544 :■■■■
24日目

チュン…チュンチュン

闇城「はっ!」ガバッ

闇城「よかった…よかった…」

闇城「まだ俺視点だ」ホッ

闇城「さて、夏休みも残す所後一週間か、悔いなく過ごしたいな」

闇城「何をしようか」

安価下
1 自宅で過ごす
2 来訪者(誰?)
3 出かける(どこ?)
4 その他

545 :■■■■
誰か原作キャラに会いに行こう!

546 :■■■■
闇城「とりあえずそこらへんぶらぶらするか」

闇城「この夏休みで俺の狭かった顔もすこしは広がったし、誰かしら会うこともあるだろうしな」ガチャ

 ○

闇城「ふーむ。案外会わないもんだな…」

闇城「お、あれは?」


誰?
安価したの秒数一桁で決定

1 上条
2 御坂
3 白井
4 一方通行
5 ステイル
6 神裂
7 御坂妹
8 初春 
9 インデックス
0 >>547(原作キャラ)

547 :■■■■:2015/01/07(水) 23:17:11
ステイルこい!

548 :■■■■
 フコウダ…

闇城「あそこから松葉杖をついて満身創痍で歩いてくるウニ頭は…」

上条「はぁ…インデックスのやつ俺の入院中に冷蔵庫の食料食い荒らしてないだろうな?」

上条「やっぱ小萌先生にあずけておくべきだったか…こんな恐ろしい退院はゴメンですよ」テクテク

闇城「おーい、アンタ」

上条「ん?ああ…いつぞやの一般人じゃありませんか」

上条「見ての通り満身創痍の上条さんになんか御用でせうか」

闇城「闇城降魔だ。いい加減覚えろ」

上条「はは、それさっきもビリビリに言われた」

549 :■■■■
闇城「別に用はないんだけどさ。ただ見知った顔だから声かけてみただけ」

闇城「というかなんだそのなりは。交通事故にでも巻き込まれたのか?」

上条「いやぁ、ただのダイナミック下克上を終えただけですよ」

上条「そっちもそっちでだいぶ顔つきが変わったようなきがするけど。気のせいか?」

闇城「顔つき?ああ、何度か修羅場を乗り越えてきたからな。変わるのも仕方ないな」ウンウン

上条「あれ。どこか既視感を覚え…」

550 :■■■■
上条「まあいいや。それじゃ俺行くから」カツ

闇城「待った待った」
                                キメラ
上条「なんでせうか。今は一分一秒でも早く帰らないと腹をすかした同居人が…」ワナワナ

