【名前】望月(もちづき)
【性別】男
【所属】科学
【能力】遠近錯誤(ディスタンスエラー) レベル3
【能力説明】
相手の距離感・遠近感を狂わせる精神系の能力。自身から半径30mまでが有効射程範囲。
視線を交えた相手の視神経に干渉するので、対象に出来るのは一人のみ。一度術中に嵌めれば視線を外しても発動を止めたり対象を変えたりしない限り能力は持続する。
相手から見て遠くにあるモノを大きく見せたり、近くにあるモノを小さく見せたり、常識的な遠近感に捉われない光景を視認させることが出来る。
「見た目の大きさ」の変更幅は拡大倍率16倍・縮小倍率1/16倍。倍率はリアルタイムで自由に変更可能。
相手の視界にある物体全ての大きさを自由に変えられる訳ではなく、視界の中で一番注視しているモノ(ピントを合わせている物体)に限られる。
相手の視線に依存しているとも言えるので、対象があらぬモノを注視している場合などは自身の戦術に支障をきたす恐れがある。
そういう状況を避けるための視線・意識の誘導には心得があり、戦闘では相手の距離感を奪い疲弊させて仕留めるのを得意とする。
【概要】
明知中等教育学院2年二部クラスに在籍する少年。本人曰く「家庭の事情」で、同じクラスの幼馴染・憧鐘繭理のボディガードを務めている。
「印象に残らないのが印象的」という地味キャラであり、クラスでも「憧鐘のお付き」として通っている。
憧鐘以外とは積極的に関わろうとせず、受け身な態度が目立つ。更に下の名前が極めてありきたりなため、憧鐘以外にはあまり覚えられていない。
憧鐘とは可能な限り常に一緒に行動し、彼女を護衛している。もっとも、各界のお嬢様が多く在籍する明知では殊更珍しい光景でもない。
最近はお嬢様の暴走に付き合わされ、人知れず「仮面スパイダー ウェイン二号」として覆面ヒーローを演じる破目になっている。
しかも一号が体力的に役立たずなので、ヒーロー活動の後半戦は殆ど彼の頑張りにかかっていると言っても過言ではない。

実は甲賀の流れを汲む忍者の末裔であり、望月家と言えば甲賀五十三家の筆頭格にも数えられる忍者業界の超サラブレッド。
……なのだが、現代において忍者という勢力全体が衰退しているため、彼らは文字通り世間の荒波を耐え忍ばざるを得ない状況に置かれている。
五十三家の中には再興を試みる一族もいるが、望月家は半世紀ほど前に現代社会という現実に目を向けて生きることを決意した。
具体的には、繭理の父親がオーナーを務める特撮プロダクションとの『スタントマン契約』、及び『憧鐘家の守護』である。
彼ら望月家の正体を知っているのは憧鐘家の歴代当主のみ。よって撮影スタッフはおろか繭理さえも彼らが忍者の末裔だということを知らない。
望月はまだスタントマンとして就労可能な年齢ではないので、繭理のボディガードの任を言い渡されている。

一族の家訓により忍者としての技術の修練は今でも続けており、その身体能力は不良数人を手玉に取り、相方を担いで遁走することが出来る程度。
忍術の極意(ちょっとした工夫で戦闘のリズムを傾け、その隙に死角から攻撃を加えること)を能力との融合で彼なりにアレンジした戦法を確立した。
ただしヒーロー活動中は能力を多用し過ぎて印象に残るとそこから身元がばれる恐れがあるので、なるべく素の格闘術で応戦するようにしている。
繭理には血を見せないよう心掛けているが、彼女を守るためなら鬼にでもなる。本気の戦闘では棒手裏剣を用いた暗殺術で急所を的確に狙ってくる。
繭理のことはあくまで「護衛対象」だという認識だが、年頃の少年らしい感情もあり彼女の何気ない仕草にドギマギすることもしばしば。
ヒーロー活動については彼女の自主性を重んじて付き合っているが、毎度危険に飛び込んでいくお嬢様には常にハラハラさせられっぱなしである。
【特徴】
中肉中背で、黒髪のベリーショート。顔は自己評価で「中の上」、縁なしの伊達メガネをかけている。
私服は黒系が多く、動きやすさを重視。「仮面スパイダー ウェイン」のヒーロースーツは一号の色違いだが、素人目には全く見分けが付かない。
【台詞】
人称は「自分/俺」「お前/アンタ」など。繭理を呼ぶ際は人前では「お嬢」、二人きりの時は「繭理」、ヒーロー活動中は強制的に「一号」と呼ばされている。
「お嬢、次の授業は移動教室です。忘れ物はないか? ご心配なく。自分がここに全て用意してますから」
「繭理、そのキャッチコピーなんだけど、以前どこかで聞いたような……。それよりまだ『ウェイン』を続けるつもりで? 旦那様から君の身の安全を任されている身としては……、おーい聞いてるかー」
「同じく二号……推参(うわぁこれ不良何人いるんだよ……、繭理の口上で呆気にとられてる今の内に逃走経路の確認っと)」
「『お嬢』……、目ェ閉じてろ。ここから先はお前が知らなくていい世界だ。……いいや、少し違うか。俺が、お前に知って欲しくない世界ってのが正しいのかもな」
【SS使用条件】
ご自由に

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最終更新:2014年02月14日 22:33