異能コロシアムの過去と現在
世界で億単位の死者を出した第一次異能大戦、第二次異能大戦の後には異能コロシアムが作られた。
“平和を維持するための戦争エリア”として作られた異能コロシアムであったが、人権団体などからの反対は苛烈であった。最終的には異能コロシアムそのものへのテロリズムへと至った彼らは武力鎮圧された。一度の武力鎮圧を経た後は異能コロシアム運側も国家側もすっかり過激化しており、この後も反対派に対する数度の武力鎮圧が行われた。
“平和を維持するための戦争エリア”として作られた異能コロシアムであったが、人権団体などからの反対は苛烈であった。最終的には異能コロシアムそのものへのテロリズムへと至った彼らは武力鎮圧された。一度の武力鎮圧を経た後は異能コロシアム運側も国家側もすっかり過激化しており、この後も反対派に対する数度の武力鎮圧が行われた。
異能コロシアムが作られて100年来、当時と比べて致死率もスリリングさも段違いに上昇したが、“平和のための戦争エリア”という概念は忘れられつつある。
異能コロシアム運営は拝金主義と化した。その一方でより多くの異能者を求めるために蘇生率も重視した。それにより、弱者を後遺症なく嫐る事もできるようになった。
観客は血飛沫の飛び散る戦いを求めていた。平凡な人間も、金持ちも異能コロシアムに入れ込み、コロシアムは金持ちになっていった。
異能を使う者たちには様々な事情があった。あるものは賞金を得るため、借金のカタのため、あるものは自らの殺戮衝動のため、あるものは自らの力を試すため、あるものは行くべき場所も仕事もないために。
異能コロシアム運営は拝金主義と化した。その一方でより多くの異能者を求めるために蘇生率も重視した。それにより、弱者を後遺症なく嫐る事もできるようになった。
観客は血飛沫の飛び散る戦いを求めていた。平凡な人間も、金持ちも異能コロシアムに入れ込み、コロシアムは金持ちになっていった。
異能を使う者たちには様々な事情があった。あるものは賞金を得るため、借金のカタのため、あるものは自らの殺戮衝動のため、あるものは自らの力を試すため、あるものは行くべき場所も仕事もないために。
現在、反対派自体は世界に大勢居る。だが、「嫌なら見るな」と数度行われた武力鎮圧に威圧されて、この場所にはもう来ないだけとなっている。もしかしたら、水面下で力を蓄えているのかもしれない…が。