むかしむかし、にんげんたちは「かみさま」のそんざいをしんじていました。
てんのうえのくににはかみさまたちがすんでいて、そこからにんげんたちのすむせかいをみまもっているのだと
みんながおもっていたのです。
わるいことをしたにんげんには、かみさまがばつをあたえるのだと。
よいおこないをすれば、きっとかみさまがみとめてくれるのだと。
かみさまがおこれば、てんちがあれてにんげんたちにわざわいがおこるのだと。
みな、うたがうことなくしんじていました。
ところが、ながいじかんがたつにつれてこういいだすにんげんたちがふえはじめました。
『このせかいには、かみさまなんていない』
にんげんたちのぶんめいがさかえるにつれて、かれらは「かがく」というものをしんぽさせていきました。
じゆうにほのおやかぜをおこすどうぐがつくられました。
そらをとび、うみのそこにもぐり、うちゅうにまでとびだすのりものもつくられました。
ゆびさきひとつで、かんたんにいきもののいのちをたくさんうばうぶきもつくられました。
そうしていくなかで、にんげんたちはしだいにこうかんがえだしました。
このよにかがくでとけないふしぎなことはないんだ、と。
むかしはかみさまがしていたとおもっていたことが、かがくのちからでそうじゃないのだとなんでもせつめい
されていきました。
そしてにんげんたちは、しだいにかみさまをしんじなくなっていきました。
―――――でも、ほんとうにかみさまはいないのでしょうか。
かがくがせかいじゅうにあふれても、かみさまをしんじるにんげんがいなくなったわけではありません。
でも、かみさまがいるというしょうこは、どこをさがしてもみつかりません。
ほんとうのことは、だれにもわからないのです。
それでも、このおはなしにはひとりのかみさまがすがたをあらわしました。
こことはちがうせかいから、だれかがつくりだした「はこにわ」ではじまるせんそうにひきよせられた
こころやさしいかみさまがいたのです。
そのかみさまはそのままのすがたでは「はこにわ」にはいれないことにきづきました。
だから、ためらうことなくじぶんのからだをふたつにきりはなしたのです。
むかしむかし、じぶんがそうしてにんげんたちのまえにあらわれたように―――――
◇ ◇ ◇
勝手知ったる自身の自宅――――に精巧に似せて作られた家屋。
その自室において、鹿目まどかは困惑していた。
自分は先日三年ぶりに故郷の日本に家族と共に帰ってきて、新たな学校生活が始まったばかりだった。
時々言い知れない違和感を感じる事もあるものの、クラスメートにも慕われ、平凡ではあるが幸せな日常を
送っていたはずだったのだ。
だが、彼女は自身も知らぬ間にこの『戦い』に巻き込まれていた事をつい先ほど思い知った。
いつものように下校途中、いきなり視界が暗転したかと思えば周囲は夜間その物。
自分は見知らぬ河川敷の下に佇んでおり、右手の甲に熱を感じて視線を向けるとそこには何やら十字を描く星の
ような謎の痣が刻まれていた。
一体何事が起きたのかと戸惑っていると、目の前には二つの人影。
光量が少ない場所故に人相は把握できなかったが、一人は男性であることが伺えた。
そしてもう一人は――――――――怪物のような異形としか思えない巨躯の存在だった。
驚く彼女の事情を知ってか知らずか、男の方は「こいつもマスターの一人か」だの「まだサーヴァントを召喚
していないのか」だの意味の分からない単語が混ざった言葉を紡ぎ、まさに絶好の獲物を見つけたと言わん
ばかりにニヤリと笑みを浮かべる。
そして間髪入れずに「やれ、バーサーカー」と脇に控える怪物に命じた。
逃げなければ。
そう本能で感じたが、目の前の相手の発する威圧感に完全に気圧され足が全く動かなかった。
一歩、また一歩と近づくバーサーカーと呼ばれた怪物が視界に広がるにつれ、彼女は半ば死を覚悟していた。
自分はもう助からない。
都合よく正義の味方でも現れない限り――――――
バーサーカーの巨腕に生える爪が、今まさに彼女の体を引き裂こうとしていた。
――――――だが、その時は結局訪れる事はなかった。
