地獄の如き光景だった。
つい数分前まで静寂に満ちていた廃工場は今やその面影さえ見られないほど壊し尽くされてていた。
あちこちから火柱が立ち上り、黒煙が舞い上がっている。
およそ人が生きていられる空間ではない、にも関わらず未だ生を繋ぐ者たちがいた。
「おい、無事か!?」
「ええ、何とか生きてるわ」
瓦礫の中から煤だらけの二人の男女が這い出てきた。
架空の世界を戦場とする聖杯戦争に参加する、あるいは参加させられた魔術師だ。
彼らは主催者の正体すらわからぬこの戦争に乗ることを断固拒否し、仲間を集い脱出を目論んでいた。
共に戦うサーヴァントたちはどちらも善性の英雄であり、共闘、脱出という方針も快諾してくれた。
拠点を見繕い、仲間を集めてまずは殺し合いの抑止を図ろうとしていた時だった。
あの漆黒の鬼の如き面貌のサーヴァントが現れたのは。
「無事か、マスター!」
「ここは危険です、早く離れてください!」
二人のサーヴァントであるセイバーとアーチャーが態勢の立て直しも兼ねてか駆け寄ってきた。
二対一という有利な状況にも関わらず彼らは既に少なからぬ傷を負っていた。
特にアーチャーは身体の至る箇所が焼けて爛れており、内部のダメージも酷い。
セイバーは思考する。このままでは撃退はおろか全滅する可能性の方が遥かに高い。
また、未だ敵方のマスターが出てこないことも気にかかる。
あれほどの戦闘力を持つサーヴァントを単騎で放り込む以上、マスター側も熟練の魔術師である可能性は否定できるものではない。
こちら側のマスターはセイバーとアーチャーを支えるだけで手一杯の、一流には程遠い魔術師だ。
敵側のマスターがまだ魔術行使をするだけの余力を残しているとすれば最悪の事態に発展する。
アーチャーも同じ考えに至ったのだろう、二騎のサーヴァントは顔を突き合わせて頷いた。
「マスター、離れる前に令呪を使ってくれ!ここで切り札を切らなければ確実に全滅する!
俺には強化を、アーチャーには敵の発火能力への耐性をつけてくれ!
能力の全貌はまだ見えないが敵はアーチャーに対して効果的な発火能力を持っているようだ」
「マスター、私からもお願いします!」
いつまでも敵が考える時間を与えてくれるはずもない。それは魔術師としては二流以下の二人も弁えていた。
サーヴァントの提案に揃って頷くと同時に令呪を行使した。
次の瞬間、炎の中から黒い四本角のサーヴァントがゆっくりと近づいてきた。
その威圧感だけでなけなしの勇気すら残らず粉砕されそうになる。
「走れマスター!行け!!」
セイバーの叱咤に我に返った魔術師二人は手を取り合って走り出した。
これで良い、とは言えない。敵のマスターの実力如何ではマスターたちは逃げた先で揃って殺される可能性もある。
だが留まっていても戦闘に巻き込まれて死亡する可能性がある、いや、現状ではそちらの可能性の方が高い。
ならば取り得る作戦は一つ、一刻も早くサーヴァントを斃しマスターの下に馳せ参じることだけだ。
「ぐ、うううぅ!?」
「アーチャー!!」
黒の四本角が掌を翳したと同時、アーチャーの身体が内部から燃え上がった。
最初に対峙した時と同じだ。あの時も即座にセイバーが斬りかかり攻撃を中断させていなければアーチャーは戦う前に消滅していたに違いない。
何故かセイバーには通用しないようだが脅威の能力だ。よもや令呪の加護を以ってしても完全には防ぎきれないとは。
「おおおおおおぉぉぉっ!!!」
雄叫びをあげて神速の踏み込みで黒の四本角へと迫る。
令呪による強化が施されたセイバーの剣舞は先ほどまでとは段違いの速さ、重さ、鋭さを誇る。
通常のサーヴァントならばまず受けることすら困難なほどの怒涛の連撃、セイバー自身もう一度同じことをしろと言われてもまず出来ないであろう神懸かり的な猛攻だった。
嗚呼、けれど現実はどこまでも非情にセイバーを押し潰す。
(…馬鹿な!)