上条「だーっ!どう考えても頭の傷が増える展開しか見えない!!」

闇城「だから早く帰りたいんだろう?それなら荷物持つぜ。そんなぼろぼろな恰好で重荷を背負ってくのもキツイだろ」

上条「え…いいのか」キョトン

闇城「まあどうせ同じ方向だしな」

上条「ううう…こんなにも良い奴がいるとは。あとはこれが優しいお姉さんだったら文句はないのに」

闇城「あ用事思い出s」

上条「頼む!!なんでもないから!」

551 :■■■■
 ○

闇城「しか~し、その同居人ってのはあの白いシスターさんのことか」テクテク

上条「ああ、インデックスって言うんだけどさ。わけあって一緒に住んでいるんだ」テクテク

闇城「年端もいかない少女と同棲とか、う…裏山けしからん」ギリ

上条「何言ってんだ。ゲーセンにいた時にアンタも見たろ。容赦なしに俺の頭を食い砕こうとする白い悪魔を…」フルフル

闇城「何を言ってやがる。もはやそれがご褒美なんだろ?本当は『不幸だ―』なんて言いながら快感を感じてんだろ!?」

上条「上条さんを勝手に変態扱いするんじゃないのことよ」

上条「一度味わうといい…マジで死ぬから」ゴクリ

552 :■■■■
上条「ん、着いたな」

闇城「へえ。こっちの方に住んでんのか」マジマジ

闇城「それじゃ荷物はここにおいておくから」

上条「もう行くのか?」

闇城「まあ役目は果たしたことだし特に長居する理由もないし」

上条「お礼じゃないけど上がっていかないか。お茶くらいならだすぜ?他は期待しないほうがいいけど」

闇城「ん~どうすっかな」

安価下

1 お邪魔する
2 別の場所へ(どこに?)
3 その他

553 :■■■■

554 :■■■■
実は番外編も含めると>>546の面々の中で未登場なのは御坂妹と初春のみだったりする

555 :■■■■
初春は7日目IFでチラッとだけ登場している
御坂妹はあの独特の台詞回しが書きにくいせいか、全く登場していない

556 :■■■■

闇城「断るのも悪いし、おじゃましとくか」

上条「そう来なくっちゃ。久々の来客だからな。上条さん本気出しちゃいますのことよ?」

闇城「ほ~」

上条「ほら俺はあそこの部屋なんだ」

闇城「ん、誰か部屋の前にいるぞ」

??「…」ジー

上条「あいつは…」

 安価下の秒数一桁
 誰?

1 インデックス
2 ■■■■
3 御坂
4 神裂火織
5 ステイル
6 御坂妹
7 土御門  
8 スフィンクス
9 インデックス
0 更に安価下

557 :■■■■:2015/02/14(土) 22:08:06

ゆっくりでも構わないので応援してますぜ。

558 :■■■■

上条「あれ、御坂妹じゃねえか。どうしたんだ。俺の家の前なんかで突っ立って」

闇城「御坂妹…?あの超電磁砲に妹なんていたのか」

御坂妹「…」

闇城「…ほう」マジマジ

闇城「確かに瓜二つだな…もしかして双子?」

上条「あ、ああ。そういうことだ」

御坂妹「先日のお礼を、と思いまいて。改めておじゃましたのですが…どうやらおじゃまでしたねと、ミサカは友達の友達という微妙なポジションの居心地の悪さから足早に立ち去ろうと準備をしつつ、一礼します」

上条「別に邪魔なんかじゃねえよ。お礼をしに来たんだろ。なら御坂妹も上がって行けって」

闇城(変な口癖。とういうかズバズバ言いすぎだろ!たしかに俺も微妙な距離感を感じてはいるが…)

御坂妹「そうですか…?ならお言葉に甘えてとミサカは部屋の主よりも先に薄汚れた部屋に潜入します」

上条「薄汚れた言うな。こう見えて上条さんはマメに掃除してるのですよ!」

闇城「はは…変わった子だな」

559 :■■■■

 ガチャ

禁書「…!」ピク

上条「お~い。インデックス戻ったぞ~…って」

上条「なんじゃこりゃあああああああああ!!」

闇城「おいおい…」

御坂妹「これはひどい、とミサカは眼前の惨状に顔をしかめます…」

禁書「ぐるるるるる…!!」

上条「い、インデックスさん…?。なんですかその野性味にあふれた瞳は」

上条「そんな野獣っ子に育てた覚えはありませんよ、はは、はははは」

禁書「とぅ…ま…ぁ」グルル

御坂妹「そういう趣味があるのですかとミサ」

上条「違うから!!ないから!」

禁書「お…なかぁ……減った…ぁ」ギン!

 ガブッ

560 :■■■■

上条「んぎゃああああああああああ!!」

禁書「お腹減ったお腹減ったお腹減ったお腹減った」ガブッ! ガブッ! グチャッ!

