部屋の中で一人の男子学生が少年ジャンプを読んだり、テレビゲームなどをして遊んでいた。
何の変哲もない―それはこの男子学生には語弊があるが―男だが彼は聖杯戦争のマスターの一人である。
彼はこの狂気のデスゲームに絶望して、現実逃避をして遊び呆けているのだろうか?
――彼に限ってそれは絶対に有り得ない事だろう。「混沌よりも這いよるマイナス」などと呼ばれた彼には…

やがて彼しかいなかった部屋に彼のサーヴァントが霊体化を解き現れた。
そのサーヴァントは黒い服を着た黒髪の女であった。それも街中を歩けば誰もが振り返る妙齢の美女である。
――彼女が全ての妖達が恐れる恐怖の化身である事など誰も思わないだろう。「白面金毛」などと呼ばれた恐るべき存在である事を…
『お帰りキャスター。一緒にテレビゲームでもどう?』
キャスターが帰還して早々に、彼は呑気にキャスターとテレビゲームをしようとした。
「我が偵察しているなか、貴様は呑気に遊び呆けていたのか…」
マスターの怠け振りにキャスターは少なからず怒りを覚えていた。
自分に対して恐怖や憎悪を向けてきた妖や人間達は数え切れない程いるが
こんなふざけた事をされたことは無かった。
『そんなに怒らないでよ。僕達は同じマイナスじゃないか』
マスターの発言に、とりあえず怒りを収めてキャスターはマスターに今後の事を聞くことにした。
「それで貴様はどうするつもりだ…」
キャスターに願いが無いと言えば嘘になる。だが全てをやり切った今は
完全燃焼したような物でキャスター自身、聖杯戦争をどうしたいのか決めていなかった。
そのため偵察しつつもマスターやサーヴァントを狙うなどの行動は取らなかった。
『僕は昨日夢でキャスターの過去を見たよ。彼らは正にめだかちゃんのような主人公だね』
「…」
『僕は今まで一度も勝った事が無かった。でも最後はめだかちゃんに勝つ事ができたんだ
 まだ一回だけだけど。』
彼、球磨川禊は一呼吸置くとキャスターに向けて言った。
「マイナスでも、闇に生まれついても、キレイじゃなくても主役を張れるんだ!!
 僕らは聖杯戦争には乗らない、聖杯を奪ってキャスターの願いを叶える!主催者達は螺子伏せる!主催者達の望む事なんかしてやらない!!
 …これが僕達の方針だよ」
「…分かった、では我はそれに従おう」
マスターの本音の言葉にキャスターは従う事に決めた。
――キャスターは、キャスターが住んだ成れの果てのようにこのマスターと2体で1体の最強の妖のような存在になるのだろうか?
ここに最凶の2体の聖杯戦争が始まった。
『それでねキャスター。全裸でいた事もあったんだから裸エプロンや手ブラジーンズしてくれない?』
「…」
――キャスターが裸エプロンや手ブラジーンズしたのかは神のみぞ知る。


【クラス】
キャスター

【真名】
白面の者@うしおととら

【ステータス】
筋力:C(EX) 耐久:C(EX) 敏捷:B(EX) 魔力:EX(EX+) 幸運:E- 宝具:EX

【属性】
混沌・悪

【クラススキル】
陣地作成:A+
魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。
”神殿”を上回る”大神殿”を形成する事が可能。

道具作成:A+
魔力を帯びた器具を作成できる。
十分な時間と素材、魔力さえあれば、宝具を作り上げることすら可能。
ただし、自らを滅ぼす程の物も作れてしまうため注意が必要である。

【保有スキル】
白面の者:A
キャスターは地球が生まれた際、わだかまった陰の気より生まれた邪悪の化身である。
地球が生まれてから現れたどの英霊よりも圧倒的な霊格の高さを誇る。
キャスターの姿を見ただけで真名、どのような悪行をしてきたかが相手に伝わってしまう。
一見バッドスキルだが、キャスターは自分に対する恐怖や憎悪などを自らの魔力に変換する事ができる。
そのためキャスターを知る者が増えれば増える程キャスターは強くなっていく。
そしてキャスターに恐怖や憎悪を持った攻撃は通用しない。
また、このスキルを持つ者は魔を打ち払うなどの逸話を持つ槍の英霊や太陽の力を持つ者の攻撃を
倍にして受けてしまう。

変身:B
キャスターは姿形を変える事ができる。
今回の聖杯戦争に置いて、キャスターは余りにも強力なため本来は分身である斗和子の姿が
基本となっている。他には少女の姿になる事ができる。