振り下ろされたはずのバーサーカーの片腕が、血飛沫をあげながら河川敷に転がっていた。
絶叫を上げて苦しむバーサーカー。
何事かと驚くマスターの男。
命拾いした彼女の視線に映ったのは、地面に突き刺さった一振りの剣。
一瞬だったため正確に確認はできなかったが、今自分の元に回転しながら飛んできたこの剣が、バーサーカーの
片腕を寸前で両断したのである。
彼女とマスターの男は、ほぼ同時に剣が飛んできたであろう方角に目を向けた。
そこにはやはり、何者かの影が立っていた。
そして月明かりを隠す雲が晴れると同時に、彼らに勇ましい声が飛んできた。
「弱い者いじめは、許さんッ!!」
そこから先はまさに流れるような出来事だった。
「こいつのサーヴァントか!」「奴を殺せッ!」
そうマスターの男が命じ、バーサーカーが動き出すよりも早くその影は素早く駆けだし、手にしていた槍の
ような武器をバーサーカーの胸に突き刺していた。
さらに先ほど投げつけた剣を地面から抜き放ち、バーサーカーを頭部から一刀の下に切り裂いたのだ。
「あ……? あ……?」
「お前のサーヴァントは消滅した。まだ戦うか?」
あまりの出来事に狼狽するマスターの男に対し、その影は剣を突き付けながら問いかけた。
ほどなくして、男は悲鳴を上げながら恥も外面もなく後ろを見せながらどこぞへと逃走していった。
運が良ければはぐれサーヴァントと再契約できるだろうが、もしも見つけられなければあのまま彼も消滅する
運命を辿るであろう。
その後まどかは自身を助けてくれた影―――否、サーヴァントであるセイバーに付き添われ、この場での自身の
家(という事になっている)まで無事に帰還し、状況を整理していた。
セイバーに助けられ、家まで辿り着く道中に自身の頭の中には様々な情報が入り込んできた。
聖杯戦争、マスター、サーヴァント、自身がいるこの偽りの世界、その他諸々。
如何なる願いも叶える万能の力を持つ聖杯を巡る殺し合い。
要するに自分は意志に反して巻き込まれたのだ。
あまりの突拍子もない情報に最初は信じられなかったが、先程のセイバーとバーサーカーの戦いを見せられては
疑う事などできなかった。
(どんな願いでも叶える、か……あれ? 何だろう、どこかで聞いた事があるような……)
「落ち着いただろうか、まどか」
その情報に何か既視感を様な物を感じたが、それを深く思い出す前に彼女の前にセイバーが霊体化を解いて姿を
現した。
先の戦いではきちんと認識できなかったが、こうして見るとセイバーの姿は異彩を放っていた。
まるで中世の騎士甲冑のような鎧にその身を包んだ姿は勇ましさを感じたが、彼の身長はマスターであるまどか
よりもやや小さいくらいだった。
特徴的な足音も加わって、一部の者が見れば「可愛らしい」と感じるかもしれない、そんな容姿だった。
実際まどかも最初に彼の姿をはっきり目にした時は、着ぐるみか何かを着ているのかと思ったほどである。
だがここまで来る道中の彼の態度ははっきり言って紳士そのものであり、突然の事態に困惑し続けていたまどかを
気遣いながら事情を説明してくれた彼に、最終的にまどかも信頼を置くようになっていた。
「……セイバー、やっぱり本当に私なんかが、その聖杯戦争のマスター……に選ばれたんだよね?」
「ああ。君のその右手の令呪、そして君自身も感じているだろう私との魔力のパス、それが紛れもなく君が
私のマスターである証拠だ。どうやら此度の聖杯は、ほぼ無作為に異世界からマスターを選び召喚している
らしい……すまない、君のような子をこのような争いに巻き込んでしまって……」
「ううん、セイバーは何にも悪くないよ。それにもしあそこでセイバーが来てくれなかったら、私……本当に
死んでただろうし」
「まどか……」
沈痛な面持ちで謝罪するセイバーにそう答え、まどかは感謝の意を示した。
だがセイバー自身は心中穏やかではなかった。
湧き上がるのはこの聖杯戦争のマスターを選出した、聖杯への憤り。
(何の罪もない彼女をもこのような戦いに巻き込むとは……何故なのだ聖杯よ? 事と次第によっては、
私はお前を断じて許す訳にはいかない!)