上条「ギブギブギブギブ!!死んじゃう!上条さん死んじゃう!! なんか人間の頭からは聞こえてきてはいけない破砕音が聞こえてるから!!」

禁書「ひどいよとうま!なるべく早く帰ってくるって言ったのに!!もうこの部屋にある食料なんてとっくに尽きちゃってるよ!!もう半日も何も食べてないよ!!」

上条「だだだだだから!そういう時は小萌先生の家にいけと…!」ギャアアア

禁書「時既に遅しだよ! 気がついたらお腹すきすぎて部屋から出る体力も尽きていたんだよ!!」ガリッガリッ

上条「俺の頭をこんなにアグレッシブに砕こうとする体力が残ってんじゃねえか!!うぎゃあああああ」

禁書「これは火事場の馬鹿力ってやつだよ!!ここで餓死するならせめてとうまを道連れに…と」ガリッガリッ

上条「怖いこと言うな!!」ンギャアア

禁書「とうま…私と一緒に地獄に落ちてくれる?」ガブッ!ガブッ!

上条「落ちない!引き釣り上げてやるから!とにかくやめてくれぇえええ!!」ヒィィィィ

上条「誰か、一刻も早くインデックスに食料を…俺の頭半分がなくなっ…ちまう!!」

561 :■■■■


闇城「いや…そうしたいのはやまやまなんだが。食いもんなんてなんにも…」

御坂妹「…」ゴソゴソ

御坂妹「それでしたら、クッキーがありますが」

上条「それだ! それをこいつの口に…!!」

御坂妹「あなたのために作ってきたのですが、仕方ありませんね…」ボソッ

 ○

禁書「プハーッ! 生き返ったんだよ!ありがとねクールビューティ」

上条「上条さんは一回死んで生まれ変わるところでしたよ」ボロッ

御坂妹「およそ3秒で全て平らげるとは…恐れ入りましたとミサカは感嘆します」

闇城「飢えとは怖いな」ゴクリ

禁書「ところであなたは誰?」

562 :■■■■

闇城「ん。ああ、悪い。自己紹介がまだだったな。一応こいつと同じ学校に通ってる闇城降魔ってもんだ」

闇城「まあ友達ってほど親しい間柄でもないが顔見知り程度の関係だと思ってくれ」

禁書「へえ!私はねインデックスっていうんだよ!」

闇城「い…インデ…なに?」

禁書「インデックス!魔法名はDedicatus545。献身的な小羊は強者の知識を守るって意味だよ」

御坂妹「魔法名…?」

闇城「はは。またまた香ばしい設定をお持ちで」

闇城(と夏休み前の俺だったら一蹴していたんだが、既に魔術師とかいう連中に何人か出くわしてるからな)

上条「はいはい。インデックスさん余計なことはしゃべんなくていいから。自体がややこしくなる」

禁書「むぅ~」

563 :■■■■

闇城(もしかして上条のやつ…こいつも魔術師と関わりが…?)

上条「ん?どうした闇城。なんか俺の顔についてる?」

闇城「おう、無数の噛み跡が」

上条「はは…これはいつものことだから気にしないでくれ」

闇城(探りを入れるべきか微妙だな。知ったところでどうなるわけでもないし)

御坂妹「傷はもう大丈夫ですか、とミサカは貴方の安否を気遣います」

上条「傷?ああインデックスの噛まれたところならそこまで」

御坂妹「いえ、先日の傷です。聞いた所予定よりも早く退院してきたと聞いたので」

上条「見ての通り満身創痍ですよ。まあ、あとは自宅で安静にしとけば数日で包帯とかは外せそうだけど」

御坂妹「そうですか…」

御坂妹「ありがとうございます、とミサカは重ね重ね謝辞を述べます」

闇城(と言うか、この子との関係も気になるんだよな)

闇城(どっちかに探りいれてみようかな)

 安価下
 何を聞く?

