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☆ とある病院
美坂「やっと目を覚ましたんですか。まったくもう、心配かけさせるんですから」
闇城「あ、あれなんで美坂がここに・・・?」
美坂「それはこっちのセリフですよ。なんか人だかりができてると思ったら見慣れた顔の人が担架で運ばれていくし」
美坂「しかもうわ言で私の名前連呼するものだから私が関係者だと思われて、こうして見守らせられてるんですよ? まったく、せっかくプールに来たのにこれじゃ台無しですよ」ハァ
闇城「わ、悪かった」ペコ
美坂「もう・・・でもいいです。降魔さんが無事ということでチャラにしてあげます」プン
闇城「え・・・そんなんでいいのか?」
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美坂「そりゃあ。もしあのまま死なれたらどれだけ暗い夏休みを送るハメになったか。考えただけで、怖いですからね」
闇城「ほとんど無関係な俺にそこまで・・・」ジーン
美坂「勘違しないでくださいよ。昨日ちょっと会った顔見知りとはいえ、次の日に目の前で死なれたくはないでしょ」
闇城「そ、そりゃあそっか。はは。ははは」
美坂「それで、なんで降魔さんはあのプールにいたんです? 偶然にしては出来過ぎてますよね」
闇城「決まってるだろ。お前に会うためだよ」トーゼン
美坂「・・・へ?」ドキン
美坂「それはどういう・・・・///」ドキドキ
闇城「お前の胸が本物かどうか確かめ・・・・ゲフッ!」ゴウッ!
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美坂「すっかり忘れていました。降魔さんが変態だってこと」パッパッ
闇城「ぐぉぉおお・・・こっちは怪我人」
美坂「自業自得です」
美坂「というか本物に決まってるじゃないですか・・・まったくもう、あなたという人は」ハァ
闇城「そうか。それさえ分かれば満足だ。俺はもう思い残すことはない・・・」ガクッ
美坂「そうですか。じゃあ私はもう帰ります。どうか短い余生をベッドの上で謳歌してください」
闇城「あ、一つ思い残したことがあった」
美坂「もう。なんですか・・・」
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闇城「プールを台無しにした分、俺のおごりでもっとすごいプールに連れて行ってやるよ。確か近くにマリンウォールっている豪華なレジャー施設があってだな」
美坂「・・・」クスッ
美坂「結構ですよ。そんなこと言って、どうせただ私の水着姿を見たいだけでしょ?」
闇城「な、なぜそれを」ギグ
美坂「まずその煩悩丸出しを何とかしなさい」
闇城「畜生・・・俺の夏休みが・・・プールが・・・」
美坂「その代わり」
闇城「?」
美坂「プールはいいので、遊園地に連れて行ってください。中学生になってから一度も行けてないので・・・」
闇城「お・・・お・・・」
闇城「おう!! もちろんだとも!」
二日目A 完
最終更新:2016年01月18日 18:04