策略家:A+
このスキルを持つ者は暗殺、謀略、離間工作などの計略で相手に壊滅的なダメージを与えられる。
本来このスキルが高ければ高いほど霊格は下がってしまうが、キャスターは強大な力を持ちながら
真正面から倒せる相手にも策を弄するなど策謀を好んでいたため霊格は例外的に下がらない。

対魔力:B(A+)
魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。
大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。
後述の宝具が発動されると括弧内の値に修正される。

【宝具】
『九つの尾』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:-
以下のキャスターの分身達を召喚する。
分身はEランクのサーヴァント扱いで、倒されてもキャスターが生きている限り復活する。
ただし弱体化するため、完全復活するためには時間を要する。
なお斗和子も分身だが聖杯の調整でキャスターの姿にされているため除外されている。

一本目…シュムナ
巨大な霧状の妖怪。
接触した物を溶解させる。

二本目…くらぎ
巨大な甲虫のような外見をした妖怪。

四本目…あやかし
巨大な海蛇の姿の妖怪。
油で炎や雷を弾く。

五本目…婢妖
巨大な目玉と耳がついた妖怪で夥しい程の数を誇る。

六本目…黒炎
黒炎という炎や雷を放つ人型妖怪を無数に召喚する。

七本目…嵐と雷
嵐と雷を纏った尾。
キャスターを打ち滅ぼした者達の力を模した物でもある。

八本目…獣の槍に酷似した尾
夥しい数の刃を誇り、その形状は獣の槍に酷似している。
キャスターを打ち滅ぼした者達の力を模した物でもある。

『白面の者』
ランク:EX 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:-
本来の姿である九つの尾を持つ巨大な異形の白狐になる。
この宝具を発動するとパラメータとスキルが括弧内の値に修正される。
強力な宝具だが発動には最低でも令呪6画、つまりマスターに加えて他のマスターの協力が必須である。
さらに令呪が追加される度にこの宝具は強化されていく。
マスターが自滅せずにこの宝具を使用するには
例として3人の3画の令呪を持つマスター達が2画ずつ使用する事である。
本来キャスターはアンリマユと同等、もしくはそれ以上の存在であり
聖杯の力では全てを再現できないため、かなり弱体化をされており
この宝具が発動すると聖杯が許容範囲を超え聖杯戦争の続行に危機をもたらす為
この宝具を発動したマスターとキャスター、協力したマスターとそのサーヴァントに
問答無用で討伐令が出される事になっている。


【weapon】
口から強力な火炎を吐いたり、尾で敵を貫いたりなどができる

【人物背景】
原初の混沌から陰と陽の気が分離して世界が形成されたとき、わだかまった陰の気より生まれた邪悪の化身。
陽に憧れ、そして憎みこの世を地獄絵図に変えたが2体で1体の妖に一騎打ちの果てに敗れ去った。
残った九本目の尾は自らの願望を映して消滅した。
原作終了後から参戦。

【サーヴァントとしての願い】
我が名を名付けてもらう


【マスター】
球磨川禊@めだかボックス

【マスターとしての願い】
『聖杯戦争に乗らない、聖杯を奪ってキャスターの願いを叶える、主催者達は螺子伏せる
 混沌・悪だから乗ると思った?マイナスだから主役にやられる悪役をやると思った?甘ぇよ』

【weapon】
巨大なネジ

【能力・技能】
とてつもなく弱いが、それでも立ち上がってきた精神力、そして自らが最弱なため弱さを知り尽くし
相手の弱点を的確に突いて相手を螺子伏せる事ができる。
また以下の能力を持つ。
強い思いが無ければ致命傷などを無かった事にできる『劣化大嘘憑き(マイナスオールフィクション)』
能力を自分と同じレベルに落とす『却本作り(ブックメーカー)』
「なかったこと」にした現実が3分で元通りになる『安心大嘘憑き(エイプリルフィクション)』
「なかったことにした」ことをさらに「なかったこと」にできる『虚数大嘘憑き(ノンフィクション)』

【人物背景】
  • 十三組のリーダーで、数々の中学、高校を廃校に追い込んできた。
めだかと一騎打ちの末、己の本心を吐露して完敗した。
勝利には貪欲だが一度も勝てた事が無かった。
しかし最後には遂に勝つ事ができた。
原作終了後から参戦。

【方針】
聖杯を奪い主催者達を打倒する。
困難であるがマスターとって不利な勝負に勝ってこそマイナスなので気にしてはいない。
キャスターとマスターは大小の差こそあれど本質が似ているので相性は最良。
しかしキャスターは最凶の英霊と言える存在でマスターは危険思想なため
ルーラーや主催達に討伐対象にされやすいという危険がある。
いかにキャスターの存在を受け入れた上で協力する事ができる
マスターとサーヴァントを見つける事ができるのかが鍵となる。

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最終更新:2015年12月10日 21:07