1 インデックスとの関係
2 御坂妹との関係
3 上条について詳しく
4 その他

564 :■■■■
2

565 :■■■■


闇城「なんだなんだぁ?まさかこの子のために体を張って守ったとか言う話ですかこの色男!」

御坂妹「まぁ…込み入った話があるんですがざっくり言えばそんな感じです、とミサカは簡潔に答えました」

禁書「ちがうんだよ。とうまは自分のために戦ったんだよ。そう言ってたもん」

上条「おう。御坂妹や御坂をほっておけなかっていうのもあるけど、やっぱ俺が嫌だったんだ」

闇城「なにこのイケメン」

闇城「でも結局具体的な内容は見えてきてないぞ。何と戦ったんだ?悪党か?スキルアウトか?悪事を働く研究者とか?」

上条「学園都市第一位」

闇城「は?」

上条「な~んっつってな!ははは、なに一瞬信じてんだよ」pgr

上条「レベル0の上条さんがそんな無謀なことするわけ無いだろ」

上条「ちょっとした最強をぶっ飛ばしてきただけだ。もちろん与えたダメージより受けたダメージのほうが半端無くてこのザマだけど」

566 :■■■■
闇城「この野郎!俺の純情を怪我しやがって!人間不信になったらどうしてくれんだ」ムカー

御坂妹「ちょっと、いいですか」

闇城「大体初めてあった時から胡散臭…ん、俺?」

御坂妹「少しお話が、とミサカは袖口を掴みながら表へ出ろ、と示唆します」グイグイ

上条「お、おい御坂妹」

御坂妹「大丈夫です。あなたの考えているようなことはしゃべりませんので」

闇城「なんだ…なんだ?」ヒッパルナ

 玄関前

御坂妹「…」

闇城「で、なんなんだ」

御坂妹「手短に言います」

567 :■■■■

御坂妹「彼の日常の基準点になってくれませんか、とミサカはきっぱりと言い放ちます」ジッ

闇城「基準点だぁ? 何いきなり言い出してんだか。大体俺と上条がどういう関係か…」

御坂妹「あなたと彼との関係はおおよそ把握しています。それを踏まえた上での発言です、とミサカは念押しします」

御坂妹「ミサカとしても彼との付き合いはそう長いものではありません。ぶっちゃけた話つい先日のようなものです」

御坂妹「けれど彼がどういう人物かはだいたいわかった気がします」

闇城「まじかよ。俺には頭かじり虫に年中噛み付かれてる幸薄い奴ってイメージしか……」

御坂妹「彼はお節介なんです。その上危険を顧みない大馬鹿者です。自分の身を投げ出してでも手を伸ばされたら差延べるような超お人好しです」

御坂妹「だからこそ、どこへでも行くしどこまでも沈んでいく。自分の力で誰かをどん底から引き釣りあげられるのならと」

闇城「……アンタもその引き釣り上げられたくちか?」

御坂妹「そうですね。否定はしません」

御坂妹「ただそうやって何度も何度も奥底へと進むにつれ、彼は彼があるべき日常を見失うのではないかと危惧しているのです、とミサカは心中を吐露します」

御坂妹「あなたはただ彼と接し、彼がこの日常こそが自分のいる場所なんだと実感できるように努めてもらいたいのです」

闇城「なるほど、だから基準点ってか? 筋は通ってるな」

闇城「けどさ」

568 :■■■■
闇城「別に俺がそこまでしなくてもあいつはわかってると思うぜ?」