届かない、躱される、防がれる。
有り得ざる見切りによって、セイバーのあらゆる攻撃にこれ以上は望めないというほど完璧に対処してみせるこのサーヴァントは何者だ。
渾身の力で放った首筋への突きも刀身を掴むことで防がれ、セイバーが万力を込めても微動だにしない。
黒の四本角のサーヴァントが反撃とばかりに左腕をセイバーの腹部へと叩きこむとそれだけで彼の甲冑が砕け散った。
腹を押さえ吐血しながら後ずさるセイバーを見て四本角のサーヴァントは右手に重厚な大剣を生成した。
そしてセイバーへと踏み込むとつい今しがた彼が放った剣舞と全く同じ冴えの剣を振るって見せた。
「おのれ…化け物かこいつは!!」
「セイバー!」
セイバーを援護しようとアーチャーが多数の銃火器を実体化させ一斉に発射した。
アーチャーは現代に近い時代出身の銃や砲を主に扱うタイプのアーチャーだった。
セイバーが振るう太陽神の加護を受けた聖剣でさえほとんど通らない相手の重厚な装甲に銃弾が通用するとはアーチャー自身も思っていない。
しかし、どんなに僅かな時間であれこちらに注意を惹きつけることができれば最大戦力たるセイバーが立て直す機会が得られる。
無数の銃から発射された弾丸が四本角のサーヴァントへと殺到する。広範囲をカバーするこの一斉射撃、避けられはすまい。
けれどアーチャーは失念していた。セイバーが後退し四本角のサーヴァントがフリーになればどうなるかを。
四本角が再び右手を翳すとアーチャーが放った弾幕全てが一瞬にして燃え尽き、同時にアーチャー自身も再び炎に包まれた。
四本角は炎の効き目が悪くなったと見るや右腕にボウガンらしきものを形成、崩れ落ちたアーチャーへと不可視の弾丸を発射し頭部を吹き飛ばし心臓に穴を開けた。
あまりにも呆気なく脱落したアーチャー、あまりにも理不尽、絶望的な状況。
けれど、それでもセイバーは神の血を引く英雄だ。まだ、まだ諦めはしない。
「……!」
だが、そんな精神論を嘲笑うかの如く四本角は距離を取り左腕にもボウガンを生成、アーチャーのお株を奪う正確無比の一斉射撃を見舞った。
無論、セイバーとてただやられるのを待つばかりの木偶の坊ではない、ランダムに回避運動を取って隙を伺おうと試みる。
しかし四本角のサーヴァントの射撃精度は尋常ではなく、セイバーの回避方向、一挙手一投足全てを予知するかの如き神業だった。
全身を無数且つ不可視のエネルギー弾によって抉られたセイバーの傷は最早常人の正視に堪えるレベルではなく、たまらず大きな瓦礫を遮蔽物にして逃げ込んだ。
「何っ!?」
だが安息の時間はコンマ一秒たりとも与えられはしなかった。
遮蔽物が存在するにも関わらず寸分違わずセイバーの急所を狙って弾丸が放たれ容易く瓦礫を砕いたのだ。
反射的に横っ飛びに回避したおかげで首の皮一枚というところで即死を免れることができた。
そう、即死だけは。
「………!」
地面に無様に転がり、立ち上がることすらできなくなった。
当たり前だ、立ち上がるための足が既に両膝から失われているのだから。
セイバーの咄嗟の反応すら見越したかのように不可視の弾丸は彼の両足を撃ち抜き消滅させていた。
「すまない…マスター……」
辞世の句を残すことができたのは幸運だったのか不運だったのか、セイバー自身にさえわからなかった。
何の慈悲も容赦もなく連射される弾幕によって身動きの取れなくなったセイバーは肉片の一つすら残らず物理的に消し去られた。
「あ、アーチャーが……」
「嘘だろ、セイバー……!」
同時刻、炎上する廃工場から命辛々脱出した二人の魔術師は絶望に暮れていた。
無情にも薄くなった令呪が大幅な強化も虚しく二騎の英霊が脱落したことを告げていた。
どうしてこんなことに、とどちらともなく呟いた時、コツコツと足音が聞こえてきた。
