【名前】振角零段(ふりかど れいたん)
【性別】女
【所属】科学
【能力】転移知覚(ポイントチェッカー) レベル2
【能力説明】
能力者によって引き起こされる物体転移現象を発動後に無意識の内に観測する。干渉は不可。
移動系能力者の有する知覚能力だけが特に顕在化したものであり、空間移動系には違いないが空間認識系に分類されている。
観測内容は不明。無意識の内に行われるが、演算負荷から生じた激しい頭痛が状況証拠となり、逆説的に現象を知覚している。
観測可能な範囲は自己を中心に半径110m以内。他の移動系能力者により彼女自身が移動させられた場合には人事不省に陥る。
また彼女の演算能力は大能力者に匹敵する。それ故に激しい頭痛が生じる程の観測内容に関心を示す研究者も少なくない。
【概要】
繚乱家政女学校の3年生。
振角古街の姉。
エリートメイドの端に名を連ねており、半年前から実地研修の一環で全学区の商業施設や学生寮を縦横無尽に動き回っている。
清掃や整頓術においては他の学生よりも一日の長があり、ゴキブリも住みたくないような不衛生極まりない空間を、
僅か3日で結核療養所を思わせる清潔な環境に変えてしまう。このため彼女一人で掃除ロボはお役御免になるとさえ言われている。
幾多の研修を通して培ってきた堅実さと粘り強さに定評があり、身体的忍耐の必要な仕事でも弱音一つ吐かない。
後輩の面倒はよく見る方。例えば繚乱女性女学校に戻ると廊下の隅に溜った埃を掃き集め、下級生に見せて厳しく注意している。
後暗いところはないが、誰かが犯した失態を他人に擦り付けて、責任を免れようとするような行為を心底嫌っている。
それ故にメイドとは正反対の行動を取ることもあるが、主人に対する忠誠心は決して揺るがない。
妹である古街との間柄は良好ではなく、姉妹喧嘩が絶えない。狛江とは武術を共に学び、同時に忠誠を誓約した間柄である。
彼女に
樋本狛江ほどの格闘センスはないが、「柔道の稽古で経験者4人を同時に組み伏せた」等という逸話も存在する。
料理の方は樋本狛江ですら舌を巻く程の豊富な知識と高い技術を持つものの、此方は披露する機会が滅多に無い。
【特徴】
身長173㎝,体重52㎏。頭髪は藍色。顔の右半分を髪で覆い隠すなどして虹彩異色を隠している。
左眼の色はブラウン。藍染めの和風メイド服と白色のエプロンを着用。杓文字を手に取る姿が特に似合っている。
カチューシャは付けておらず、代わりに後ろ髪を赤いリボンで結んでいる。
【台詞】
「私は8年もの間狛江お嬢様にお仕えしてきたというのに、アンタはたかが2年一緒にいただけでもう従者になったつもり?
ほら、何か言ってみなさいよ」
「才覚ある者の器量が他の条件に規制されてしまうのは気の毒なことです。ですがお嬢様はその運命を完全に受け入れたわけではありません。
そのことをどうかお忘れなき様に、今後もお嬢様のことを見守ってあげて下さい」
「お気に召さないようでしたら以前と同じ配置に戻す事もできます。…それではごゆっくり」
【SS使用条件】
特に無し