1.
【種別】
魔術

【元ネタ】
ラテン語で『Ex voto』と書き、『(願のかなったお祝いの)』奉納物を指す。
イタリア語でも『Ex voto』で通じる。

【初出】
二十二巻
超電磁砲SS2でも登場

【解説】
歴史上の守護聖人に代願する事で、第三者を迂回して『神の子』へ要求を伝え、奇跡を起こしやすくする手法。
代願が叶った証として、守護聖人の聖壇へ代願に関連する対価を奉納することで儀式は終了する。

アニェーゼ部隊のシスター達が得意とする術式であり、
日本の願掛けやまじないのように「治して欲しい部分」の模型を教会に奉納して祈る。
原理としては偶像の理論に属する回復魔術

彼女らはロシアの大地に訪れた際に、要救助者を助けるためにこの術式を展開。
『神の子』の産着と飼い葉桶の理論を応用して大規模なシェルターを建造した。
その場にある魔術的に意味のある記号を組み合わせ、簡素なものでも大きな効果を得ることが狙い。

彼女達が「シェルター」と呼んでいるものは、具体的には木の骨組みと白い布を組み合わせたテントのようなものに過ぎないが、
それでも普通に組み上げるならば、とても数秒から数十秒で組みあがるものではない。
魔術的知識の無い兵士から見れば、バネ仕掛けの玩具が自動的に物凄い速さで展開されていくように見えるらしい。

2.
【種別】
魔術

【解説】
カリーチェが使用する術式。
アニェーゼ達は(建造するシェルターの形をした)模型を納めたが、カリーチェの場合は『代願内容を記した羊皮紙』を奉納物に指定。
レッサーの見立てではロシア系結社の手法でイコンにも対応させていたようだ。

聖油を詰めたボールペンや文房具を媒介に発動し、術式が執行されると虚空から羊皮紙が銃器の空薬莢のように排出される。
羊皮紙には代願内容が記載されている関係上、敵対魔術師に羊皮紙の内容を見られると、術式を逆算されてしまう可能性があるのが欠点。

最終更新:2025年08月24日 18:42