「あの程度のサーヴァントとその程度の覚悟で聖杯戦争を生き残るつもりでいたのなら、愚かと断じる他ないな」
仕立ての良い服を着た、金髪オールバックの青年だった。
この言動、間違いない。自分たちのパートナーを死に追いやったサーヴァントのマスターはこの男に違いない。
二人はアーチャーが警察署からくすねてきたニューナンブを構え、オールバックの男へ発砲した。
サーヴァントの維持だけで精一杯な彼らが考案したせめてもの武装はしかし、男に命中する前に何かに阻まれ止められた。
「魔術礼装か……!」
「野蛮な兵器を使う堕ちた魔術師、とは敢えて言わんよ。
私とて一度はその武器に頼った身だからな」
男は明らかに二人よりも格上の魔術師だ。
逃げなければ。二人が同時にそう思った直後、何故か視界が急速に回転した。
一瞬の後、納得した。ああ、首が斬り飛ばされたのならこうもなろう、と。
ケイネス・エルメロイ・アーチボルトは死人である。
自らの輝かしい経歴に武勲という箔をつけるために参加した第四次聖杯戦争、その推移と結末は惨憺たるものだった。
本命の聖遺物は手違いで生徒に渡り、次善の遺物で召喚したサーヴァントは婚約者に色目を使い、最期は近代兵器を使う薄汚い魔術師の策略にかかり婚約者諸共殺された。
だが、何の因果か気づけばケイネスはこの異端の聖杯戦争に、旅行中の英国貴族という設定で放り込まれていた。
「私は間違っていた」
かつての聖杯戦争、主たる敗因はランサーである。それは間違いない。
しかし唯一つ、ランサーの関与しない、ケイネス自身認めざるを得ない取り返しのつかない過ちがあった。
婚約者であるソラウを殺したのは誰だ。直接の下手人はあの魔術師崩れの助手らしき女だろう。
彼女を誑かしたのは思い返すだけでも憎たらしいあのランサーに相違ない。
しかし、しかし。そもそも最低限の魔術しか学んでいない彼女を聖杯戦争なる闘争の場に連れてきたのは誰あろうケイネス自身だ。
「認めよう、私の驕慢がソラウを殺したのだ」
過ちは贖わねばならない。
失ったものを、聖杯によって取り戻さなければならない。
今度こそは、油断も失敗も慢心も許されない。文字通り如何なる手を使ってでも聖杯を得なければケイネスは到底自分を許すことができない。
「やはりサーヴァントは余計な物言いをしないバーサーカーに限るな。
アレならばこのロード・エルメロイが統べるサーヴァントに相応しい」
二度目となる聖杯戦争でケイネスに宛がわれたサーヴァントのクラスはバーサーカー。
決して軽いわけではないが、さりとて覚悟していたほどには重くもない魔力消費量。
同盟を組んだサーヴァント二体を苦戦もなく葬り去る戦闘力に加え、騎士どものように稚気を弄することもない。
バーサーカーと言えば唸り声や咆哮が喧しいものと思っていたがそのような兆候もない。
強いて言えば敵を求めて暴走しようとする暴れ馬な側面があるが、ケイネスの力量ならば制御可能な範疇だ。今のところ問題はない。
ケイネスは此度の従者に大いに満足していた。無論、戦闘兵器としての利用価値に関してであるが。
「さて、君たちは魔術師としては三流だがその肉体には価値がある。
新しい魔力炉の材料にでもなってもらおうか」
現状ケイネスの手元にある魔術礼装は「月霊髄液」のみである。
無論一つあるだけでも僥倖と思うべきであるのは理解しているが、前回はこの礼装のみを過信したために敗北したのだ。
故にケイネスは確実に聖杯戦争を制するために新たな魔術礼装や魔力炉、そして工房を拵えることを急務としていた。
この世界で魔術に関わる品を集めるのは非常に困難であるが、参加者たる魔術師の肉体は髪の一本に至るまで礼装の材料となり得る。
この点に着目し積極的なマスター狩りを行っているのである。
「私は取り戻してみせるぞ。ソラウも、私自身の生も栄光も。