闇城「あいつはあいつがいる場所に返すために誰かを救おうとしてんだろ。だったら導き手が導く場所を忘れちゃいけないだろ」

闇城「ま、どちらにせよ。オレはオレとして接しさせてもらうぜ? といってもそんなに知ってるわけじゃないけどな」

御坂妹「…そうですか。ミサカは少し考えすぎていたようですね、と反省します」

闇城「そういうこった。んじゃ戻るとすっか」

 ○

上条「お帰り。何話してたんだ?」

闇城「ま、ちょいちょいっとな」

上条「はっ! まさか御坂妹から一目惚れの愛の告白!?」キャー

御坂妹「言ってる意味がわからないのですがと、ミサカは要は黙れと忠告します」

闇城「俺もギャルゲー主人公くらいのスペックがありゃあそんくらい期待出来たんだがな」ハハハ

569 :■■■■
禁書「そんなことより、おなか空いたんだよおなか空いたんだよおなか」

闇城「俺のスペックが“そんなこと”で流された……」ズーン

上条「いやインデックスさん? あなたさっき御坂妹からクッキーをもらったでしょ」

禁書「あんなものじゃ全然物足りないんだよ! ねえとうまとうまとうま!!」ウガー

上条「わ、わかったから落ち着け! そして犬歯をちらつかせるんじゃありませんのことよ!?」

御坂妹「私のクッキーが“あんなもの”……と、ミサカは腹ペコシスターに唖然とします」ズーン

禁書「ご飯! ご飯行こうよとうま!」

上条「ぐぬぬぬ……退院したばっかで金が」

禁書「また入院したらもっとお金がかかるんだよ」ギロリ

上条「さらっと怖いこと言うな!!」ヒー

570 :■■■■

上条「ぐぉおおおお…金が、でも命がまた危険に…」ウーン

上条「ど、どうすれば」

闇城「要するに上条は金がなく、そこのシスターさんはたらふく食いたいんだろ?」

闇城「だったらその二つを一気に解消するいい方法があるぜ?」ニヤ

上条「うっ、嫌な笑み! でも聞いちゃう!悔しい!」ビクンビクン

 ○

闇城「てなわけで、だ」

福百紀長「へいらっしゃい! 4名様ね」

禁書「えっとねえっとね! 私はこのきかんげんていちょうめがきゅうきょくもりはいぱーでらっくすらーめんチャレンジってのにするんだよ!」

上条「まさか大食いチャレンジとは……失敗した時が怖いのですが」ショウユラーメンデ

闇城「まぁまぁ、延命治療だと思って、な?」オレミソラーメン

上条「結局死ぬ定めなのでせうか!?」

御坂妹「一度にあれほど偏った食事を行うと人体に及ぼす影響が…」

闇城「そういうのはきにしないきにしない」

御坂妹「わかりました」シオシカアリエマセン

571 :■■■■
福百「はいよ。醤油と味噌と塩とそれから」

福百「期間限定超メガ究極ハイパーデラックスラーメンチャレンジだね?」ニヤリ

禁書「そうだよ!早くそのハイパーデラックスなラーメンを食べたいんだよ!?」ワキワキ

福百「言っておくがお友達の助けはなしだよ?それでもやるんだね」

禁書「もちろんだよ! 頼んだってあげないんだよ!」

福百「わかった。くれぐれも後悔のないようにね」

上条「はぁ~完食したら5千円贈呈。残したら一万円の罰金だからな…ハイリスク・ハイリターンだ」

闇城「言い出しっぺは俺だし、駄目だったら俺からも少し出すからそう思いつめた顔すんなって。悪化すんぞ」カカ

572 :■■■■
