【名前】空澄雪客(からすみ せっかく)
【性別】男
【所属】科学
【能力】酸素追放(ハイポクシア) レベル3
【能力説明】
周囲の空間に存在する酸素分子に働きかけ、酸素濃度を操作する能力。念動系に分類される。
普通に解釈すれば酸素濃度を操作する事で、味方の発火能力の支援や敵方の妨害に応用できるのだが、
「演算が最も単純かつ高速だから」という理由から、範囲内に存在する酸素を根こそぎ外へ押し退ける戦術を執る。
能力名が「酸素使い」等でなく「酸素追放」であるのもそういった理由から。能力の適用範囲は空澄を中心に半径25mで、
最適化されていると豪語するだけあって一瞬で領域内を無酸素状態にする事ができる。
予備知識がない相手ならばほぼ確実に酸欠によるパニックを起こし、冷静な判断力を欠いたまま能力での抵抗もままならず気絶する。
順当に成長すれば、
長月学園四天王の
南馬王将に近い能力になると予測されているが、本人にその意志がない為可能性は皆無である。
無論自分が酸欠でぶっ倒れないように、しっかり携帯用酸素ボンベを補助装置として所持している。
【概要】
明知中等教育学院の1年生で一部クラス。同学院の風紀委員に所属している。
実家は父親が外資系企業に勤めており、それなりに裕福。ただ明知の中では特別誇れるステータスでもないし、彼自身頓着していない。
目標がある訳でもなく、ただただ無難に物事をこなす事に長けている。中の上辺りで満足してしまうので、それ以上の向上心がない。
能力には多少の
プライドがあるらしく、自分より下位の能力者を見下す一面もあるが、上を目指すつもりはないある意味典型的な強能力者である。
とにかく周囲に対して関心が薄く、話しかけられても適当に話を合わせるか、曖昧な受け答えしかしない。
入学当初は彼を気に掛けていたクラスメイトもいたが、次第にクラスで孤立し「空気君」のレッテルを張られる事になる。
本人は全く気にしていなかったが、彼をからかうつもりでクラスメイトが勝手に申し込んでいた風紀委員の適性試験にあれよあれよという内に通ってしまい現在に至る。
風紀委員としての勤務態度は良く言えば「模範的」、悪く言えば「融通が利かない」。
風紀委員の活動範囲は校内であるという「原則」を遵守し、校外での治安維持活動には消極的である。
またチームワークという発想が頭から抜け落ちており、能力を勝手に使って同僚を巻き込むという失態もままある。
これは徐々に改善されつつはあるものの、支部長の悩みの種の一つでもある。風紀委員としての活動は、クラスにいるよりかは居心地が良い、らしい。
本人に自覚がないのか気づいているものの認めたくないのかは不明だが、時折周囲によって抑圧された嗜虐的な「本性」が顔を覗かせる時がある。
【特徴】
身長158cmで少し小太り。デブというほどではないが、動きに中学生らしい若々しさがなく行動が全体的に緩慢。
黒髪の坊ちゃん刈りで、整髪料や香水といった今時のオシャレには縁がない。制服のアイロンはしっかり当てている。
【台詞】
人称は「僕」「君」「あの人」等。本性を表すと「俺」「てめぇ」等口汚くなる。人の名前を覚えようとしないので、余程印象に残らない限り口にしない。
誰かに呼び掛ける際も、一人の時に「あの、」と声を掛けたり「支部長」「先輩」等肩書きで呼んで事なきを得ている。
「校外で暴行事件……ですか? いや、僕は行きませんよ。大体それは風紀委員の管轄外であり越権行為だと教習所の教本(
テキスト)に痛たたたた耳を引っ張らないで分かりました行きますよ喜んで行かせて貰いますよ!」
「風紀委員の『悪鬼』とか……『剣神』とか、でしたっけ? 随分とまぁ派手に名前を売ってるようですけど、あの人達始末書はちゃんと書いてるんでしょうかね?」
「いや、事前に言いましたよ一応。能力使うんで離れてください、って。……聞こえなかった?(それは僕の声が小さいと言ってるんですか)いや何でもありません。以後気を付けます、支部長」
「君の能力、強度は3だっけ? 僕と同じだね。まぁこの学院じゃ珍しくもない訳だけど、親の七光(ポケットマネー)で滑り込んだ能無し連中に比べたら全然マシって感じかな。君もそう思わない?」
「いっつもいっつも人の事を空気空気ってよぉ、その空気に生かされてんだと実感してるか? どんなに強大な能力だろうが、膨大な演算を支える脳は常に新鮮な酸素を必要としてる。それが断たれりゃあ……って、もう堕ちてるじゃん。ハッ、だらしねぇ。肺活量足りてねぇんじゃねーのか?」
【SS使用条件】
お好きに