確かに中には自ら進んで戦いに赴いた者もいるだろう。
だがまどかは何ら聖杯にかけるべき願いをもたない無垢な少女だと先程までの会話でセイバーは理解していた。
一介のサーヴァントであるセイバーには聖杯の意思は把握できない。
だが彼はその意思に真っ向から反発した。
そのような事は、例え何者であろうと決して許されぬ所業なのだと。
「まどか、改めて確認するが、君には聖杯にかけるべき願いはないのだな?」
「うん。私には他の人を殺してまで叶えたい願いなんて一つもないし、こんな戦いなんてしたくない……できる
事なら私、この戦いを止めたい。もしかしたら私みたいに連れてこられた人達もいるかもしれないし、そういう
人達と話が出来れば、この戦いを終わらせる事も出来るかもしれない……でも私なんかの力じゃ、どう頑張って
も無理だと思う。だからセイバー、お願い、力を貸して欲しいの。セイバーの願いは叶えられない事になるのは
分かってる……けど――――」
「心配はいらない、まどか。私にも聖杯にかけるべき願いは存在しない」
「えっ?」
無理を承知で頼み込んだものの、セイバーの発言にまどかは驚きながらも耳を傾けた。
与えられた情報によれば、サーヴァントは自身の願いを叶える為に召喚に応じるはずなのだが―――
「確かに万能の願望機と言われる聖杯の力を使えば、如何なる願いも叶えることができるだろう。それが例え
世界全体の永遠の平和であろうと………だが、私は願いという物はあくまで自分自身の力によって叶えるべき
物なのだと考えている。もし仮に聖杯のような力を手にする事が出来たとしても、その願いを叶える為に何の
関係もない者達を犠牲にしていい道理など存在しない。例えそれがどれだけ切実な願いだったとしても……
だからまどか、私は君がマスターで本当に良かったと思っているんだ」
「でも……私は魔術師なんかじゃないし、喧嘩だってできないし、セイバーの役に立てるとは思えないよ……」
「いや、君は自分が思っているよりずっと強い。普通ならばこのような戦いに巻き込まれてしまえば怯えて目を
閉じ、逃げ隠れしてしまう者が多いだろう。だがまどかはこの聖杯戦争を止めたいと強く願った。それこそ
まどかが持っている強さと優しさの証だ。その遺志を忘れないでいてくれれば、私は喜んで君に力を貸そう」
「セイバー……」
例え力がなくても、セイバーは自分をマスターとして認めてくれた。
その事はまどか自身の心に強い励ましとして刻まれた。
そしてそれとは別に、まどかはセイバーに対して無意識の内に表現できない感情を抱いていた。
(何でだろう。よく分からないけど、何だかセイバーと話してると妙に懐かしい感じがする……まるで自分と
同じような人と一緒にいるみたいな………こことは違うどこかから来たみたいな――――――えっ?
何で私、そんな事思うんだろう……??)
「どうした、まどか?」
「――――ううん、何でもない。それより、セイバーって確かサーヴァントのクラスの名前……だよね?
セイバーの真名って、何ていうの?」
「確かに……まどかにはまだちゃんと名乗ってはいなかったな」
「私の名は、騎士(ナイト)ガンダム。かつて『ラクロアの勇者』と呼ばれた男だ」
「はこにわ」にやってきたかみさまがけいやくしたのは、ひとりのおんなのこでした。
そのおんなのこは、なんのちからももっていないふつうのおんなのこでした。
でも、ほんとうはそうじゃありませんでした。
おんなのこはもといたせかいでは、そのみにのろいをためこんだしょうじょたちをきゅうさいするために
ひとであることをすてた、かみさまのようなひとだったのです。
でも、あるときかみさまをあいしていたひとりのあくまのてによって、おんなのこはきおくとちからを
ひきさかれて、かみさまであることをわすれてしまいました。
いま「はこにわ」にいるのは、かみさまのちからをおいてきてしまったふたりのかみさま。
ふたりはほんとうにこのせんそうをとめることができるのでしょうか。
それはだれにもわかりません。
かみさまのいないこの「はこにわ」のたたかいで、ふたりはどうたちむかうのか。
それはまさに「かみのみぞしる」ことなのでしょう――――――。
【クラス】
セイバー
【真名】
騎士ガンダム@SDガンダム外伝
【パラメーター】
筋力B 耐久B 敏捷B 魔力C 幸運C 宝具A+ HP:500
【属性】
秩序・善
【クラススキル】
対魔力:B
魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。