ワシが見ておるぞ幸村ァーッ!!
お待ちしておりました。焦らずマイペースで仕上げてください

573 :■■■■
まだ見ている人がいるとは…感謝感激ですわ゚(゚´ω`゚)゚。
―――――――――――――――――――――――


上条「ちくせう。所詮は人事でせうよ。内側からも外側からも頭痛で苦しむ上条さんの気持ちなんて」ウウウ

福百「なんか苦労してんだね。同年代なのに。ま、それはそれこれはこれだ。根切りは通用しないかんな」ヘイオマチ

闇城「まま、食えって? 食って忘れちまえ」ズゾゾゾ

上条「今日はやけ食いですわ!食いだおれて忘れちまうぞぉおお」ズゾゾゾゾ

禁書「ふご!! おいふぃいんやよ!! こんなに量があふのに決してそのインパクトに味がまへてなふぃんだよ!!」ズゾゾゾムシャムシャ

福百「当たり前だ。質より量なんてのは邪道さ。質も量も極めてこそ真のラーメンだかんね」ハッハ

禁書「これなら後3杯はおかわりできるんやよ!! おいふぃくて…!ムシャムシャ箸が止まらないんだよ!!」

福百「これに挑戦する奴はみんな最初は言うんだよなぁ」ニヤリ

御坂妹「……」ツルツル

575 :■■■■
御坂妹「おいしい……」ボソッ

闇城「だろ? 言っとくけどこの店は情報通じゃねえと来れない場所だからな、ここに招待した俺の顔の広さに感謝するんだな」

御坂妹「…はい。グッジョブですとすかさず懇親のサムズアップをあなたに送ります」ニッ

闇城「…お」

闇城「おう」

闇城(素直に感謝されるとなんかむず痒いな…ま、悪かねえが)

上条「御坂妹はこういうものを食べるのは初めてか?」ズゾゾゾ

御坂妹「ええ。今までは点滴による摂取か固形栄養食などでしたから。知識では知っていましたがこうして口にするのは初めてです」

闇城「ラーメンが初めてって、一体どんな人生送ってきたんだよ」ハハ

上条「まあ、色々とな」

御坂妹「色々とですね」

闇城「?」

576 :■■■■
 オイシンダヨ オイシンダヨ

闇城「ま、なら良かったな。初めて食べるラーメンとやらがここの店で」

 コクガアリナガラ ソレデイテ アッサリ チャシューハホドヨイヤキカゲント シャキシャキノモヤシ

御坂妹「はい。そうですね。ミサカの初めてがどこぞのごついおっさんのもので奪われたら正直ショックでした、とぶっちゃけます」

 コレヲツクッタモノダダレダ! ッテ サケビタインダヨ

上条「その言い方はいささか卑猥じゃないですかミサカさん!?」

 イイクイップリダネ コノチョウシデイクト…イヤ マサカネ ハハ

闇城「いや、確かにいかにもなラーメン屋のおっさんが作るラーメンて案外ハズレが多いんだよな。なんだこれ!? ギャップ萌えでも狙ってんのか!? みたいなことも多々あるぜ」

上条「顔じゃ味は判断出来んでしょ…ま、期待はずれなことは。わからなくもない」

上条「見た目は清純可愛いシスターさんでも、蓋を開けてみればあらびっくり。常時腹ペコキャラでしかも噛み付いてくるこれほど神様を恨んだことは……」ペラペラ

 ゴゴゴゴ

闇城「お、おい…」

上条「そもそもだ、俺はあの時おかしいことに気づくべきだったんだ。賞味期限デッドゾーンのパンをおいしそうにむしゃぶりつくす姿を見て「ああ、こいつは食に関して貪欲なモンスターだ」と」

