知日派といわれた張香山氏、肖向前氏(共に故人)の弟子に、
唐家●氏や、
武大偉氏と共に当たるとされ、2013/02に次期外相に内定した(●=王へんに旋)。
元駐日大使だが「対日重視」とは…中国次期外相(2013/03/02)
【北京=竹内誠一郎】中国共産党の習近平(シージンピン)指導部が、楊潔チ(ヤンジエチー)(よう・けつち)外相(62)の後任に、元駐日大使の王毅(ワンイー)国務院台湾事務弁公室主任(59)を起用する人事を固めたことが1日、わかった。
党関係者が明らかにした。楊氏は、戴秉国(ダイビングオ)(たい・へいこく)氏に代わり、外交担当の国務委員(副首相級)に昇格する見通し。
関係者によると、2月28日に閉幕した党中央委員会第2回総会(2中総会)で人事案が承認され、5日に開幕する全国人民代表大会(全人代=国会)で正式に選出される。
2004~07年に駐日大使を務めた
王氏は日本語が堪能で、中国政府内有数の「知日派」として知られるが、人選では、
北朝鮮の核問題をめぐる
6か国協議の初代議長を務めた経験や中台関係を安定させた手腕が買われ、「必ずしも習指導部の対日重視を示すものではない」(関係者)という。
外相人事では、温家宝(ウェンジアバオ)首相らが王氏を、戴氏が張志軍・筆頭外務次官(60)をそれぞれ推薦するなど意見が分かれ、ぎりぎりまで調整が続けられた模様だ。
中国次期外相に王毅氏内定 元日本大使の知日派
【北京=矢板明夫】中国の次期外相に王毅・国務院台湾事務弁公室主任(59)が内定したことが23日までに分かった。複数の中国政府筋が明らかにした。王氏は駐日大使の経験を持つ知日派。3月に退任する温家宝首相が主導する人事で、沖縄県
尖閣諸島をめぐる日中対立が深まるなか、日本の政・財界と太いパイプを持つ王氏を起用することで、安倍晋三政権と関係回復のきっかけを作りたいとの思惑がある。
共産党筋によれば、昨年末までは習近平総書記の対日強硬路線を推進する張志軍・筆頭外務次官の外相就任が既定路線となっていたが、今年1月になってから、「領土問題で日本と対決すると同時に、これまで中国が推進してきた善隣友好外交も維持すべきだ」として、王氏を推す声が党内で高まったという。しかし共産党筋は「習指導部がこの人事に同意したのは、強硬路線への党内の批判をかわす狙いがあり、日中関係修復に向けて軌道修正したわけではない」とも解説している。
王氏の外相就任人事案は2月末に開催予定の共産党第18期中央委員会第2回総会(2中総会)で最終決定され、3月5日からの全国人民代表大会(全人代、国会)で承認される。
関連項目
最終更新:2013年11月16日 17:08