大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。
【保有スキル】
光の騎士:A
世界を脅かす邪悪なる存在を滅ぼすべく導かれた戦士の称号。
同ランクの『直感』を保有し、悪魔・モンスター・邪神といった魔の属性を
持つ相手に対し、直接攻撃および宝具の威力が上昇する。
正義の印:A+
弱きを助け強きを挫く、英雄としての本質を示すスキル。
後述のとある理由により、セイバーの心には悪意という物が存在しない。
属性・悪を持つ相手と対峙した場合、筋力と敏捷のステータスが1ランク上昇する。
戦闘続行:B
如何なる状況においても決して諦めない不屈の闘志。
瀕死の傷でも戦闘を可能とし、決定的な致命傷を受けない限り生き延びる。
神性:-
神霊適性を持つかどうか。
セイバーは本来、異世界の12柱の神の一人たる存在であるが、とある理由によりその身体を二つに
引き裂かれ、神としての力を失ってしまっている。
【宝具】
『三種の神器を纏いし勇者(フルアーマーナイトガンダム)』
ランク:A+ 種別:対人宝具 レンジ:1~3 最大補足:1人 HP:800~10000
―――選ばれし者の許に 三つの星が集う時 大いなる力が 十の分身を生むだろう―――
ラクロア王国に伝説が残る3つの神器『炎の剣』『力の盾』『霞の鎧』を召喚する宝具。
かつて伝説の勇者ガンダムが身に纏っていたとされており、「全て身に付けたものは『10の分身』を生み出し、
地を治めることも、覆すことも、星を動かすことすら出来た」と言われている。
セイバーが持つ古の石版の呪文を唱える事で装着され、その力を本来の10倍に跳ね上げる事が可能。
ただしセイバー自身の肉体にも多大な負担をかけ魔力消費も膨大なため、長時間の神器の着用は危険である。
各神器の個別の召喚も可能だが、その場合は肉体への負担がない代わりに古の呪文の加護を受けられないため
10倍の力を得る事が出来ない。
また炎の剣を装備している場合、同ランクの『魔力放出(炎)』のスキルが付加。
力の盾・霞の鎧を装備している場合、それぞれ筋力・対魔力スキルが1ランク上昇する。
『全ての騎士の上に立つ者(バーサルナイトガンダム)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:- 最大補足:- HP:2000
生前セイバーがラクロア国王レビルより、これまでの数々の功績を称えられ「バーサル騎士」の称号を授かった
際の姿へと自身を変化させる宝具。
この姿へと変わった場合、自動的にナイトソード・電磁スピアはそれぞれバーサルソード・電磁ランスへと
強化される。
身に纏うバーサルの鎧はかつてモンスター・ファントムサザビーとの戦いにおいて破壊された力の盾と霞の鎧を
鍛冶屋テムがナイトアーマーと白銀の盾を用いて新たに打ち直したものである。
その経緯故にこの宝具の発動には『三種の神器を纏いし勇者』を犠牲にする必要があるが、その後は永続的に
セイバーはこの姿で固定となり、全てのステータスが1ランク上昇・通常の攻撃力に1.5倍の補正がかかる
恩恵を得られる。
ただし魔力消費は通常時より増加するため、使用する時期には注意が必要である。
『闇を晴らす黄金の神竜(スペリオルドラゴン)』
ランク:EX 種別:対邪悪宝具 レンジ:1~50 最大補足:100人 HP:15000
―――星降る時 大いなる地の裂け目から 神の板を持ちて勇者現る その名はガンダム―――
―――この世の終焉を問う空の裂け目が語る者をなくし その口を閉じし時一条の光と共に天に昇る―――
自身の本来の力を取り戻した、セイバーの真の姿(詳しい解説は後述)。
この宝具が発動した場合、スキル『神性:EX』がセイバーに付加される。
この姿となったセイバーは非常に強大な力を行使する事が可能であるが、この宝具の発動には本来セイバーの
半身である存在・ネオブラックドラゴンとの融合が不可欠であり、この聖杯戦争においてこれを再現しようと
した場合、令呪2画以上の使用は絶対不可欠である。
また彼の『真の意味で本来の姿』への変貌は此度の聖杯の力での完全再現は不可能の為、顕現する姿はかつて
闇の皇帝ジークジオンをムーア界において葬った際の姿『騎士スペリオルドラゴン』までに留まる事になる。
言うまでもなくその宝具の性質上行使できる時間は無理をしても数分が限度であり、発動後も完全覚醒まで
4~5ターンの猶予が必要、下手をすれば使用後に魔力切れで消滅の危険も非常に高いため、この聖杯戦争の