 ゴゴゴ

闇城「うしろうしろ」

上条「…へ?」

577 :■■■■
禁書「ねえとうま? それって誰のことを言ってるのかな、かな?」ジー

上条「い、インデックスさん? お前ら、ラーメンは?」

禁書「もう食べ終わったんだよ。とても美味しかったんだよ」ニコ

上条「そ、そうかやったな。5千円ゲットなのだ―。は、ははは」

禁書「ねえとうま?」

上条「なな、なんでせうか」

禁書「インデックスはね食後のデザートを希望するんだよ」ニコニコ

上条「お、おうそれなら。帰りにコンビニによって、てなに歯をぎらつかせてるんでせうか!? ここにもう食べるもんなんてないんだが」

禁書「いや、あるんだよ。いつも噛み慣れてるから。お口直しにはぴったりなんだよ?」

上条「と、というと?」

闇城「結局このパターンか…ま、少しばかり長生き出来て良かったな」ポン

御坂妹「南無です」ツルツルツル

禁書「いただきまぁぁぁあすなんだよッ!!」ガブゥゥ

上条「んぎゃあああああああああああああああッッ!!」

578 :■■■■

 ○

 (お会計)
 醤油ラーメン
 味噌ラーメン
 塩ラーメン
 超メガ究極盛ハイパーデラックスラーメン
  +上条ヘッド

福百「まさかこれを完食する奴がいるなんてね。私の世代じゃ会うことも無理かと思ったんだけど…」

福百「いいものが見れたよ。ま、それはこの御礼だと思って受け取ってくれ」

上条「なんか悪いなこれだけ食ったのに逆にお金もらっちまうなんて」ボロッ

福百「別に。それまでこいつで稼いできたから五千円くらい安いもんだよ」ニシシシ

闇城「良かったな。頭は守れなかったがつかの間の財布の平穏は守れて」

御坂妹「病院でならいつでも待ってますよ、とミサカは手招きします」

上条「不吉なこと言うな! しばらくは病院にも行かねえし、諭吉も英世もあとこのメガネのおっさんも守り通す!」

禁書「とうま~もう眠いんだよ。早く帰ってお風呂に入りたいんだよ」ウトウト

579 :■■■■
上条「なんですか姫。さっきまで超エキサイティンで人の頭蓋骨を噛み砕かんとしてたのに」

禁書「だから疲れたんだよ! これもとうまのせいなんだからね、この私に無駄な労力を使わせて」

上条「いやそれは貴方様が勝手に…」

禁書「罰として私をおぶっていくんだよ。眠いし、おにゃかいっぱいで……」

上条「っと、」ガシ

禁書「ん……」スースー

上条「まったく散々人を振り回して眠っちまうとは、やれやれなのですよ」

上条「しょうがね、背負っていくか」

闇城「いやいや、その体じゃ無理だろ」

上条「あ、…そう言えば上条さん退院したばかりなのでした」ハハ

闇城「天然モンのお人好しだなまったく。家まで送ればいいんだろ? だったら俺が運んでいく」

上条「いいのか?」

580 :■■■■
闇城「男に二言はなし! それに無事送り届けなきゃ俺が心配で眠れねえんだよ」

御坂妹「……ブーメランとはこのようなものなのですかね」ボソッ

 ○

上条宅前

上条「いやぁ、悪い。助かった。二人共。インデックスも心地よさそうに寝てるよ」

闇城「それはいいんだが…あのシスターの胃はどうなってんだ? 見た目と質量が一致していないほどの重さだったぞ」ゲッソリ

御坂妹「アレだけの量がまるごと入ってるわけですからね、むしろ太らないことが異常です」

上条「それについては触れてはいけない気がするんだ」ハハハ…

上条「ともかく、今日は助かった。ありがとうな」

闇城「別にこっちも色々と楽しかったからお互い様だ」ニヤニヤ

御坂妹「あなたは助けられることも知っておいたほうがいいと思いますから。後々のために」

御坂妹「それでは。私も帰ります」

闇城「お、一人で大丈夫か?」

582 :■■■■
御坂妹「心配ご無用です、とミサカは自らの鍛え上げられた肉体を誇示すべく二の腕のちからこ見せつけます」グッ

闇城「おいおい……どこにあんだよ、力こぶ」

上条「御坂妹なら大丈夫さ。いざとなったら他の妹が危機を察知できるだろうし」

闇城「妹?まだいるんかよ」

上条「ま、まあな。意外と多産系なおかんなんだよ」ハハハ

闇城「そっか。とにかくそういうことなら俺もお暇するとするか。ま、あとは若いお二人でゆっくりとな」ニヤニヤ

御坂妹「満月の夜だからって野獣化してくれぐれも過ちのないよう」

上条「美女と野獣じゃあるまいし! つーか美女な野獣だろこの場合」

583 :■■■■
御坂妹「それでは失礼します。また機会があれば」

闇城「おう。んじゃまたな妹さん、上条」

上条「二人共気をつけて帰れよー」

 ○

闇城「ふう…早い一日だったな」

闇城「……」

闇城「夏休みも残り僅かか……」

闇城「こりゃ、無駄にはできないぞ。残りの数日はさらに充実した夏休みを送らねえと」


 24日目  完

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最終更新:2016年02月11日 22:49