【名前】霜染神流(しもそめ かんな)
【性別】女
【所属】科学
【能力】雲相転移(プルームテクトニクス):レベル4
【能力説明】
水分子における熱の出入りを環境に左右される事無く操作する能力。具体的には吸熱反応(潜熱含む)と発熱反応(顕熱含む)を思うが儘に操る事ができる。分類上では熱系能力とされている。
潜熱とは物質が相転移を起こす際に必要な熱(融解熱・気化熱等)で物質そのものの温度変化は伴わない。逆に顕熱とは相転移以外の状態で温度変化を伴う熱を指す。
また、吸熱反応とは外部から熱を吸収する反応を指し、発熱反応とは内部から熱を放出する反応を指す。


用途に応じて変化する能力の基準点として霜染はまず能力行使領域を【雲<プルーム>】と呼称し、
その中でも吸熱反応を操る【吸熱雲<コールドプルーム>】及び発熱反応を操る【発熱雲<ホットプルーム>】という区分けをしている。
最大半径10m四方の空間を【雲】の基準点とし、空間内に存在する水分子の吸熱反応(周囲から吸熱)・発熱反応(周囲へ放熱)を操る。
但し、干渉できるのは空気に触れている水分子に限られるため人体内部(口腔内や鼻腔内等も含まれる)やペットボトルの中にある水等は適用範囲外である。
言い換えれば空気に触れている外部(=物体表面)の水分子には干渉できるので、眼球を保護している水分子や汗、裂傷により外部に出た血液等には干渉可能。
【雲】の設置数は最高10個まで。最大半径時は最高5個まで。設置範囲は自身より半径180m内。
【雲】の移動は可能だが最速でも時速40km強の速度でしか移動させられない。一度設置を解除すれば『解除した【雲】』を再び発現させるために1分間を要する。
【雲】内であれば干渉する・しないの取捨選択(水分子の選定)はできる。【雲】は【吸熱雲】・【発熱雲】どちらにも成り変われるし両立もできるが幾つか制約が課されている。

  • 【吸熱雲】・【発熱雲】を両立する場合、『(吸熱or発熱)反応を100%とした時○○%を【吸熱雲】が、残る○○%を【発熱雲】が占める』という形になる。
また、割合を吸熱50%:発熱50%にする事はできず最大でも吸熱51%:発熱49%もしくは吸熱49%:発熱51%となる。
この制約における0%とは『(吸熱or発熱)反応を生じさせない』という意味であり、具体的には吸熱0%:発熱100%とする事で熱を吸収せずに熱を放出し続ける、
吸熱100%:発熱0%とする事で溜め込んだ熱を放出せずに熱を吸収し続ける操作を指す。
  • 【雲】内に存在する水分子への干渉は取捨選択を除けば『全体干渉』となり『個別干渉』はできない。
ここで言う『個別干渉』とは、『水分子ごとに吸熱反応や発熱反応の按配(両立含む)を設定する』事である。(吸熱or発熱)反応を弄れば【雲】内の干渉中水分子全てが連動する。


雲相転移でできる事の一端を箇条書きにすると、
  • 潜熱操作で水を蒸発させて水蒸気とするor蒸発により水蒸気になる筈の水を液体状態に止め置く。お手軽に涼む事ができるし簡単に熱中症を誘発させる事もできる。
  • 過熱蒸気を作れる。やろうと思えば水蒸気が水素と酸素に分解される程の熱(およそ数千度)まで吸熱できる。制約により水蒸気爆発(全体反応型)を起こす事は難しい。
  • 間接的に気流操作を行える。上昇気流や下降気流を生み出し、擬似ダウンバーストを発生させたり。小規模ながら雲(霧)を作る事も可能。気流の流れの可視化等応用色々。


