ウマロフ司令官とは、第1次
チェチェン紛争に参加。戦後、チェチェン共和国安全保障会議事務局長を務めたこともある。武装闘争資金を得るために引き起こした誘拐や殺人事件で指名手配されている。2002年にチェチェン独立派武装勢力の西部方面司令官に任命されたとされる。
イスラム司令官側近殺害=イングーシで掃討作戦―ロシア(2013/05/21)
時事通信 5月21日(火)22時42分配信
【モスクワ時事】ロシア南部イングーシ共和国ナズラニで21日未明、特殊部隊がイスラム武装勢力の掃討作戦を行い、武装勢力の2人を殺害した。うち1人はチェチェン独立派武装勢力「カフカス首長国」のドク・ウマロフ司令官の側近という。国営ロシア通信などが伝えた。
プーチン大統領暗殺未遂者ら、拘束先のウクライナがロシアへの本国送還に応じるか(2012/07/25)
キエフではプーチン大統領、
ラムザン・カディロフ・チェチェン共和国大統領暗殺未遂事件の捜査が終了した。
ロシアの検察庁は2月にウクライナで逮捕された容疑者のアダム・オスマエフ、イリヤ・ピヤンジンの本国送還を取り付けようとしているが、ウクライナ側は罪状があまりにも重いため、現地で罪を確定し服役するよう強く主張している。
政治学者のアンドレイ・オカラ氏は、ふたりは刑期の一部を終えたあと、ロシアに引き渡されるだろうとして、次のような見方を示している。
「ウクライナ検察は捜査結果をロシアに渡す。ウクライナの法律本国送還は考慮されている。ウクライナの政治家でロシアとの関係のなかでこのテーマに手をつける人はいないと思う。」
政治学者のレオニード・ポリャコフ氏は、容疑のすべてを認めたことを考えると、二人の本国送還は原則的だとして次のように語る。
「この件はほかの犯罪事件と同じ見方をしてはならない。二人が実際に入れ替わる計画を持っていたのであれば、本国送還はこの二国の関係以上のシリアスな問題となる。なぜならこの犯罪計画は一国の指導部のトップを狙ったものだったからだ。国際法の原則に照らした場合、こうした犯罪を犯した者は暗殺対象となった指導者の国に送還されるのが普通だ。このため本国送還のプロセスを速めるようウクライナ側に説得する論拠、理由はロシアには十分に多くあると思う。」
ピヤンジンとオスマエフは12年2月にオデッサで逮捕された。ふたりは07年からの潜伏先のアラブ首長国連邦からオデッサ入りしていた。07年当時、オスマエフはチェチェン人グループと共にラマザン・カディロフ氏暗殺未遂事件を組織した疑いでモスクワで拘束されていたが証拠不足のため拘束を解かれ、出国を行わない宣誓書にサインを行った後、逃走に成功していた。オスマエフは尋問で、ピヤンジンともうひとり同グループの人間と共にロシア領内でテロをおこし、プーチン大統領およびチェチェン共和国のラムザン・カディロフ大統領の暗殺計画を練っていたことを白状した。カディロフ大統領はオデッサ訪問の際に暗殺する計画だった。犯罪者らは自身の証言によればチェチェンの野戦司令官のドク・ウマロフが指揮する一団に属していた。
関連項目
最終更新:2013年05月22日 21:11