【名前】切那隘現(せつな あいげん)
【性別】男
【所属】科学
【能力】弗素着衣(レジンマントル):レベル4
【能力説明】
テトラフルオロエチレンへ干渉・操作する能力で、主にテトラフルオロエチレンが重合する事でできるフッ素樹脂(ポリテトラフルオロエチレン。PTFEとも称する)として操作している。
つまり、テトラフルオロエチレンを重合させてポリテトラフルオロエチレンにできるし、その逆(=分解)も可能である。念動系に分類される。操作範囲半径250m内。
材料は後述の民間研究機関から能力開発用として貰っているテフロン紙やテフロンテープ、PTFEシートの他、フライパン等の日用品から集めたりもする。
原子間結合力が強く、分子間結合力が弱いフッ素樹脂の特性を十二分に活かした運用により下記の特長を持つに至る。


  • マイナス200度を超える温度にも持ち得る性質に変化を起こさせ難い超低温耐性能力。PTFEシート等物によっては絶対零度近辺の温度にも耐え得る。耐熱性も数百度まで有する。
  • 現存する固体物質の中で最高クラスの摩擦係数の小ささを誇る。殆どの物質が付着せず(非粘着性)、接着剤でもくっ付かない。
  • 極々一部を除いて耐化学薬品性に極めて優れており、まず侵される事が無い。侵される場合もその進行速度は遅い。
  • 吸湿性及び吸水性0%。10年クラスで変化無しの耐候性、プラスチックの中で最高の絶縁性能etc。


普段は何重にも丸めているテフロン紙やテフロンテープを腰周りに付けたホルダーにしまっている。PTFEシートは上着の内ポケットや鞄の中に入れている。
100kgまで吊り上げる力はあるが、それ以上の重量物を持ち上げる力は無い。性質上フッ素樹脂をコーティングしたり含んでいる物体(例:PTFEシート)を間接的に操作する事はできるが、樹脂の含有量により吊り上げる力等は上下する。
この場合間違っても100kgを持ち上げるような真似はできない。その代わり、フッ素樹脂単体だけでは持ち得ない各種性質を持つ物体を操作する事ができる。
また、能力によってフッ素樹脂を物体表面にコーティングする事でその物体にフッ素樹脂の特性を付与する応用もある。

テトラフルオロエチレンを分子レベルで操作する念動能力だが、実践で使う重合体ポリテトラフルオロエチレンはそもそもの分子間結合力が弱いために、
分子レベルで結合を解除して来る念動能力者とは相性が悪い。逆にテトラフルオロエチレンの原子間結合力は元々非常に強いために、
テトラフルオロエチレンを分解しようとする念動能力者(炭素またはフッ素を操作するタイプも含まれる)には滅法強い。
また、相性が悪い『分子レベルで結合を解除して来るタイプ』への対抗策&ポリテトラフルオロエチレンの低摩擦係数特性を強化するために、
ポリテトラフルオロエチレンの一部を意図的にテトラフルオロエチレンへ分解する(=分子間結合力を臨機応変に弱める)手法を取っている。
分子間結合力の弱さが固体物質最高クラスの低摩擦係数に繋がっているフッ素樹脂の特性を強化し、樹脂に触れた物体を悉く滑らせる。
これは『分子レベルで結合を解除して来るタイプ』に真っ向から対抗するのでは無く、敢えて相手の想定を超えた分解を実現させる代わりに、
自身の制御下にあるテトラフルオロエチレンを新たに結合する時間的余裕を作り出す(苦肉の)策でもある。
【概要】
白帝学園高校3年生。高校生徒会執行役員の1人。
相当な寒がりでどれだけ暑い日でも風呂や水遊び以外では靴下を常に履いている程。冷房がよく効いている部屋では鼻水が止まらない。
秋から冬にかけての寒さなど切那にとっては憂鬱になるしか無い。現に、白帝に入学後は屋内施設が充実しているが故に夏に冷房が働く学習環境や、
秋・冬の通学で感じる寒さに思春期特有の苛立ち(当時は能力開発も上手くいっていなかった)を爆発させ中学時代に一時的に不登校となった。
やがて不登校から脱する切那に大きな影響を与えたのはある民間企業から雇用された『落第防止』の言葉で、「そんなに寒いのが嫌なら精々君の能力を活かしてみない?」。
その『落第防止』の前身は白帝学園と提携している民間研究機関の役員で、切那は研究機関と共同で様々なフッ素樹脂製物品を研究・作成していく。
フッ素樹脂が現代の最先端技術を支える重要な役割を持つ物質である事を重々承知していた研究機関とフッ素樹脂を操る切那は正に二人三脚のような絶妙な協力関係を築いていった。

高校進級以降白帝学園で使われる調理器具や工業機具には切那達が開発した製品が多く使われるようになり、切那が完全に自信を取り戻す切欠となった。
その過程で白帝学園高校の食堂を仕切る錣葉獅郎と親しくなり、自身の能力と組み合わせた『新しい調理器具』を作成する事を夢とする彼を陰ながら応援している。
また、一時の気の迷いで不登校などという子供染みた行動に突っ走った己の浅はかさを反省した切那は学園の冷房環境や冬場の通学環境に愚痴を零す事が“余り”無くなった。「だって寒いの嫌いだし」とは本人の弁。
高校に進級した切那は1年時から生徒会へ入った。学園をより良くしたいという確かな志とは別に、「夏場の冷房の標準温度を30度『以上』にしよう」という野望を達成するために。
しかし、3年生になった今でも彼の野望は達せられていない。「だって暑いの嫌だし」とは別の生徒会役員の弁。切那の野望が叶う日は果たして来るのだろうか?
ちなみに、生徒会では工作関係や力仕事関係を一任されている。生徒会とはいえ、机仕事ばかりでは無いのである。

上記からもわかるかもしれないが、切那は暑いの大好き人間である。「真夏日がナンボのもんじゃい!!」と吠え、煌々と照り付ける真夏の太陽の下でよくひなたぼっこをしている(サウナや銭湯巡りも趣味の1つである)。
生まれてこのかた熱中症や日射病とは無縁の人生を過ごしている事も影響しているかもしれない。
逆に冬場は寮部屋のコタツやストーブで1時間以上暖を取ってからでないと通学できない。「お前は何処ぞの変温動物か?」と問われても仕方無い極度の寒がりである。
【特徴】
身長184センチ、体重80キロ前後。パーマ掛かった青紫色の長髪に張りの良い小麦色の肌がよく目立つ。テフロン加工の防寒服や防寒具を多く持っている。
夏でも長袖靴下着用。冷房が効いている店に入る用としてテフロン加工の上着を何時も肩から羽織っている。この上着は冬場でも同様に着用しており、通学の際も制服の上から着込んでいる。
【台詞】一人称「俺」。生徒会役員に選出された人間にしては少々言葉が荒い。一番好きな言葉は「精々」。良くない用法で使われる事が多いこの言葉の本質を切那は知っている。
「寒いさむいさみぃさぶいさびぃさぶぅ…(以下延々と。冬によく聞く。誰かが突っ込まないと止まらない)」
「夏バテ!?何だそりゃあ!!?お前等、普段から不摂生な生活を送ってるからそんな状態になるんじゃねぇの!?(夏によく聞く台詞。暑さも加えて途轍も無くイライラする)」
「寒いのが嫌いでも馬鹿やった過去を無くしたくてもそいつ等がこの世から無くなってくれるわけじゃねぇしな。俺にできる事は身支度整えて精々生きていくだけよ」
【SS使用条件】
特になし

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最終更新:2014年03月29日 23:29