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救えなかった。救えなかった。救えなかった。
救えなかった救えなかった救えなかった救えなかった救えなかった救えなかった救えなかった。
救えなかった救えなかった救えなかった。救えなかった救えなかった救えなかった救えなかった。
救えなかった救えなかった救え、なかった。救えなかった!救えなかった!!
救えなかった救えなかった救えなかった――――っ!

救えなかった―――――――総てを。

爆発するバス、燃える自分の身体。離してしまった手。
直枝理樹は失敗した。譲ってもらった生命の使い道を誤った。
理樹達のクラスは、修学旅行先での事故に巻き込まれてしまった。
そして、その中で辛うじて目を覚ますことができたのは理樹と相棒である棗鈴だけだった。
か細い希望を抱き、立ち上がる。生きる為にも、彼らを見捨て背を向ける。
そんなことは、できるはずがなかった。
迷いに迷い抜いて決めた選択だ。後悔はない。
一人でも多く。リトルバスターズの仲間達も一緒に生きるのだ。
そうして、彼らは助け出そうとバスに残り――。

破裂する視界、一瞬で消えた肉体。

ガソリンが漏れていたのだろう。バスは爆散し、火の柱を上げる。
当然、理樹達もそれに抗えず死して終わる。
棗鈴だけではなく、皆を助けようだなんて贅沢を望んでしまった。
だから、死んだ。かけがえのない少女を巻き込んで、失敗した。
燃え滾る炎が身を包み、末期の祈りすら許さずに理樹を死へと誘う。
これにて、修学旅行の生存者はゼロ。
たった二人の少年少女も運命に逆らえず、生命を散らす。

嫌だ、そんな終わり方は嫌だ。

死の間際、願う。
もう一度、やり直したい、と。
どんなことでもしよう。穢れた奇跡でもいい、淀んだ行為でもいい。
理樹が冥府外道に堕ちようとも、他の皆は必ず救い出す。
そう、約束するから。


どうか、幸せな結末を――お願いします、神様。

遥かなる遠き世界にて、彼の願いは届く。
聖杯戦争という仕組みは運命を巻き戻すことへの試練を与え給う。
失ったはずの肉体は五体満足で此処にある。
間違いは消え、選択の時間を取り戻す。
進むか、退くか。
今度は、迷わなかった。
黄金の杯を手にして、リトルバスターズの日常を取り戻す。

強くなると、決めたから。

世界の理を否定して、進もう。
夢よ、覚めろ。現実よ、此処に在れ。
正義ではなくとも、この輝きこそは――本物だ。

「だから、僕は進むよ」

例え、この手が血に濡れようとも。
もう一度、リトルバスターズを結成したいと思ったから。
我儘と言われようとも、これだけは貫き通す。
その果てに見る世界に幸せがあると信じて。






「――――話はわかった」
「笑いますか、僕の願いがちっぽけだって」
「まさか。理不尽に奪われた友愛を取り戻すなんて、当たり前のことだ。
 忠義の騎士からすると羨ましいなって思うぐらいさ」

理樹によって召喚されたサーヴァント――シュヴァリエ・デオンの口から出た言葉に偽りはなかった。
友情をもう一度。彼の口から語られる炎の終わりには鬼気迫るものがあり、多大な怒りとかすかな悲しみを感じ取れる。
助けようとした結果、全てを失った。それはどれだけの絶望で、どれだけの裏切りであったろう。
そんな結末を迎えた少年に力を貸したいと思ったのは本当だ。
デオン自身、忠義を良しとする性質もあってか、真っ直ぐなその心持は好感が持てる。

「しかし、聖杯に願う以上は代償がある。他の人を殺める覚悟は君にはあるかい?」
「……覚悟はできています。僕は、それでも――リトルバスターズの皆とまた遊びたいから」

少しだけ、躊躇するような口ぶりではあるが、意志は固い。
心の底から願っていることなのだろう、願いを背負うだけの決意はある。

「終わらない、終わらせない! 僕らの青春を、あんなことで台無しにするのはもっと嫌だ!」

少女のような少年は死地へと踏み出した。
自分の生命を懸けて、他者を蹂躙することを選んだ。
ならば、応えなくてはなるまい。

「人を殺すことは怖い……っ! けれど、そうすることでしか願えないなら、僕は――――っ!」
「……君の決意、私が確かに受け取った」

騎士として。誇りと愛を以って、彼に日常を捧げよう。

「この聖杯戦争で、私――シュヴァリエ・デオンは君に忠誠を誓おう。
 君が喪ったものを取り戻しに行こうじゃないか。願わくば、私も一度見てみたいからね、リトルバスターズという青春を」
「は、はい……! デオンさんも良ければ、その……どうですか?」
「そうだね、君の話す彼らはとても愉快だ。答えを返すなら、是非とも、と言おう」

デオンの道は唯一つ。
白百合の騎士であることだ。
そして、その過程で理樹のような勇敢なマスターの手助けをするのも悪くはない。


【クラス】
セイバー

【真名】
シュヴァリエ・デオン@Fate/Grand Order

【パラメータ】
筋力A 耐久B 敏捷B 魔力C 幸運A 宝具C

【属性】
中立・中庸

【クラス別スキル】

対魔力:C
第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。
大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。

騎乗:B
騎乗の才能。大抵の乗り物、動物なら人並み以上に乗りこなせるが、
魔獣・聖獣ランク以上の獣は乗りこなせない。

【保有スキル】

心眼(真):C
修行・鍛錬によって培った洞察力。
窮地において自身の状況と敵の能力を冷静に把握し、その場で残された活路を導き出す戦闘論理。

麗しの風貌:C
固有スキル。服装と相まって、性別を特定し難い美しさを(姿形ではなく)雰囲気で有している。
男性にも女性にも交渉時の判定にプラス修正。
また、特定の性別を対処とした効果を無視する。

自己暗示:A
自らを対象とした強力な暗示。固有スキル。
精神に働きかける魔術・スキル・宝具の効果に大して高い防御効果を持つ。
時には男、時には女。肉体すら変化させて……。

【宝具】
『百合の花咲く豪華絢爛』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1~10 最大捕捉:1
敵全体に魅了とステータスダウンを付与する宝具。

【weapon】
剣。

【人物背景】
女であり男、男であり女、として語られる十八、九世紀フランスの伝説的人物。
文武両道の剣士にして文筆家。
列強各国を相手に立ち回る機密局のスパイとして活躍し、全権公使、竜騎兵連隊長等を勤めた。

【サーヴァントとしての願い】
マスターの友情に報いたい。


【マスター】
直枝理樹@リトルバスターズ!

【マスターとしての願い】
聖杯を手に入れて、間違えを正す。

【weapon】
なし

【能力・技能】
ナルコレプシーという病気を抱えていたが――?

【人物背景】
リトルバスターズの一員にして、主人公、そしてメインヒロイン(大嘘)。
女装をすると可愛い。本当に可愛い。
今回はRefrainBADENDによる死亡、現実世界への帰還前からの参戦。

【方針】
勝つ。もう迷わない。

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最終更新:2015年12月15日 22:31