期間中に使用できるか否かはセイバーとそのマスターの采配次第である。
【weapon】
スダ・ドアカワールドに降臨した時点でセイバーが手にしていた剣と盾。
セイバーの前身たる一人の武者が奪った伝説の武具「銀狼剣」「白銀の盾」が転移と共に変異した姿である。
宝具『全ての騎士の上に立つ者』発動後は、それぞれがバーサルソード・バーサルアーマーの一部へと変化する。
セイバーが最も長く愛用した騎兵槍状のスピア。
伸縮自在で、名前の通り根元の突起から発した放電を先端に集めて電磁スパークを放つ事も出来る。
伝承によっては、セイバーはこの槍を手に入れた事で勇者と認められたとも言われている。
宝具『全ての騎士の上に立つ者』発動後は、強化され電磁ランスへと変化する。
電磁ランスへ強化後は伸縮機能が失われるが、強力な電磁竜巻を発生させる力が付加される。
ラクロア王国に伝わる古の呪文が刻まれた石版。
宝具『三種の神器を纏いし勇者』を発動時に、召喚の為の呪文が浮かび上がる。
この他にセイバーは、鋼の斧・ケンタウロスレッグ・天空の翼といった武装を持っていたと言われているが、
彼が本当にこれらの武装を使用していたかは伝承が不確かな物が多いため、此度の聖杯戦争では持ち込まれて
いない。
【人物背景】
―――選ばれし者、騎士ガンダムの新たな冒険が今、始まる…―――
異世界スダ・ドアカワールドに雷光と共に現れたガンダム族の青年。
当初は名前以外の全ての記憶を失っており、ラクロア王国のフラウ姫をモンスターから救った後、自身と同じ
名を持つ魔王サタンガンダムの討伐に仲間と共に向かう事となり、その際にレビル王から騎士(ナイト)の
称号を授かっている。
性格は温厚かつ礼儀正しく、弱きを守り悪をくじく。正しい心を否定する者達とは誰であっても戦うという勇者
に相応しい人物だが、言い換えればあまりにも完成され過ぎた人格を持つ、ある意味「出来過ぎた」人物でも
ある。
その正体はスダ・ドアカワールドの12柱の神の一人である黄金神スペリオルドラゴンの善の心が分離し転生した
姿(正確には黄金神の憑代として召喚された異世界の存在『武者頑駄無真悪参(むしゃがんだむまーくすりー)』
の善の心が分離した姿だが、ここでの説明は割愛する)。
数々の戦いを経てガンダム族の末裔・アルガス騎士団と共にジオン族の本拠地ムーア界へと突入した際、自身の
記憶を取り戻し悪の心の半身たるネオブラックドラゴンと融合。神としての本来の姿を取り戻し闇の皇帝ジーク
ジオンを打倒した後、一条の光と共に天へと帰っていった。
その後もネオジオン族・デラーズ軍・ザンスカール族・デスペリオル族・創世軍オズワルドといったスダ・ドアカ
ワールドを脅かす悪と戦うその時代の勇者達の元に常に現れ助力し、自身も姿を変えながら力を取り戻していった。
古代神バロックガンとの決着後は新たなスダ・ドアカワールドの守護神サンボーンに後を託し、別次元へと旅立ち
人々の前からその姿を消した。
今回は本編シリーズ終了後からの参戦の為、黄金神としての記憶を保ったまま参戦している。
【サーヴァントとしての願い】
聖杯の力を借りて叶えるべき願いは一切持っていない。
今はマスターであるまどかを守り、命ある限りあらゆる敵と戦う。
――――神としてではなく、一人の騎士として。
【マスター】
鹿目まどか@魔法少女まどか☆マギカ【新編】叛逆の物語
【マスターとしての願い】
できる事ならこの戦いを止めたい
【weapon】
なし
【能力・技能】
本来彼女は『円環の理』と呼ばれる世界を構成する概念の一つと一体となった存在だったのだが、とある一人の
「悪魔」の手によって人としての記憶と力を分かたれてしまった。
現状、彼女は普通の少女と能力的に大差はない存在である。
【人物背景】
どこにでもいる平凡な中学2年生。
友達想いで心優しい性格の持ち主――――――だった少女。
彼女は宇宙からの来訪者によって願いと引き換えに呪いを振りまく悪しき存在と戦う事を定められた少女達を
救済すべく、人である事を捨て、皆の記憶から忘れ去られていった。
――――だが、来訪者達の思惑と一人の『悪魔』の愛が重なり合った結果、彼女はその身を引き裂かれ本来の
使命を忘れ去ってしまった。
本来であればいつ世界全体のシステムにバグを引き起こしてもおかしくないのだが、此度の聖杯戦争に呼びこま
れた現在はその心配はないであろう。
【方針】
自分と同じように巻き込まれたマスター達を探して協力を募る。
戦わなければならない時はセイバーを信じ、全力を尽くす。
最終更新:2015年12月08日 01:23