちに整理をつけられずパニクっている。
また、記憶喪失については上条自身から口止めされている。

18巻。上条から電話を受け、イギリスのクーデターに巻き込まれた事を察知する。

20巻。第三次世界大戦が勃発した事により、上条がまだ学園都市に帰ってきて居ないのではないかと推測し、
彼が今ロシア付近にいる事、学園都市の回収対象になっている事を突き止め、
彼への襲撃部隊を倒しロシアへ向かう。

22巻。ロシアで出会った10777号を通じて、
ロシア軍による空中要塞(ベツレヘムの星)への核ミサイル発射の情報を得た事で、
上条を救うため、世界を核の汚染から救うために核ミサイルを巡ってロシア軍と戦闘。
これに勝利し見事核ミサイル発射を阻止した。
その後、VTOL機でベツレヘムの星外縁まで辿り着き上条に手を差し伸べるも、
まだ全てを終えていない上条に救援を断られてしまう。
ベツレヘムの星墜落後、
墜落地点付近の港で偶然にも上条の所持していたゲコ太ストラップの残骸を発見するに至った。

その後は学園都市へ戻ったようだが、上条を救えなかったショックからか、
無言のまま第七学区をふらふらとさまよい歩く姿が浜面に目撃されている。

新約2巻。バードウェイに救出され学園都市に帰還した上条と再会し、
ロシアで回収・修繕したゲコ太ストラップを渡す。
そしてまたも一人で学園都市の外へ行こうとする上条の手を取り、共に行動する事を宣言した。

新約3巻。上条らと共にハワイに向かい、上条の助力となる傍ら、魔術結社グレムリンと交戦した。
その際、ロシアで上条を救えないまま彼が行方不明になってしまった経緯からか、
浮気防止のおまじないがあるという噂の指輪を購入し、独自の模様と着色を施し唯一無二のペアリングとして上条に渡そうとしていた。
しかし、オカルトを信じられないがために、上条に指輪を渡す事が出来ないままになっている。

新約6巻。一端覧祭の途中、上条がフロイライン=クロイトゥーネを救うために窮地に陥っている事をトールより伝え聞き、
フロイラインを狙うブリュンヒルド=エイクトベルと交戦し、一進一退の戦いを繰り広げた。
同時にバードウェイとの戦いで窮地に陥った上条を援護し、勝利へと導いた。
この際トールの変装と間違えた上条に胸を堂々と触られた。

新約10巻。突然オティヌスを連れて反意した上条の真相を問うため学園都市のファイブオーバーを全てハッキングし、雪原で上条と対峙する。
そこで上条から「この世界が二万人の妹達が全員生存し、美琴も含めて誰もが幸せな世界に変わっていた」ことを告白される。
だが美琴はその言葉を断片的に噛み砕き
「そんな都合の良い、ただただ甘ったれた世界に。今さら誰がすがるかっつーの!!」
「それで過去に私が一万人以上の命を奪った事実までは変わらない!
一秒先で全てが救われたとしたって、どんな書類を書き換えたって、私は私の罪から逃げたくないのよ!!」
と一蹴する。

上条が「幸せな世界」に対する事は掌を返して認めることではなく、たった一人でも間違ってると拳を握ること。
「幸せな世界」に勝利し「元の世界」に戻った時には「幸せな世界」を羨ましがるのではなく「元の世界」に戻れて良かったと胸を張ること。
「幻想を殺す」という上条の本質を出して立ち向かう。
それだけで良かったと上条の「幸せな世界」という「幻想」を論破する。
そして「平凡な高校生」である上条の叫びに「そのままで良い」と優しく抱き締め、勝利する。
目が覚めた上条がオティヌスと共に去った後は自らの能力を組み込んだファイブオーバーの軍勢に立ち向かった。

