ディリオル・ディジュマバイエフ氏とは、
ウズベキスタン、キルギス、タジキスタンにまたがる
フェルガナ地方の指導者の一人で、オシ在住。
ウズベク騒乱、解放党が関与を否定(2005/05/22)
ウズベキスタン東部アンディジャンの騒乱が武力鎮圧され、多数の市民が死亡した事件で、カリモフ大統領が騒乱を主導したとした「
イスラム解放党(ヒズブ・タフリル・アルイスラム)」の組織幹部が21日、朝日新聞とのインタビューに応じ、同党の騒乱への関与を否定した。同幹部はカリモフ政権が「事件を過激派の陰謀として責任転嫁し、さらなる抑圧の口実にしている」と強く批判した。
この幹部はウズベキスタン、キルギス、タジキスタンにまたがるフェルガナ地方の指導者の一人で、オシ在住のディリオル・ディジュマバイエフ氏(34)。16日、騒乱事件への解放党の関与を否定する組織内部向けの声明を、フェルガナ地方の代表者として発表した。
カリモフ大統領は、武力鎮圧後の会見で、アンディジャンでの刑務所の襲撃などは同党の流れをくむ過激組織「
アクラミヤ」が率いたとしたが、同氏はアクラミヤについて「存在を握していない。もしあっても解放党とは関係がない」と話した。
カリモフ政権は、アクラミヤはアンディジャン出身の解放党のメンバーだったアクラム・ヨルダシェフ氏が作ったとしている。同氏は99年に懲役17年の判決を受けた。しかし、ディジュマバイエフ氏はヨルダシェフ氏は解放党幹部ではなく、「新しい分派を結成し活動したという実態はない」と語った。
解放党は
ウズベキスタンやキルギスなど中央アジア各国で過激派組織として非合法化されたが、ディジュマバイエフ氏は「解放党は思想闘争と政治闘争を目指すイスラム教組織で、その手段は非暴力で無抵抗を説いている」と話した。
ウズベキスタンには1万人以上のメンバーがいるという。
関連項目
最終更新:2013年05月21日 16:48