【名前】ニーナ=フォン=リヒテンベルク
【性別】女性
【所属】魔術
【能力】魔女術(ウィッチ・クラフト)
【説明】
『影の書』
ジェラルド=ガードナーが記した魔道書の写本。
現代魔女術の実践者達にとってのバイブルである。この魔道書には、魔女にとっての重要な教義、呪文、シンボリズム、祈り、儀式の方法などが記されている。
これは手書きの筆記によって、師から弟子へと受け継がれ、魔女はこの本を一生の宝とし、死後は墓に一緒に埋められたという。最近はCD-Rに焼いて伝授する者も珍しくない。
見習い魔女であるニーナは、この魔道書に記された手順に従って、呪い、占い、生薬など、魔女と関連付けられる術式を構築する。
『魔女の儀(イニシエーション)』
影の書に記されている魔女専用の儀式。
定期的に行わなければ神々の力を借りることが出来ない。ニーナは朝昼晩の一日三回、欠かさず行っている。
魔女の儀は魔術結社や魔女団に属していない魔女が単独で行う事が前提であるため、複数で行う儀式魔術と比べてかなり簡略化・短縮化されている。
魔女宗の伝統に従って、儀式は空を着た状態、つまり全裸の状態で行う。祭壇の上には、四大の象徴武器であるワンド、アセイミー、チャリス、ペンタクル、そして「月の女神」と「鹿角のある男神」の二柱を象徴する「一晩月明かりを溜めた鹿角」を置いておく。
そして、聖別した塩で形成された魔法陣の中心に立ち、影の書に記された以下の詠唱文を絶えず音読することで儀式は完了となる。
「最も旧き神よ。わが声、わが祈り、わが誓いを聞き給え
 我はわが生命、わが光、わが愛は、永遠なる自然の一部である事を認める
 されど、我は同時に、宇宙に煌めく星の如く、独立した存在であり、宇宙の中心なり
 自然は我そのもの。我は、自然の一部なり
 オー・イオ・パン。オー・イー・アー
 エー・アー・アラディーナ。エー・オー・エーヴォ・エイ・ケルノーヌス
 エー・オー・エー・ヴォー・エイ・ディアーナ
 旧き神々よ、我は魔女とならん。わが誓いを受け入れ給え」
『樫の杖(オークワンド)』
ケルトにおいて特別神聖視される樫の木を加工して作った杖状の霊装。
同じく神聖視される宿り木を杖に巻くことで性能の強化を図っている。
霊装の効果は自然の加護を利用した植物の操作。杖を鞭のように伸ばしたり槍のように鋭くしたり、先端を爆散させて破片を飛ばしたり出来る。
杖は豊穣の象徴でもあるため、燃やされようが壊されようが、完全に消滅、または術者の魔力が尽きない限り何度でも再生する。
『逆五芒星(ペンタグラム)』
逆五芒星は護符であり悪魔の象徴だが、それは十字教によって悪魔化された異教の神々の象徴とも言える。
逆五芒星のペンダントを首から提げた上で、更に、逆五芒星をアセイミーを用いて空中または地面に描くことにより、普段から祈りを捧げている神々の力を加護としてお借りする。
ニーナがよく使うのは、相手の攻撃を減衰(弱いものなら無効化)する牧神パーンの音波攻撃。パーンの声を聞いたものは恐怖に満たされて、すべての力を失ったと言われている。
もう一つは月の女神ディアーナの加護で、その効果は、銀色に輝く光の矢を高速で放つというもの。ディアーナは貞節と純潔の女狩人でもあるのだ。
言うまでもなく、加護の使用量には限界があり、使い過ぎればいずれ加護は使えなくなってしまう。
失った加護を再び得る為には、彼女自身が、何らかの形式で神々に対して儀礼を行う必要がある。
それは祈念や呪文詠唱などのすぐ出来るものでも良いし、儀式場を用いた面倒なものでも良い。
行われる儀式が、より複雑で高度であればあるほど、授かる加護の効果も高くなる。
『アセイミー』
黒柄のナイフ。十字教において短剣は風の象徴武器だが、魔女宗においては杖が風属性。風と火が逆になっている。
炎を纏っての近接戦闘に用いるほか、逆五芒星の符を描く際にも用いる。
【概要】
必要悪の教会に所属しているドイツ人の魔女見習い。
祖母が優秀な魔女で、生まれる以前から魔女として生きる事を運命付けられていたが、未だ魔女として完成していない。
修行という名目で必要悪の教会に入り、多くの先輩達と日常的にも魔術的にも触れ合い、魔女として成熟する予定だったが、いつまで経っても全く成長しない自分の不甲斐無さに心底落ち込んでいる。
母と祖母は18歳の時点で既に最高峰の魔女として君臨していた事、周りの魔術師が皆エリート中のエリートばかりという職場環境が彼女の抱いている劣等感に拍車をかけている。
人一倍の努力家だが、その努力が殆どの確率で無駄な結果に終わるという非運の持ち主。
そのせいで「いくら努力を積み重ねても、そもそも才能が無ければ報われない」と悟っているが、努力が報われないのを才能のせいにしたくないのと、「もしかしたら」と中途半端に希望を持っているお蔭で、幸いにも未だ努力する事を完全に諦めてはいない。
外見、性格、魔女としての技量の低さにコンプレックスを持っている。自分に自信がなく、誇れるところは何一つ無いと思っている。
基本的に大人しめで暗めで消極的で自虐的で自分の意見はあまり言わない人物(自己評価:根暗)だが、変なところで諦めが悪く意地っ張り(自己評価:面倒くさい女)。
立派な魔女に成ろうと努力しているのは、人の役に立ちたいと思っているから。魔女が人の為にならない存在ならば、そもそも彼女は魔女に成ろうとすら思わなかった。
座右の銘は「誰も害さない限り、あなたの望むことをなせ」。影の書の著者であるジェラルド=ガードナーが遺した、魔女の信経(クレド)である。
年頃の女の子らしく色恋沙汰に興味があり、仲間とガールズトークをする度に彼氏が欲しいと思っているが、自分なんかと付き合ってくれる男性なんていないと諦めている。
【特徴】
年齢18歳。身長158cm。体重45kg。
腰下まで伸ばした漆黒の長髪。紫水晶色をした綺麗な瞳。きめ細やかな白い肌。黒縁の眼鏡。
赤いリボンが巻かれたとんがり帽子。高級感漂うポンチョに黒を基調とした服。
魔道書の入った専用の鞄を常に提げている。
【台詞】
「私は――私は、お母さんみたいに優秀じゃない……!」
「自分で言うのも何だけど、私ってかなり面倒な性格をしてると思う」
「魔術師の討伐かぁ。ペアの人に迷惑を掛けないよう、気を付けなくちゃ」
「確かに、私は強くない。あなたの足元にも及ばない。
 でも、立ち向かう事は出来る。だから私は逃げない。
 私なんかにも出来る事があるのなら、精一杯それをやり遂げてみせる!」
【SS使用条件】自由

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2013年04月03日 20:07