新約13巻。上条と共に僧正からの逃走劇を繰り広げる。
東京湾の『船の墓場』到着後に起きたオティヌスによる位相の改変から、
そしてデンマークの一件までの全貌を知らされないことから胸の内に突き刺さる『何か』を感じていた美琴だったが、
徐々にその姿が浮き彫りになっていく。
学園都市第三位のレベル5である『超電磁砲』という強大な力が通用しない『魔神』という規格外の怪物と相対し、
しかし上条はそれに驚く事はなく、むしろ当然として受け止める。
ネフテュス娘々からはそもそも存在しないかのようにさえ振る舞われ、
『常盤台中学のエース』のプライドさえもズタボロにされる。
「同じ場所に立っている」と思っていたが、それは勘違いで、もはや周回遅れにさえ感じる桁違いの領域をその身を持って体感する。
僧正から上条当麻の邪魔者、美琴が側にいるからその本質を発揮できないなどと全否定され、その上で上条に再び肯定されたが、
それもやはり、美琴の心を炙って「お荷物」にしかなっていない事を自覚させてしまった。
決定的なのは、アローヘッド彗星を取り込んで地球へと再突入した僧正に対し、上条が起こした行動。
右手からピシリピシリとプラスチックに亀裂が入るような音が響き、飛来する彗星を掴もうとするかのように手を伸ばすその姿に、
美琴は身体の内からせり上がるような恐怖を覚えた。
最終的に美琴の心をより強く引き裂き、なにより深い爪痕を残したのは、上条自身だったのである。

事件収束後、美琴は学生寮のシャワールームで壁に背を預け、掌で顔を覆って、唇を噛んで押し殺すように、
そして明確に、こう絞り出していたのだった。
あいつが…遠いッッ!!!

新約15巻。上条勢力を襲撃して回っていた『絶滅犯去鳴と戦闘。
上条当麻に追いつけない自分の非力さ、周回遅れのような取り残されてしまったような感覚に陥っていた彼女は、
砂鉄の剣や雷撃の槍、『超電磁砲』すらも打ち消す、上条当麻以上の力を持つ去鳴との遭遇に対して、
自らの理解が及ばないほどの脅威に対して、新たな可能性、新たなステージへ上がるための足掛かりを見つけたと笑みすら浮かべる。
しかし、暮亞の介入で、正気に戻った美琴は自らの思考に吐き気を催していた。
また、そんな美琴の狂気じみた様子を目の当たりにした去鳴からは、
私も絶滅犯なんて後ろ指差されるほどにイカれているけどさ、でもきっと、アンタは私以上になるよ。このままこっちに進んできたらね
と伝えている。

上里翔流右手木原唯一に奪われた後、美琴も上条や去鳴と共に巻き込まれるようにして唯一からの攻撃を受けるが、
追撃を受ける中で対魔術式駆動鎧のスペア保管庫の一つに偶然辿り着く。
駆動鎧の一つに触れて、軽く干渉しただけで去鳴と相対した時以上の新たな可能性を感じ取ると同時に、
それを使う事で、成長の方向性を決定的に違えてしまうこと、「上条当麻の隣を歩くなら、絶対に進んでは行けない道」であることも理解する。
しかし、木原唯一によって上条当麻の死が迫ったその時、美琴はその能力でもって対魔術式駆動鎧を掌握。
激昂した美琴は新たな主に合わせて組み代わった凶悪な兵器群を用いて、唯一を退けるのだった。
逃げるようにしてその場から立ち去った美琴は、役目を終えて剥がれていく兵器群を気にも留めず、
科学の街には似合わないような言葉を紡ぎながら「掴むべき手掛かり」「登るべき高み」「目指すべき頂上」がどこまでも広がっている事を実感する。
その時、彼女の顔からはまるで何かの副作用かのように、かなりの鼻血が出ていた。
アレイスターにとって美琴はミサカネットワーク構築の素材のひとつでしかなく、
構築が完成した今となっては美琴本人に価値は無いと評価しており、それ以上に美琴とA.A.A.の接触をむしろ有害と考えている。

事態が収束した後、去鳴は上条に対して、「御坂美琴はじきに大きく踏み外す」「壊れると言ってもいい」と伝えている。
かくして木原唯一を打倒するために急を要したとは言え、結果的に「成長の方向性を決定的に違えて」しまったところで新約15巻は幕を下ろす。
まだ見ぬ領域に手をかけるべく貪欲に成長を求める姿勢は、かつての一方通行雷神トールに通ずる部分がある。

新約16巻。大熱波のさなか、A.A.A.を操ってエレメントによりピンチに陥った上条を助けたり、常盤台中学を中心にエレメントの撃退に従事していた。
が、いかんせん使っている技術が技術なので身体に影響を及ぼしており、時折不意に鼻血が出るなどの副作用が出ている。
上条もこの事実に対して薄々感づいてはいるものの、
「美琴自身に魔術の心得が全く無いからどう説明して良いのかが分からない」というのが現状である。