全体的に気を付けなければならないのは、雲相転移はあくまで熱系能力であり水流操作でも大気操作でも無い点である。
水流操作のように水分子を縦横無尽に操れるわけも無く、大気操作のように気流を自由自在に操れるわけでも無いので自分の能力で起こした現象で返り討ちを喰らう危険性を考慮して能力を行使する必要がある…のだが………
【概要】
葵葉中学付属高等学校に通う残念ポジティブシンキングバカ1年生。根は優しい人間なのだが、どうにも残念さが目立つ少女。
低位能力者であった小学生時代に常盤台中学映倫中学校の入学要件(レベル3以上)を知らずに受験申し込みを行い、あえなく断られた事を不服に学校まで乗り込んで直談判したり、
教師から紹介された名門進学校明知中等教育学院を学院に存在する黄道十二星座制度を指し『1人1つしか宛がわれない称号を制度とする学校に何の興味もありませんわ。オホホホホホホ!!』などとのたまい蹴る等色々残念な思考回路を持つ。
葵葉には高校受験により入学した。「優秀な生徒をスカウトしようと第7学区にてPRしていた学校関係者の言葉にキュピーン!!と来たから」という理由だったりする。
普段の学校生活では能力によって霧を纏い、ミステリアスな雰囲気を漂わせる少女面をしている。黙っていればその清楚な佇まいも合わせて結構モテるタイプっぽいのだが、
一度喋り出せばその残念なバカさ具合が露呈してしまうので恋愛的では無く好奇的な視線を周囲から送られている。当然ポジディブシンキングな霜染がへこたれる事は無い。

この残念な性格は能力行使面にも現れており、ダウンバーストを起こせば自分も巻き込まれる可能性が大いにある状況でもキュピーン!!と来たら躊躇せずに行使し、
過熱蒸気を形成すれば自身にも火傷が及ぶ可能性が大いにある状況でもキュピピピーン!!と来たら迷わず行使する程のバカである。
ダウンバーストで吹っ飛ばされながらも笑い続け、火傷を負っても痩せ我慢しながら喋り倒すその根性だけは色んな意味で評価されていたりする。
とはいえ、能力が成長した現在ではそのような状況下に身を置く事は中々無い。現在の目標は『立派な雲を作る』。
雲の観察が趣味で、様々な雲の形・種類を暗記している。ちなみに、雲繋がりで綿菓子が大好物。

入学の経緯から学校の名を挙げるための活動に自主的に参加している。本人としては至極真面目に頑張っているのだが、
喋れば喋る程却って引かれたりするので最近では「無口でPRできる程の力を霜染さんは持っている~」などの口車に乗せられて活動時には沈黙を守っている。成果は上々のようだ。
【特徴】
身長168センチ。纏う霧から垣間見える漆黒のセミロングと日本人らしい清楚感溢れる佇まいが残念な性格によって全て台無しとなる。
お嬢様のような立ち振る舞いをするが、実際実家は金持ちでも何でも無い。お嬢様のような言葉遣いは幼少の頃見ていたテレビドラマから移ったものである。
ポケットや鞄には目安箱投函用のメモ帳を常に入れている。キュピーン!!(この際両目が眩く光る…気がするらしい)と来た発想を何時でもメモする事ができるようにするためである。
目安箱への投函開始前及び投函終了前には箱付近で仁王立ちし、「わたくし達の清く美しい発想を実現するための第一歩ですわよ、さぁドシドシ投函しなさいなオホホのホ!!」などと高笑い付きで喋り倒している。
【台詞】一人称「わたくし」。終始お嬢様言葉。PR活動時のみ無口を貫いているが、時々我慢できずに漏れ出る。
「………(PR活動時)」
「キュピーン!!わ、わたくしの素晴らしきお花畑(←脳内の事)が盛大にはためいた…こ、これはダウンバーストの出番ですわ!!」
「さぁ、わたくしのダウンバーストをとくと味わいなさいな!!オホホホホ!!!オホホホ…!!オ…ホ……ホ………ホ(←自分も吹っ飛ばされているが高笑いだけは止めない)」
【SS使用条件】
特になし

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最終更新:2014年03月29日 23:25