そうとも、聖杯戦争になど参じる必要はなかったのだ。私の未来は、栄光は、繁栄はあの時計塔の中に確かにあったのだ」
聖杯戦争で失ったものを取り戻すために聖杯戦争を制さねばならないとは何たる矛盾か。
しかし、その矛盾さえも飲み込んでみせねばケイネスはただ全てを失ったまま消え去るのみだ。
天才と称された魔術師は、今度こそ誰の邪魔もなくそのリソース全てを勝利へと注ぎ込んでいた。
【クラス】
バーサーカー
【真名】
凄まじき戦士@仮面ライダークウガ
【属性】
秩序・狂
【ステータス】
筋力A+ 耐久A 敏捷B 魔力B 幸運D 宝具A
【クラススキル】
狂化:EX
特殊な狂化タイプ。戦うためだけの生物兵器。
バーサーカーはその在り方から狂化の影響下にあっても一切戦闘技術が損なわれない。
ただし常に敵を破壊するために動こうとするため、マスター側にも一定以上の制御技術が求められる。
【保有スキル】
超越肉体:A
凄まじき戦士の強固な生体甲冑は生半な攻撃を受け付けず、傷を負ったとしても瞬時に回復する。
ランクにしてA相当の頑健、自己再生のスキルを内包する複合スキル。
千里眼:B+
視力の良さ。遠方の標的の補足、動体視力の向上。
鋭敏過ぎる五感の高さから、視界が遮られ目の及ばないものであろうとも補足することが可能。
これにはマスターとサーヴァントを繋ぐレイラインも含まれる。
また高度な見切りの技術としても機能し、自身より圧倒的に速い敵の動きも正確に捉える。
気配感知:A
最高クラスの気配探知能力。鋭敏すぎる五感の高さによって気配遮断スキルを無効化して敵を発見する。
千里眼スキルとの併用によって表記上のランクを上回る効力を発揮する。
物質変換:A
モーフィングパワー。物質を一度原子分解し、再構成する能力。
凄まじき戦士は触媒を必要とせず専用武器を生み出すことができる域にある。
宝具ではなく、且つ格の低い武装であればサーヴァントの武装であってもこのスキルで干渉できる。
【宝具】
『凄まじき戦士(クウガ)』
ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:1人
バーサーカーとして現界したクウガそのものを表す宝具。
変身ベルトであるアークルの持つポテンシャルのすべてと悪性の面を開放した姿であり、人を守る存在である英雄ではなく、人を害す存在である反英雄であると言える。
バーサーカーとしてのクウガはクウガの資格者を触媒にして「凄まじき戦士」としての側面が呼び出された姿である。
全身から封印エネルギーを放出しており、後述の宝具を除く全ての攻撃手段に魔物、怪物の属性を帯びる者への特攻効果が付与されている。
またアークル自体が魔力炉としての機能を帯びており、マスターの負担を大幅に軽減するが一定の魔力供給が為されていないと稼働しない。
このように絶大な戦闘力を獲得するが、代償に仮面ライダーの属性を失い怪物の属性が付与される。
仮面ライダーと怪人は表裏一体の存在である。
『究極の闇(キュグキョブンジャリ)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1~30 最大補足:30000人
本来は凄まじき戦士と同質の存在、グロンギ族の長ン・ダグバ・ゼバが保有する宝具。
凄まじき戦士がダグバと同質の存在であるためか名称をそのままに彼の宝具となった。
物質の原子や分子を操りプラズマ化させ、範囲内の標的を体内から発火させる。
この宝具のダメージ数値は対象のステータス値ではなく神秘の深さ、霊格の高さによって算出される。
年代が古く、霊基の質が高いほど与えるダメージが減少し、場合によっては無効化される。