新約17巻。壊滅的打撃を負った学舎の園に物資を狙った暴徒が流れ込み、
彼らが略奪を正当化しているのを聞いたことなどにより、心的外傷と昏い復讐心を負ってしまう。
上条に保護された後A.A.A.の残骸にアクセスしたが、それによりアレイスターの呪詛を打ち込まれ、口から血を吐いて倒れてしまう。
痙攣していたが、必死に笑って上条に一般人の悪意の原因となった人物を倒してくる約束を守れと告げて、意識を失う。
その後、病院にて上条と会っているがその時には元気な姿を見せていた。

新約18巻。犬猿の仲である食蜂操祈に協力を依頼しA.A.A.を調査する。
A.A.A.にアクセスして調査を進めていく段階で『神浄の討魔』という文字を見つけ、上条が窓のないビルへ乗り込んだ事を悟る。
上条を心配する食蜂操祈とタッグを組んで、A.A.A.を用いながら2人の合体技で窓のないビルの破壊を行った。

新約21巻。学園都市のブラックアウト後は南国のビーチに避難していたが、
上条に協力すべく、水着の上にレインコートを着た状態で食蜂とイギリスに来る。
相変わらず食蜂ともめていたが、上条が女騎士を侍らせているところを見つけてからは一気に息が合い、
「あいつロンドンに来てまで何してんのよお!!」
とバイクへと変わったA.A.A.に乗り、上条に向かっていった。
その後A.A.A.を使ってマッハ6で飛ぶところを父である御坂旅掛に目撃されている。
このとき、上条は美琴に対し『理解者』であるオティヌスやアレイスター、一方通行とも違った、心の拠り所としての信頼感を感じていた。
美琴本人は理解していないものの、この事により美琴は報われたといえるかもしれない。

【目撃情報】

レベル1からレベル5までのぼりつめた『超電磁砲』の異名
名門・常盤台中学のエース
そうした立ち位置から、美琴の知名度は学園都市内では広く知れ渡っている。
また、レベル5の中では唯一、まともな人格を有していることから
一般に属する上層部や組織からは「学園都市の顔(広告塔)」として期待されている模様。

しかし、その絶大な知名度により、
「御坂さんっぽい人が自販機を蹴っていた」
「御坂さんに似た人が男子高校生を追い回している」
「御坂さんらしき人が路地裏でサバゲーをしている」
といった目撃情報が常盤台に報告されており、良くも悪くも懸念材料になっている。


【口調】

固有の語尾や口調といったものは基本的に無い。
(「ちょっと」を「ちょろっと」と言うことがあるなど皆無ではないが、使用頻度はあまり高くはない)
なお、話し方の大きな特徴として「上条当麻の名前を(美琴視点の地の文も含めて)絶対に口に出さない」というものがある。
そのため上条の名前が当てはまるところは、
「コイツ」「アイツ」「この男」「あの人」という二人称・三人称で代用されている。
一応、新約18巻では上条のことを思い出しながら「かみじょうとうま」と発言しているが、
これは字面の違う『神浄の討魔』を読んだものなので例外と見るのが妥当か。

たまにだが、怒っている時は口調が荒くなる。
ただし怒っている際の口調の変化については鎌池和馬作品ではあるあるなので、
総じて一般的な喋り方と考えていいだろう。

【余談】

2010-14年度「このライトノベルがすごい!」において、5年連続女性キャラクター部門第1位を獲得し、更に2016年度からも1位を獲り続けている。
元電撃文庫副編集長の三木一馬氏は「電撃文庫のヒロイン」と称した。
とある魔術の禁書目録ノ全テで原作者の鎌池和馬氏が禁書キャラの中で友達にしたい相手に選んだ。

かつての作者曰く「美琴は能力が性格の支えになっており、敗北すると心が折れてしまうのではないかという懸念があって美琴をなかなか負けさせられない」という。
美琴を負けさせるには、要は電気を吸収する能力者を新しく作ってしまえばいいが、美琴がどうやって立ち直るかのプロセスを描くのがとても難しく、負けさせるのは重大事とのこと。