【名前】初老外郎(ういろうそとお)
【性別】男
【所属】科学
【能力】能力開発を受けていない
【概要】
暗部組織
トループの『中核部隊』に所属する齢60を数える研究者。元々の専攻は重力子研究だが兵器開発分野にも精通する。
ある『闇』の組織に協力者として所属していたが組織の資金を独断で横領して研究費に突き込んでいたのが発覚し追放されたところをトループに拾われた。
それまでにも金遣いが荒いことが原因で色んな組織を転々としており今回所属することになったトループでも早速研究費名目で資金に手をつけようとした。
しかし『後駆部隊』トループチーフのオカマにお仕置きをくらったことがトラウマとなって以降は愚痴を零しながらも節度ある研究生活を送るようになった。
学園都市で生きる研究者として能力者、無能力者問わずそれぞれを「代わりが利かないもの」と見ている。
一人ひとりの個性を重んじ、当人の才能を重視し、実力を発揮できる環境を作り出すことに生き甲斐を感じる性分。
トループでもその性分のせいか『分離障壁』や『勝不知』など各メンバーが持つ専用武装の整備や調整を部隊の垣根を越えて率先して務める。
研究者としての力量は本物で、初老が開発した専用武装の有用度も高い。金遣いの荒さに目をつぶれば有能な人物と言える。
逆に能力者、無能力者問わず最初から使い捨てる感覚で研究に携わる者に対しては同業者として強い嫌悪感を持つ。
専用武装は専攻分野を活かした重力子寄木板(グラビトンパネル)の改良型。
任務において通常は前線に立つことはなく、研究者の視点で後方より戦況を分析することに努めるが稀に戦場に立つこともある。
その場合は寄木板の運用上、電子制御系能力者対策として代理演算装置を提供した『後駆部隊』の
遠阪鳴鷲と連携を組む。
昔世話をしていた
宵闇楼閣とは現在私兵契約を結んでおり、宵闇が所有する武器の改良や整備を受け持つのと引き換えに必要な時は無賃金で働く私兵として宵闇を動かす事ができる。
仲介役として『中核部隊』トループチーフが契約を取りまとめた事もあり、トループの活動を別方面からフォローさせたり初老が前線に立つ時のお供として共同戦線を張る。
【特徴】
全体的に髪や鼻下の髭は白く染まり、綿菓子のようにボサボサしている。顎からも白髭が垂れる。
年齢のためか細目の下にあるシワが特に目立つ。肌もカサカサだが当人は気にしていない。
研究者らしく白衣を着こなす。身長は170センチぴったりの痩せ型。歩行のお供として杖を持つが、この杖は銃器でもある。
ギャラが弾む仕事が好き。嗜好品としてたばこ(葉巻)を嗜む。いち研究者として生涯現役を貫く所存。
【台詞】
「ホッホッ。よいか?金に糸目をつけておっては新しい開発は進みなどせん。よって、わしが今まで組織の金をこっそり拝借していたのは全て組織の輝かしき未来を思ってのことなんじゃ!」
「やめよ!あの光景をわしに思い出させるな!わしゃ、二度とあの男の娘……じゃなくオカマチーフの餌食になりたくないんじゃ!節度ある研究生活万歳!万歳!!」
「よもやこのわし自ら戦場に立つことになるとはの。前々から思っておったことじゃが、うちのチーフ連中はもっと敬老精神を養うべきじゃわい。……まあよいわ。その分ギャラも増えることじゃし。老骨に鞭打って一働きするかのう。ではゆくぞ、楼閣。若人が老いぼれに後れを取るなよ?」
【SS使用条件】
特になし
【兵装】「重力子寄木板‐GYOR(グラビトンパネル‐ジェール)」
用途に応じて改造した重力子寄木板(グラビトンパネル)を主武装とする。いずれも重力子操作によって三次元的な運用を行う。
初老の人体内部に専用チップが埋め込まれており、そこを脳波と電子的ネットワークを繋げる送受信の基点としている。
「重力子寄木板・Code‐G(グラビトンパネル・コードグリーン)」
光学迷彩装置付属寄木板。外殻色は緑。1つあたりの大きさはレンガブロックと同じ。待機中は凹型として初老を後ろから囲うように固定している。
板表面に光学迷彩機能がついており、周囲の光景に擬態している。一定以上の負荷が掛かると迷彩は消失する。
光学迷彩の副産物として特定域の電磁波干渉を防ぐ。主な用途としては空中移動、撹乱、防御に使用。
寄木板の外殻自体非常に頑強で重力子操作もあり相応の強度となる。
「重力子寄木板・Code‐Y(グラビトンパネル・コードイエロー)」
並列演算処理装置付属寄木板。外殻色は黄。1つあたりの大きさはスマートフォンと同じ。
全ての寄木板をネットワークで繋いだ時の処理能力はスパコンと同等の性能を発揮する。
周囲の情報を観測し、分析した結果を電子的ネットワークによって初老の脳内に直接伝達する。
通信機器やハッキング機器としての利用もできるし「Code‐R」に備わるコンピュータともリンクさせられる。
運動機能の直接的な増幅を行うことはできないが装置に組み込まれた知識や技術などの情報スクリプトによって初老の演算能力の補強を行う。
「Code‐Y」は当人と処理装置を電子的ネットワークによって繋げて重力子寄木板を制御する初老にとって制御能力を拡大させる意味でも重要。
「重力子寄木板・Code‐O(グラビトンパネル・コードオレンジ)」
鎮圧装置付属寄木板。外殻色は橙。1つあたりの大きさは組み込まれた鎮圧装置によって異なる。
寄木板が装着されたオート銃器、肺を内側から破裂させる超音波内爆装置、内部の炸薬を同時起爆させることで鋭い破片を周囲へばら撒く起爆装置、
寄木板を基点に重力子を加速しながら放出することで強力な爆発を発生させる重力子加速装置などレパートリーは豊富。
「重力子寄木板・Code‐R(グラビトンパネル・コードレッド)」
モジュール式装甲寄木板付属駆動鎧。外殻色は赤。重力子寄木板を操る初老の切り札。
ドラゴンライダーのようにフルフェイスのヘルメットをつけたライダースーツに近い駆動鎧の各部に寄木板が採用されている。
従来の駆動鎧の運動性能と技術面の補強スクリプトに加え寄木板による重力子操作にて空中での複雑な立体挙動もこなす。
必要に応じて様々な追加武装を携える器用さも持ち合わせ、精神系能力に干渉された時は自動的にプログラム操作に移り変わる。
最近では薊蘭の『メンタルパワード』に備わる特殊機能を拡充させ「Code‐R」に追加できないか試行錯誤している。
「Code‐G」「Code‐Y」「Code‐O」「Code‐R」はそれぞれ併用することでさらなる戦果が見込まれる模様。
最終更新:2015年03月23日 11:21