逆に近現代に近い、ないし霊格の低い英雄ほど大きなダメージを被り、最大限度に効果が発揮された場合は最高ランクの戦闘続行スキルによるカバーすら無効にする。
また神性など霊格の高さを保障するスキルや、超高ランクの頑健や信仰の加護といった肉体の絶対性を保障するスキルによってもダメージが削減される。
反対に自己改造や破壊工作といった自らの霊格を落とすスキルを持つ者に対してはより強力なダメージを与える。
相手を内部から発火させるという性質上単純な盾や鎧といった装具による護りを透過し、前述の千里眼による高い動体視力からくる見切りがあるため回避手段も実質的に存在しない。
ただし肉体そのものに強固な防御概念を帯びている相手にはやはりこの宝具は無効化される。
【weapon】
ライジングタイタンソード、ライジングドラゴンロッド、ライジングペガサスボウガン
凄まじき戦士の各種専用武器。
アークル
クウガの変身ベルト。頭部、心臓に続く第三の霊核でもありクウガは実質的に急所が通常のサーヴァントより一箇所多い。
【人物背景】
凄まじき戦士を呼び出すための触媒として利用されたクウガの資格者。
その正体は古代においてグロンギを封印した戦士かもしれないし、現代に復活したクウガたる冒険家の青年かもしれない。
しかしいずれにせよ凄まじき戦士として召喚された時点で人間としての人格は塗り潰されているため、その人間性は聖杯戦争に何ら関与することはないだろう。
【サーヴァントとしての願い】
全ての敵を討ち滅ぼす。
【戦術・方針・運用法】
純粋に高いステータス、優れた探知能力等サーヴァントに求められる多くの性能を高水準で備えている。
特にアサシンに対しては絶大な相性の良さを誇り、敗北する可能性はほぼ存在しないとすらいえるほど。
しかし宝具である「究極の闇」は相手との相性が全てといっても過言ではないほどのピーキーな性能であり、通じない相手には自前の戦闘力のみで対処する他ない。
このためバーサーカーは純粋に強力で格の高い正当英雄に対して些か弱く、対魔力を持たないことから魔術を扱う高位のキャスターの攻撃に対しても脆い。
また怪物の属性を得てしまっているため、怪物殺しの逸話を持つ英雄と相対した場合には不利な補正がつくだろう。怪物とは英雄に倒されるものである。
サーヴァントとしては間違いなく強力であるが、何も考えずに運用して勝てるほどではない。相手との相性をよく見極め、適切な戦場に投入するべし。
【マスター】
ケイネス・エルメロイ・アーチボルト@Fate/Zero
【マスターとしての願い】
聖杯の力で自分とソラウを蘇生し、全てやり直す
【weapon】
月霊髄液(ヴォールメン・ハイドラグラム)
ケイネスが趣味で作った礼装であり、魔力を込めた水銀。流体操作により刃にも盾になる。盾には攻撃を感知して自動変形することも出来るが、圧力が不足すると破られることも。また脈拍や体温などの生体反応を感知することもできる。
【能力・技能】
魔術師の総本山である時計塔で若くして講師を務めるほどの優秀な魔術師。
属性は風と水で、流体操作、降霊が得意。戦闘は専門ではないが基礎的な治癒や気流操作による気配隠匿など、一通りの魔術の行使は可能。後述する礼装での戦闘が最も強力。
【人物背景】
魔術の名門アーチボルト家の九代目当主。天才の誉れも高くロード・エルメロイの二つ名で知られ、若年ながら時計塔での一級講師の地位についている。
第四次聖杯戦争に参加したが工房を爆破され、魔術師殺しに再起不能の重傷を負わされ、婚約者諸共殺されるなど悲惨な結末に終わった。
なお魔術回路を破壊された肉体は現在は元通りになっている。
【方針】
バーサーカーと月霊髄液のみを過信せず、可能な限り工房や魔術礼装を準備、強化する。
また極力慢心の類は捨ててかかる。
最終更新:2015年12月08日 18:16