解放党(ヒズブアッタハリル)とは、主に中央アジアで活動するイスラム主義者。カリフ制の復活を目指し、テロは否定するが報道では否定的な印象を与えるためにテロ組織であるかのように報道される場合もある。ワッハーブ派と同一視される事もあるが、両者の主張はいくつかの点で異なっている。53年にパレスチナ人によってヨルダンで設立された。イスラム解放党とも。
ムハジルーンは解放党の分派とされる。
モスクワ、国際テロ組織のリクルート係が拘束(Voice Of Russia 2013/10/05)
警察と連邦保安庁の職員らは合同で非合法テロ組織「イスラム解放党(ヒズブト・タフリル・アル・イスラミ)」のリクルート係を行っていた男を逮捕した。4日、内務省広報部が明らかにした。
発表によると、逮捕された男は1963年生まれ、キルギス国籍、姓はマフムドフ。
「イスラム解放党」は1953年エルサレムで創設された国際宗教政治団体で、目的を非イスラム政府を排斥し、ムスリムらを「真にイスラム的な生活様式」へ導くこととしている。
2003年2月14日、
ロシア連邦最高裁判所は「イスラム解放党」をテロ組織と認め、ロシア領内における活動を禁ずる判決を出している。
FSBと警察、ボルガ河畔でテロを計画していたタジキスタン人イスラム主義者を拘束(Voice Of Russia 2013/05/28)
警察やFSB(ロシア連邦保安庁)など治安当局職員が、国際イスラム主義組織「イスラム解放党(ヒズブ・ウト=タハリール・アル=イスラミ)」の支部による、ロシア国内への連続テロ計画を未然に阻止した。逮捕されたグループの中にはタジキスタン人3名も含まれている。
テロリストらは「他の宗教やロシアの現在の統治機構に属する人々への不寛容と一体になった好戦的イスラム主義的プロパガンダを用いて」新たな共鳴者を募っていた。治安当局の見立てでは、イスラム主義者らの目的の中には「非イスラム政府」の排除ということも入っていた。
「彼らの宗教心をあおりたて、イスラムの伝統的な概念を持ち上げながら、しかるべくかつ段階的にイスラム神学による統一国家『ハリファタ』を建設するとのドクトリンに基づき、ムスリムたちを組織的な反憲法的行動へと駆り立てた」と治安当局。
ロシア、テロ組織「イスラム解放党」幹部を告訴(Voice of Russia)(2012/11/17)
国際テロ組織「イスラム解放党」の活動を組織していたロシアおよびタジキスタンの市民が告訴された。金曜、インターファクス通信が、ロシア内務省のプレス・センターの情報をもとに伝えた。
ロシアおよびタジキスタン市民計9人は、治安機関およびロシア国家安全保障機関の作成した書類を元に告訴された。発表によれば、被告らは国際テロ組織「ヒズブ・ウト・タフリール・アル・イスラミ(イスラム解放党)」を創設した。また被告らは爆薬、武器、弾薬、爆発物の保管についても容疑をかけられている。またロシアの治安機関は「イスラム解放党」は2010年11月4日の民族統一の日においてモスクワ市の鉄道を標的にしたテロ行為を準備していたとも見ている。テロ実行はロシア内務省および連邦保安庁の合同作戦によって阻止され、組織者および実行犯は拘束された。犯人らはそれぞれ刑期の異なる自由剥奪刑に処せられた。
ウズベク騒乱、解放党が関与を否定(2005/05/22)
ウズベキスタン東部アンディジャンの騒乱が武力鎮圧され、多数の市民が死亡した事件で、カリモフ大統領が騒乱を主導したとした「イスラム解放党(ヒズブ・タフリル・アルイスラム)」の組織幹部が21日、朝日新聞とのインタビューに応じ、同党の騒乱への関与を否定した。同幹部はカリモフ政権が「事件を過激派の陰謀として責任転嫁し、さらなる抑圧の口実にしている」と強く批判した。
この幹部はウズベキスタン、キルギス、タジキスタンにまたがる
フェルガナ地方の指導者の一人で、オシ在住の
ディリオル・ディジュマバイエフ氏(34)。16日、騒乱事件への解放党の関与を否定する組織内部向けの声明を、フェルガナ地方の代表者として発表した。
カリモフ大統領は、武力鎮圧後の会見で、アンディジャンでの刑務所の襲撃などは同党の流れをくむ過激組織「
アクラミヤ」が率いたとしたが、同氏はアクラミヤについて「存在を把握していない。もしあっても解放党とは関係がない」と話した。
ウズベク暴動鎮圧、数千人が国境に避難か(2005/05/14)
【モスクワ=五十嵐弘一】ウズベキスタン東部アンジジャンで13日起きた刑務所襲撃や反政府暴動について、同国のカリモフ大統領は14日、タシケントで記者会見し、中央アジアでのイスラム統一国家を目指す原理主義組織「イスラム解放党」の分派「
アクラミヤ」の犯行と語った。
イスラム組織、関与否定 ウズベク爆破テロ(共同通信)(2004/03/30)
【ロンドン29日共同】
ウズベキスタンで起きた連続爆破テロで同国政府高官から関与を指摘されたイスラム原理主義組織
ヒズブアッタハリル(イスラム解放党)は29日、関与を全面否定する声明を発表した。ロンドン発とする電子メールが共同通信などに届いた。
声明は「われわれはテロや暴力、武装闘争にかかわらない政治組織であり、爆破への一切の関与を否定する」と述べる一方、「『テロとの戦い』を装ってイスラム教徒を弾圧してきた
ウズベキスタンの専制政府が、今回の事件を一層の弾圧の口実にするのは疑いない」
と強い懸念を表明した。(共同通信)[3月30日6時49分更新]
関連項目
最終更新:2014年08月30日 03:25